洋服ブラシの効果と使うメリットは? 衣類ケアに万能に使える!
洋服ブラシとは、スーツやジャケット、ニットなど、自宅での洗濯が難しい衣類や大切な衣類の汚れを落とすアイテム。ブラッシングするだけなのでお手入れ方法が簡単で、繊維の奥まで入り込んだホコリや花粉、ペットの毛もしっかりと落とせます。
衣類の毛並みを整えることで毛玉ができるのを抑制したり、型崩れを防いだりできるメリットも。衣類を長もちさせるためにも、ブラシでのお手入れを習慣づけましょう。
加えて、服の繊維に空気を含むので、ハリのある生地感になりますよ。
洋服ブラシの選び方 大切な衣類のお手入れに!
無印良品やニトリ、ダイソーなど安いものから高級なものまで種類豊富にある洋服ブラシ。ここからは洋服ブラシの選び方をチェックしていきましょう。選ぶポイントは下記。
【1】ブラシの毛質
【2】サイズ
【3】形状や持ち手の握りやすさ
【4】機能性
上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ参考にしてみてください。
【1】衣類に合わせてブラシの毛質を選ぶ
洋服ブラシは便利なアイテムですが、ブラシの毛質によって衣類をキズつけてしまうことがあり、ブラッシングにより劣化する場合があります。そのため、衣類の繊維に合わせたブラシの毛質選びが大切。
洋服ブラシの素材は、ポリエステルなどの化学繊維でできたリーズナブルなブラシと、動物の毛でできているものに分けられます。さらに動物の毛のなかでは、「馬毛」や「豚毛」が多く使われています。それぞれ適した衣類の繊維が異なるので、特徴をおさえておきましょう。
馬毛|カシミヤなどデリケートな素材に
「馬毛」は柔らかい素材で、やさしいブラッシングできるのが特徴。カシミヤセーターやストールのようなデリケートな素材の衣類のお手入れに向いている毛質です。
さらに、刺激のやさしい毛質なので、スーツやニットなど、幅広い衣類に使うこともできます。どんな衣類でも活用できるため、手軽にブラッシングを毎日できます。
豚毛|ウール製のスーツやコートに
「豚毛」はかための素材で、ハリやコシのある毛質でしっかりとしたブラッシングができます。一般的に、厚みのあるウール製のスーツやコートなどに使用するのがおすすめです。
また、豚毛には黒豚毛と白豚毛の2種類があり、しっかりめの毛質なのが黒豚毛、やわらかいのが白豚毛の特徴です。それぞれの毛質の特徴をいかして、衣類にキズがつきにくい豚毛を手に入れましょう。
なお、市販のブラシはどんな衣類のお手入れに向いているか記載があるものがほとんどなので、ご自身のお手入れしたい衣類の繊維をチェックし、相性のいいブラシを選ぶようにしてください。
【2】使うシーンに合わせてサイズを選ぶ
洋服ブラシのサイズはさまざまで、大きさによって使い勝手が変わります。そのため、使うシーンに合うサイズのブラシを選びましょう。
自宅用|大きめサイズが使いやすい
クローゼットや玄関先など自宅で使う分には、「大きめサイズ」の洋服ブラシが使いやすくて便利です。サイズが大きい分一度に広い範囲をブラッシングできるため、効率よくブラッシングを終えられます。
また、1着あたりの労力が少ないため、ジャケットとパンツなど、一度に多くの衣類をブラッシングすることもできます。
外出用|持ち運びやすいコンパクトサイズが便利
自宅用のほか、スーツを着用するビジネスマンや、とくに身だしなみに気を配る必要がある職業の方であれば、つねに携帯できる洋服ブラシがあるとさらに安心です。
外出先や出張時などで使いたい場合には、バッグなどに入れても邪魔にならない「コンパクトな洋服ブラシ」を使いましょう。サッと取り出してスーツやコートのお手入れができるので、大切な取引先へよい印象を与えられます。
コンパクトな洋服ブラシには、薄型、折りたたみ式などの形状があるのもポイント。いつも使っているバッグやポケットに合わせて、持ち歩きやすいサイズのブラシを手に入れましょう。
【3】形状や持ち手の握りやすさで選ぶ
ブラシの使いやすさを重視する場合には、ブラシの形状にも注目してみましょう。持ち手があるとハンガーにかけたままでも全体をブラッシングしやすく、持ち手のないタイプではブラッシングの力加減を調整しやすくなります。
さらに、握りやすい形状なのかもポイントで、手になじむものほどブラッシングの負担を軽減できます。持ち手部分が天然木でできた洋服ブラシは、使い込むたびに革のように風合いが増し、愛着がわく楽しみも得られますよ。
【4】静電気除去など機能性にも着目
乾燥した時期には、ブラッシングしていると静電気が発生することも。静電気が発生するとホコリや花粉が吸着しやすく、取れにくくなってしまいます。そのため、静電気除去機能がついていると安心です。
汚れが付きづらければ、ブラッシングの回数も減らせて衣類が傷むのを避けることもできるでしょう。
洋服ブラシの人気ブランドを紹介
洋服ブラシはメーカーによって素材や形に特徴が現れます。そこで、洋服ブラシの代表的なメーカーを紹介するので、ぜひブラシ選びの参考にしてみてください。
KENT(ケント):イギリスの伝統あるブラシメーカー
「ケント」は、洋服用やヘア用などさまざまなブラシを創業から200年以上も作り続けているブラシメーカー。ケントのブラシはナイロンなどの化学繊維を用いず、すべて天然の豚毛を使用しています。適度な弾力性と油成分が滑りをサポートし、軽い力でブラッシングが可能です。
さらに、あえて毛の長さを揃えないことで生地の奥までブラシが届きやすく、しっかりとホコリを落とせると人気を集めています。
江戸屋:上質な豚毛ブラシが魅力的!
「江戸屋」は日本で誕生したブラシメーカーで、現在でも創業当時とおなじ手作業で品質のよいブラシを作り続けています。江戸屋の洋服ブラシは黒豚毛と白豚毛の2種類があり、ブラッシングする衣類の生地に合わせて選べます。
さらに、ブラシや持ち手の形状、大きさなどが豊富に揃っており、より自分好みの洋服ブラシを購入しやすいことが魅力のメーカーです。
洋服ブラシのおすすめ15選 人気のKENTや国産高級品も!
ここからは、ライフアレンジニストの有賀照枝さんと編集部が選ぶ、おすすめの洋服ブラシを紹介していきます。馬毛と豚毛に分けているので、気になるタイプからチェックしてみてくださいね。
▼馬毛 デリケートな素材に
馬毛は柔らかく、カシミヤなどデリケートな素材でも優しくブラッシングすることができます。ニットやスーツ、マフラーなど幅広いアイテムに使えますよ。

