アルファ米はどんなもの? 炊いたお米を乾燥させる
炊き立てのふっくらした柔らかいご飯のことを「アルファ化状態」と言い、アルファ米はこのアルファ化状態のお米をそのまま乾燥させたものです。
すでに炊き上がっているお米を乾燥させているものなので、水やお湯を加えるだけで簡単に元のごはんになるのが特徴。非常用の備蓄食糧としてはもちろんアウトドアのシーンでも活躍してくれるでしょう。
日頃からアルファ米食品を用意しておくことで防災対策にもなります。本記事を参考にして万が一に備えられる商品を選んでくださいね。
防災用アルファ米非常食の選び方 備蓄はもちろんアウトドアや登山にも!
ここからは、防災用のアルファ米非常食の選び方について紹介します。携帯用の非常食、アウトドアでの食事など、さまざまな用途に合ったものを選ぶポイントを4つまとめています。
【1】用途や目的に合うか
【2】3日を目安に備蓄する
【3】必要な備品を確認
【4】賞味期限の長さ
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】用途や目的に合うセットを選ぶ 非常食用なら袋タイプが便利
防災用アルファ米といっても、非常食としてや、備蓄用、アウトドアなどにも使用できます。用途や目的によって、選ぶ商品の形や内容を選びましょう。
家族の備蓄用なら、複数の種類がセットのものを
防災用のアルファ米を選ぶなら、白飯を用意しましょう。非常時でなくとも、白米は基本です。非常時も、白飯があれば心強いでしょう。
白飯の準備をしたら、次はまぜごはん、おこわ、おかゆなどのバリエーションを増やしましょう。避難生活が続くと食欲も落ちてくるかもしれません。
ですが、たくさんの味の種類があれば、そのときに食べたいと思うアルファ米を選ぶことができます。食事はたのしみのひとつになると思うので、好きな味や食感のアルファ米を探して備えておきましょう。
携帯する非常食なら「袋・おにぎりタイプ」 持ったまま避難できる
災害時などの非常食用なら、保管も持ち運びも容易なことがポイント。防災リュックに入るような、袋タイプのコンパクトで軽いものがよいでしょう。おにぎりタイプになっている商品もあります。
さらに、器代わりにして食べることもでき、そのまま捨てられるので、食器を洗う水も必要ないので便利ですね。
ただし、1つ当たりの容量は少なく、賞味期限も一般的なアルファ米と比べると短いためコストパフォーマンスは良くありません。緊急用の食料としては、避難人数×1~2食程度用意しておくとよいでしょう。
大人数で食べるなら炊き出しセットが便利
病院や学校など、人が大勢集まる公共施設・避難所で使う場合は、大人数用の炊き出しセットを用意しておくと安心です。50食分の白飯や、食事の際に必要な容器やしゃもじ、スプーンなども入っていますよ。
たくさんの食器類を用意する必要もなく、洗う手間も省けます。この量の白飯を、ガスも電気も使わずいっきに作れるのはうれしいですね。
【2】必要な日数分を確保しよう 備蓄用なら3日分が目安
備蓄用としてアルファ米を準備するなら、家族の人数×3日分あると安心です。長期保存が可能なアルファ米ですが、購入前に保存できる期間をチェックしておくのを忘れずに。
【3】必要な備品を確認する 水や食器・カトラリーなど
防災用の非常食、アウトドア利用向けのアルファ米は、スプーンやフォーク、はしなど必要なものはセットになっていることも多いです。
ですが、アルファ米を戻すための水はセットになっていないことも。アルファ米と水のセットを選んでもいいですね。
【4】コストを抑えるなら賞味期限の長さをチェック できるだけ賞味期限の長いものを
アルファ米の賞味期限は5年程度のものが多いですが、なかには賞味期限が2、3年程度と短いものもあり、「いつの間にか賞味期限が切れていた」なんてことも。
賞味期限が長ければ、入れ替え頻度が低くなり、お米もお金も無駄にせずにすみます。コストを抑えるなら、賞味期限の長さをしっかりチェックして、できるだけ賞味期限が長い商品を選ぶとよいでしょう。
防災用アルファ米非常食おすすめ18選 人気の尾西食品やまぜごはんも!
ここまでに紹介したアルファ米非常食の選び方のポイントをふまえて、おすすめのアルファ米非常食をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

広い層に対応できる安心の白飯アルファ米
アルファ米の中でも白飯は、1番に用意しておきたい商品です。非常食のなかに白飯があれば、まずは安心するでしょう。
小分けになっているふりかけも一緒に準備しておくと、より充実しますね。
小さいお子さんなど口にするものが限られている家庭でも白飯は活躍してくれそうです。アルファ米がはじめての方は、白飯の食感や味を試してみることをおすすめします。

