USB加湿器の効果は? オフィスや車の中でも
USB加湿器は、コンパクトなタイプが多くオフィスのデスク周りなどの狭い範囲の空気を加湿するために製造されているのが特徴です。実際にしっかりと加湿されるのか気になるところですよね。
自分の周辺だけを加湿するのであれば、問題なく効果を発揮してくれることでしょう。しかし、持ち運びする前提で作られている製品がほとんどなので、通常の加湿器と比べて加湿量は落ちてしまいます。
USB加湿器のメリットとデメリット
USB加湿器はコンパクトなサイズのものが多く、持ち運んで好きな場所で使えるのが大きな魅力です。USB端子を利用して電力を供給するため、コンセントがない場所でも使うことができます。一般的な大型サイズの加湿器よりも、使い勝手がいいのがメリットといえるでしょう。
デザインのバリエーションが豊富で、かわいいものからスタイリッシュなものまでそろっているのもうれしいポイントです。
しかしUSB加湿器は、机やテーブルに置いて自分のまわりだけを加湿するように設計されています。コンパクトなサイズで手軽に使える反面、加湿量が少なめで、加湿できる範囲が狭いのがデメリットといえるでしょう。
もし、部屋全体など広い範囲を加湿したい場合には、USB加湿器ではなく、大型サイズの加湿器を選ぶ必要があります。
USB加湿器の選び方 家電コンシェルジュが紹介
USBで接続できる加湿器を選ぶときのポイントをご紹介します。
【1】加湿方式
【2】運転時間、給水タンクの容量
【3】用途に合ったタイプ
【4】置く場所、加湿量
【5】機能性
これらのポイントを抑えて、自分に合った1台を探しましょう!
【1】加湿方式で選ぶ
USB加湿器には、「超音波式」「気化式」「スチーム式」「ハイブリッド式」の4種類があります。ただし、その多くは超音波式を採用しています。
選ぶ際は、かんたんに部品を分解できる製品かどうかチェックしてみてください。分解して洗ったり拭いたりできるものなら、常に清潔に保てます。また、除菌機能がついている製品があれば、そういったものを選ぶのもよいでしょう。雑菌の含まれた水蒸気を部屋中に拡散しないためにも、メンテナンスをしやすいものが理想的です。
超音波方式
超音波の振動によって水を霧状にして、内蔵のファンで空気中に放出。本体サイズが小さいため、デスクまわりに置きやすいタイプです。
気化方式
ペーパーなどに含ませた水を蒸発させることによる加湿方式。本体サイズが小さく、デスクまわりにも置きやすいのが特徴です。
スチーム方式
水を熱して加湿するタイプ。パワーがあるため、即座に加湿できるのが特徴です。
ハイブリッド方式
異なる2種類の加湿方式を組み合わせたタイプ。加湿性能は最も優れていますが、サイズがやや大きめの製品が多い傾向です。
【2】運転時間と給水タンクの容量をチェック
短時間の加湿であれば給水タンクが小さくても問題ありませんが、給水する手間を省きたい、こまめに水を足せない場合は、長時間運転してくれるタンク容量の大きい加湿器がおすすめです。
【3】用途に合ったタイプを選ぶ
車の車内で使用する場合は、ドリンクホルダーに設置できる円筒状のUSB加湿器がおすすめです。車内が揺れても安定感がありますよ。
また、外出先でも使いたい場合は、ペットボトルのキャップ部分に取りつけて使うタイプがおすすめです。給水タンクがない分、コンパクトなサイズでカバンに入れて気軽に持ち運ぶことができます。
【4】「置く場所」と「加湿量」に注意
オフィスや自宅のデスクまわりで使用する場合に気をつけたいのが、加湿器の置き場所です。とくにパソコンなど精密機器が近くにある場合、加湿器の置き場所や加湿量次第では故障の原因ともなりかねません。パソコンのあるデスクまわりで使用する場合は、加湿器の加湿量にも気をつけましょう。
【5】機能性で選ぶ
就寝時にUSB加湿器を使う場合は、タイマー機能や自動オフ機能つきのものが便利です。設定した時間になると自動で運転を停止してくれるので、消し忘れを防ぐことができます。
ほかにも注目したいのが、空焚き防止機能。給水タンク内の水がなくなったときに自動で運転を停止してくれます。
ここでは、アロマ機能・タイマー機能・カーアダプター給電など機能性についてご紹介します。
アロマディフューザーとしても使える「アロマ機能」
リラックスタイムを楽しみたいなら、アロマディフューザーとしても使えるUSB加湿器はいかがでしょうか。加湿しながらアロマの香りで気分もリフレッシュできますよ。
なお、アロマ機能に対応しているのは超音波式のものがほとんどです。専用アロマオイルしか対応していない場合もあるので、事前に確認しましょう。
加湿しすぎや空焚き状態を防ぐ「タイマー機能」
USB加湿器は、オフィスやデスクまわり以外ですと、寝室やベッドサイドでよく使うのではないかと思います。そんなときは、タイマー機能付きのものであれば、眠っている間に加湿しすぎたり、空焚き状態になるのを防ぐことができます。
そのほかにも、起床に合わせてタイマーをセットできるモデルもあります。
車のシガーソケットに挿し込む「カーアダプター給電」
カーアダプター給電ができるタイプなら、車のシガーソケットのプラグに差し込むことで加湿器を使うことが可能です。
もしシガーソケット対応プラグが付属していない場合は、市販のシガーソケットチャージャーを購入して使うこともできます。
USB加湿器のおすすめ14選 加湿方式・容量・運転時間・加湿量・その他機能もチェック!
ここからは、選び方のポイントを参考に、おすすめのUSB加湿器をご紹介していきます。
タンブラー型でオフィスや車内で利用しやすい!
カビや雑菌などが繁殖しやすい超音波式の加湿器ですが、こちらは容器に銀イオンを含んでいるので、タンクの水を清潔に保つことができます。本体重量は約230gと軽量かつ、タンブラー型なのでオフィスや車内などでも利用しやすいはずです。
また最大で14時間の加湿運転ができ、水がなくなると自動で停止する仕組みなので、空焚きしてしまうこともありません。お手入れがラクなコンパクト加湿器なので、1台あると便利ですよ。
デザイン性に優れたポータブル加湿器
加湿、除菌消臭、アロマディフューザーという3種類の使い方ができて、1年中活躍するアイテムです。水タンク上部にはLEDライトを搭載しており、ブルーやイエローなど好きな色を照らすことも可能。
見た目はモダンな印象漂うすっきりとしたデザインで、使う場所を選びません。家で使うもよし、車内でドリンクホルダーにセットして使うもよし! 移動中も壊れる心配がない専用のキャリケースも付くので旅先にも持ち出しやすいですね。

