TAMRON(タムロン)とは?
TAMRON(タムロン)は1950年に創業。埼玉県に本社を構える光学メーカーで、カメラ用レンズのほかに、車載用カメラレンズや医療用レンズなども手掛けています。
キヤノン、ニコン、ソニーといった大手カメラメーカーの一眼レフカメラに対応する交換レンズを多数製作。純正レンズよりも安くて高品質のレンズが豊富なラインナップの中から選べるとあって、一眼レフユーザーから高い支持を得ています。
SIGMA(シグマ)と並ぶ一流メーカーで、サードパーティー製レンズを購入するなら「シグマか?タムロンか?」と悩む人が多いのではないでしょうか。
本記事ではタムロンの望遠レンズにスポットを当てて、選び方のポイントとおすすめの商品をご紹介します。
タムロン望遠レンズの選び方
それでは、タムロン望遠レンズの基本的な選び方を見ていきましょう。
ポイントは下記。
【1】タムロンのレンズ名称から機能を見分ける
【2】タムロンの望遠系レンズのほとんどはフルサイズ判
【3】安心の品質管理とアフターサービス
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】タムロンのレンズ名称から機能を見分ける
「SP」の記号がついたレンズは、タムロンが高品質な設計基準で作ったレンズであることを意味しています。
「Di」「Di II」などの記号からは、対応するカメラの種類を見分けることが可能。「Di」はフルサイズ判一眼レフカメラ用、「Di II」はAPS-C判一眼レフカメラ用、「Di III」はフルサイズ判、APS-C判、マイクロフォーサーズ判を問わずミラーレスカメラ用の交換レンズであることをあらわしています。
このほかに、レンズ内手ぶれ補正をあらわす「VC」やAF駆動用の超音波モーターをあらわす「USD」など、製品名の意味を理解することで搭載されている機能を知ることができるようになっています。
【2】タムロンの望遠系レンズのほとんどはフルサイズ判
現在のタムロンのおもなレンズラインナップは、一眼レフカメラ用のフルサイズ判対応の交換レンズが中心。広角系レンズに比べて、望遠系レンズではほとんどがフルサイズ判の一眼レフカメラ用レンズです。
望遠系レンズにフルサイズ判対応レンズが多い理由としては、フルサイズ判用レンズもAPS-C判用レンズも光学設計上、レンズ全長などサイズ的にそれほどの「恩恵」がない点が挙げられます。
さらに、画角は変化するものの基本的にフルサイズ判用レンズはAPS-C判のカメラでも使用可能。とくにフルサイズ判の望遠系レンズをAPS-C判カメラで使用すれば、実質的にさらに望遠画角で撮影できるのもメリットです。
【3】安心の品質管理とアフターサービス
価格が安いからレンズ性能が劣るなどと心配する必要はありません。タムロンのようなサードパーティー製のレンズには、いわゆる純正レンズにはない焦点距離や開放F値を備えたレンズがラインナップされています。
純正レンズメーカーと同じように、タムロンは品質管理もアフターサービスもしっかりしています。純正メーカーにないラインナップに関してサードパーティー製のレンズを探すことで、理想のレンズに出会えることは少なからずあるのです。
純正メーカーのレンズのラインナップでぴったりな1本が見つからなかった方は、タムロンなどのレンズから探してみることをおすすめします。
タムロン望遠レンズのおすすめ7選
ここまで紹介したタムロン望遠レンズの選び方のポイントをふまえて、写真家・カメラ評論家である、田中希美男さんに選んでもらったおすすめ商品、編集部で選んだ商品を紹介します。
タムロンのレンズラインナップには、純正レンズにない焦点距離や開放F値をそなえたものや、純正レンズと比べて購入価格を抑えられるものなどがあります。
自分のニーズに合っているのはどのレンズなのか、純正レンズと比較、検討してみてください。

やわらかく美しいぼけ味描写が特長の中望遠レンズ
美しいぼけ味の描写が特長の85mm中望遠レンズです。フルサイズ判一眼レフカメラ用で、対応マウントはニコンF用、キヤノンEF用、そしてソニーAマウント用の3種類が用意されています。
フルサイズ判一眼レフだけでなくAPS-C判の一眼レフカメラに取りつけて撮影することが可能。
開放F値はF1.8と大口径で、手ぶれ補正(VC)をレンズ内に搭載しています。手ぶれ補正のおかげで、暗いシーンでもノイズの目立つ高ISO感度を選ぶ必要なく撮影できるのがメリットです。
さらに、簡易的ですが防滴構造にもなっています。積極的に開放絞り値から撮影できて、美しいぼけ味をいかした写真を容易に撮ることができるレンズです。

