犬用の知育玩具とは? ノーズワークにも!
ドッグトレーナー
知育玩具は、普通のおもちゃとは異なり犬に頭を使わせるおもちゃ(道具)のことです。
時間になったからフードをあげたり、気分でおやつを与えるたりするのではなく、おもちゃなどを使ってどうやったらおやつが得られるかを考えさせることで、考える力がつくだけでなく、退屈防止やしつけの効果も期待できるものです。
しかし、ただ与えればいいわけでなく必ず飼い主さんがそばで見て安全に楽しく遊ばせてあげることが大切です。
犬用の知育玩具の選び方 ドッグトレーナーが教える!
ここからは犬用の知育玩具を選ぶポイントを紹介します。どのようなおもちゃがいいか迷っている人はぜひ参考にしてください。ポイントは下記の5つ。
【1】誤飲に注意!おもちゃの「大きさ」で選ぶ
【2】レベルに合った「難易度」を選ぶ
【3】「使用目的」に合わせて選ぶ
【4】安心して遊べる?「 素材」もチェック
【5】愛犬が気に入る玩具を選ぼう
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】誤飲に注意!おもちゃの「大きさ」で選ぶ
ドッグトレーナー
誤飲や破損にはとくに注意
知育玩具にはさまざまな大きさ・形状・素材があります。愛犬に合ったものを選ぶことが、安全に楽しく遊ぶ重要なポイント。
おもちゃによってはいくつかのパーツからなるものがあり、犬の口に入る大きさのものもあるので、誤飲や破損にはとくに注意が必要です。
ただし、口や鼻先、前足をうまく使うことが求められるものが多いので、誤飲を恐れて大きすぎるものを選んでしまうと、本来の目的が果たせず楽しめない場合もあります。
対象犬種を確認し、適切な大きさのおもちゃを選びましょう。
【2】レベルに合った「難易度」を選ぶ
ドッグトレーナー
愛犬のレベルに合ったものを選ぼう
知育玩具は、難易度もさまざま。フードやおやつを詰め、時間をかけて舐めたり転がしたりする比較的かんたんなタイプや、体を使って倒したり引っ掻いたり、咥えたりしてやっと得ることができる難易度が高いものなどがあります。
愛犬のレベルに合ったものを選んであげないと、つまらないだけでなく、なんとかして得ようとおもちゃを破壊してしまう恐れも。低いレベルから徐々に難易度を上げていくほうがいいでしょう。
【3】「使用目的」に合わせて選ぶ
知育用のおもちゃは遊び方や、目的がさまざまです。「暇つぶし用」や「考える力を養いたい」など、知育玩具を使ってなにがしたいのか、ある程度の目的を持っていたほうが選びやすいでしょう。目的別におすすめのおもちゃのポイントを説明するので参考にしてください。
しつけ目的|コミュニケーションがとれるものを
しつけ目的で知育玩具を探す場合は、飼い主としっかりコミュニケーションが取れるアイテムを選びましょう。おもちゃにフードを入れて「まて」「よし」などの訓練ができるものがおすすめです。わんちゃんが成功したときにはしっかりほめてあげましょう!
ストレス解消目的|臭覚を刺激するものがおすすめ
ストレス解消が目的の場合は、臭覚を刺激するノーズワークタイプのおもちゃがおすすめです。しかけがついた「おやつを隠すタイプ」のおもちゃは、臭覚を刺激してくれるので、愛犬も夢中になって遊んでくれることでしょう。臭覚を刺激しつつ頭も使わせるおもちゃが多いので、わんちゃんのエネルギーもしっかり消費してくれますよ。
早食い・肥満防止目的|少しずつふフードを取り出すものを
早食いや、肥満防止対策には「少しずつフードを取り出す」おもちゃがおすすめ。難易度としては低く楽しさを重視することで楽しみながら、ゆっくり食べる習慣がつきやすくなりますよ。また、コロコロと転がるタイプのおもちゃは、追いかけて遊ぶことで運動不足の解消にもなるのが嬉しいポイントです。
留守番目的|飽きにくいランダムに動くものを
お留守番デビューの子や、苦手な子には飽きにくい「ランダムに動くタイプ」のおもちゃがおすすめです。自動で動くものや、ランダムな動きをするものは愛犬にとって楽しく長時間楽しませてくれることでしょう。
犬にとってお留守番は飼い主と離れて過ごす寂しい時間なので、寂しさを紛らわせれるようなアイテムを探してみましょう!
【4】安心して遊べる?「 素材」もチェック
犬用のおもちゃは丈夫でないと壊れてしまい、愛犬の歯をキズつけてしまいかねません。
プラスチック製のものは頑丈なおもちゃが多く、壊れにくいようになっています。耐久性を考慮しているおもちゃは長期間使えるので、コスパもいいでしょう。
また、ゴム製のおもちゃは弾力があるので割れてしまうおそれがなく、安心して使えるでしょう。
【5】愛犬が気に入る玩具を選ぼう
知育を目的にするとはいえ、愛犬が興味を持って楽しく遊べるおもちゃでなければ意味がありません。
おやつを入れることで自然と嗅覚が働き興味を示しますが、それ以外にも愛犬の興味を引き付ける特徴をもつおもちゃもあります。
音が鳴るタイプのおもちゃであれば愛犬の好奇心を刺激することもできますが、音を怖がる犬もなかにはいますので、愛犬の性格に合わせて選んであげましょう。
犬用の知育玩具おすすめ25選 ドッグトレーナーと編集部が選ぶ!
