ソフトルアーとは? 魚類や甲殻類などをイメージし、フックやシンカーと組み合わせる
その名の通り、柔らかい素材で作られたソフトルアーは、魚類や甲殻類、昆虫などをイメージしていて、サイズやレングスが豊富なのが特徴になります。ソフトルアー単体で使われることはなく、フックやシンカーと組み合わせて仕掛けを作る必要があります。
本物に近い自然でリアルなアクションとなるので、シーバスやチヌのほか、カサゴ・アイナメなどのロックフィッシュ、メバル・アジなどのライトゲームにも使える場合があります。
ソフトルアーの選び方 気になる種類やおすすめのサイズは?
釣りライターの中山一弘さんに、ソフトルアーを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
ソフトルアーのタイプから選ぶ
ソフトルアーには実にさまざまな種類があり、それぞれの特長を併せ持つようなものも含めると、かなりの数に上ります。ここでは代表的な6種類のワームから、特に実績が高い製品をご紹介していきます。
まずは種類ごとの特長を知り、自分がやりたい釣りにつなげていくことが大切です。
ストレートワーム:ミミズや小魚をイメージ
ストレートワームはまっすぐな形をしたソフトルアーです。テールがついているものや、しりすぼみになっているものなど、広義でストレートワームと呼ばれています。
グラブ系ワーム
イモ虫のようなボディー、テールが付いているソフトルアーです。テールが2つついているものはダブルテールグラブ、ついていないものはイモグラブと呼ばれています。
カーリーテールワーム
ストレート系のボディーとグラブ系のテールを合わせた形のソフトルアーです。ボディの長さとテールの動きで魚にアピールします。
ピンテールワーム
針のピンのように細長いテールの形をしたソフトルアーです。テールが微振動をおこしアピールしますが、ピンテールじたいの動きが弱めです。
スティックベイト系ワーム
スティックベイトは、頭から尾にかけてストレートで太めのボディをしているソフトルアーです。小魚に似せた形や色をしているのが特徴。
シャッドテールワーム
ソフトルアーにもいろいろなサイズがあります。
大きなものはアピール力が高く、魚を引き寄せる力も強くなります。逆に魚がとても神経質になっているときや、実際に食べているエビや小魚にしか反応しないときなどはより小さくすべきときもあります。
基本となるサイズを自分で選んでおき、魚の反応からその日の状況にマッチする大きさのソフトルアーを使うのがコツです。
シャッドテールワームは、テールの先端が丸い形をしているソフトルアーです。尾が振動し広い範囲を探るのに効果的です。
パドルテールワーム
パドルテールワームは、テールの形がボートのオールに似ていることから、パドルテールと呼ばれています。ボトムを探るのに適しています。
クロー・ホグ系ワーム
クロー・ホグ系ワームは、エビやザリガニに似せた形のソフトルアーです。リアルな見た目でエビ・ザリガニを餌としている魚に効果的です。
スイムベイト系
スイム(リアル)ベイト系は、その名のとおり実際に泳ぐ小魚に似せて作られたソフトルアーです。見た目はハードルアーっぽく存在感も抜群です。
虫(バグ)系ワーム
虫(バグ)系ワームは、セミやカナブンといった虫の形をしたソフトルアーです。水面におぼれている演出に最適です。
サイズも重要なポイント
「リグ」(ルアーのし掛け)に合わせた製品を選ぶ
ソフトルアーはそれ単体に針がついていません。ラインの先にセットしたフックに取り付けて使うのが基本です。
オフセットフック、ジグヘッド、マス針など、さまざまな針やオモリと組み合わせますが、ソフトルアーとフックサイズを合わせる必要があります。バランスが悪いとうまくアピールしないこともあるので、事前にどのようなリグと組み合わせると効果的か調べておきましょう。
ソフトルアーおすすめ4選【ストレートワーム】 ミミズや小魚をイメージ
上で紹介した選び方のポイントをふまえて、釣りライターの中山一弘さんと編集部が選んだおすすめのソフトルアーを、タイプ別に紹介します。

