キムチの素の選び方 作り方や辛さ・風味などをチェック!
飲食店コンサルタント・大槻洋次郎さんに、キムチの素を選ぶときのポイントを詳しく教えてもらいました。参考にしながらお気に入りのキムチの素を見つけましょう。
キムチの素の作り方から自分にあったものを選ぶ
キムチの素はメーカーによって作り方や保存方法などが異なります。食べたいと思うキムチはどのようにして作るのか、作り方に着目して選んでみましょう。
カフェの専門家/飲食店コンサルタント
キムチが好きな人は多いとは思いますが、いざ作るとなると手間がかかるもの。そう考えると、できるだけ誰でもかんたんに作れたほうがいいですよね。
「材料を切って混ぜるだけ」など、知識がなくても、短時間でおいしい本格キムチができるような商品を選んでみましょう。手が汚れないかも重要なポイントです。
塩漬けして漬け込む本格タイプ
きゅうりで作る変わり種のキムチが楽しめる「オイキムチの素」。きゅうりのさわやかな風味とキムチのピリッとした辛さが絶妙にマッチした一品。
キムチの素には唐辛子やにんにくなどが配合された本格的な商品があります。塩漬けして水気を切った白菜に、しっかりと刷り込んで3~5日の下漬を経て、水切りしてさらに3~5日漬け込むなど工程が多くとても手間がかかります。
しかし、そのぶん味わいは本格的。白菜以外の野菜でも作れるため、自家製キムチを存分に楽しみたい方にぴったりです。
カフェの専門家/飲食店コンサルタント
キムチといえば、やっぱり韓国。せっかくキムチを楽しむのでしたら、本場のものを味わってみるのもいいですね。韓国発のキムチの素も、もちろんあります。
韓国発の商品は、焼き肉やチヂミなど本格的な韓国料理をご家庭で楽しみたい方にぴったりです。日本のものとは少し違う、本格的な味わいを楽しめるかもしれません。 オイキムチ専用の素などもあって、楽しみ方も倍増です。
混ぜるタイプなら少量から作れる
少量だけ作るなら混ぜるタイプのキムチの素を使いましょう。市販のキムチの素はおおよそこちらのタイプです。唐辛子やにんにくなどがすべて混ざっているため、カットした野菜や塩漬けして水気を切った野菜と一緒に混ぜるだけで作れます。
調理で余った少量の野菜を無駄なく使えますし、瓶や小さめの保存容器で作れるためご家庭の冷蔵庫で保存しやすいメリットがあります。市販の白菜の浅漬けを使えば、さらに手間を省けるので便利です。ただし、本格的な発酵キムチではないため、完成後は1週間以内に食べきりましょう。
すぐに食べたいなら浅漬けタイプが便利
すぐに食べられる浅漬けタイプのキムチの素は、朝の忙しい時間帯や晩酌前にすぐに用意できるので便利です。浅漬けタイプのキムチの素は、唐辛子を使用していない白キムチがあり、赤い色をしたキムチの素よりもマイルドでさっぱりとした味を楽しめます。
野菜の色が変わらないため、食卓はもちろん、お弁当のすき間おかずに入れると彩りをきれいに仕上げることができます。
辛さや風味は食べる人に合わせて選ぼう
本格的な風味のキムチを食べたい人もいれば、家族みんなで食べられるキムチの素を選びたい方もいるでしょう。食べる人に適したキムチの素を選ぶためのポイントを解説します。
本格嗜好の人には濃厚な「辛口キムチの素」
本格的な味わいを楽しみたい方は、魚介の旨味をたっぷり含むタイプのキムチの素を選びましょう。にんにくなどの野菜の旨味や魚介のエキスがブレンドされたキムチの素のほか、実際にきざみえびなどの魚介が入っているタイプもあり、そういった商品を選ぶとよりおいしくできあがります。
辛さを求めているなら、原材料名のはじめに「唐辛子」が表示された商品を選びましょう。多く使われている材料が先頭に表示されます。配合されている魚介についても原材料名をチェックしてください。
お子さんには辛くない「水キムチ」を
唐辛子が使われていることから辛いイメージのあるキムチですが、実は辛いのが苦手な人やお子さんでも食べられる「水キムチ」「白キムチ」と呼ばれるものがあります。どちらのキムチも唐辛子はごく少量のみ、もしくは使われず、辛くないことが特徴です。
辛いものが食べたい気分ではないけれど、韓国料理のつけ合わせに一品ほしい、というときには「水キムチ」や「白キムチ」の素を選んでみてもいいですね。
辛くないキムチの素も、普通のキムチの素と同じように料理へのアレンジが可能です。好みや家族構成に合ったキムチの素を選ぶことも重要です。
ペーストタイプのキムチの素ならアレンジレシピもかんたん
野菜と炒めるなど水分が出やすいメニューには、濃いめのタレの商品を選びましょう。濃いめのキムチの素を使えば、野菜から水分が出ても味がぼやけることがなく、かんたんにおいしいアレンジメニューができあがります。
ペーストタイプのキムチの素には、アレンジレシピに使いやすいものが多いのも特徴。大容量のものを購入して、キムチ漬けを作ったり料理に使ったりするという方法もいいですね。
毎日でも食べたいなら大容量タイプを選ぼう
カフェの専門家/飲食店コンサルタント
時間のあるときにたっぷり仕込んで、熟成されたキムチを食べたいという方も多いはず。そんな方には、大容量タイプなど、大量に作るのに向いている商品がいいでしょう。
業務用の商品も、ネットならかんたんに購入可能。毎日キムチのある生活を楽しみたい方はたっぷりサイズを選びましょう。多めに購入して、ほかの料理の調味料として使うのもアリです。
キムチの素おすすめ15選! 白菜、大根、きゅうりに!
ここからは、飲食店コンサルタント・大槻洋次郎さんと編集部で選んだおすすめ商品を紹介します。とくにエキスパート目線のおすすめ商品は要チェックです!

