コーン缶の選び方
子どもも大人も大好きな「コーン缶」。さまざまなレシピに活用される、人気の缶詰です。
この記事では、料理家で暮らしスタイリストの河野真希さんに、コーン缶を選ぶときのポイントを教えてもらいました。いつもとは違うコーン缶を試してみたいけれど、どんなものを選べばいいのかわからない、という方は、エキスパートの視点を商品選びに活かしてみてください。
ポイントは下記。
【1】コーンの形状で選ぶ
【2】外国産は遺伝子組み換えでないかチェックして
【3】砂糖・食塩の有無をチェック
【4】一度に使いきれる容量のコーン缶を選ぶ
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】コーンの形状で選ぶ
まずは、コーンの形状を選んでいきましょう。コーンの形状は、大きく分けて2種類あるので、好みや作る料理で選んでください。
粒が残っている「ホールコーン」
ホールタイプのコーン缶は、サラダやバターコーンなど、とうもろこしの粒を生かした料理に使います。シャキシャキと粒の食感も楽しめて食べごたえもあるので、サラダにトッピングしたり、パパっと余り物と合わせて調理するときに役立ちます。
粒をすりつぶした「クリームコーン」
クリームタイプのコーン缶は、コーンの粒をすりつぶしたペースト状のものです。コーンスープやシチューなど、なめらかな食感が求められる料理に使います。口当たりがなめらかなので、離乳食にも使えます。
コーンクリームスープを作るときには必需品です。
コーン以外の食材が混ざっているタイプも!
コーン缶には、グリンピースや細かく切った人参などが一緒に入った缶詰もあります。サラダのトッピングに使ったり、スープの具材としても重宝します。一つの缶でいろんな食材の栄養がとれるのも嬉しいですね。
【2】外国産は遺伝子組み換えでないかチェックして
コーン缶に使われているとうもろこしは、アメリカやタイ、日本などが産地となっています。ただし、国産のものは少なく、海外のものを使用している缶詰のほうが多いです。
とうもろこしは、遺伝子組み換え作物の輸入が許可されている食品です。現在のところ、国内では遺伝子組み換えの作物の試験栽培はされているものの、バラ以外の作物は商業的に流通していません。
ただし、海外、とくにアメリカでは多く流通しており、日本にも輸入されています。産地や遺伝子組み換え作物かどうかはパッケージの原材料に表示されていますので、気になる場合は確認してから購入しましょう。
【3】砂糖・食塩の有無をチェック
コーン缶には、原材料がとうもろこしだけのものと、それ以外に調味料などが加えられているものがあります。
よくあるのは塩と砂糖。また、クリームタイプのコーン缶には、とろみをつけるための増粘剤や、うすめるだけでスープを作れるようにするための野菜や鶏肉などのエキスが入っていることがよくあります。
とうもろこし本来の味を生かし、あとは自分で料理の味をととのえたい場合には、とうもろこしのみのシンプルな缶詰がベター。原材料を確認して「とうもろこし」「スイートコーン」以外の記載がないものを選びましょう。
【4】一度に使いきれる容量のコーン缶を選ぶ
各メーカーによってやや異なりますが、コーン缶は100~200g程度の小さめの缶詰と、400g前後の大きめの缶詰が一般的です。また、小さめの缶は3缶セットになって販売されていることも多いです。コーン缶は開封すると日持ちがしません。家族の人数や作りたい料理にあわせて、一度に使い切れる容量の缶詰を選びましょう。
なお、開封前であれば、長期保存できるのが缶詰のメリットです。3缶セットは1缶よりもお買い得のことも多いので、備蓄を兼ねて多めに購入するのもいいでしょう。
コーン缶のおすすめ6選|ホールコーンタイプ
ここからは、料理家と編集部が選んだおすすめのコーン缶をご紹介します。
ホールコーンタイプとクリームタイプに分けて紹介するので、使い勝手に合わせて選んでください。まずはホールコーンタイプから!