天然素材とハイテク素材のハイブリッド植毛
静電気が起きやすい衣類、冬場のストールなどのお手入れに向いています。静電気除去効果のあるアクリル繊維と、生地を傷めず風合いをたもつことができる白馬毛の混毛です。
ハイブリッド植毛された静電気除去機能は、半永久的に使えるのもうれしいポイント。 静電気を帯びた、カシミアやウールなどについた取れにくいホコリや花粉をしっかり落としたい人におすすめです。持ち手は天然木チェリーウッド製です。
上質な白馬の毛で静電気を抑えながらブラッシング
しなやかな白馬の毛を使用したブラシ。柔らかい素材ながら、毛先は弾力とコシを備えており、デリケートな繊維もしっかりブラッシングできます。
静電気除去繊維を混ぜており、乾燥した冬場でもパチパチすることはありません。こちらなら、どんな繊維でも小さいホコリまでしっかり落としてくれますよ。

使いやすい波型形状の持ち手
白豚毛と茶馬毛のふたつの素材を使用することで、生地を傷めずにホコリや花粉を落とすことができます。持ち手は北米産のウォールナット材を使用。握りやすくなるよう、丸みのある波型にひとつひとつ手作業で加工しています。
見た目も個性的なので、ご自身で使われる方にはもちろん、贈りものとして洋服ブラシを探している人にもおすすめです。ウール・混紡(こんぼう)用のほかにもカシミア用があります。

