めん棒の選び方 タイプや材質をチェック!
料理研究家の葉山ひよりさんへの取材をもとに、めんぼうを選ぶときのポイントをご紹介します。
【1】用途や好みに合わせてタイプを選ぶ
【2】作りたい生地に合わせて太さと重量を選ぶ
【3】材質の特徴を知って選ぶ
【4】均等に伸ばすならガイドつきがおすすめ
【5】生地の量に合わせての長さを選ぶ
【6】お手入れ・収納方法もチェック!
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】用途や好みに合わせてタイプを選ぶ
めん棒は大きくわけると、日本式と西洋式の2種類があります。それぞれの特徴を説明しますので、選ぶときの参考にしてください。
どんな用途でめん棒を使いたいですか? パン作り、お菓子作り、うどん作り、点心作りなど、さまざまな用途がめん棒にはあります。
まずはじめに、作りたいものに適した材質のめん棒を選ぶことが大切です。めん棒の材質も木製、プラスチック製、ステンレス製などさまざまです。いろいろな用途で使いたい場合には万能タイプのめん棒を。
また、一時的に必要で今後使うかどうかわからないような場合であれば、価格を重視して選ぶのもいいでしょう。
微調整ができる「日本式」
日本式の特徴は、力を込めて生地を伸ばせること。そばやうどんなどのコシが強い生地を伸ばすのに適しています。また、お手入れがしやすく値段も手頃なので手に入れやすいです。
ただし、西洋式よりも回転させにくいのが難点。日本式のめん棒はシンプルな形状をしているので、収納しやすく、マッサージ用としても使えます。
らくに生地が伸ばせる「西洋式」
西洋式の特徴は、回転させやすいこと。両サイドにハンドルがついているのでローラー式とも呼ばれます。スムーズに回転させられるので、生地を均等に伸ばすことに集中できるのも西洋式の特徴。
手軽に生地を均等に伸ばせるので、クッキーやパイを作るのに適しています。ハンドルがついているので使いやすいですが、力の微調整がむずかしいです。
【2】作りたい生地に合わせて太さと重量を選ぶ
めん棒を選ぶときの大切なポイントは、サイズです。作りたい生地によってサイズを選ぶ必要があります。クッキーやパイなどのお菓子作りに適したサイズは、36~45cm前後。
そばやうどんに使うのなら、生地の量によってサイズが変わります。1kgぐらいの生地なら75~90cm前後のサイズ。
まためん棒の重さも重要で、ある程度の重さがあれば体重をかけなくても自然と生地を伸ばせます。
自分の手のサイズに合う太さ、使いやすい重さで選ぶことが大切! めん棒を転がしてみて、手の平にしっくりなじむサイズがあります。太すぎても細すぎても生地を伸ばしづらいです。
一方、重さは軽すぎれば余計な力が必要で、重すぎると扱いづらくなります。ちょうど動かしやすい適度な太さ、扱いやすい適度な重さのめん棒を選びましょう。
【3】材質の特徴を知って選ぶ
めん棒に使われている材質はいろいろです。おもに5種類の材質を取り上げて、それぞれの特徴を解説しますので参考にしてください。
材質は木製、プラスチック製、ステンレス製などさまざまあり、それぞれに特徴があります。
木製は、軽くて手軽に使える点でオールマイティーなめん棒です。菓子作り、パン作り、うどん作り、点心作りなど幅広い用途に使えます。
また、プラスチック製は、生地がくっつきにくいというメリットがあるため、パン作りに向いています。ステンレス製は、適度な冷たさがあるのが特徴で、バターを挟み込むパイ生地、クロワッサン生地作りに向いています。
おもになにをつくりたいかで材質から選ぶことをおすすめします。
幅広く使えて、安くて丈夫な「木製」