ペットボトルを接続! 価格が手頃な小さめサイズ
ペットボトルに差し込むだけで使用できる加湿器です。使用シーンはいろいろありますが、とくに自動車の車内で使いたいアイテムではないでしょうか。
夏の暑いときにはエアコンを入れるので乾燥しますし、冬はもともと空気が乾燥しており、湿度が心配になることも。最近の自動車にはUSB接続が可能なソケットもあり、コレがあると非常に便利です。
この加湿器は、ペットボトル加湿器の中では加湿量が多く、広めの車内もしっかり加湿できます。本体も場所を取らないので、持ち運んで室内用と兼用することも可能です。
自動運転オフ機能に加えて、3段階のオフタイマーもついています。推奨は500mlのペットボトルですが、1Lサイズの幅広ペットボトルでも使用可能です。
「強」「弱」2段階の加湿モードから選べる
強モードと弱モードの2段階で加湿量を調整できます。独自の静音設計を採用することにより、動作音を25dB以下に抑えることを実現。強モードでパワフルに加湿しても静かなので、日常生活はもちろん、仕事や睡眠の邪魔になりません。
タンク容量は360mlで、約8時間の連続加湿が可能。スリムなボトル型デザインで、車のドリンクホルダーにも設置しやすいです。



99.9%抗菌で清潔に使える
こまめなお手入れが難しい場合やこまかい掃除が苦手な場合には、この加湿器のように抗菌作用があるものを選びましょう。使うときのストレスや不安を軽減できるかもしれません。
本商品は雑菌の繁殖をなるべく防ぐために、いろいろな工夫が施されています。たとえば給水タンクの容量ですが、7時間の連続運転に合わせてあるので、大体1日で使い切ることができる構造です。本体は、銀系無機抗菌剤が練り込まれており、他製品より清潔さを保つことができます。
ふたと本体をロックできる機能がついているので、倒しても水がこぼれにくくなっています。電子機器のまわりでも使いやすく、オフィスで使うのにもおすすめな加湿器です。

