オブラートの選び方 タイプやコスト、付属品をチェック!
医療ライターの宮座美帆さんへの取材をもとに、オブラートを選ぶときのポイントを紹介します。
「シートタイプ」か「ゼリータイプ」かで選ぶ
オブラートはおもに「シートタイプ」と「ゼリータイプ」のふたつのタイプに大別することができます。
コストを抑えるなら「シートタイプ」
シートタイプのものはでん粉がおもな原料で、水分を加えると溶ける性質を持ち、オブラートの中心に乗せた粉薬やカプセルを包んで水や白湯で服用します。
100枚単位など枚数が多く価格も安いものが多いので、コストを抑えたい方や使用頻度が高い方におすすめ。シートタイプには丸型や角型、カップ型や袋型などさまざまな形状のものが販売されています。自分にとって包みやすく飲みやすいものを選びましょう。
飲みやすさ重視なら「ゼリータイプ」
ゼリータイプのものは、スプーンなどにゼリー・お薬・ゼリーの順番でお薬を包み、そのまま水などを使わず服用するものです。ゼリータイプの方がシートタイプに比べ飲みやすく、カプセルの形状を感じにくくなっています。
シートタイプに比べるとコスパは低め。ただ、オブラートだと飲むときに張り付いてしまったり、飲みにくさを感じたりしている方は、飲みやすいゼリータイプを試してみる価値はあるでしょう。
服用する粉薬の量が多いなら「袋型」がおすすめ
服用する粉薬が多い場合、丸型や角型のシートタイプのオブラートでは、一度に包むことができず、場合によっては2~3枚も使わなければいけないこともあります。この場合、袋型であればバラバラになりやすい粉薬も入れやすく、服用時のストレスも軽減されるでしょう。
付属品の有無や飲みやすいような工夫がされているかも確認
オブラートによっては付属品がついているものや、薬を飲みやすいように工夫されているものなどもあります。小皿や丸型のシートなどの補助具や、ゼリーが片手で出しやすくなっているものなどさまざま。
粉薬の場合、片手での作業は粉が飛び散る原因にもなり、適切な量を服用できなかったということにもなりかねません。購入する際は服用の手助けとなる付属品の有無や、服用前の準備のしやすさも考えておきましょう。
一度に服用する量や頻度で選ぶ
一度に服用するお薬が多い場合や、毎日服用するお薬がある場合は、オブラートを使用する機会も増えます。ゼリータイプのオブラートはシートタイプのものに比べると飲みやすいですが、シートタイプのものに比べコストがかかってしまいます。
シートタイプのものは、ひとつの商品で100枚入り、200枚入りと枚数が多く、長い目で見るとゼリータイプに比べてコストがかかりません。オブラートを選ぶときはお薬の量や服用頻度も考慮しましょう。
オブラートのおすすめ7選! 大容量タイプや飲みやすいゼリーも!
うえで紹介したオブラートの選び方のポイントをふまえて、医療ライターの宮座美帆さんと編集部が厳選した、おすすめの商品を紹介します。

なじみ深いオーソドックスなオブラート
昔ながらのオーソドックスな形の使いやすい丸型のオブラート。そのため、はじめてオブラートを使用する方におすすめ。子どものころに、これでお薬を飲んでいたという方も多いのではないでしょうか?
名称は特大となっていますが手のひら程度の大きさで、お薬を包む動作のサポートをしてくれる補助具もついています。補助具を使ってくぼみを作ることで、お薬をこぼす心配はなし。毎日のお薬の準備をしっかりサポートします。

苦手なお薬も「好きな味」でらくに飲める
「おくすり飲めたね!」のキャッチフレーズのCMでもおなじみのゼリータイプのオブラート。お薬の苦みやカプセルの飲み込みにくさを解決するために子ども向けに販売されていますが、注目すべき点はゼリー自体に味がついていること。
いちごやチョコレートなど全4種類の味から選ぶことができ、苦手なお薬の時間をサポートします。

飲み込むのが困難な方に向くゼリー状オブラート
「おくすり飲めたね」と同じく龍角散から販売されている、大人向けのゼリータイプのオブラート。味は1種類のみですが、子ども用と同様に、のどにつまったりむせたりせずに胃までスムーズに届けることができます。
薬の作用や吸収には影響がなく、らくに服用することができるため、嚥下(えんげ)機能が低下している高齢者の方などにもおすすめできる商品です。

ピップ『ピップお薬するんとゼリー』
少ない量でもしっかり飲み込める!
こちらもゼリータイプのオブラートです。ゼリー自体が薬をしっかり包み込むことで、お薬の形状や味を感じることなく飲みやすくなっています。
1包に5mlのゼリーが入っており、コップ1杯(※200ml)の水に換算するとおよそ40分の1換算(※5ml)とされています。そのため、水でお薬を飲み込むのが苦手でいつも服用の際に多くの水を飲んでしまう方におすすめ。ゼリーは清涼感のあるオレンジ味で、お薬の苦みなどをカバーしてくれます。

原材料にこだわったオブラート
シートタイプのオブラートは原材料にでん粉を使用していますが、こちらは原材料に北海道の羊蹄山麓(ようていさんろく)のじゃがいもを使用しているこだわりぶり。オブラートはほかの製品に比べるとややかためで、取り出すときに破れたり取り出しにくかったりするということが少ないように感じます。そのため、オブラートをはじめて使用するという方にもおすすめ。
このオブラートには補助具がついていないため包むのに慣れがいりますが、100枚入りのほかに200枚入りの同様のタイプのものもあるためコスパは良好です。
薬スタンド付き! 入れやすい袋型オブラート
粉薬を入れやすい袋型のオブラート。より入れやすくするために、紙のスタンドが付いています。
原料はでん粉なので、なめらかにつるんと飲むことができますよ。丸形や角型のオブラートだと粉薬をバラバラこぼしてしまう方や、粉薬の量が多い方などにおすすめです。
パッケージ自体が薬スタンドになる商品
こちらも薬が飲みやすい袋型のオブラートです。パッケージが箱になっており、その箱がスタンドになるという優れもの。しっかり安定するので、粉薬を入れやすく便利です。
箱を引き出すタイプで、オブラートを箱から取りやすいのも魅力です。
「オブラート」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする オブラートの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのオブラートの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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シートタイプのオブラートは保管場所に要注意! 医療ライターからアドバイス
シートタイプのオブラートは、水を含むと溶ける特性があります。そのため湿気の多い場所での保管は使用する際に破れやすくなったり、使用時に使いものにならなかったりする場合があります。その反対に、乾燥にも弱いオブラート。直射日光の当たる場所などでも使用時に破れやすくなることがあります。
シートタイプのオブラートを使用したあとは、フタをしっかりと閉めて適切な場所で保管しましょう。
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臨床工学技士国家資格保有。大学病院勤務後、ライターへ転身。現在は『kakotto.』を立ち上げ、医療・バイオ・ヘルスケア分野を中心に紙・WEB問わず執筆編集に携わっています。「難しい話を分かりやすく」をモットーに、心をじんわり温めるような記事作成をお届け。当サイトでは健康にかかわるグッズや医療機器などを紹介し、皆さまの健康増進のお手伝いを致します。