「木製」のめん棒はリーズナブルなので、はじめて購入する方に向いています。丈夫なのが特徴で、クッキー、パン、そば、うどんなどいろいろな生地づくりに使えて便利です。
ただし生地が張りつきやすいので、かなりの量の打ち粉が必要になります。またお手入れも手間がかかり、カビが発生しないように使用後はしっかり乾かして収納してください。
冷やして使うとクッキーやパイ生地がベタつかない「大理石製」
生地がくっつきにくいのが「大理石製」です。表面がツルツルして、ひんやり冷たいので生地を冷やしながら伸ばせるのが特徴。バターをたくさん使うクッキーやパイ生地などに使えます。
ベタつきがちな生地を伸ばすときに便利なのが大理石製。そのままでも使えますが、冷蔵庫で冷やすと使える幅が広がってより便利になります。
手入れがらくで衛生的な「金属製」
「金属製」のめん棒も大理石製のような冷たさがあります。やはり冷蔵庫で冷やしてから使用すると、使い勝手がさらに上がるでしょう。バターの量が多い生地はベタつくので、金属製のめん棒を使うとスムーズに伸ばせます。
また金属製はかんたんに洗えるため、使ったあとのお手入れがらくです。しかも衛生的なので、ヘルシーなめん棒を探している方に向いています。
パン生地にもってこいの「プラスチック製」
「プラスチック製」はパン生地やクッキー生地を伸ばすときに選びます。ただしパン生地の場合は、表面がツルツルのものではなく、小さな凹凸があるものを選んでください。凸凹部分が生地に当たると、空気が抜けて均等に伸ばせます。
ツルツルのめん棒はクッキー生地に向いています。生地にあとがつかないので、きれいなクッキーができあがるでしょう。
お手入れ簡単で初心者に向いている「シリコン製」
初心者に向いているのが「シリコン製」です。シリコン製のめん棒は表面がとてもなめらかで、バターなどのくっつきやすい素材の生地もスムーズに扱えます。めん棒に慣れていない方にも使いやすいのが特徴。
シリコン製のめん棒には食洗機で洗えるものもあり、お手入れのしやすさもポイントです。カラーバリエーションも多いので、好みのデザインを選べます。
【4】均等に伸ばすならガイドつきがおすすめ
めん棒で均等に生地を伸ばすのは、ある程度の経験が必要です。慣れていない方や均等に伸ばすのが苦手な方には、ガイドつきのめん棒を選びましょう。めん棒の両端にリングやダイヤルをつけ、一定の厚さに伸ばせます。
生地の厚さを調節できるガイドがあれば、さまざまな生地をかんたんに伸ばすことも可能です。調節可能なガイドがあれば、作る生地の幅も広がります。
【5】生地の量に合わせての長さを選ぶ
どんなものを作りたいか、扱う生地量でめん棒の長さを選びましょう。
食パンやピザ生地などの大きめの生地を扱う場合は、35cm前後の長さが使い勝手がよくおすすめです。あんぱんや餃子、ミニタルトなどの小さめの生地を扱う場合は25cm前後が小回りがきき、おすすめです。
また、うどん、クロワッサンなどで大量の生地を扱いたい場合は40cn以上のめん棒を選びます。作りたいものの生地量に合った長さのめん棒を選ぶことで、使い勝手よくお使いいただけます。
【6】お手入れ・収納方法もチェック!
使った後のお手入れの方法や、収納スペースも考えて選びましょう。
水につけておけるか、食器用洗剤を使えるか、乾燥の仕方、衛生的に使えるか、お手入れがかんたんか、なども選ぶポイントになります。また、あらかじめ収納スペースを決めて、それに合わせて収納できるサイズのものを選びましょう。
自分のライフスタイルに合ったものを選ぶことで、長く使えるお気に入りのめん棒と出合えますよ。
めん棒のおすすめ13選 均等に伸ばせるタイプも!
ここまで紹介した、めん棒の選び方のポイントをふまえて、料理研究家の葉山ひよりさんに選んでもらったおすすめ商品をご紹介します。