ソフトルアーの代名詞!
ストレート系ソフトルアーの代表はと聞かれたら迷わず「カットテール」と答えます。実績がこれほど高いソフトルアーはほかにないと言い切れるほどとてもよく釣れる製品です。
フォールするときに波動するボディ、水中のちょっとした変化で小刻みに震えるテール部など、ブラックバスが惹きつけられる要素が満載です。
4インチが基本ですが、5.5インチや10インチといった大きなサイズも爆発的な釣果を呼ぶこともあります。タックルケースに常に常備しておきたいシリーズです。
細やかなシェイクでもダイナミックに動く!
ボディ中央部の絞り込まれたシェイプにより動きが増幅し、ゆっくりとしたスイミングでも勢いよくスイングできるように設計されたストレートワームです。まるで生きているように震えて、バスを引き寄せます。
4.3インチサイズは、比較的小さいサイズのバスが釣れるレイクや、人が多くてプレッシャーの高いレイクなどで抜群の効果を発揮。特殊な形状のボディから波動を発生させるので、スプーキーな状態のバスでも喰いつきが良くなります。
ソフトルアーおすすめ3選【グラブ系ワーム】 代名詞的存在
波動によるサウンドと引き波でバスを引き寄せる!
他の商品には類をみない肉厚のテールによる水を押す力と強烈な波動で、スピナーベイトやバズベイトに引けを取らないアピール力を持つグラブ系ワームです。これまでのデプス・ワームよりソルト含有量がアップしており、高比重。
パルキーなボディは、ノーシンカーでも楽にロングキャストできます。柔らかすぎず、適度にハリのある材質で、テールのハリ掛かりやボディのずれなどのトラブルが少なく、幅広く攻められます。バイブレーションが感じられるほどの波動を起こすので、サウンドと引き波により、ゴミ溜まりや水草がびっしり生えた水底などに潜んだバスを効果的に引き寄せます。
ファーストチョイスに最適!高い汎用性のワーム
テールの形状やサイズ、ボディの太さを、高い汎用性が発揮できるように設計されたグラブ系ワームです。2.4インチと小さいサイズですが、重量は2.9g。ノーシンカーでも十分な飛距離を出し、安定したアクションを発揮します。
また、早巻きや表層でのグラビンバズに対しても、ボディが回転することなく泳ぎ続けます。テキサス、ジグヘッド、ダウンショット、キャロライナ、ジグのトレーナーなど様々なリグへの対応が可能です。

使い方の幅が広いオールラウンダー
グラブ系の代表はこの製品。
ジグヘッドリグ、オフセットフックをセットしたテキサスリグやキャロライナリグ、ラバージグのトレーラー、テールをちぎって逆付けしたノーシンカーの「イモ」セッティングなどなど、発売以来実にさまざまなムーブメントになり続けているソフトルアーです。
ボリューミーなボディとひらひらと動くテールのバランスの良さでこれからも多くの魚を魅了していくはずです。
ソフトルアーおすすめ5選【カーリーテールワーム】 水に入ると尾がヒラヒラと波打つ

食わせ系の最終兵器
カーリーテール系にもたくさんの種類がありますが、こちらを紹介しましょう。
ブラックバスフィッシングをやっているとフィールドが超がつくほどの低活性になっていることがあります。そんなときの最終兵器として使うと結果を出してくれることが多い切り札的なルアーです。
ボディを取り巻くリングと小さくアピールするカーリーテールが魚を虜にします。タックルボックスに忍ばせておきたい製品です。
針持がよく左右非対称でも釣れる
大きなカーリーテールを備えたソフトルアー。リングワームにもカテコライズされるアイテムですが、サイズ展開としては3種類あります。
おすすめの使い方はテキサスリグによるスイミング。スピナーベイトでも引きにくいエリアを攻略する際に有効です。プロの方もプライベートで使用されているルアーです。
ベイトに合わせ様々なアプローチで攻略できる!
ターゲットのキジハタのみならず、あらゆるハタ系を陸釣りで攻略できるよう、グラブとホッグを融合して生まれたクラブ系ワームです。シンカーの重さが30gのときでもバランスが崩れず、浮き上がりを抑えるようにデザインされたパルキーなボディは、強い波動を発生するので魚にしっかりアピールできます。
小魚やイカがターゲットのときはジグヘッドリグでスイング、甲殻類がターゲットのときはテキサスリグでボトムバンプさせるなど、多種多様なアプローチができる汎用性に優れたワームです。繊細に狙いたいときには4インチ、重さを活かして遠くの深いところを探るときには4.5インチの使用が効果的です。
ソフトルアーおすすめ5選【ピンテールワーム】 小刻みに動いてバイトを誘発