大きめコーンの歯ごたえが美味しいホールタイプ
アメリカ産のとうもろこしを収穫後に急速凍結し、日本国内で缶詰にしたホールタイプのコーン缶です。とうもろこしの軽やかな甘みが味わえます。粒が大きめでそろっており、しっかりとした食感がある、ていねいな作りの缶詰です。
決してかたいわけではないのですが、粒がしっかりとしていて炒めたり煮こんだりしても崩れにくいので、調理をしてもとうもろこしのシャキシャキとした歯ごたえを最後まで楽しめます。
※Amazonは3缶×4セット、楽天市場・Yahoo!ショッピングは3缶の価格です。

北海道産とうもろこしを使った安心度の高いコーン缶
北海道で収穫したとうもろこしを使ったホールタイプのコーン缶です。旬のおいしいとうもろこしを使っており、粒の皮がやわらかく口に残りません。
とうもろこしに加えて、砂糖と塩を使っていますが、そのぶん味が安定しています。内容量が85gと一般的な缶詰より小さめで、少人数で食べるときやトッピングなどで少量だけほしいときにうれしいサイズです。
また、国産のとうもろこしを使ったものはとても少ないので、割高感はありますが安心して食べられる商品です。
ほどよい甘みと歯ごたえが特徴
スーパースイート種のとうもろこしを使用したカーネルコーンのコーン缶です。とうもろこしに食塩を加えて煮て芯から外し、新鮮なまま缶詰にしたホールカーネルタイプとなっています。
スペシャルセレクトのスイートコーンは、砂糖を加えなくてもシャキッとした歯ごたえやほどよい甘みが特徴で、内容量はたっぷり410gとなっています。サラダのトッピングやコーンスープなど、さまざまな料理に使えます。
※全て3缶の価格です。

シンプルにとうもろこしの旨味を活かしたコーン缶
タイ産のとうもろこしを使い、収穫後冷凍などせずすぐに缶詰にしたホールタイプのコーン缶です。砂糖も塩も使っていない、シンプルなとうもろこしだけの味わいです。
甘みは控えめ。これでは物足りないと感じる方もいるかもしれませんが、たとえばとうもろこしの食感はほしいけれど、甘みをきかせすぎたくない料理などには、かえって使い勝手がいいこともあります。
3缶セットでの販売で、リーズナブルなのも魅力。値段を気にせずたっぷり食べられて、とうもろこし好きな方にうれしい商品です。
※全て3缶の価格です。
有機栽培のとうもろこしと塩で作った高品質コーン缶
とうもろこしは化学肥料を使わずに育てるのが難しい作物ですが、有機スイートコーン缶のとうもろこしは農薬や化学肥料を使用せず、とうもろこしの皮などから作った堆肥を使用した完全有機栽培によって育てられたとうもろこしを使用しています。
また、材料はとうもろこしと必要最低限の水と塩のみとなっているため、とうもろこし本来の甘さを楽しめる有機JAS認定のオーガニックスイートコーンとなっています。
北海道契約栽培スイートコーン100%
自然豊かな北海道の契約農家で栽培された旬のとうもろこしを、鮮度を逃さないように現地の工場でスピーディに缶詰に加工したコーン缶です。そのため、採れたてのとうもろこしの甘みやシャキシャキ感が缶の中にそのまま詰まっています。
材料に砂糖を使用していないため、自然なとうもろこしの甘みのみを楽しむことができます。また、しっかりとした食感が味わえるため、炒め物にも最適です。
※全て12缶の価格です。
コーン缶のおすすめ3選|クリームタイプ
つづいて、なめらかでおいしいクリームタイプをご紹介していきます。
食塩、砂糖不使用のクリームタイプ
とうもろこしを皮ごとすりつぶして作ったなめらかなクリームに、シャキッと!コーンをトッピング。いろいろな料理に使いやすいです。食塩、砂糖不使用なので、コーン本来の味をお楽しみいただけます!また、味付けを加えていないため、お好みの味付けにできます。
卵と合わせて中華スープにしたり、クリームシチューやグラタンに入れたりと、さまざまなアレンジメニューにぜひ活用してくださいね!
※Amazon・Yahoo!ショッピングは6缶、楽天市場は3缶の価格です。