桃屋『キムチの素』
















出典:Amazon
内容量 | 190g、450g、620g |
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ユウキ食品『キムチの素』

出典:Amazon
内容量 | 250g |
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北杜食品『浅漬けの素白キムチ』

出典:Amazon
内容量 | 500ml |
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竹林『万能キムチベース むーひ』

出典:Amazon
内容量 | 1000ml |
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ファーチェ『オイキムチの素』






出典:Amazon
内容量 | 88g |
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簡単ケークック『韓国浅漬けキムチの素』

出典:楽天市場
内容量 | 300g |
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桃屋『海鮮キムチの素 特級』

出典:Yahoo!ショッピング
内容量 | 175g |
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豪華版! 熟成感ある本格キムチを手軽に作れる
多くのキムチの素は、旨味を出すため原料に魚介のエキスを使っています。しかし、この『海鮮キムチの素 特級』は、エキスではなくいか塩辛、きざみえび、牡蠣の煮汁など海鮮の旨味をたっぷり使用した豪華版キムチの素です。
野菜の甘みと旨味がたっぷり含まれているため、かんたんに熟成感のある本格的なキムチ漬けを作ることができます。また、白菜漬けだけではなくキムチ鍋やスープ類へのアレンジにも使えます。
【原材料】
野菜・果実(りんご、にんにく、白菜、大根、生姜)、砂糖・ぶどう糖果糖液糖、食塩、醸造酢、いか塩辛、唐辛子、きざみえび、かき煮汁、昆布、調味料(アミノ酸等)、紅麹色素、クエン酸、安定剤(キサンタン)、パプリカ色素
エバラ食品『キムチ漬けの素』






出典:楽天市場
内容量 | 300ml |
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手軽さと旨味が魅力の王道キムチの素
定番のタレタイプのキムチの素です。野菜にかけたり絡めたりするだけで、かんたんにおいしいキムチ漬けを作ることができますよ。調理中に手が汚れないのも、このタイプの商品のポイントです。
塩辛をはじめ、魚介のエキスをブレンドして作られているため、旨味がたっぷり。さまざまなアレンジメニューに展開が可能。エバラ食品公式ホームページでは白菜などの野菜漬けのほか、炒め物や唐揚げなどへのアレンジレシピが紹介されています。
【原材料】
還元水あめ、野菜類(にんにく、生姜)、唐辛子、食塩、醸造酢、乳酸発酵調味料、アミノ酸液、りんご、魚醤(魚介類)、塩辛エキス(イカ、オキアミ)、鮭エキス、かつおぶし、いりこ、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉)、酸味料
つけもと『冷んやり水キムチの素』