ライトソルトフィッシングのド定番アイテム
太いボディに小さなテールが特長のピンテール系からはこちら。
軽量ジグヘッドと組み合わせることで、メバル、カサゴ、アジなど、人気ターゲットがとてもよく釣れるソフトルアーです。フグ類のように噛みちぎるタイプの魚の前を通すとしっぽだけが食いちぎられることがあるぐらいテール部が魚にアピールします。
シンプルな形状ですが、とてもバランスよく作られているのがわかるルアーです。
ピンテールが起こす超微波動がバスを強く引き付ける
塩がふんだんに詰め込まれた高比重イモ型ピンテールワームです。お尻へ向かうにつれ膨らんでいる円錐形の形状で、ノーシンカーでも簡単にバックスライドできます。ボディをゆらゆら揺らしながらフォールすると、テール部分にある極小のピンテールも超微波動を起こし、バスが力強く引き寄せられます。
オーバーハングのフィールドでのスキッピングも決まりやすく、ボイルをめがけたキャスト&トゥイッチでも絶大な効果を発揮。95サイズはスリットが入っているので、スムーズなフッキングが可能です。ジーラックオリジナルブレンドの「S・A・Fマテリアル」が使用されているので、魚の嗅覚と味覚に強く訴えかけ、集魚効果に優れています。
ソフトルアーおすすめ2選【シャッドテールワーム】 小魚が泳いでいるように見える

存在感と水押しで魚に猛烈アピール
キックテール系でおすすめしたい製品がこちら。
ノーシンカーでも投げやすいボリューム感と重量感のあるボディはアピール力も満点。やや大きめのキックテールと相まって、ただ巻きリトリーブでよく釣れるソフトルアーです。
そこにいる最大魚から釣れてくるかのような大物を連発することもあり、爆発力は抜群。信じて投げ続ければ期待に応えてくれるソフトルアーです。
ソフトルアーおすすめ5選【クロー・ホグ系ワーム】 エビやザリガニをエサにする魚に効果的

淡水でも海水でもアピール力抜群のソフトルアー
ホグ(クロー)系のソフトルアーからはこちらをおすすめします。
甲殻類を模したソフトルアーですが、各パーツがとてもよく動くのはもちろんですが、ハサミ部分はイレギュラー気味に動くので、魚に猛烈にアピールしてくれるのが特長です。
ボリューム感も想像以上に大きいので小さいサイズでも十分に魚を引き寄せてくれます。淡水のブラックバスなどはもちろん、海のカサゴやハタ類などにも効く、使える範囲が広い製品です。
ソフトルアーおすすめ2選【虫(バグ)系ワーム】 まるで水面でおぼれているような演出をしてくれる
ソフトルアーおすすめ3選【バックスライド系ワーム】 定番品や飛距離重視など
頭裂け・すっぽ抜け防止!難点を全て改善したワーム
2004年に創業したバスフィッシングのトップトーナメンター「今江克隆」氏が代表を務めるルアーメーカー「IMAKATSU」のバックスライド系ワーム。金属製のコイルスプリングが入っており、耐久性が大幅アップ。魚を釣ったときに頭が裂けるのを防止します。
ボディにある深いスリットで、フックセットが簡単です。「スーパーヘビーウエイト」の3.5インチは、高いプレッシャーや小規模のフィールドに最適、4インチは岸釣りの大遠投からボート釣りのカバーフィッシングまで様々な場面に幅広く対応できる万能ワームです。「ライト&タフ」はソフトな材質で生命感が実現されています。パンチングやテキサスリグに最適なタフモデルです。
「ソフトルアー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ソフトルアーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのソフトルアーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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ソフトルアーは色でも釣果が変わる! 釣りライターからのアドバイス
ソフトルアーはカラーバリエーションが豊富な製品が多いです。あえておすすめカラーを絞らせていただくと、日本の湖や川の水の色に多い「ウォーターメロン」「グリーンパンプキン」あたりがあまり外れのないカラーです。
時間帯、にごり、天候、食べているエサなどによって「釣れる色」は変わります。一番よいのは釣り場に近い釣具屋で聞いてみることです。ローカルに詳しいので、きっとおすすめカラーを教えてくれますよ。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。