ローラーボールとは? 使うメリットデメリット 軽い筆圧でなめらかな書き味!
ローラボール(ローラーボールペン)とは、水性インクのボールペンのことです。大きなメリットは、そのなめらかな描き心地と優れた発色性です。書き出しでかすれたり、筆圧が弱いと書きにくいということもなく、ストレスなく書くことができます。また、油性インクよりもサラッとした水性インクを使っているため、発色が良くカラーバリエーションも多いのです。
一方、デメリットとしてはにじみやすいことが挙げられます。水性のインクなので、紙との相性によってはインクが発色しなかったり、文字がにじんでしまうということもあります。
万年筆や普通の油性ボールペンとの違いは?
万年筆はインクがつまらないように、定期的にお手入れしなくてはなりません。しかし、ローラーボールはペン先にボールが搭載されているため、インクが詰まりにくく、お手入れもほとんど必要ありません。手軽に万年筆のような書き心地を体感できるのが特徴です。
また、油性ボールペンとの違いは、インクによる違いが大きいでしょう。油性と比べて水性インクは固まりにくいため、なめらかな描き心地が実現でき、かすれにくいのも特徴です。ただ、対象によってはインクがにじむこともあるので、使い分けるといいでしょう。
ローラーボールの選び方 文具のエキスパートに聞いた!
ここからは、ローラーボールの選び方について解説していきます。ポイントは下記。
【1】ペンの胴軸の太さで選ぶ
【2】ペン先のボール径で選ぶ
【3】用途に合った価格帯を選ぶ
【4】リフィル(替え芯)の互換性で選ぶ
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
ペンの胴軸の太さで選ぶ
価格の差が大きな書き心地の差にならないローラーボールは、どれを選んでも失敗が少ないというメリットがあります。そこでローラーボールを選ぶときはまず胴軸のサイズに目を向けてみましょう。
ペン選びのセオリーにも準じますが、デスクワークが多く長時間を筆記に費やす人には胴軸の太いモデル、携帯性を優先するなら細いモデルがいいでしょう。さらに複数の筆記具を同時に持ち歩くならスリムなタイプはかさばることなくペンケースに収められます。
ペン先のボール径で選ぶ
通常のボールペンと同じく、ペン先の太さが異なり、書ける線の太さが異なります。ローラーボールの基本的な太さは、0.5mmなので、ノートや手紙に書き込む用や、初めての1本を購入するのであればこの太さを選ぶのがおすすめです。
手帳やカレンダーなど細かい部分に書き込むためなら、0.4mm以下、大きめの字や太い文字を書きたいのであれば、0.7mm程度のものを選ぶのがおすすめですよ。ペン自体が太くてもペン先は細いタイプもあるので、本体の太さだけで判断しないようにしてください。
用途に合った価格帯を選ぶ
ローラーボールを使用するシーンを考えてみましょう。たとえば事務職で1日のほとんどを社内で過ごす人ならコストパフォーマンスを優先したモデルでも十分です。キャップを外す必要のないノック式などが便利でしょう。
しかし、対面で人と接する機会が多い営業職のような人にはその場にふさわしいモデルかといったことにも配慮が必要です。ペリカンやパーカーなど高級ブランドであれば間違いはないでしょう。高価なほどいいというわけではありませんが、相手に対して敬意をあらわすものとして筆記具を選ぶことは大人の嗜みと考えましょう。
リフィル(替え芯)の互換性で選ぶ
安いローラーボールであれば使い捨てでも構いませんが、高級なものや、お気に入りを長く使いたいという場合はリフィル(替え芯)の有無にも着目しましょう。ローラーボールを販売しているメーカー各社は自社のオリジナルリフィルを販売している場合があります。
そのなかには少々変わり種のリフィルもあります。たとえば万年筆インクカートリッジを使用するモデルや、同じメーカーの同一規格のリフィルに交換することで、油性ボールペンやファインライナーといった異なるペンとして活用できるタイプなどです。
リフィルの入手しやすさや汎用性、またこれからの拡張性なども選択肢に加えて選ぶといいでしょう。
ローラーボールのおすすめ9選 安いものから高級ブランドまで厳選!
ここからは、ローラーボールのおすすめ人気商品を紹介します。

正しい持ち方が自然に身に付くローラーボールペン
初心者向けの万年筆として人気を誇るラミーサファリ。その万年筆と同じデザインのローラーボールです。外見だけでは万年筆と見分けがパッと付きにくく、万年筆と一緒におそろいで持ち歩きたい人にも人気です。
筆記の際に指を添える部分の形状が三角になっており、握りやすいのみならず、正しい持ち方が自然に身に付くという特徴があります。

万年筆インクが使える便利なローラーボールペン
エルバンは1670年パリで生まれたブランド。創業当時からインクを扱っているので、長いキャリアがあります。このローラーボールは万年筆インクが利用できるというちょっと変わり種の筆記具です。ヨーロッパタイプのカートリッジならどのメーカーでも概ね使えるため、実用性の高さだけではなく、はじめてのローラーボールとしても手軽に利用できます。
1本当たりの単価が安く、エルバンから発売されている豊富なカラーバリエーションの純正カートリッジにより、あたかも色鉛筆のような使い方が楽しめるのも特徴です。

スリムなスタイルで女性にもおすすめな1本
ペン先には金属ボールではなく、OHTOオリジナルの「セラミックボール」を使用しています。セラミックボールは変形しにくいうえに、インクを紙へとリードするための回転がスムーズで、なめらかな書き心地が大きな特徴です。またコスメのようにスリムな本体は、女性の手にもなじみやすく携帯性にもすぐれています。
OHTOが採用している300系と呼ばれるリフィルには、水性インクのほかに油性ボールペンインクとゲルインクがあり、必要に応じて差し替えて使用することも可能です。

