注意点:大きさによって免許が必要になる
登録長で長さ3m未満(船の全長で3.3mまで)、推進機関の出力が1.5W(約2馬力)未満であれば、免許不要でボートフィッシングが楽しめます。また船舶検査(船検)も不要なので免許を持っているけれど更新が面倒、という人などにも免許不要サイズのボートは最適です。
気軽に乗れるのがメリットですが、ボート自体は小さいので釣りが目的の場合は、乗車人数はせいぜい2名までが精いっぱいと思ってください。またあまり沖へ出ると危険なので陸地が見える範囲にしましょう(任意の海岸から3海里または5海里まで)。
※登録長は、おおむね「船の全長×0.9」となります。
※平成15年6月より、登録長の長さ3m未満、かつ推進機関の出力が1.5W(約2馬力)未満、および下記の要件を満たすボートは免許不要、かつ、船舶検査を受けなくても操船可能となりました。(国土交通省)
『直ちにプロペラの回転を停止することができる機構を有する船舶、または、そのほかのプロペラによる人の身体の傷害を防止する機構を有する船舶』であること。
釣り用ゴムボートの選び方
それでは、釣り用ゴムボートの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】素材
【2】定員人数やサイズ
【3】保管・収納性
【4】安全装備
上記の4つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】素材をチェック
やはり一番注目したいのは、ゴムボートの安全性に直結するゴムの素材です。耐久性もさることながら空気の入り具合によってボートの安定性にも左右されます。
ゴムボートで使用されている素材は「CSM」と「PVC」といわれるものがメインになります。CSMは耐用年数が高く丈夫ではりますが、比較的高額になりがちです。一方CSMは気温や気候による変化に強い素材と言われています。
メーカーによってはこれ以外の素材を利用しているものもありますので、耐用年数は必ずチェックするようにしましょう。
【2】定員人数やサイズをチェック
たとえば、4人乗りのボートの場合は実際の搭乗人数は2人がおすすめです。ボートに乗り込むとなるとたくさんの道具を持ち込むわけですから、ただでさえ荷物でスペースがとられてしまいます。また、キャスト時に周りにも気にしなければいけませんから、余裕をもったサイズ感を選ぶことがおすすめです。
とはいえ、大きければいいというわけではないので、2人で利用するなら最低でも3人用といったように、実際に搭乗する人は定員人数の半分ほどを目安にするのがいいでしょう。
【3】保管・収納性をチェック
ゴムボートは持ち運ぶことができることから人気になっている製品です。とはいえ、重さは20kg以上、場合によっては40kg以上あるものもありますし、かさばるので保管場所の確保は絶対に必要です。
船外機を使う場合は2馬力でも結構な大きさがあります。また、ランチングする場所やゴムボートを広げる場所なども調べておく必要があります。そのためにも買う前に一度は実物を見てサイズ感を把握しておくようにしましょう。
【4】安全装備をチェック
免許不要とはいえ、ライフジャケットの着用は必須なので同乗者もあわせて必ず用意してください。また、釣り目的であれば、アンカー、ロープ、シーアンカーなどはもちろん、船外機を使う場合は燃料タンクや予備燃料など用意するグッズも必要です。
沖へ出てから無かったでは済まない装備もあるので、じゅうぶんな知識を持って製品選びをしましょう。
ライフジャケットやフローティングベストのおすすめもチェック
エキスパートのアドバイス
事故を防ぐために最低限のルールは覚えよう
この記事では免許・船検不要で船外機やエレキが取りつけられる製品を紹介しますが、ほかのボートが行き交う水域で釣りをするなら、最低限「行きあうときは右によける」「堤防などを右舷に見るときは小回り(左舷は大回り)」「航路が重なりそうなときは右舷に相手を見る船が避ける」等のルールは必ず覚えてください。事故などを起こさず楽しい釣りをしましょう!