ハンガーとセットで使用したい馬毛ブラシ
ハンガーメーカーが製作している洋服ブラシです。コットン、リネン、ウール、カシミア、ポリエステルとさまざまな素材に対応可能な、きめのこまかいやわらかい馬毛製のブラシです。
持ち手と同素材でできている木製ハンガーも展開されているので、セットで使用されるとクローゼットのなかに統一感が生まれますよ。おしゃれで落ち着いた大人のクローゼットづくりを目指している人におすすめです。ハンガーと一緒にプレゼントにしてもすてきですね。

広い面積を短時間でブラッシングできる
持ち手部分が少し変わった形状の洋服ブラシです。感触が手にダイレクトに伝わりやすく、素材や汚れ具合によって、より力加減がわかりやすい洋服ブラシをお探しの人におすすめです。
特級白馬毛を使用していて、カシミアやウールなど高級素材の洋服にも使えるので、これ一本あれば重宝します。一般的な洋服ブラシよりもブラシ部分が少し大きめなので、マフラーなどブラシをかけたい範囲が比較的広い場合にも便利です。
一つのブラシで幅広く使える優秀な洋服ブラシ
天然の馬毛が使われた JP.Hiranaの洋服ブラシは、ブラシの毛が長くやわらかいので、カシミヤからウールまで幅広く対応します。
衣類のほこりを取るだけではなく、衣類の繊維の毛並みを整えたり、静電気を抑えたりすることが可能。紳士服や婦人服、着物、靴、パソコン、カーテンにまで一つのブラシで使えるのでとても優秀です。洋服ごとにブラシを変えるのがおっくうな方にぴったりのアイテムです!
▼豚毛 厚みのあるタフな生地に
硬めの豚毛は、タフなウール素材や、厚手のコートなどをしっかりブラッシングできます。繊細な素材をブラッシングしてしまうと、かえって劣化してしまうこともあるので注意!
ホコリや毛玉を掃き落とす豚毛!
しっかりとコシのある豚毛を使用した洋服ブラシです。ウールやアクリル、ポリエステルなどの化学繊維に使うのがおすすめ。
ホコリや毛玉をしっかり掃き落としてくれますよ。また、持ち手部分は穴があいているので、ヒモを通せばフックなどにかけて収納しておくことも!
豚の毛を使った携帯用洋服ブラシ。大切な洋服は、その繊維や織り目から入り込んだチリやホコリが通気性を妨げると、弾力がなくなります。天然毛(豚毛)の洋服ブラシは静電気を防ぎながらチリ等をはたき出し、絶妙なブラッシングで生地をやさしくケアしてくれます。
スーツやジャケットに忍ばせておけば、出張先でも簡単にケアできますよ。
天然毛の洗える洋服ブラシ
毎日のお手入れに便利な豚毛の洋服ブラシ。静電気の起きにくい天然毛と、手にフィットして握りやすい柄でとっても使いやすく仕上がっています。こすらずに、軽く払い飛ばすようにブラッシングすることで、洋服の風合いをキープできます。大き目サイズなので、玄関先でササッと簡単に花粉やホコリを除去できます。
汚れてしまっても大丈夫。プラスチックの柄だから、水洗いできますよ。

スーツ・コート向きの縦長タイプ
玄関に掛けておいて、帰宅時にジャケットやコートをすぐにブラッシングしたい人にはこちらがおすすめです。
ややかための黒豚毛製で、衣類についたホコリなどをサッとはらうのに適しています。持ち手はオイル加工した西洋梨の木製で、へちま型の手になじみやすい形状です。縦長タイプで革製ストラップがついているので玄関先に掛けて収納することができます。
細かい毛でやさしくブラッシング可能
江戸時代に創業した老舗ブランド江戸屋の洋服ブラシは2段植毛という方法が使われています。力を入れてブラッシングをしても衣類を傷めないようにできています。
また、厳選された豚毛のみを使用しているので細くて繊細。豚毛ながら、着物やシルクなどのデリケートな生地にも安心して使うことができます。
靴にも使える高級豚毛使用のブラシ
こちらの洋服ブラシは、手のひらにおさまるサイズで使い勝手抜群。高級豚毛を採用しており、ややかための仕上がりなので、洋服のほか靴にも使えるのが人気のポイント。
柄の部分は高級なブナの木を使用しているので、手になじみやすく使いやすいです。洋服以外にも使えるブラシをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。
▼2way・セット

