フルハイビジョンテレビの選び方|ガジェットライターが解説
カメラ・ガジェットライター/エディターの水澤 敬さんに、フルハイビジョンテレビを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。自分の用途に合うのはどんなテレビなのか、商品を選ぶときの評価軸として活用してください。
画質の有機ELかコストパフォーマンスの液晶か
カメラ・ガジェットライター/エディター
現在、テレビの画面は液晶パネルまたは有機ELという2種類からの選択となっています。厳密に言えば「プラズマディスプレイ」という種類もありましたが、テレビメーカーが次々と市場から撤退して、2013年を最後に生産されなくなりました。
液晶テレビは有機ELに比べて低価格ですが、バックライトが必要となるため、どうしても厚みが必要となります。しかし、現在の主流は液晶テレビなので、製品のバリエーションが豊富というアドバンテージがあります。有機ELテレビは高コントラストで鮮明な映像を楽しむことができ、しかも液晶より薄型にできるというメリットがあります。
東芝『液晶テレビ REGZA(40V31)』
コスパで選ぶならこちら。2番組を同時に録画できる「BSも地デジも3チューナーW録」に対応。
>> Amazonで詳細を見る視聴環境に応じた適切な画面サイズのものを選ぶ
カメラ・ガジェットライター/エディター
フルハイビジョンテレビは、視聴距離がテレビ画面の高さの約3倍の距離が最適と言われています。これをもとに一般的な目安として、6畳の部屋であれば24~32インチが適当で、8畳では32~37インチ、12畳だと40~50インチ程度の画面の大きさが必要ということになります。
単純にテレビ画面は大きければよいというものではなく、視聴環境によって見やすいサイズがあるので、必ず視聴距離を確認しておきましょう。
周辺機器と連携させるための接続端子もチェック
カメラ・ガジェットライター/エディター
フルハイビジョンテレビは地デジの番組を視聴して楽しむだけではありません。DVD/Blue-rayレコーダーと接続して映画などを楽しんだり、ゲーム機と接続して遊んだりといった楽しみ方もあります。
その際に必要なのが入出力端子。どんな種類の入出力端子が、どれくらい搭載されているかで、拡張性が変わってきます。HDMI端子やUSB端子、そのほかD端子やコンポジット端子、コンポーネント端子などがありますので、仕様書などをチェックしましょう。
SONY『フルハイビジョン液晶テレビ W730Eシリーズ(KJ-43W730E)』
入出力系統を豊富にそなえているため、さまざまな周辺機器との連携性がよいW730Eシリーズ。
>> Amazonで詳細を見るフルハイビジョンテレビおすすめ6選|ガジェットライターが厳選
上で紹介したフルハイビジョンテレビの選び方のポイントをふまえて、カメラ・ガジェットライター/エディターの水澤さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。液晶テレビは多くのメーカーから特色のある多数の機種が販売されています。それぞれを比較・検討して、自分にぴったりな1台を見つけてください。

SHARP『液晶テレビ AQUOS W5ライン(LC-40W5)』




















出典:Amazon
画面サイズ | 40V型 |
---|---|
チューナー数 | 地上デジタル×2、BS・110度CSデジタル×2 |
録画機能 | 外付けHDD(裏番組録画対応) |
インターネット接続 | 有線/無線 |
入出力端子 | HDMI入力×4、AV入力、PC入力、USB、ヘッドホン出力、光デジタル出力 |
本体サイズ/重さ | 91.2×58.1×25.5cm/約10.0kg |

東芝『液晶テレビ REGZA(40V31)』

出典:Amazon
画面サイズ | 40V型 |
---|---|
チューナー数 | 地上デジタル×3、BS・110度CSデジタル×3 |
録画機能 | 外付けHDD(裏番組録画対応) |
インターネット接続 | 有線/無線 |
入出力端子 | HDMI入力×2、AV入力、USB、光デジタル出力×1、ヘッドホン出力×1 |
本体サイズ/重さ | 90.7×59.0×15.5cm/9.5kg |

SONY『フルハイビジョン液晶テレビ W730Eシリーズ(KJ-43W730E)』


















出典:Amazon
画面サイズ | 43V型 |
---|---|
チューナー数 | 地上デジタル×2、BS・110度CSデジタル×2 |
録画機能 | 外付けHDD(裏番組録画対応) |
インターネット接続 | 有線/無線 |
入出力端子 | HDMI入力×2、AV入力、USB、ヘッドホン出力、アナログ音声出力 |
本体サイズ/重さ | 97.0×62.3×22.6cm/9.8kg |

maxzen『デジタルフルハイビジョン液晶テレビ(J43SK03)』














出典:Amazon
画面サイズ | 43V型 |
---|---|
チューナー数 | 地上デジタル×2、BS・110度CSデジタル×2 |
録画機能 | 外付けHDD(裏番組録画対応) |
インターネット接続 | 有線 |
入出力端子 | HDMI入力×2、AV入力、USB、光デジタル出力、ヘッドホン出力 |
本体サイズ/重さ | 97.45×65.07×21.61cm/8.8kg |