乾電池とUSBの2WAYでどこでも使える
USB接続だけでなく乾電池にも対応。2WAYタイプで場所を選ばず使いやすい加湿器です。オフィスや車での使用も可能なコンパクトサイズ。
市販のペットボトルをひねって取りつけるだけなので、手軽に使用できます。オフタイマー機能も搭載しており、切り忘れの心配もありません。運転音も静かなので、仕事中に使用しても気が散らないでしょう。
「USB加湿器」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする USB加湿器の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのUSB加湿器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
USB加湿器の使い方 シーン別にご紹介
卓上で使えて何かと便利なUSB加湿器。コンパクトなサイズの物が多いのでプチプラなのも魅力ですよね。室内の乾燥が気になる季節、オフィス、寝室、車内などに持ち運びできるので便利です。ここからはおすすめの使用シーンに合わせて使い方をご紹介していきます。
オフィスでは卓上のPCにつなげて加湿
オフィスではパソコンのUSB差し込み口につなぎ、デスク周りの空気を加湿することができます。オフィスにいると空調などの影響で冬場は特に乾燥するので一台社内に常備しておくのもいいかもしれません。
USB加湿器は、一回の給水で4~5時間は作動するためこまめな給水の必要もないので、仕事中の方でも扱いやすいですよね。広い部屋を加湿することは難しいですが、パソコン作業などのパーソナルなシーンで大活躍することでしょう。
コンパクトなサイズを活かして寝室の枕元で加湿

Photo by Greg Rivers on Unsplash
肌や喉の乾燥が気になる季節であれば、睡眠中もできれば加湿したいですよね。手持ちのUSBアダプターがあれば、ベッドサイドの壁のコンセント経由で給電することが可能です。USB加湿器が転倒しないようにベッドサイドに小さなテーブルを置くと良いでしょう。
車の中でUSB加湿器を使用する
運転中の乾燥した車内の空気が気になる方もいますよね。車でも使える加湿器を使えば、手軽に湿度の調整ができるので便利です。しかし、車で加湿器を使う場合、くもりやカビの対策が必要になります。車内用であればスチームが出ないタイプがおすすめ。結露が発生した箇所はこまめに拭き取るなど日頃からケアするようにしましょう。
【Q&A】疑問を解決しよう! よくある質問
USB加湿器から蒸気が出ない場合の対処法は?

USB加湿器から蒸気が出ない原因として考えられるのが、カルキ溜まり。カルキや不純物をクエン酸を溶かした水や市販の加湿器用洗剤を用意し、綿棒の先に付けて拭き取るようにしてお手入れしてみましょう。この方法で蒸気が出るようになることがあります。紹介した方法で蒸気が出ない場合は販売元や製造メーカーに問い合わせてみましょう。
フィルター交換の目安について教えてください。

フィルター交換の目安は約半年です。噴霧量が減少するなどしたら交換のタイミングです。
USB加湿器に水道水以外の水を使用しても大丈夫ですか?

水道水以外は使用しないでください。ミネラルウォーターや浄水器の水を使用した場合、水道水に含まれる塩素による殺菌効果が期待できません。また、そのまま放置すると、カビや雑菌、微生物が繁殖する原因となります。
【関連記事】その他加湿器やアロマライトを紹介
用途に合った使い方ができるものを選ぼう 家電コンシェルジュからのアドバイス
モノレビュアー・家電コンシェルジュ
購入前に必要な加湿量や機能を吟味しておく
商品を選ぶときには価格も重要な基準ですが、それだけで購入するのは失敗の原因になります。単に、性能も高ければ高いほどよいわけではありません。
必要以上の加湿量があるものを購入した場合、給水回数も多くなりがちですし、場所をとったり、湿度が過剰に上がってしまい、使い勝手が悪く感じてしまうこともあります。商品を購入する前に、どの程度の加湿量や機能が必要なのか吟味したうえで選ぶとよいでしょう。
設置場所に応じて最適の一台を 編集部より
USB加湿器は、小型ながらもデザイン性や機能にすぐれたモデルが多数販売されています。上で紹介した商品の他にも、ダイソーなどの100均でも購入することができます。どういった場所でおもに使用するのかイメージして、自分にピッタリの加湿器を見つけてくださいね。
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カルチャー誌や家電誌、モノ系雑誌にてライター・リサーチャーとして活躍。 大ヒットとなった家電のプロモーションや、ガジェット探しなど、仕事内容は多岐にわたる。 一般的な家電から、ちょっとマニアックなものまで「イイモノはとにかく買って試す!」がモットー。 現在子育て中で、キッズガジェットや知育玩具、花火などレジャーグッズは子どもと一緒に愉しんでレビューしています。