PC電源ユニットとは?
PC電源ユニットとは、PC内部にあって電源コードを接続して外から電力を取り込み、内部の各パーツに電力を供給する装置のことを指します。
PC電源ユニットのおすすめ10選
ここからは、PC電源ユニットのおすすめ商品を紹介していきます。コスパにすぐれた製品からゲーミングPC向けまで厳選していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ケーブルすっきりの高コストパフォーマンス電源
取り回しやすいフラットケーブルを採用し、不要なケーブルは簡単に取り外せるプラグイン機構を採用した650Wの電源です。80PLUS BLONZE認証を受けており、最大85%の変換効率を誇ります。プラグインケーブルは合計4本で、ストレージ関連や拡張カードへの電源供給用のため、FDDや拡張カードなどは不要であれば抜いておけます。
電源内部には耐熱温度105度の日本製コンデンサーを採用するなど、安価な電源ながら安定性も重視しており、コストパフォーマンスが高い電源となっています。なお、姉妹品に550W、750Wの製品もあります。
小型なのに長めのケーブルでどんなケースにも対応
PC自作派にとっては、さまざまなケースでシステムを組み直すのは楽しいものですが、その都度電源がうまく収まらずに買い替えるのでは、出費はかさむばかり。その点、この製品はフレキシビリティに優れています。
奥行き140mmの小型化とともに、安定した電源供給を約束する直出しケーブルが長く取ってありますので、小型のケースからCore V71のようなフルタワーまで対応可能です。80 PLUS STANDARDを取得していますので、電源としての基本機能は十分で、消費電力や発熱を効率的に抑え込みます。
組み立てやすいフラットケーブル採用
すっきりスマートに配線可能なフルプラグイン・フラットケーブル対応の電源ユニットです。付属のケーブルはフラットケーブルなので、組み立てやすいのもポイントです。冷却ファンは大口径の135mm・FDBファンで、ファンコントロール機能を搭載。デザインなどのクリエイティブな作業や高画質のゲームプレイ向きです。
80PLUS認証はGOLDを取得しており、信頼性の高い日本製の105℃アルミ電解コンデンサーを採用。ATX規格に対応しています。
平均故障時間は100,000時間と抜群の安定性
電源ユニットの故障はシステム全体が使えなくなる致命的なもの、その点この製品は平均故障時間(MTBF)が100,000時間と、故障のしにくさで群を抜いています。過電流や過電圧、過小電圧保護など、5つの保護機能で信頼性を高めています。
コンパクトな形状でSFX規格のケースに収まるので、小型のPC作成におすすめです。80 PLU Bronze認証を取得し、電源変換効率が高く、40度の動作温度で450Wの連続出力を実現しています。92mの冷却ファンを内蔵し、最小で18dbAの静音性を示します。
コンパクト&低ノイズで、モダンスタンバイにも対応
ケーシングの全長は160mmで、ほとんどの高度なPCケースに収まり、筐体にゆとりのあるケーブル管理スペースとエアフローを約束します。
特別に計算されたファンカーブ付き135mmライフルべリングファンにより、全負荷時でもファンのノイズを最小限に抑え、低中負荷時には、必要になるまでファンは完全に回転を停止するため、無音動作となります。
Windows 10で今後使用される「モダンスタンバイ」に対応。これによりシステムはスリープからの起動を約2倍速くでき、更新のダウンロード、メールや通知を受け取るためのスリープ中も、ネットワークコネクションを維持します。そして、これらを今までより少ない消費電力で実現可能に。

スリムPCや旧製品のリフレッシュ用に
Mini-ITX規格やmicroATX規格などのコンパクト・スリムなPCでしばしば使われる「SFX」規格の電源です。小さいコンピュータ用の電源のため、ATX電源と比べると一回り以上小さくなっており、サイズ制限のある小さめのケースにも余裕をもって収納できます。
容量は300Wと控えめで、PCI Express用の電源も供給できないため、外部電源が必要な最近のグラフィックカードなどは利用できませんが、そもそもケースのほうが小さくて利用できないケースが多く、問題はないでしょう。
実売価格が3,000円台と非常に安価なので、最小構成の安価なPCを組みたい場合や、少し古いスリムPCの電源をリフレッシュするのにも最適です。
豊富なラインナップでシステムにジャストマッチ
PC電源に求められるのは安定した電源の供給です。この製品は550W、650W、750W、850W、1000Wのラインアップで、ビジネスユースからハイパフォーマンスなゲーミングマシンまで多様なニーズに応えます。80 PLUS Gold認証を取得した高い変換効率で、安心確実な電源供給を約束します。
不要なときは停止するゼロRPMファンモードを備え、無駄な冷却ノイズを極限まで低減しています。フルモジュラーケーブルが付属していますので、必要なケーブルだけをすっきりと配線できます。
RGB LEDでPCの内部をライトアップ
ほぼ全てのATXケースで使用可能な140mmのコンパクト設計。容量は550Wで、80PLUS BRONZE認証を取得しています。
8つのアドレサブルRGB LEDを搭載したATX規格の電源ユニットで、 PCの内部をライトアップし、完全モジュール式ケーブルでケーブル管理がかんたんなのもうれしいポイントです。