三菱『REAL BHR11シリーズ(LCD-A40BHR11)』

出典:Amazon
画面サイズ | 40V型 |
---|---|
チューナー数 | (地上デジタル、BS・110度CSデジタル)×3 |
録画機能 | 外付けHDD(裏番組録画対応) |
インターネット接続 | 有線 |
入出力端子 | HDMI入力×2、AV入力、USB、ヘッドホン出力 |
本体サイズ/重さ | 91.5×62.8×35.3cm/15.3kg |

Panasonic『4Kビエラ FZ-950シリーズ(TH-55FZ950)』
















出典:Amazon
画面サイズ | 55V型 |
---|---|
チューナー数 | 地上デジタル×3、BS・110度CSデジタル×3 |
録画機能 | 外付けHDD(裏番組録画対応) |
インターネット接続 | 有線/無線 |
入出力端子 | HDMI入力×4、AV入力、コンポーネント入力、USB、光デジタル出力、ヘッドホン端子 |
本体サイズ/重さ | 122.8×77.4×30.0cm/約27.5kg |
高精細で鮮やかな「黒」を再現する有機ELテレビ
現在、有機ELを採用したテレビはPanasonicの4K対応タイプしか販売されていないので、オーバースペックですがあえてご紹介します。
お部屋の照明や周囲の環境光による反射を極限まで減らす「ブラックフィルター」搭載の4K対応有機ELテレビです。とくに注目なのは映像の「黒」が締まって鮮やかに再現されている点。4K対応で、高精細な映像表現を楽しみたい方におすすめの商品です。
VOD(ビデオ・オン・デマンド)の4K放送にも対応しているので、Netflixなどで配信されている映画やアニメなどの動画を4K画質で楽しむことができます。
「フルハイビジョンテレビ」のおすすめ商品の比較一覧表
ECサイトのフルハイビジョンテレビランキングを参考にする
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのフルハイビジョンテレビの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各ECサイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのテレビのおすすめはこちら 【関連記事】
AV家電のプロである折原一也さんへの取材をもとに、4Kテレビを選ぶ際のポイントやおすすめの製品などを紹介していきます。この記事では、最新の2019年モデル7製品と前年2018年モデルの6製品を紹介しています。2020年に向けて、4Kテレビの普及熱は高まっています。2019年2月現在、地上波の4...
AV評論家でオーディオ・ビジュアルライターの折原一也さんへの取材をもとに、有機ELテレビの選び方とおすすめの商品をご紹介します。テレビの画質は4Kテレビの出現でさらに進化しました。4K以上の画質で楽しみたいのであれば有機ELテレビを検討しましょう。有機ELテレビを検討するうえで重要になるのは、...
2018年12月にBS・CSで実用放送がスタートした新4K・8K衛星放送。かんたんに言えば、従来のテレビ放送に比べて解像度が非常に高く、高精細な映像を楽しむことができるようになったのです。しかし、送信側が新4Kや8Kの映像を発信しても、受け手側のテレビが対応していなければ高画質をフルに楽しむこ...
オーディオ&ビジュアルライターが選ぶ大型テレビ7選をご紹介します。自宅で大迫力映像が楽しめる大型テレビ。画面サイズもさまざまで、最大では80型の商品も発売されています。映画を観たり、スポーツ中継を観たり……好きな番組を大きな画面で楽しみたいと考える方も多いのではないでしょうか。この記事では、オ...
ドヤ家電ライターの小口 覺さんが選ぶ中型テレビ7選をご紹介します。省スペースでリーズナブルなことから、画面サイズ32型〜43型クラスの中型テレビには根強い人気があります。画面から得られる迫力は大画面テレビには及びませんが、画質自体は向上しており、単身世帯や、テレビや映画などはあまり観ない方に...
リーズナブルな価格で購入できる小型テレビは、ポータブルタイプをはじめ、多くのメーカーからさまざまな製品が発売されています。では小型テレビ購入の際には、どのような点に注目すればよいのでしょうか? こちらの記事ではオーディオ&ビジュアル評論家の折原一也さんに取材をし、小型テレビの選び方とおすすめ5...
フルハイビジョンテレビは新4K・8K時代でもじゅうぶんに活躍してくれます!
カメラ・ガジェットライター/エディター
ついに始まった新4K・8K衛星放送ですが、しばらくは地デジを含めてリプレイスされることはなさそうです。
つまり、フルハイビジョンテレビで番組を楽しんでいる方々が、次に買い換えるテレビの候補からフルハイビジョンテレビを外す必要はないということです。価格や性能、機能などを比較検討して、ベストな選択をするようにしましょう。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:tsuge-line、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2019/11/29 コンテンツ追加・修正と価格を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 花島優史)
大学卒業後、専門紙記者を経てカメラ雑誌など紙媒体の編集者を歴任。 15年以上、編集者として経験を積み、2017年フリーライターに転身。 現在はWeb媒体を中心に企画から取材、撮影、編集などマルチに活動中。 得意ジャンルはカメラ・写真、ガジェット全般。 著作に『「ボカロP」になる本』(工学社・ペンネーム「タック二階堂」名義)がある。