釣り用ゴムボートおすすめ8選
上記でご紹介した選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。免許不要なゴムボートをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
座ったままでも釣りが楽にできるゴムボート
インフレータブルなPVC製の手漕ぎゴムボート。釣竿を立てておける釣り竿ホルダーとシートプレートが付属しており、座ったままでも釣りを楽しめます。モータマウントには船外機のとりつけも可能。
本体の側面には耐摩耗性と耐衝突性を高めるためのセキュリティストリップが付いています。また、空気デッキ底は内部が起毛構造となっており空気充填後は硬度を高めて安定性を増し、フローティングボードとしても使用可能。
子どもづれでゴムボート入門にぴったり
ファミリーやカップルで手軽に楽しむためのPVC製インフレータブルゴムボートの入門モデル。エアクッションが付属しており長い時間乗っても快適に過ごせます。子どもを乗せるときは安全のためライフベスト着用を!
18lbのエレキモーターがセットになっていて、免許不要で操縦でき、フィッシングにも便利。本体重量は12kgと軽量のため、運搬も楽に行なえるのがうれしいところ。
1~2人でコスパよくフィッシング
手軽に、コンパクトにフィッシングを楽しむためのPVC製インフレータブルゴムボート。1~2人でコスパよくフィッシングを行ないたい方におすすめ。腰掛板が付属しており、座ったままでの移動ができ、座ったままのフィッシングも楽に行なえます。
T18エレキモーターがセットになっており、免許不要で操縦できます。釣り場の移動が楽になるのがうれしいところ。
ボート釣りに必須のフローティングベスト2着つき
2気室構造のPVC製のインフレータブルゴムボート。パドルは本体の止め具から外れないようにセットすることができ流される心配がありません。釣り竿をさしておける釣り竿ホルダーが2つ設置されているので便利。
ボート釣りに必須のフローティングベスト2着のほかにアンカーも付属しており、安心して釣りを楽しめます。また、エンジン取付パーツも付属しているので船外機の取りつけも可能です。
釣り竿置きを2カ所に設置でフィッシングに便利
アンカー用ロープ、トーイングロープ、ミニアンカーが付属されており係留が楽なインフレータブルゴムボート。釣り竿置きが2カ所に設置されており、複数の竿を使う際にも便利です。
本体の全周に防舷材が貼りつけられており、こすれから本体チューブを守り、接舷の際の衝撃もやわらげてくれて安心。モーターマウントも付属しているので船外機の取りつけも可能です。
耐久性の高い安心構造
こちらは耐久性の高いPVC素材でできたゴムボート。2ヶ所に竿立てが装備されていて釣りに適しています。生地の接着には熱と塩分に耐性のあるポリエチレンを基材とした強力な接着剤を使用しているので、水の侵入や衝撃に強く、安心して航海することができます。また、モーターマウントが付属しているので、船外機も取り付けることができます。専用のバッグが付属しているので持ち運びの際も便利です。

フローターとゴムボートの中間的製品
H型と呼ばれるゴムボートで、釣り人は椅子に座りながらオールでも足漕ぎでもボートをコントロールできるのが魅力です。
モーターマウントとバッテリープラットフォームがあるので、軽量エレキが取りつけ可能。そのため、行動範囲がとても広く、日本の湖沼ならたいていのところはカバーできます。ランチング用のタイヤがセットされているので準備はとても軽快です。軽快なスタイルで釣りを楽しむことに特化した製品です。

カヤックフォルムのインフレータブルボート
カヤックそのものの形状と、2馬力船外機が搭載可能なトランサムにより、さまざまな用途に使える製品です。
フロントのV型船形と、ジョイクラフトではおなじみのダイナキールのおかげで安定度も高く、釣りにも最適です。オールを使って川下りや湖散策、船外機をつけて海で大物狙いと幅広く釣りや遊びが楽しめます。
高圧エアフロアなので立ったさいの安定度がすこぶる高く「SUP(サップ)」的な使い方もできますよ。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 釣り用ゴムボートの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの釣り用ゴムボートの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
まとめ
本記事では、釣り用ゴムボートの選び方、そしておすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?商品を選ぶ際は、下記の4つのポイントを抑えておきましょう。
【1】素材
【2】定員人数やサイズ
【3】保管・収納性
【4】安全装備
バス釣りなどで、湖の奥の方まで移動できるゴムボート。小型のものであれば免許もいらず、手軽に乗れる便利なアイテムです。しかし、ゴムボートで釣りをしている方もたくさんいますし、それによりゴムボート同士の事故の可能性もあります。ぜひ釣りをする際は、安全に気をつけ、楽しんでくださいね。
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青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。