犬の留守番におもちゃは必要?
犬にとってお留守番は飼い主と離れて過ごす時間。寂しさから精神的に不安定になり、部屋を荒らしたり、少しでも姿が見えなくなると吠えたりすることがあります。お留守番のときにおもちゃを渡しておけば、飼い主が不在でも楽しく遊べます。犬用のおもちゃは犬が夢中になって遊ぶ工夫がほどこされているため、留守番中でも寂しさを紛らわせることができるでしょう。
はじめてお留守番をさせるときは短時間から。おもちゃで遊んでいるかなど様子を見ながら、少しずつ慣れさせていきましょう。
犬の留守番用おもちゃの選び方 ドッグトレーナーが解説!
ドッグトレーナーの長根あかりさんに、犬の留守番用おもちゃの選び方を教えてもらいました。
【1】サイズ
【2】素材
【3】フード使用の有無
【4】動くおもちゃ or 動かないおもちゃ
飼い主が不在でも留守中の犬が安全に楽しく遊べるよう、上記のポイントを意識しながらおもちゃを選びましょう。
【1】愛犬に合ったサイズのおもちゃを選ぶ
お留守番に限らず、おもちゃの大きさは意識して選ぶことが大切です。小型犬に大きなおもちゃを与えても楽しめませんし、大型犬に小さなおもちゃでは誤飲の危険性があります。とくにやわらかく形が変形しやすいものは、見た目では大きさがあっても、噛んでつぶれると小さくなるので要注意です。
ポイントは「大きさや形が変わりにくいもの」「犬の口にすっぽりと入ってしまわない大きさ」を選ぶことです。
子犬・成犬・老犬など年齢に合わせて選ぶ
愛犬の年齢に合った留守番用おもちゃを選んであげましょう。ここでは子犬・成犬・老犬それぞれにおすすめのおもちゃの特徴を解説します。
子犬には「噛むおもちゃ」
子犬は歯の生えはじめ、生え変わりなどで甘噛みをしやすい時期でもあります。そのため、噛むおもちゃがおすすめ。子犬用、パピー用と記載のあるおもちゃや、かたすぎずやわらかすぎない噛みやすいものを選びましょう。
成犬には「丈夫で頭や体を使わせるおもちゃ」
成犬になると噛む力も強くなるので、壊れたり誤飲の危険がない、耐久性の高いおもちゃを選ぶことが大切です。噛ませるだけのおもちゃよりも頭や体を使わせるタイプの知育おもちゃを選ぶといいでしょう。
老犬には「嗅覚を使って楽しめるおもちゃ」
老犬になると加齢により体の機能も落ちてきます。ですがそのなかでも嗅覚は長く使うことができるといわれています。そのため老犬には、安心してくつろげる場所と嗅覚を刺激してあげられるようなおもちゃを選びましょう。
老犬は咬合力も衰えてくるため、やわらかい素材を選んであげることも大切です。
【2】おもちゃの素材で選ぶ
犬の留守番用おもちゃを選ぶときは、口に入れても大丈夫な素材であるかチェックすることが大切です。また、噛んだり引っ張ったりして遊ぶこともあるため、耐久性にすぐれた素材であると誤飲のリスクも減らせます。
気持ちよく遊んでもらえるように、チェックしてほしい素材について解説します。
噛んだり舐めたりしても安全か
おもちゃは犬が舐めたり噛んだりするもの。安全な素材でできているかは要チェックです。とくにおすすめなのは、舐めても害のない「天然ゴム」。やわらかい素材なので、ケガのリスクが少なく安心です。
一方、プラスチックなどかたすぎる素材のもは、歯や歯茎を傷めてしまう可能性があるので、見えないときに使わせるお留守番用のおもちゃには向きません
強度が高く壊れにくいか
お留守番中に犬が退屈しないよう興味を引くおもちゃもいいですが、興味を引きつけすぎるものには注意も必要です。たとえば、音がなる笛のおもちゃは、ずっと噛んでいるとどうしても破損してきます。
お留守番中はケージにおもちゃを入れっぱなしで壊れたらすぐ取り上げることができないので、壊れやすい素材のものはNGです。例えばぬいぐるみなどは壊れてなかの綿を誤飲する可能性があります。また、噛んで小さくなることで誤飲の危険性があるおもちゃもおすすめできません。
【3】フード使用の有無で選ぶ
フードやおやつを入れられるおもちゃは、お留守番中の寂しさを紛らわせることができます。しかし、頭を使うため、必ずしもフードが入れられるおもちゃがいいというわけではありません。フードが入れられるおもちゃ、入れられないおもちゃについてくわしく解説します。
フードを入れるおもちゃは元気な子におすすめ
フードやおやつを入れられるおもちゃは、犬が好きなフードやおやつを入れることで、興味を持ってくれます。どうすれば食べられるんだろうと頭を使いながら、夢中になって遊んでくれます。エネルギーを使うため、体力のある元気な子におすすめのおもちゃです。
遊んでいるうちに簡単に出して食べられるようになったら、出しにくく調整できるおもちゃを選ぶと長く使うことが可能です。
フードを入れないおもちゃは香りや素材をチェック
フードを入れないタイプのおもちゃでも、ベーコンやフルーツなど興味を持つ香りつきのおもちゃがあります。フードやおやつは食べられませんが、こうしたタイプのおもちゃは噛み応えのある素材で作られているため、満足感を得られるでしょう。集中して噛むことでデンタルケアにも。
フードを入れるタイプよりも体力も頭も使わず楽しめるため、体力が低下している老犬にもおすすめです。飽きないようにフレーバー違いでいくつか用意しておくといいでしょう。
【4】動くおもちゃ or 動かないおもちゃ
お留守番の環境によってもおもちゃの遊び方が違ってくるので、これも選ぶポイントになるでしょう。
ケージのなかでお留守番するのであれば犬が動かなくても楽しめるものがいいですし、部屋のなかで自由にできるのであればおもちゃが転がるなどの動きがあるほうが楽しめます。
犬の留守番用おもちゃおすすめ12選 長時間のお留守番にも! ドッグトレーナーが厳選!
ここからは、ドッグトレーナーの長根あかりさんと編集部が選ぶ、犬の留守番用おもちゃのおすすめをご紹介!「おもちゃのなかにフードを入れて遊ぶタイプ」と「フードを使わないタイプ」を紹介するので、愛犬の性格にあわせて選びましょう。
ハーツ『デンタルトイズ ボーン』
丈夫なプラスチック素材で作られた骨状のおもちゃは、獣医師と共同開発されたもの。表面がデコボコしており、噛むことで歯の汚れを落とすことが可能です。遊びながらデンタルケアができるので、愛犬の歯が気になる方にもおすすめです。
ベーコンフレーバーが意欲を掻き立ててくれるため、あきずに噛んでくれるでしょう。超小型犬用・小型犬用・中~大型犬用の3サイズ展開しています。愛犬の口の大きさに合ったサイズを選んでください。

