キャンティワイン選び方 ワインエキスパートに聞いた!
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート・石関華子さんに、キャンティワインを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。同じキャンティワインという名前でも、生産者や格付けで味わいや風味がまったく変わってきます。ポイントをおさえて、自分好みのキャンティワインをみつけましょう。
キャンティワインの個性を左右する生産者から選ぶ
イタリアのトスカーナ地方のキャンティ地区とその周辺でつくられているキャンティワイン。生産エリアは限定されているものの、ワインづくりが盛んな地域であるため、実に数多くのキャンティワインの生産者が存在します。
同じエリアで同じブドウ品種からつくられるキャンティワインですが、その個性を左右する大きな要素になっているのは、やはり生産者です。生産者ごとのワインづくりへの想いや取り組み方、歴史の長さや受賞歴などにも目を向けながら選ぶといいでしょう。
キャンティワインの品質を保証する格付けから選ぶ
キャンティのワインの格付けは3つに分類されています。最高位から順に「キャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ」、「キャンティ・クラシコ(「リゼルヴァ」は最低2年以上熟成)」、「キャンティ」という格付けです。
格付けが高くなるほど、生産地区や使用できるブドウ品種、熟成期間などの規定が細かく定められており、より品質が高くなるので、格付けを目安にしながら選ぶのもおすすめです。
なお、贈りもの用のワインを選ぶ場合は、「キャンティ・クラシコ」以上の格付けのワインにするといいでしょう。
キャンティワインは目的によって価格帯から選ぶ
1,000円前後で買えるものなど、イタリアのワインのなかではお求めやすい価格帯のものが多いキャンティワインです。そのため、キャンティワインは安いと思われがちなのですが、なかには5,000円、あるいは1万円以上するような高級なものもあります。
日常消費用であれば1,000円前後の手ごろな価格のものでもじゅうぶんに楽しむことができますが、贈りものにしたり、特別な日に飲むのであれば2,000円以上のものを選ぶといいでしょう。
キャンティワインおすすめ商品4選 ワインエキスパートが選ぶ!
うえで紹介したキャンティワインの選び方のポイントをふまえて、日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート・石関華子さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。まだキャンティワインを飲んだことがない方も、ふだん楽しんでいる方もぜひワイン選びの参考にしてみてください。
クリアな味わいで和食ともよく合うキャンティワイン
イタリア・トスカーナ州で、100年以上のワインづくりの歴史を誇るカステラーニ社が手がけたキャンティワイン。品質の高いデイリーワインを探しているなら、こちらはぴったりのチョイスです。
タンニンは軽やかでバランスがよく、ステーキやスパイシーなパスタ料理とよく合います。ルビー色やガーネット色を帯びており、スミレやチェリーを思わせるフルーティな香りを楽しめます。

ゾーニン『サンティラーリオ キャンティ 2016』
キャンティ入門やワイン初心者にもおすすめ
キャンティ入門用におすすめの1本がこちら。生産者はイタリア最大規模の家族経営の名門ワイナリーであるゾーニン社。イタリア各地に自社畑を所有し、採れたばかりの新鮮な状態のブドウをすぐに発酵させられるよう、各地に醸造所も構えています。
ブドウ栽培からワインづくりまで徹底した品質管理をおこなっているため、常に高い品質を維持しています。
樽の中で6ヶ月、びん詰めし4ヶ月熟成。ブラックベリーのような香りに、適度な酸味と渋みがあわさった味わいが特徴。その安定した品質と飲みやすさから、ワイン初心者の方にもおすすめです。
ローマの休日で飲まれていたフィアスコボトル入り
こちらは「わら」で包まれた丸い形状のフィアスコボトルが印象的なキャンティワインです。映画「ローマの休日」にも登場したことから、よく知られているワインボトルです。
フレッシュな酸味と渋みをほどよく含み、ベリーフルーツを思わせるアロマを楽しめます。今ではめずらしくなったフィアスコボトルをこの機会にお試しください。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ワインの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのワインの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
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【最後に】エキスパートのアドバイス
さまざまなシチュエーションでキャンティを楽しもう
3つの格付けに分類され、幅広い価格帯のものが存在するキャンティは、ありとあらゆるシーンで楽しむことができます。
お求めやすい価格で「キャンティ」の格付けのものはデイリー用に、格の高い「キャンティ・クラシコ」や「キャンティ・クラシコ ・グラン・セレツィオーネ」は特別な日を彩るワインにするなど、キャンティはどんな場面でも活躍できる万能プレイヤー的なワインなのです。
ぜひ、みなさんのワインライフのなかにもキャンティを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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埼玉県出身、高知県在住。一児の母。慶應義塾大学文学部仏文科卒。三越日本橋本店の洋酒担当を経てワインやビール、ウィスキーなどの洋酒全般の知識を培い、2016年、J.S.Aワインエキスパートの資格を取得。 現在はOffice Le Lionの代表として、高知県内のワイナリーのアドバイザーやワイン検定の講師を務める一方、ワインに関連する記事やコラム等の執筆も多数手がけています。2019年、日本ソムリエ協会高知支部副支部長に就任。