ドイリーとは? テーブルコーディネートをおしゃれに演出する
皿やフィンガーボウル、花瓶などの下に敷く小さなレースの敷物「ドイリー」は、17世紀に西洋で考案されました。
形は丸形が主流ですが、現在は四角、菱形(ひしがた)、楕円(だえん)、長方形など、さまざまな形で作られています。また、ドイリーを紙で再現したレースペーパーを「ドイリーレースペーパー」とも呼んでいます。
ドイリーの選び方 編み図の形やデザイン、用途とサイズ、素材、色など
まずはドイリーの選び方をチェックしていきましょう。Cha Tea 紅茶教室 代表の立川 碧さんのアドバイスもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ポイントは次のとおり。
【1】デザイン・形で選ぶ
【2】用途とサイズで選ぶ
【3】素材で選ぶ
【4】色で選ぶ
これらのポイントをおさえることで、あなたにピッタリの商品が見つかります! 一つひとつ解説していきます。
【1】デザイン・形で選ぶ
かぎ針編み、レース編み、刺繍など
ドイリーはその美しさも特徴的な商品ですので、レースの編み目のデザインを選ぶことも大切です。かぎ針編みなのかレース編みなのかこまかい編み目に注目し、自分の好みを探してみましょう。
また、リネン生地にカラフルな刺繍(ししゅう)を施したドイリーも人気があっておすすめです。
編み目の違いとともに、形や大きさにもいろいろなものがあります。丸形、楕円(だえん)、四角などさまざまですので、理想の形状を探してみてください。
【2】用途とサイズで選ぶ
ドイリーは種類だけではなくサイズ展開も豊富です。ここでは、それぞれ用途別のドイリーのサイズの選び方をご紹介します。
コースターとして使うなら10~15cmがベスト
ドイリーをコースターとして使うのであれば、直径10~15cmほどのサイズがベストです。小さすぎてカップを乗せると隠れてしまうサイズだと、ドイリーを見せる楽しさがなくなってしまいます。かといって、大きすぎるドイリーですとカップとのバランスが悪くなるおそれが。
直径10~15cmくらいのものを用意しておけば、比較的どんなグラスやカップにも合うサイズなので使いやすいです。
20~30cmは花瓶敷きや小物置きにピッタリ
ドイリーを花瓶敷きに使うのであれば、直径20~30cmくらいの大きさのものを用意しましょう。ご自宅にある花瓶の大きさに合わせるのが理想的ですが、このサイズのものを用意しておけば、鉢植えの4~6号サイズに対応できます。
使い勝手がよいサイズ感なので、花瓶以外にも小物類を置くなどさまざまな楽しみ方ができます。
大きめサイズのドイリーはテーブルやソファなどに
大きめサイズのドイリーを使う場合は、その存在感を活かしてテーブルクロスやテーブルセンターに使いましょう。
ダイニングテーブルであれば、ちょっとしたアクセントとして使うことができますし、ミニテーブルならテーブルクロスのように使うことができます。また、同じデザインを複数枚用意すれば、ソファやイスの背もたれとしても活用できます。
エキスパートからのワンポイントアドバイス
ドイリーを選ぶとき、まずチェックしてほしいのが大きさです。用途に適した大きさのドイリーを探しましょう。
皿や花瓶の下に敷くのなら、うえに置く物の直径よりひと回り大きな直径のものを選ぶとバランスがいいでしょう。例えば花瓶の直径が10cmなら、ドイリーは15cm以上あったほうが美しく見えます。
ほこりよけとしてジャグなどの口元にかけるのなら、やはりジャグのサイズよりも少し大きく、ドイリーがジャグの口元から余裕をもってたれ下がる大きさが理想的です。たれ下がった布地の重さで、ドイリーが口元から外れにくくなります。
【3】素材で選ぶ
ドイリーの素材によって、お手入れ方法や使い方が変わってきますので、用途を考えながらドイリーの素材を選びましょう。
鍋敷きには熱に強い「綿素材」を選ぼう
ドイリーを鍋敷きとして使いたい場合は、熱さに耐えられる素材を選びましょう。ポリエステル素材が使われているものは、熱により繊維が溶けてドイリーが変形するおそれがあります。
ドイリーに使われている素材のなかでも、比較的熱に強いと言われているのは綿です。購入の際には、できる限り綿100%の素材のドイリーを選んでください。
洗濯しやすい「ポリエステル素材」
コースターとしてドイリーを使う場合、悩ましいのが食べものや飲みものの汚れが付着しやすいという点です。汚れが付いたらすぐに洗濯をしなくてはいけないため、洗濯しやすい素材のドイリーを選びましょう。
ポリエステルなどの化繊は、洗濯をしてもシワになりにくいので扱いがとてもかんたん。綿素材だとシワになりやすく、縮みやすいので洗濯には不向きです。
【4】色で選ぶ
白を基本の色とするドイリーですが、アイボリー、オフホワイト、グレーなど、レースや布地の色により、さまざまな色の商品が存在しています。
そのなかでも、食卓で映える色は白。汚れやすい色だからこそ上質感を演出できます。とっておきのテーブルではぜひ白を使用してほしいのですが、ふだん使いには色がついているドイリーのほうが安心かもしれません。
自分用なのかプレゼント用か、下に敷くのか、食器の口元などにほこりよけでかけるものかというように、用途も想像して色を選んでくださいね。
ドイリーのおすすめ7選 コースターや花瓶敷きなど使い道たくさん!
うえで紹介したドイリーの選び方のポイントをふまえて、Cha Tea 紅茶教室 代表の立川 碧さんに選んでもらったおすすめ商品、編集部で選んだ商品を紹介します。