ここまで紹介した選び方のポイントをふまえ、おすすめの犬用知育玩具を紹介します! ペットが喜んで楽しく遊べるおもちゃがたくさんあるので、ぜひチェックしてみてください。


ピースを動かしてエサを探す知育玩具
スライド式のパズルで、嗅覚を頼りにパズルのピースをスライドさせてエサを見つける知育玩具です。
最初は難しいかもしれませんが、くぼみがあるので爪や鼻先を引っ掛けやすく、コツをつかむとかんたんに遊べます。しっかりと嗅覚を使って自分で見つけることができるようになると、雨の日など運動ができない日にエネルギーを発散させてあげることができますよ。
「ベーシック」のほか、「アドバンス」「ジーニー」と難易度も幅広く展開しています。
遊びながら歯や歯茎のケアもできる
フードやおやつを詰めて遊ばせる知育玩具です。なかに詰める食べ物を大きくして取り出しにくくすることで、難易度を調整して使えます。
天然ゴムなのでやわらかくて弾力があり、愛犬の歯をキズつける心配がいりません。また、噛むことで歯や歯ぐきのケアもできますよ。
使い終わった後は洗っておけば自然と乾きます。
早食い防止にも活躍する!
ドッグトレーナーがこぞって推奨するスウェーデン生まれの知育玩具です。
クルクル回る4層のプレートにおやつやごはんを入れて遊べます。
慣れてきたら、骨型パーツをかぶせると難易度アップもできますよ。早食い防止のスロウフィーダーとしても活躍するでしょう。
嗅覚と頭を使っておやつタイムをより楽しく
嗅覚と頭を使ってゲーム感覚で学べるおもちゃです。おやつタイムをより楽しくさせるパズル型になっています。ペットとの絆を深めながら知能や集中力を鍛えられますよ。雨の日に室内での愛犬の脳トレや、早食い防止に役立ちます。
森林管理協議会に認められた天然木材や水性ニスを使用しているため、動物に優しい商品です。
子犬からシニア犬まで遊べるおもちゃ
犬本来の捕食行動や噛む本能を活かした知育玩具です。遊びながら欲求を満たし、ストレスを解消してくれます。子犬から体力が落ちたシニア犬まで幅広い犬が遊べますよ。
ふたつのパーツに分かれるようになっているので、おやつを入れるのもお手入れもラクなのがうれしいポイントでしょう。
倒れないボール型の知育玩具
中に入れたおやつを出すために転がして遊ぶタイプの知育玩具です。起き上がりこぼしのような形をしているので、動きが複雑で果敢に挑んでくれますよ。ただし、サイズがややおおきめなので大きめの小型犬~中型犬に向いています。転がさないと中身が出てこないので愛犬の運動不足解消におすすめ。
フローリングの上で遊ぶと音がでやすいので、マンションや音を気にされる方はマットレスをひくなど注意が必要です。
人気のにんじん畑でノーズワークを楽しめる!
にんじん畑の中におやつを隠して嗅覚を頼りにおやつを探してもらう知育玩具です。にんじんには、音が出る装置が搭載されているので押したり噛んだりすると音が流れます♪
また、既に改良されていますが、もともとは赤ちゃんの知育おもちゃとして作られたものなので柔らかい手触りで高品質な素材なのもポイントです。
自分で考えておやつを取り出すIQトレーニング!
ドライフードやおやつを入れて遊べる知育玩具です。ペットが自分で考えておやつを出すので、IQトレーニングになります。
半球がスケルトンになっており、穴からごほうびが転がり出るのが見えるようになっています。
分解して丸洗いができるため、衛生的に使えるのもうれしいポイントでしょう。

PetSafe (ペットセーフ)『Busy Buddy Tug-A-Jug』
My Intelligent Pets(マイインテリジェントペッツ)『Wheel of Fortune ガラガラポン』
Planet Dog(プラネットドッグ )『DIAMOND PLATE DOUBLE-TUFF』
「犬用の知育玩具」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 犬用の知育玩具の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの犬用の知育玩具の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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目安の時間を決めて遊ばせよう ドッグトレーナーからのアドバイス
ドッグトレーナー
この記事でご紹介した商品は、さまざまなメーカーからさまざまなタイプのものを選びました。
メーカーによっては、難易度別に展開されていたりデザインが違う商品もあったりするので、ワンちゃんに合うものを選んであげてください。
なかには、破損しやすい形状だったり、お手入れがしにくいものもあります。きちんと確認して購入し、遊ぶときも誤飲や怪我がないようにしてください。
また「頭を使う」「嗅覚を使う」といった慣れない作業は犬にとっても、疲れることです。内容にもよりますが、最初は1回10分程度を目安に終了させましょう。
遊び足りないようでしたら、充分に休憩を取ったあと同じように10分程度遊ばせるようにしてください。
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幼少期から動物と関わる仕事がしたいと夢みて、高校・大学と動植物について学ぶ。 大学2年生のときに保護犬を迎え、犬の行動学やアニマルセラピーなどを勉強。 OPDES公認ドッグトレーナー資格、動物介在教育アドバイザー認定資格を取得。 現在は、自身の経験から保護犬についての相談や家庭犬のしつけ・トレーニングをしている。