大人が選ぶ飽きのこないペリカンのスタンダード
万年筆の定番ペリカンスーベレーンのシリーズにもローラーボールがラインナップされています。
数字の頭にMがつくラインナップが万年筆、Rがローラーボール。最上位1000番にはないものの、800番台から600番台や400番台まで、サイズの異なるモデルが販売されています。なかでも、男女ともに使えるコンパクトなR400がお手ごろかつ使いやすくおすすめ
です。
本体が持つ上品なストライプは相手に好印象を与え、持つ人の品性までも押し上げてくれます。万年筆ではちょっと気負いすぎるシーンでも、ローラボールペンなら安心して使えることでしょう。
名前入れができるので贈り物としてもぴったり
「よりいいペンを作る」というコンセプトでペンを作り続けている「SONNET」が販売しているローラーボールです。高級感のある見た目と、高い機能性、長く愛用できるように高い耐久性を誇っています。
ペンに名前を入れることができるので、卒業や就職など記念品として贈るのにもぴったりです。人生の節目に、大事な人にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

極太派におすすめ! 万年筆のようなフォルム
高級感を感じさせる、万年筆のような極太のフォルム。筆記に際して指が当たる部分がラバークリップとなっているため、ホールドのしやすさに加えて、低重心でバランスのよい設計になっています。アイデアをアウトプットするような使い方なら、ガシガシ書けて爽快感も味わえます。
耐水性にすぐれた水性顔料インクの採用により、テーブルを囲んで行うミーティングのような場でうっかりドリンクをこぼしても大丈夫なのもうれしい特徴です。
メーカー表記では水性ボールペンとなっていますが、ローラーボールカテゴリーで紹介される機会が多い商品です。

どこへ持って行ってもひけめのない1本
天冠にお馴染みのホワイトスターが描かれた、キングオブ万年筆モンブランのエレガントな上品さが伝わる最高位の筆記具です。値段を聞くと「えっ!」と腰がひけてしまう人も多いようですが、ブランド品のバッグやアクセサリーの感覚に近い筆記具です。
歳を重ねれば環境も変化し、仕事でもプライベートでもさまざまな人との接点が増えていきます。そんなときに、どこで誰と会っても相手に存在感と好印象を与える最高の1本を持っていたい、そんな人におすすめしたいのが本商品。
モンブランのローラーボールには同じ規格でファインライナー(サインペン)があり、リフィルを購入すれば1本で2通りの使い方ができるのもうれしいポイントです。

個性的なスタイルとギミックで選ぶならコレ!
多くのローラーボールがキャップ着脱式を採用しているなか、本商品は本体を伸ばして芯を繰り出すスライド開閉式を採用。ほかに類をみないユニークなギミックが特徴的です。
ペン先部分を薬指と小指でホールドしてクリップ部分を親指で押し上げれば、片手でも芯を繰り出すことができます。ノック式ボールペンと同様の手軽さでスピーディーに筆記形態にできるのが大きなアドバンテージといえるでしょう。個性的で斬新なデザインは自分を演出するだけでなく、筆記時の操作性にもすぐれています。
また、油性ボールペンリフィルとの互換性もあります。
業務用としても大人気なローラーボール
書き心地がなめらかで気持ちがいいと絶大な支持を得ているローラーボールです。オフィス業務用に取り入れている会社も多く、機能性の高さが抜群です。
鮮やかな発色と持ちやすさ、長期間にわたって使用できる耐久性が魅力。仕事中のストレスを軽減してくれることでしょう。
「ローラーボール」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの人気ランキング ローラーボールの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのローラーボールの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
文具のエキスパートからのメッセージ
対面する相手への配慮も考えて選ぶことが大切!
日本では明確なカテゴリー分けがなされていないローラーボールですが、水性インクを採用したペンとして世界的に人気が高い筆記具です。使い分けを考えた場合、実用的な筆記具であることに加えて、ファッション性のあるモデルや、人前で使う際に相手に応じたモデルの選択ができます。
なめらかな書き心地と書いた文字がくっきりはっきりと視認できるという水性インクの特徴から、一度使い始めると手放せなくなるでしょう。仕事や日常生活の中でボールペンの書き心地に不満を覚えている人は、ぜひ一度試してみてください。
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ローラーボールのほか、万年筆やボールペンをお探しの方はこちらの記事も参考にしてくださいね。
本記事では、文具エキスパートのやまぐちまきこさんへの取材のもと、万年筆の選び方と、アンケートをもとにした万年筆の価格帯別人気ランキングをご紹介。日常使いから高級ブランドまで幅広く紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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自分に合ったペンを探して疲れのない筆記を
ローラーボールは日本ではあまりなじみのない分防具かもしれませんが、世界的には大変人気な筆記具なのです。なめらかな描き心地と万年筆化のような重厚な感ある見た目で、1度使ったら手放せなくなるほどの快適な使い心地が特徴です。
デザインや使い勝手、インクのカラーなども個性的なモデルがたくさん販売されているので、自分に合ったタイプのものを選びましょう。長時間使っても疲れにくく、筆記時に力がいらないので、オフィス用品としても重宝されることでしょう。
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奈良在住のフリーランスライター。 仕事の効率化を助けてくれたり、ライフスタイルを豊かにしてくれる、身近なツール「文房具」その魅力を伝えたいと、国内外を取材に駆け巡っています。 出版業界で流通・営業を約20年勤めて、現在は雑誌・書籍・Webに執筆する他、時々メディアやイベントにも出演。