北海道産コーンの甘みと香りに満足のクリームコーン
札幌にあり、北海道の農産品を缶詰やレトルトなどに加工販売しているクレードル。この商品に使われているのも、当然北海道産のとうもろこしです。
ホール、粗挽きなど、3タイプに加工されたとうもろこしを混ぜあわせるというこだわりで、とうもろこしの香りをより引き立たせています。甘みも香りも強く、量もたっぷりと、満足感のある缶詰。やや割高ですが、国産のとうもろこしが原材料なので安心感があります。
※全て1缶の価格です。

やさしい味わいでたっぷりサイズのクリームコーン缶
タイ産のとうもろこしを使ったクリームタイプのコーン缶。425gと大きめの缶詰なので、たっぷりと使いたい方におすすめです。
砂糖と塩が加えられていますが、決して強い味つけではないので、料理のじゃまになることはありません。やさしい甘さとやわらかさがあり、幅広い料理に使うことができます。
ほかのクリームコーン缶と比べるとややなめらかさが荒いように感じますが、価格のお手ごろさを考えればじゅうぶん納得のおいしさです。
※Amazonは24缶、楽天市場・Yahoo!ショッピングは12缶の価格です。
「コーン缶」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする コーン缶の売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのコーン缶の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
コーン缶を使ったサラダレシピ
作り方はとってもかんたん!
【材料】
コーン缶(ホールタイプ)
きゅうり
ツナ缶
マヨネーズ
塩コショウ
【作り方】
きゅうりを食感が程よい感じのサイズに切ります。コーン缶、ツナ缶(油も使う)、きゅうり、マヨネーズ、塩コショウを混ぜ合わせれば完成!
コーン缶は離乳食に便利! いつから使える?
甘くて食べやすい野菜でもあるとうもろこし。赤ちゃんの離乳食としてもぴったりです。選び方で説明したように、コーン缶には、とうもろこしの粒のままのホールコーン缶と、すりつぶしたクリーム状のクリームコーン缶の2種類があります。赤ちゃんの月齢によって、この2種類をうまく使い分けていきましょう。
●離乳食初期(5カ月~6カ月):食塩不使用のクリームコーン缶を使います。粒や薄皮が入っている場合は裏ごしをして、水またはだし汁でポタージュ状になるまでのばしてからあげましょう。
●離乳中期(7カ月~8カ月):食塩不使用のクリームコーン缶を裏ごしせずに、水かだし汁で少しだけのばしてからあげましょう。
●離乳食後期(9カ月~11カ月):ホールコーン缶をみじん切りにしてあげてみましょう。
なお、離乳食完了期は粒のままで大丈夫だと言われていますが、個人差はありますので様子をみて食べ進めてください。
とうもろこしは比較的アレルギー症状が出にくい食材といわれていますが、はじめてあげるときは、少量ずつ赤ちゃんの様子をみながら試していきましょう。
【関連記事】食材カッターのおすすめはこちら
美味しいコーン缶は常備しておくと何かと便利!
この記事では、コーン缶の選び方とおすすめ商品をご紹介しました。いかがでしたか?
コーン缶は開けてしまうと日持ちしないので、食べきれるパッケージを選んでいきましょう。クリーム缶とホールコーン缶のダブル使いでコーンスープを作れば、なめらかさとプチプチ食感で二度おいしいスープになります。
コーンは子どもも大好きなので、家族みんなで楽しめますね。
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料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。 流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 簡単&時短料理が学べる『料理教室つづくらす食堂』主宰。