犬用知育おもちゃとして人気のコング
コングはおやつを詰められる犬のおもちゃとして有名ですが、ボールの代わりとして遊ぶこともできます。大きさだけでなくかたさも選べるので、パピーからシニアまで犬の噛む力に合わせて選ぶことができます。そのため、壊れにくくお留守番にもうってつけです。
なかに入れられるおやつも、フードやジャーキー、ペーストなど幅広く、使い勝手がとてもいいです。また、ドッグカフェでのトレーニングや来客時に吠えてしまうときのトレーニンググッズとしても利用できるので、1個あるととても便利でしょう。
こちらはパピーコングSサイズなので、小型犬の子犬のおもちゃとして使ってくださいね。

足や鼻を使って転がすフードタイプのおもちゃ
こちらもフードやおやつを入れられるタイプのおもちゃ。フードを出すためには、足や鼻を使って転がす必要があるので、「時間をかけて食べさせたい」「頭を使わせたい」人におすすめです。
中心の棒で穴の大きさを変えることができるので、フードの粒が小さくても一気に出てしまう心配がありません。
ボールなどと違い転がってしまうことがないので、お部屋を汚してしまうこともありません。直接噛んだりなめたりするものとは違うので、最初はやって見せてあげるといいでしょう。
揺れたらフードがでてくるおもちゃ
留守番中のひとり遊びにぴったりのおもちゃです。上部のふたをまわしてなかにフードを入れればセット完了。おきあがりこぼしのような形状が特徴で、触れると揺れて愛犬の好奇心を掻き立ててくれます。
フードがでてくる穴の直径は2cmで0.5~1.9cmのフードを入れることが可能です。下部に2つの穴が開いており、片側のみ閉めて出る量を調整できます。愛犬の様子をみながら調整してください。
天然ゴム製でよく弾む! 噛みごたえに夢中
ドギーマンの犬用おもちゃは、天然ゴムを使用したグネグネとおもしろい噛みごたえがあるボールです。網目状に穴が開いており、なかにフードを入れることができます。
コロコロと転がしたり、噛んだりと夢中になって遊んでくれるでしょう。サイズはSとMの2サイズがあるので、愛犬の体型や口の大きさに合わせて選んでください。こちらはSサイズで、チワワやトイプードルなど超小型犬におすすめです。
子犬のデンタルケア・歯固めができるおもちゃ
歯磨き・歯固めにぴったりなおもちゃで、子犬におすすめ。形状は三角形のため口に入る部分は小さく、お留守番中に使用しても安心です。
また、香り付きなので、楽しく遊ばせることができるでしょう。こちらは犬の大好きなベーコンフレーバーの香りが! このほか同シリーズにはイチゴフレーバーの商品もあります。