パン作りに最適! 生地のガスを抜きながら伸ばせる
表面に凹凸があるのが特徴のめん棒です。パン作りには最適で、生地内のガスを抜きながら生地を伸ばすことができます。
表面に凹凸があることで、生地がめん棒にくっつくのを防いでくれます。生地の表面に軽く凹凸模様がつきますが、膨らむとなくなりますので心配いりません。長さが37.5cmと大きめですので、食パンやピザ生地など大きめの生地を扱う場合におすすめです。また、長さ25cmの小さめのサイズもありますので用途に合わせて大小お選びください。
食器用洗剤で洗うことも可能なので、使用後のお手入れは扱いやすく衛生的です。

ステンレス製で使用後のお手入れもかんたん
ステンレス製で適度な冷たさがあります。そのため、パイ生地やクロワッサン生地などの、バターを折り込むタイプの生地を扱う方におすすめです。めん棒を冷蔵庫で冷やしてから使うことも可能。
また、生地がくっつきにくいというメリットもあります。長さも重さもあるので、重みを利用して力を使わず生地を長く伸ばすことができます。
ステンレス製なので使用後のお手入れもかんたんです。食器用洗剤の使用も可能で、さびる心配もなく、衛生面でも安心して使うことができます。

クッキー、タルト生地の厚みを均一にしやすい
生地を均一の厚みに伸ばしたいときに便利なめん棒です。両端についたリングがガイドになって、約4mmの厚みに伸ばすことができるので、クッキー生地やタルト生地を伸ばすのに最適です。厚みが均一になることで焼きムラがなくなり、見た目の仕上がりもよく、おいしくできます。
リングは取り外しも可能なので、普通の木製めん棒としても使える点でもすぐれています。価格もお手頃なので、めん棒の扱いがはじめての方におすすめです。

使い込むごとに味が出るオリーブウッドのめん棒
キッチン用品におしゃれなものを選びたい方におすすめです。オリーブウッドの木目が美しく、素朴で美しいスタイル。木目はひとつひとつ異なるので、ほかにはないオリジナル感があり、使い込むごとに味が出て愛着がわくめん棒です。道具への愛着は、キッチンに立つことへのモチベーションアップにもつながります。
機能的にも、ほどよい太さとしっかりとした重みがあるので、力を入れずにらくに生地を伸ばすことが可能。天然木のため、使用後はていねいに取り扱う必要があります。

オールマイティな用途に使えるめん棒
種類が多いめん棒選びに迷ったら、まずおすすめするのが木製のめん棒です。『木製ケーキめん棒』という名前ですが、お菓子作り、パン作り、点心作りなど、オールマイティな用途で使うことができます。価格もお手頃なので、はじめてめん棒を買う方におすすめ。
3×36cmという扱いやすいサイズなので、生地量が少なめのものから多めのものまでオールマイティに使えます。収納場所に困らないサイズなのもおすすめのポイント。やや難点といえば、生地がめん棒にくっつきやすいことで、多めに打ち粉が必要です。
使用後は、水に長くつけたりせず、洗ったら自然乾燥させ、カビや汚れがつかないように保管してくださいね。

ロールパンやあんぱんなど小さめの生地が扱いやすい
こちらのめん棒も表面に凹凸があり、生地がくっつきにくいのが特徴です。3×24cmとサイズがコンパクトなので、こまわりがきき、使い勝手がいいのもポイント。ロールパンやあんぱんなど小さめの生地を扱う方におすすめのサイズです。
プラスチック製なので、使った後は食器用洗剤で洗えて、扱いやすく衛生的です。35cmの長めサイズもありますので、用途に合わせてお選びいただければと思います。
表面に凹凸があるので使い勝手抜群!
表面に凹凸があるので、空気を抜きながら生地を均一に伸ばすことができるタイガークラウンのめん棒。生地がくっつきにくく、洗いやすいので使い勝手の良さが魅力です。また、木のめん棒に比べて、乾きやすいのでお手入れしやすいのもポイントです。
スレンレスだから色・ニオイうつりの心配なし!
プラスチックや木製のめん棒とは異なり、練り粉がくっつく心配が要りません。さらに臭いも色もうつりません。そのためお手入れが簡単で、衛生的です。またシリコンマットもセットで付いていて、めん棒にくるくる巻いて簡単に収納することができます。めん棒を初めて買う方、長く使える丈夫なめん棒をお探しの方にぴったりです。