大人数にも対応できる炊き出しセット
大人数用の白飯を一気に作ることができる、炊き出しセットです。水以外の、しゃもじ、スプーン、衛生手袋など必要なものはそろっています。
熱湯では15分、水でも60分で50食分が完成するのはうれしいです。
ガス、電気を使わないでできるので、非常食はもちろん、炊き出しや、イベントなどでも活躍することができます。地域、学校などの避難所にあると安心ですね。
白飯のほかに、わかめごはん、五目ごはんなどバリエーションも豊富です。

飽きのこない梅風味で食べやすいおかゆタイプ
7年間保存可能なアルファ米の梅がゆです。食欲が落ちたときなどには、アルファ米もおかゆがいいでしょう。
梅の風味がおかゆ全体についているので、おかずなしでも飽きることなく食べることができます。
胃腸が疲れているときにも、消化のいいおかゆはおすすめです。おかゆですが、できあがりの量は1合分なので、しっかり満腹感も感じることができます。

手軽でボリューム満点なカレーセット
白飯のアルファ米と、ビーフカレーのセットです。手軽にボリュームのあるカレーライスを食べることができるのはうれしいですね。とくに、子供や男性が喜ぶと思います。
セットなので、カレーライスにして食べることが前提ですが、白飯とビーフカレーと別で使うこともできますよ。
白飯とビーフカレーの備えがあれば、万が一のときもとても心強いと思います。

ピリっとした辛さが食欲をそそる雑炊タイプ
汁気がほしいときは、雑炊のアルファ米はいかがでしょうか。熱湯があれば、雑炊で暖をとることができます。
おかゆやごはんとともに、雑炊もあったらまたバリエーションが広がりますね。
チゲ風なので、刺激も感じることができ、食欲も湧いてきて元気も出そうです。非常時にこそ、ごはんで元気を出してほしいと思います。
ちょっと刺激のある、おいしいごはんをたのしんでいただきたいです。

食べきりサイズで残さず食べられるアルファ米
ほかの商品と比べ、新潟ごはんは約半分の量になっています。食べ切りやすい量なので、子供、女性、お年寄りに向いていますね。
残してしまったものを保管するのは衛生的にも難しいので、食べきりサイズを用意するのも大切なことです。
購入される際に、こういったサイズもあることを知っていることで選択肢が広がります。普通サイズのほかに、ハーフサイズのアルファ米をご用意することもおすすめです。

数種類の味と水がセットになったお得なアルファ米
アルファ米を戻すには水が必須なのですが、こちらの商品はあらかじめ水もセットになっています。
白飯から五目ご飯、おかゆ、ドライカレーやピラフなど、数種類のアルファ米がセットになっているので、毎日食べても飽きないような内容になっていますよ。
アルファ米はもちろんですが、ペットボトルの水も5年の長期保存ができるので、防災グッズとともにこちらのセット商品を準備しておくと、安心でしょう。

「防災用アルファ米非常食」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 防災用アルファ米非常食の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの防災用アルファ米非常食の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
アルファ米のアレンジレシピ 作り方かんたん!
アルファ米の食品ロスを防ぐアレンジレシピの活用についてご紹介します。
アルファ米も消費期限がありますが、期限前に食べて買い足す、ローリングストック法を活用すれば食品ロスを防げます。その際、アルファ米をおいしく食べるために活用したいのが、アレンジレシピ。
そのまま食べてもおいしいですが、さまざまな食材と組み合わせて、ドリアやパエリアにしたり、天津阪や肉巻きおにぎりなどにもアレンジできます。備蓄と消費をバランスよく実践したいですね。
アルファ米を自宅で作ってみよう! オーブンかレンジを活用する
非常食用にアルファ米を購入する方が簡単ですが、お米が残ってしまった際の活用レシピとしてここでは自宅でのアルファ米の作り方を紹介します。
まずはお米を普段よりも固めを意識して炊きます。その後炊き上がったごはんを軽く水洗いし、次に加熱しながらお米を乾燥させていきます。加熱乾燥させる方法としては、オーブン利用が電子レンジ利用の2方法があります。
どちらの乾燥方法を使うにしても、お米の水分を残さずに乾燥することを意識してくださいね。中途半端に乾燥して水分が残ったままの状態だとアルファ米にならず保存がききません。自宅でアルファ米を作る際は乾燥の方法に注意して作ってくださいね。
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防災意識を持ち、万が一に備えよう まとめ
本記事では、防災用アルファ米非常食の選び方とおすすめの商品を紹介しました。まだアルファ米を食べたことない人でも挑戦しやすい商品を選んだので、この機会にぜひ試してみてくださいね。
いつ起こるかわからない災害に備え、アルファ米を常に用意しておくことが大切です。賞味期限が切れそうなものでも、記事内で紹介したアレンジレシピなどをうまく活用し、普段の食事にも取り入れてみてください。
防災意識を常日頃から持ち、自分が自分の身を守るためにできることから始めていきましょう。
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