安心の7年長期間保証
最大効率90%の安定した電源出力、Cybenetics Platinum 認証で低消費電力、低ノイズ、低温を実現。ケーブルは全て取り外し可能なフルモジュラー式を採用しており、PCケース内部のエアフローなどを考慮したケーブルの取り回しをおこなうことが可能です。
負荷と温度に応じて最適なファンコントロールをおこない、低負荷時にファンを停止させることで騒音を低減する「Zero RPM Fan Mode」機能を搭載。
奥行き140mmのコンパクト設計。7年間の長期保証もうれしいポイント。
80 PLUS Platinaum取得の電源効率
動画編集やゲームをするとなると、必要となるPCパワーはかなり大きくなります。パワーユニットが脆弱では、そんなハードユースには耐えられません。この製品は80 PLUS Platinum認証を取得し、電源変換効率は折り紙付き。しかも850Wのハイパワーで、パワフルなシステムを力強く支えます。
OLED電源ディスプレイを装備し、電力消費の状況をリアルタイムにかつ視覚的に捉えられます。ハイパワーだと熱対策も気になるところですが、特許取得の135mmウィンドブレードファンを装備し、強力な冷却性能を実現しました。
「PC電源ユニット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする PC電源ユニットの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのPC電源ユニットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
PC電源ユニットの選び方
パソコンを自作するときに重要なパーツ「PC電源ユニット」。PCの性能に直接影響しないので重要性が分かりにくいですが、電力を安定して供給するためには重要なところです。とくにパソコン自作の初心者は「どれを選んだらいいかわからない」と迷ってしまう方も多いと思います。
そこでここからは、ITライターの海老原 昭さんの取材をもとに、PC電源ユニットの選び方をご紹介します。快適なパソコンライフを送れるように、選び方のポイントをぜひ参考にしてみてくださいね。
ポイントは下記。
【1】パーツ構成に合わせた電源容量を選ぶ
【2】取りつけ規格をチェックして選ぶ
【3】電力効率で選ぶ
【4】必要なコード類があるかチェック
【5】ケーブルの取り回しで選ぶ
【6】動作音が静かなものを選ぶ
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】パーツ構成に合わせた電源容量を選ぶ
電源には出力できる電力容量が決まっていて、製品には必ずその容量が記載されています。パソコンがどれくらいの電力を使うかは、使用するパーツによって決まります。ハイエンドのCPUやGPU、M.2 SSD、水冷ポンプなどを使えば、そのぶん電力消費量は跳ね上がります。
使用する各パーツの最大電力消費量を調べて合計し、その容量を賄うだけの電源を選ぶ必要がありますが、たとえばCPUが高負荷時にクロックアップすると、急に電力消費量が跳ね上がるため、ギリギリの容量では不安です。電源自体は50%負荷時の効率が最も高いので、高負荷時でも50%程度に収まるよう、余力を持っておくといいでしょう。
特にゲームや動画編集など高負荷な作業をする場合、ただ動かすだけなら300〜400W台の電源でも動きますが、安定動作を目指すなら、650〜800Wクラスの電源を選ぶといいでしょう。
基本構成なら400W前後
PC電源ユニットを選ぶまえに、各パーツに必要なワット数をチェックしてきます。目安としてはCPU1個につき65~105W、HDDひとつで25W、SSDなら3W、グラフィックボードに70~250Wぐらいです。
この基本構成でおもに文書作成に使うのなら、電源容量は400W前後でじゅうぶんです。ただし、今後パーツを増やすことや変更することを想定して、余力のある容量を選んでおきましょう。
グラフィックボード搭載なら500W以上
PCにグラフィックボードを搭載してゲームや動画を楽しむ場合は、500~600Wぐらいの電源容量が必要です。グラフィックボードの性能にもよりますが、コストを考えないで余裕のあるワット数を選びましょう。
動画編集や負荷の高くない3Dゲームをする方も、500W以上のPC電源ユニットを選んでおけば、ゆとりを持って作業ができますよ。
ハイエンドパソコンなら850W以上
高性能なグラフィックボードを搭載したハイエンドPCの場合は、850W以上の電源ユニットを選んでください。シューティングゲームなどを楽しめるゲーミングパソコンなどは1,000Wは必要でしょう。
ハイエンドPCを快適に動かすにはそれなりのパワーを必要とするので、ケーブルなども接続可能なものかどうかチェックしておきます。
【2】取りつけ規格をチェックして選ぶ
PCケースにはいろいろなサイズがあり、規格によって電源ユニットを取りつけられない場合があります。選ぶときは規格をしっかりチェックしておきましょう。
フル&ミドルタワーなら「ATX12」
ハイエンドPCやミドルエンド向けのPCの場合、フルタワーやミドルタワーのケースが多く使われます。このようなケースに取りつける電源ユニットは「ATX12」を選んでください。
ATX12なら電源容量も大きいので、余裕のあるパーツ構成が可能になります。ハイエンドやミドルエンドでなくても、ATX12なら不安なく作業が可能です。