コースター代わりにぴったり
直径約10cmサイズのドイリーが6枚セットになっている商品で、グラスの下に敷くコースター代わりにぴったりなのがこちらのドイリーです。
レース編みで仕上げられた綿糸のレースは温もりの感じられる肌触りで、日常的に使いやすいカジュアルな質感。レースの色もホワイトではなくライトピンクのため、飲みものを少しこぼしてしまっても目立たないのも安心です。
口径が小さめのグラスならほこりよけとして上に被せることもできますので、ペーパーのドイリーを卒業したい初心者の方におすすめです。
シンプルかつ上品なドイリー
定番スタイルでシンプルなスタイルのドイリーです。落ち着いたホワイトのレース生地なので、極端に主張することはありませんがテーブルを華やかに彩ってくれます。
サイズも使いやすいので工夫次第でさまざまな場所で使用することができるアイテムでもあります。シンプルで万能タイプのドイリーを求めている方におすすめです。
優美かつ豪華なレースドイリー
クラッシックデザインを採用した優美であり、なおかつ豪華なレースドイリーです。高級感のある仕上がりになっており、さりげなくテーブルなどに置くだけでも一気に雰囲気を華やかにしてくれます。
デザインが優れているのはもちろん、しっかりとした生地なのでテーブルなどの家具を保護してくれます。

伝統のレースを使った正統派のドイリー
ドイリー初心者の方に、まず1枚目としておすすめしたい正統派のドイリーです。
ドイツ・ザクセン州フォークトランド地方で作られる「プラウエナーレース」は、1900年のパリ万博で賞を受賞した伝統のレースで、このドイリーはクラシカルな雰囲気のチュールレースで作られています。
チュールレースは絹・綿・ナイロンなどの糸を使い六角形や菱形(ひしがた)のこまかい網目上に刺繍をしたレースで、その透け感からウェディングヴェールのレースとしても人気です。
22cmというサイズは、ジャグや花瓶、テーブルランプなどの下に敷くのにもピッタリ。デザインはもちろん、使い勝手の良さも魅力的です。

『クリスマス 布製コースター&ドイリーセット』
形の美しさにうっとり。年間通じて楽しめるデザイン
美しい星型を特徴とするドイリーで、直径約30cmのドイリー1枚と、直径約14cmのコースターサイズのドイリー4枚の、計5枚セットの商品です。
大きなドイリーは花瓶の下に。小さなドイリーはコースターにしたり、小さな小物の下に敷いてもステキで、丸型や花形以外でデザイン性の高いドイリーをお探しの方におすすめです。
クリスマスの時期だけでなく、年間を通して楽しめるデザインではないでしょうか。形の美しさをいかして、額装して楽しむこともできそうです。

気軽に楽しめる、使い捨てタイプのドイリー
「ドイリーを楽しみたいけれど、布地だと汚してしまう」と不安な方におすすめの、使い捨てのペーパータイプのドイリー。
約17cm、22cm、27cmの3種類の大きさが12ピースずつ組み合わされているため、いろいろな場面で重宝しそうです。皿や花瓶・ジャグ・グラスの下に敷いて使ってもいいですし、直接食品をのせることもできます。
「このサイズはよく使う」「こんな使い方が楽しい」など用途が明確になってきたら、レースのドイリーにステップアップしてみてくださいね。
丁寧に仕上げられたドイリー
綿素材を使用して丁寧に仕上げられたドイリーです。美しいだけでなく、とてもしなやかで耐久性に優れているという点もポイント。
デザインはクラシカルでとても優美なものとなっていますが、特別に主張が強いわけではありませんので、工夫次第でさまざまな場所で使用することができます。ドイリーとしてはもちろんのことさまざまなアイテムに縫い付けてアクセントとして使うのもおすすめです。
「ドイリー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする テーブルランナーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのテーブルランナーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ドイリーのいろいろな使い方 本の日除け対策やレースカーテンなどの使い道も
ドイリーのおもな使い道として、コースターや花瓶敷きはよく知られていると思います。そのほか、大きめのサイズならテーブルクロスとして使うのもよし、本の日焼け対策として本棚にかぶせるのもおすすめです。
今では、ダイソーなど100円ショップでもコースターサイズのドイリーが手軽に購入できます。コースターサイズのドイリーを何枚か集め、つなぎ合わせて編み、おしゃれなレースカーテンとして使うのも素敵です。手持ちのシンプルなクッションにドイリーを取り付ければ、デザインのアクセントになります。
このようなリメイク作品も意外と簡単にできてしまいますよ。
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日常にお気に入りのドイリーを取り入れてみよう Cha Tea 紅茶教室代表からのアドバイス
かわいいデザインながら、実用性には疑問をもたれがちなドイリーですが、もともとはテーブルの保護のために使われはじめた商品。花瓶やジャグ、グラスの水滴から大切なテーブルを守る実用性もしっかり備えています。
また、最近ではオフィスでも、コーヒーや紅茶を楽しむ際のマグのほこりよけにドイリーを使用する人も増えているとか。殺風景になりがちなシーンでも、見た目がかわいいドイリーが1枚登場することで、場が和むこともありそうです。ぜひ、ドイリーを日常的に活用してみてくださいね。
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