出典:Amazon
内容量 | 35g×2個 |
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さっぱりとして辛くないキムチの素
辛いものが苦手だという人やお子さん向けに紹介したいのが『冷んやり水キムチの素』です。原材料に含まれる唐辛子が少量のため、マイルドなキムチ漬けを作れます。
この商品は粉末タイプなので水に溶かして使います。1袋あたり250~300gの野菜を漬けられるため、1食分からまとめての作り置きまで、作りたい量に応じて調整できるのもうれしいですね。もちろん、きざんだ野菜を漬けこむだけでできるため、かんたんで手も汚れません。
水キムチは調味液もおいしく楽しめるため、キムチ漬けと一緒にいただいたりお茶漬けなどにアレンジすることも可能です。
【原材料】
食塩(国内製造)、砂糖、米粉、にんにく、生姜、粉末醸造酢、乳糖、コラーゲンペプチド(魚由来)(ゼラチンを含む)、唐辛子、酵母エキス/調味料(アミノ酸等)、酸味料
徳山物産『水キムチの素』






出典:楽天市場
内容量 | 300ml |
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ドレッシングやスープも作れるおいしい水キムチの素
徳山物産『水キムチの素』は、ドレッシングやスープへのアレンジがかんたんな、辛くない水キムチの素です。
この『水キムチの素』は、水で薄めて使うタレタイプ。従来のように野菜を漬けこむほか、ごま油と合わせると韓国風のドレッシングとして使えます。さらに、薄めて冷麺のスープにすることもできます。
辛いものが苦手な人にぴったりの水キムチですが、手軽に作れてアレンジレシピも豊富なため、定番のキムチ漬けが好きな人にも適しています。
【原材料】
砂糖(国内製造)、醸造酢、食塩、にんにく、りんご果汁、澱粉、ジンジャーエキス、唐辛子、調味料(アミノ酸等)、酸味料、香辛料抽出物
ミツカン『キムチの素』












出典:Amazon
内容量 | 1,140g |
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手間いらずで簡単自家製キムチ
塩漬けした白菜を漬け込むだけで簡単においしい自家製キムチを作ることができます。唐辛子やコチュジャンなどの辛みに、魚介類のうま味をしっかりと効かせていますので、家庭でもまるで本場のような本格的なキムチができます。
容量たっぷりなのでキムチのみでなく、鍋や炒め物、和え物などさまざまなメニューに使えるのもポイントです。
【原材料】
醸造酢(りんごを含む)(国内製造)、おろしにんにく、食塩、砂糖、りんごパルプ、唐辛子、コチュジャン(大豆を含む)、こんぶだし、煮干しエキス、濃縮りんご果汁、おろししょうが、魚醤(魚介類)、アミノ酸液(大豆を含む)、アミエビエキス(小麦を含む)、乳酸発酵液、えび醤、チキンエキス、煮干し粉末、たんぱく加水分解物(小麦を含む)/調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工デンプン、キサンタンガム)、酸味料、パプリカ色素、香辛料抽出物
マルヤス味噌『キムチ漬けの素』

出典:Amazon
内容量 | 500g |
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漬物屋さんが作った本格レシピ
家庭で何度もキムチ漬けに挑戦してみたものの、どうしてもお店のようなコク深い味わいのものに仕上がらないといった悩みを抱えている方も多いでしょう。
こちらは漬物屋さんが秘伝のレシピによって作った本格派のキムチ漬けの素。塩漬けした白菜を漬けるだけで簡単にお店のような味を再現できます。簡単かつ本格的なキムチを作りたい方におすすめです。
【原材料】
大根、人参、にんにく、りんご、にら、とまと、玉ねぎ、ごま、しょうが、[果糖ぶどう糖液糖、砂糖、醤油、豆板醤、魚醤、りんご酢、かつおエキス、酒精、食塩]調味料(アミノ酸等)酸味料、増粘剤(キサンタン)、パプリカ色素、(原材料の一部に小麦を含む)
つけもと『キムチ漬の素』
















