金山寺味噌の選び方 料理研究家・松本葉子さんに聞く
料理研究家・松本葉子さんに、金山寺味噌を選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
作られている土地で選ぶ
和歌山県の老舗(しにせ)メーカーが昔ながらの方法で作る金山寺味噌は、食べ飽きない味わいが魅力。はじめて試す人にもおすすめです。
金山寺味噌は日本各地で作られていますが、なかでも有名なのは、金山寺味噌のルーツともいわれる和歌山県の「紀州金山寺味噌」。これは農水省の地理的表示(GI)保護制度登録産品となっています。
また、千葉県や静岡県、愛知県も、地元で長年愛されてきた金山寺味噌が多い土地です。金山寺味噌を選ぶときには生産地をチェックして、その土地の風景などに思いを馳せつつ選んでみるのもおすすめです。
使われている野菜の種類で選ぶ
金山寺味噌の主原料は、麦、大豆、米、野菜など。味噌の元になる麹(こうじ)を作るのにどの穀物を使うかや、「具」とも呼ばれる野菜の種類で味や食感が異なり、それが商品ごとの個性になっています。
よく使われる野菜はなす、うり、しょうがですが、しそ、にんじん、みょうが、大根、昆布などを用いた商品もあります。ほかにもその土地独自の野菜が入っている商品もありますので、選ぶときにはどんな野菜が使われているのかを確認してみましょう。
甘みの種類や強さで選ぶ
金山寺味噌は基本的に甘口のおかず味噌なので、ほとんどの商品は糖分や甘味料を加えて作られています。砂糖、黒砂糖、水あめ、はちみつなど、使われている「甘み」は商品によって異なるので、選ぶときには原材料を確認しましょう。
また、甘いものが苦手な方や酒肴(しゅこう)用に辛口の金山寺味噌が欲しいという方もいらっしゃるでしょう。そのような方には、糖分を加えていない金山寺味噌や原材料表示で糖分が後ろのほうに書かれている(使用量が少ない)商品がおすすめです。
金山寺味噌おすすめ5選 料理研究家・松本葉子さんが厳選
うえで紹介した金山寺味噌の選び方のポイントをふまえて、料理研究家・松本葉子さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

酒のつまみとしてもおすすめな金山寺味噌
大麦、米、大豆の3種類の麹を使ったもろみの芳醇(ほうじゅん)な風味と野菜の食感が印象的な金山寺味噌です。歯ざわりのいい白うり、香り豊かなしょうがと青じそ、そしてアクが少なくほのかな甘みがある泉州(せんしゅう)名産の水なすがたっぷり入っていて、食べ応えあり。
ご飯はもちろん、肉や魚料理にもよく合いますよ。甘さひかえめなので、酒の肴(さかな)として楽しみたい方にもおすすめです。

天田屋『紀州金山寺みそ』
はじめての人にもおすすめできる老舗の金山寺味噌
1808年創業という和歌山県の老舗(しにせ)メーカーが、国産原料を用いて昔ながらの方法で作る金山寺味噌です。大豆とはだか麦の食感にうり、なす、しょうが、しその風味がバランスよく混ざり合って、食べ飽きない味わいが魅力。
色は浅めで、保存料などの添加物は不使用。砂糖とはちみつを使ったやさしい甘さは、金山寺味噌をはじめて試す人にもおすすめです。

まろやかさが特長のシンプルなおいしさ
千葉県ではおなじみの金山寺味噌。こちらのメーカーも1848年創業という老舗です。野菜はなすだけを使い、甘口に仕上げたシンプルなおいしさは、幅広い年齢層に好まれています。
歯ざわりよりもまろやかさが特長の金山寺味噌なので、キュウリやセロリなどパリパリ感のある生野菜にはとくによく合います。もろきゅうや野菜サラダのトッピングに金山寺味噌を使いたい方におすすめですよ。
明治3年創業のメーカーが作る歴史ある金山寺味噌
創業明治3年の「鶴味噌醸造」が作る、はだか麦と大豆に昆布・生姜・水あめを混ぜて熟成させたおかず味噌です。
ご飯にのせるのはもちろん、きゅうりにつけてもろきゅう風にして食べたり、魚や豆腐のもろみ漬けにしたりするのもおすすめ!
野菜がたっぷりでクセがなくて食べやすい
丸新本家が誇る700年の伝統製法で造られた金山寺味噌は、米や大麦、大豆のほか、なす・瓜・胡瓜・生姜・しそが入った野菜たっぷりのおかず味噌です。
合成保存料・着色料を使わない昔ながらの製法で、手間と時間をかけてつくられています。
温かいご飯やお茶漬けにのせたり、酒の肴として野菜や豆腐にのせてりと、さまざまな食べ方を楽しめますよ。
「金山寺味噌」のおすすめ商品の比較一覧表
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金山寺味噌を食べ比べて好みのものをみつけよう! 料理研究家・松本葉子さんからのメッセージ
金山寺味噌は商品によって甘さの度合いや、具の種類が千差万別。好みの商品をみつけるためには何種類か購入して食べ比べてみるのがおすすめです。
もし購入した金山寺味噌がどうしても好みの味でなかった場合は、アレンジしてみましょう。たとえば、刻んだ野菜や漬け物、梅干しや柚子(ゆず)の皮、好みの味噌などを混ぜて、食感や風味を変化させるのも楽しいですよ。
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紙媒体およびwebで食関連記事を執筆するほか、食物学専攻の学生時代から継続している料理研究および多くの料理人や飲食店、生産現場を取材してきた経験を生かして食品メーカーや飲食店などにレシピ提供・メニューアドバイスを行っている。 また、毎日のように取り寄せる食品・調理関連品の中から厳選した「価値あるお取り寄せ情報」を限定読者に発信していたが、近くブログとして公開予定。