連結可能で飽きない新しい形のおもちゃ
丸いボールと違い面が多く、いろんなところにはずんで行くので、犬も飽きることなく遊べます。また連結して使うことができるので、小型犬から大型犬まで幅広く使うことができます。
転がしたり落としたりしてなかのフードを出す必要があるので、ケージのなかではなく、部屋などで自由にお留守番をする子におすすめです。

噛みたくても噛めない! ツルツルすべる卵型ボール
大型犬用のおもちゃ「エッグ」にミニサイズが出ました。プラスチック製の卵型のおもちゃなので、捕まえようとするとスルリと転がってしまい、「逃げるものを追いたい」という犬の本能をくすぐります。すべってしまって噛むことができないので、お留守番中でも壊される心配がなく遊ばせることができます。
ただし、かたい素材なので犬の遊び方によっては音が大きかったり、おもちゃがぶつかることで家具などに傷がついたりすることもあります。様子を見て使ってくださいね。
トウモロコシから作られた噛むおもちゃ
くわえやすい形状のおもちゃは、チキン風味がついています。噛むおもちゃは犬にとってストレス解消につながります。噛むことで歯と歯ぐきをほどよく刺激してくれるので、デンタルケアにも。
トウモロコシから作られているため、もし食べてしまっても排出されるので大丈夫です。乳歯から大人の歯へ生え変わる時期に与えてみましょう。噛みぐせのある愛犬にもぴったりです。
ロープやボールなどおもちゃの詰め合わせ
さまざまな形状のおもちゃが11個セットになったおトクな商品。投げたり、引っ張ったりとさまざまな遊び方が可能です。おもちゃに飽きやすい子や、お気に入りのおもちゃが見つからない子も、気分に合わせておもちゃを取り替えることで飽きずに遊べるでしょう。
耐久性にすぐれ、さらに天然コットンを100%を使用しているので、素材面も安心です。

遊びながら知育! 頭を使うおもちゃ
小型犬、中型犬にちょうどいいサイズです。円盤形をしているので、ボールのように転がっていきません。
噛んだり落としたり、犬が自分で考えながら遊ぶことができるので、おやつを全部食べきるころには疲れて眠ってしまうでしょう。犬も人間同様、体を動かすだけでなく頭を使うことでもエネルギーを使うので、元気な子のお留守番におすすめです。
ネジの締め方でフードの出る量を調節できるため、愛犬に合わせて少しずつ難易度をあげられるのもポイントです。
うれしいフルーツの香り付き
壊れにくい骨型の歯磨きおもちゃで、噛むことが大好きな犬や子犬におすすめです。適度なかたさなので、噛み応えも満足できるでしょう。しっかり噛むことでデンタルケアにも。
甘いフルーツの香りがついているのが特徴で、こちらのグレープのほか、ストロベリーやメロンなどさまざまな種類があります。小さくなってきたら、安全のためにも新しいものと取り換えてくださいね。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトの人気ランキング 犬の留守番用おもちゃの売れ筋をチェック
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ドッグトレーナーからのアドバイス
愛犬に合ったおもちゃで留守番の練習をしよう
おもちゃは種類が豊富で、「大きさ」「形」「機能」「デザイン」などさまざまな選び方があります。どんなにいい商品であっても、愛犬に合ったおもちゃでなければ楽しめませんし、誤飲などの危険がともなうこともあります。とくに、お留守番中は人がいないため、何かあったときに対応が遅れてしまいます。
この記事では噛んでも壊れにくい商品を中心に紹介させていただきましたが、最初は必ず飼い主さんがいるときに遊ばせて、様子を見てください。おやつへの執着が強い子は、最後の一粒が取れないと、諦めきれずに壊れるまで噛んでしまうこともあります。愛犬の体格や性格を考えて選び、様子を見て利用してください。
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犬用のおもちゃは遊びながらデンタルケアやストレス解消につながるもの、知育玩具として楽しめるものがたくさんあります。
ほかにも犬用おもちゃのおすすめを知りたい方は、こちらの記事もチェックしてください。
犬の留守番用おもちゃに慣れるまでは一緒に遊ぼう
飼い主が不在でも飽きずに遊んでくれるおもちゃを選ぶには、犬が夢中になる工夫がほどこされた犬用おもちゃがぴったり。
フードを入れられる知育玩具やデンタルケアになるものなど種類は豊富です。また、噛むのが好きな子やボール遊びが好きなど、興味の対象も変わってきます。興味を示していないようなら、一緒になって遊んであげると興味を持ってくれるかもしれません。
ドッグトレーナーの長根あかりさんへの取材をもとにご紹介した、留守番用おもちゃの選び方を参考にして、犬の留守番用おもちゃを選んでみてください。
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