手が小さい子どもも使いやすいサイズ
2×27cmと通常のめん棒より細くコンパクトな作りなので、小さい生地を伸ばすときにおすすめです。収納場所にも困りません。
餃子、肉まん、ミニタルトなど小さい生地を伸ばす際にも、通常のめん棒よりこまわりがきくため、使い勝手がよく便利です。手が小さい子どもが使う場合にも便利なサイズなのでおすすめです。
ローラー付きの楽チンめん棒
西洋式の木製めん棒は日本式のめん棒より力が均一になるので、とても使いやすいです。生地を伸ばす作業をスムーズにしてくれるローラー付きです。天然木・ブナの無垢材から作られていて、品質にもこだわった逸品です。サイズは30cm・40cm・47cmの3タイプがあり、用途やお好みに合わせてお選びいただけます。
軽くて持ちやすいアルミ製のめん棒
アルミ素材なので重さは140gと超軽量。めん棒を使い慣れていない方や小さなお子様でも、簡単に使いこなせるでしょう。バター量が多くべたつきやすい生地にはこのめん棒を冷やして使えば、生地がくっつきにくく伸ばしやくなります。クッキーやパイ作りを楽しむことが多い方に、ぜひ試していただきたい逸品です。
大理石のお洒落なめん棒
天然大理石でできているので、小麦粉をつけずに生地を伸ばすことができます。大理石のマーブル柄が、キッチンをお洒落に演出してくれます。アルミハンドルは軽くて持ちやすいので力を入れやすく、スムーズに操作ができます。さらにカビが生える心配も要らず、丈夫で耐久性があります。生地伸ばしの手間を省力したい方、長く使えるめん棒をお探しの方におすすめの商品です。
生地がダレない!お手入れカンタンなめん棒
その名の通り生地がダレがないよう、冷蔵庫で冷やせるアルミ製のめん棒です。アルミ製のため、洗って拭き取るだけのお手入れで水気を落とせるので傷が付きにくいです。匂いや色がつく心配も要りません。冷蔵庫に入れて冷やすことができるので、生地がダレやすいクッキーやパイ生地づくりの際に重宝しそうです。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする めん棒の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのめん棒の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
パン作りに欠かせない「のし台」も!
お気に入りのめん棒を見つけたら、パン作りやお菓子作りに欠かせない「のし台」も用意しましょう。ペストリーボードやパンこね台とも呼ばれていて、クッキーやパン生地を伸ばすときに活躍します。
まな板を代用している方も多いと思いますが、「のし台」があるだけでパン作りやお菓子作りがとっても楽になりますよ。
以下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてみてくださいね!
お菓子作りに役立つアイテムはこちら
料理の幅が広がるだけでなく、ほかの使い方も! 料理研究家からメッセージ
めん棒の使用で、料理のバリエーションが増えます。パン作り、クッキー作り、餃子作り、うどん作りなどさまざまな手作りにチャレンジができ、台所に立つことが楽しくなるはずです。
また、めん棒は生地を伸ばすだけでなく、ナッツ類を割ったり、きゅうりなどをたたき割ったりする場合にも使えます。
はじめてめん棒を選ぶときには、まずはなにを作りたいのかを考えて、大きさや重さを考慮したうえで、リーズナブルな価格のものから選んでみることをおすすめします。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
都内の自宅サロンで「料理教室ククアターブル!」を主催。旬の食材を大切に、手軽に作れる家庭料理を紹介しています。 生徒さんが自宅へ帰ってからの再現性が高いのが特徴です。調理をしながら、便利なキッチングッズも多数紹介。主婦目線の、使い勝手が良い、時短につながるキッチングッズやおしゃれでモチベーションが上がるキッチングッズなどを使いながら、楽しく、負担なく、効率よく調理ができるコツを伝えています。 ご家庭でも外で食べるような美味しいご馳走が手軽に作れること、それが健康にもお財布にも優しいことで、家庭での台所の自由度を増してもらえればと願います。 メディアでは、読売新聞(栃木版)、世界文化社「家庭画報Home」、「わかさ」、「スキンケア大学」などにレシピ掲載、日本テレビ「ヒルナンデス!」出演。