ブラシ2本+ブラシクリーナーのセット
ニットなど毛玉がつきやすい衣類のお手入れもしたい人には、こちらがおすすめです。猪毛製の毛玉取りブラシと白馬毛製の仕上げブラシ、織目のゴミを取り除くブラシクリーナーがセットになっています。
業務用にも使用されていることから、耐久性はかなり高いでしょう。毛先部分をつぶしてT字型にする特殊加工がほどこされており、毛玉だけがきれいに取れて生地痩せを防ぐ工夫がなされています。
かたい毛とやわらかい毛の2way
Snanaの洋服ブラシは、天然豚毛と天然馬毛の2種類のブラシあり、衣類によってかたさを選んで使える優秀な2way洋服ブラシです。そのため、多くの種類の洋服に対応することができます。
天然のブラシはホコリや花粉などの汚れを取るだけでなく、衣服の繊維を整えてつやを持たせます。ブラシだけでなく、柄にも天然木が使われているのが人気のポイント。柄が天然素材だと手になじみ、長時間使っても疲れにくいです。

布ブラシと毛ブラシの2WAY
ホコリや糸くずを取り除く機能がメインの布ブラシと、花粉対策ができる豚毛ブラシの2WAYで使える洋服ブラシです。持ち手は軽量で扱いやすいABS樹脂製。ブラシをはく方向の目印がついているのも使いやすいポイントです。
ポリエステルの布製洋服ブラシになじみはあるけれど、毛ブラシを使用したことがない人はまずこちらを使ってみてはいかがでしょうか。一度毛ブラシを試したけれど、やはり布ブラシと兼用したいと希望される人にもおすすめです。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトの最新人気ランキング 洋服ブラシの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの洋服ブラシの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
洋服ブラシの使い方に関するQ&A 疑問を一挙解決!
洋服ブラシの基本のブラッシング方法は?

洋服ブラシの効果を高めるための、基本的な使用方法について紹介します。
手順1
ブラッシングする衣類をハンガーに掛けるか、テーブルに置きます。
手順2
まずは繊維と逆方向に軽くブラッシングし、ホコリや塵などの汚れを浮かせます。
手順3
次に繊維の目に沿ってブラッシングしていきます。浮かせた汚れを払うようなイメージです。
手順4
最後に、消臭スプレーやしわ取りスプレーでケアしてクローゼットにしまいましょう。
洋服ブラシのお手入れ方法は?

天然木や天然毛が使われた洋服ブラシのお手入れは、基本的に水洗いはNGです。汚れを落としたいときは水を含ませてかたくしぼった布で拭いたり、ホコリが詰まっているときは別途くしを使ってとかすようにしましょう。
また普段から洋服ブラシの毛先を上にして保管しておくと、ほこりが上に積もっていってしまいます。使わないときは毛先を下にするか、フックにかけて保管するようにしましょう。
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ブラッシング効果を知ってお手入れの習慣をつけよう ライフアレンジニストからのメッセージ
洋服ブラシを使う習慣のある人はあまり多くない印象です。しかし、スーツやジャケットなど洗濯をしない衣類は着用のたびブラシをかけることで、ホコリや花粉などの汚れを落としたり、毛並みを整えて衣類を長もちさせたり、毛玉を防ぐこともできます。
少しの手間で愛着ある衣類がいい状態で長持ちするので、洋服ブラシでのお手入れはぜひ習慣にしたいものです。また、洋服ブラシも汚れてくるので、メンテナンスのしやすさも考慮するといいですね。
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