手持ち撮影に適したコンパクトなズームレンズ
フルサイズ判一眼レフ用の軽量な望遠ズームレンズです。同じタムロンには開放F値がF2.8の明るいズーム「Model A025」もありますが、小型で軽量(かつ低価格)なことを優先してこのF4ズームをおすすめします。
私も使っていますが描写性能には充分に満足していますし、F2.8とF4の違いは「たったの1絞りぶん」です。それに、このズームに備わっている手ぶれ補正(VC)はシャッタースピード換算で4段ぶんの補正効果がありますので、1絞りぶんはそれでカバー可能。
三脚座が付属していないのは、フットワークよく手持ち撮影をしてほしいレンズというタムロンのメッセージとも受け取れます。

描写性能にすぐれた軽量コンパクトな望遠レンズ
フルサイズ判一眼レフカメラに対応したコンパクトな100mm~400mmをカバーする望遠ズームレンズです。
望遠系レンズで目立ちやすくなる軸上色収差(画像全体に色にじみを発生する)を補正するために、LD(異常低分散)ガラスレンズを3枚使用。さらにタムロン独自のeBANDコーティングを施して、ヌケのいいクリアな描写のレンズに仕上げています。
また内蔵の手ぶれ補正(VC)はその制御アルゴリズムに工夫をしてシャッタースピード換算で4段ぶんの補正効果を達成。
レンズ全長は約20センチで、重さは約1キログラム弱です。このクラスのズームレンズとしてはとてもコンパクトで軽量な仕上がりになっています。

初心者でも手軽に扱える超望遠ズームレンズ
「気軽に手持ち撮影できるような小型で軽量な超望遠ズームレンズ」をコンセプトに設計されたレンズです。
すぐれた光学性能を備え、150mm~600mmをカバーするズームながら携帯性も優秀。マウントはニコンF用、キヤノンEF用、ソニーA用の3種類のカメラに対応したレンズが用意されています。
ニコンとソニーのカメラで使用すればフルサイズ判換算で225mm~900mm相当の画角をカバーするズームレンズとして使用可能。キヤノンのカメラでは240mm~960mm相当になります。
野生の動物や野鳥の撮影に活用している人たちも多くいるとのことです。
オールマイティなタムロンレンズ!
このレンズは、おすすめのズームレンズの1つです。新規光学設計にて、解像・コントラスト性能と、美しいボケの両立をズーム全域で達成しています。
5段階の手ぶれ補正効果を達成し、状況に応じて使い分けができるVCを搭載しています。さらに、前玉に防汚コートを採用しており、汚れても簡単に汚れが落とせるので、、メンテナンスが簡単です。
様々な写真が撮れる中望遠レンズ
このレンズは広角レンズと望遠レンズの中間のレンズとなっており、ジャンルとしては中望遠ズームレンズとなります。適度な距離感のおかげで、ボケを活かしたポートレート撮影に最適なレンズとなっています。
中途半端な焦点距離に思えるかもしれませんが、スナップ写真や風景写真などに非常に使い勝手のいいレンズとなっています。
超望遠の利便性に優れたレンズ
このレンズは、高倍率として高性能な焦点距離の幅を保有する18mmから400mmまでの焦点距離を有しています。タムロンは昔から高倍率ズームレンズの開発を得意としており、400mmという新たな領域に入るレンズとなっています。
広角から望遠までをレンズ交換をせずに対応できるというとても便利なレンズとなっています。
「タムロン望遠レンズ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする タムロン交換レンズの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのタムロン交換レンズの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
その他カメラ関連のおすすめ商品はこちら
ファームウェアアップデートに要注意!
カメラ評論家からのアドバイス
万が一新型カメラとの不具合が発生したときは、交換レンズメーカーは対策を行い、適応したファームウエアなどを開発してユーザーに提供します。そのため、交換レンズメーカーが発表する情報には常に注意しておきましょう。
たとえばタムロンであれば、TAP-in Console(別売)を使って自分でソフト書き換えをすることができます。この記事を参考にご自分に合った望遠レンズを選んでくださいね!
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