スリム&小型ケースなら「SFX12」
文書作成など手軽な作業を行なうPCの場合は、設置スペースに悩まずにすむスリムタワーや小型ケースを使用します。使用する電源ユニットは「SFX12」。
SFX12はサイズが小さいので小型ケースに適しています。フルタワーやミドルタワーでもパワーが必要ない場合は、専用ブラケットを使用すればSFX12を搭載可能です。
【3】電力効率で選ぶ
電源ユニットは交流の電流を取り入れ、直流に変換してパソコン内部の各パーツに供給します。この変換時にいくらかのロスが出ますが、変換ロスが少ないほど設計が優秀な電源ということになります。
通常、電源ユニットの変換効率は60〜70%ですが、80%以上の優秀な電源には「80PLUS」認証が与えられます。電源を選ぶときは必ず、この認証が付いた電源を選びましょう。
80PLUS認証には、変換効率に合わせて「STANDARD」から「BLONZE」「SILVER」「GOLD」「PLUTINUM」「TITANIUM」までの6段階あり、上位に行くに従って価格も高くなります。
コストパフォーマンス的には「BLONZE」が優秀ですが、「GOLD」認定品もだいぶ安くなっています。余裕があれば「GOLD」を選ぶといいでしょう。
【4】必要なコード類があるかチェック
PC電源ユニットには各パーツへ電力を供給するためのケーブル類がたくさん付属しています。必要なケーブルがあるかどうかをチェックしてください。
SATAケーブルに余裕があるか
電源ユニットのケーブルは、自作PCには欠かせない重要なパーツです。一般的なのが「SATA」の電源ケーブルですが、HDDをたくさん搭載する場合はSATAケーブルが多めのものを選んでください。
SATAケーブルに余裕があれば、将来のパーツ増設にも対応できます。SATAケーブルは1本から複数の出力端子が出ているものが多いので、短いときはケーブルを分岐させることも可能です。
ただし、分岐を多用すると1本あたりの電気容量が不足することもあるので要注意です。
ハイエンドならシングルレーンを
電源ユニットのケーブルには+12Vが複数系統にわかれたマルチレーンと、+12Vが単数系統のシングルレーンがあります。ハイエンドPC向けのグラフィックボードをのせる場合は、シングルレーン対応のものを選んでください。
マルチレーンのものは利用できるワット数が分散されるので、パワー不足になることがあります。ハイエンド向けのシングルレーンなら、300W以上に対応するものが適しています。
【5】ケーブルの取り回しで選ぶ
PCの内部には電源ユニットから伸びたケーブル類がたくさん接続されています。配線密度が高くなると内部の換気も悪くなるので、必要なケーブルだけを利用できる「プラグイン対応」の電源ユニットを選びましょう。
とくに、ケース内に余裕がないスリムタワーや小型ケースを使用している場合は、プラグイン対応を使用すると配線がすっきりします。
【6】動作音が静かなものを選ぶ
電源にはファンが内蔵されていて、電源内部で発生した熱を放熱します。このファンは電源を安定させる大事なパーツですが、回転数の高さや、ファンの羽の形状などで、製品による動作音はかなり異なります。
音がうるさい製品によっては、静かな部屋だとかなり耳障りに感じることもあるので、できるだけ音が静かなものを選ぶといいでしょう。
ショップによっては電源を展示してあって、実際の動作音を確認できる場合もあるので、ぜひ現物を試してみてください。
PC電源ユニットに関するQ&A
電源ユニットの背面にある「115/230」の切り替えは何ですか?

背面にある「115/230」の切り替えは、海外でも使えるように115Vの地域と230Vの地域の切り替えになっています。日本国内で使用する際には、115Vを使用します。
PC電源ユニットの寿命はどれくらい?

パソコンの電源ユニットの寿命は、使用頻度にもよりますが、一般的に2年から5年とされています。
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規格と容量をしっかり確認
超大容量電源は自宅の電源強化が必要
最近は1600W、2000Wといった超大容量の電源も販売されています。電源は容量に余裕がないと動作が不安定になるからと、できるだけ大容量の電源を買うのはいいのですが、これらは主にサーバーやハイエンドのマルチGPU構成などに使われる高スペックな製品です。
一般的に、家庭用電源は1回線につき20Aまで、プラグ1つにつき15Aまでと決まっているため、100Vx15A=1500Wまでしか出力できず、1600Wを超えた電源は通常の100Vのコンセントから電力を取ることができません。そのため、使用するにはエアコンなどに使う200Vの電源が必要ですし、エアコンから分岐させて給電するのは危険なので、200Vのコンセントを増設する工事が必要になります。
超ハイエンド製品なので買う人は少ないと思いますが、よく気をつけてください。
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大学在学中よりパソコン総合誌、Windowsプログラミング誌、Mac専門誌の記者/編集者として活動し、その後輸入自動車やカーナビ等のマニュアル翻訳/制作などを経て、フリーランスとして現在に至る。 キャリアは25年目に突入。専門はアップル製品だが、WindowsもAndroidも周辺機器もソフトも等しく愛する何でも屋。