出典:Amazon
内容量 | 100g×5 |
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ファーチェ『キムチの素』




出典:楽天市場
内容量 | 116g |
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オタフク『キムチソース』

出典:Amazon
内容量 | 1,050g |
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あらゆる用途で使える万能タイプ
一般的なキムチのたれ・素よりも塩分を約50%減らし、その代わりに魚介類を贅沢に使用することによってまろやかに仕上げられたキムチソースです。あえるだけで食べられるキムチの素としてはもちろんのこと、キムチ風味のソースとしてさまざまな料理に使用することができます。
また、食材の味をしっかりと活かせる味わいに仕上げられていますのでキムチ鍋のベースにもおすすめです。
【原材料】
糖類(砂糖、水飴)、にんにく加工品(にんにく、食塩、その他)(国内製造)、りんごペースト、トマトペースト、食塩、唐辛子、しょうが加工品、魚醤(魚介類)、白ごま、エビエキス、こんぶエキス、ホタテエキス、かつおエキス、白菜エキス、スルメエキス、酵母エキス/増粘剤(加工でんぷん)、調味料(アミノ酸等)、酸味料、(一部にえび・小麦・いか・ごま・さば・大豆・りんご・魚醤(魚介類)を含む)
「キムチの素」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする キムチの素の売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのキムチの素の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
キムチの素のアレンジレシピは豊富! いろんな料理に活用できる!
白菜やきゅうりなどと混ぜてかんたんにおいしいキムチが作れるキムチの素。ほかにもさまざまな料理にアレンジできます! ここでは、アレンジメニューの一例を紹介します。
・豚キムチ
豚バラ肉をフライパンでカリっとするまで焼き、そのあと食べやすい大きさに切った白菜を加えて炒めます。しんなりしてきたら、適量のキムチの素を入れて完成!
・キムチチャーハン
卵やネギ、豚肉など好みの具材を入れて炒め、ご飯を入れさらに炒めます。そのあとキムチの素を適量入れて出来上がりです。
飲食店コンサルタントからのアドバイス キムチの素選びに迷ったら!
カフェの専門家/飲食店コンサルタント
スタンダードな商品のほか、白キムチ・オイキムチの素、チョレギドレッシング風のものなど、さまざまなキムチの素があります。
キムチに含まれるカプサイシンにはアドレナリンの分泌を促し、代謝を上げる効果が期待できます。毎日キムチを食べる生活というのもいいかもしれません。ただ、にんにくが強いタイプもありますので、その点はご注意を。
毎日のおかずにキムチが一品加わるだけで、食卓も賑やかになります。どの商品もかんたんに作り置きできますので、ぜひチャレンジしてみてください!
「かんたんに作れる」自分にぴったりのキムチの素を選ぼう!
飲食店コンサルタント・大槻洋次郎さんへの取材をもとに、キムチの素の選び方とおすすめ商品をご紹介しました。大槻洋次郎さんによると、キムチの素の選び方のポイントは、「かんたんに作れること」「用途に応じて大容量のもの」「本場韓国のキムチの素を選ぶのもおすすめ」の3点でした。
このなかでもとくに「かんたんに作れる」というポイントは、毎日の食卓にキムチを並べるうえで重要ですね。今回紹介したキムチの素のほとんどは切った野菜を漬けるだけ、かけるだけでおいしいキムチ漬けを作ることができるものばかり。3つのポイントのほか、商品によってはにんにくが効いているなどの特徴があるため、好みに応じて選ぶとよさそうです。
また、キムチの素は炒め物やキムチ鍋などさまざまな料理への応用が可能です。アレンジも考えてキムチの素を購入する場合は、料理との相性なども考えて選ぶといいでしょう。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:mimi-mi00、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/18 コンテンツ追加のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 秋元清香)
飲食業に携わって20年。カフェ経営の経験を活かし、現在は店舗経営サポート業、大手カフェスクールや展示会などでの講演活動、執筆活動を行なっている。 著書には、『ひとりではじめるこだわりカフェ塾(セルバ出版)』がある。また、カフェメニューの創作も得意で、「家庭にあるものでプロの味」がモットー。1974年生まれ/京都出身。