「指ぬき」のおすすめ商品の比較一覧表
指ぬきの選び方 雑貨アーティストに聞く
指ぬきを使う一番の目的は針から指を守ること。しかし、その使い方や選び方に決まりがあるわけではありません。そこで、ソーイング作品も発表されている雑貨アーティストの上島佳代子さんに、指ぬきを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
【ポイント1】用途に適した指ぬきを選ぼう
雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家
指ぬきの形は、大きく3種類に分けられます。「太めのリングタイプ」と「皿つきのリングタイプ」、およびシンブルと呼ばれる「キャップタイプ」です。
「太めのリングタイプ」は短針向けで細かく縫いたいとき、「皿つきのリングタイプ」は長針向けでザックリと縫いたいときに適しています。「キャップタイプ」は主にキルティング用です。
指ぬき選びには「絶対にこれでなければ」というルールはありません。針の持ち癖によっても最適な指ぬきは変わってきます。まずは針を使ってみて、「針が指に当たる部分を保護してくれるもの」を選ぶとよいでしょう。最近では、保護目的の指ぬきだけでなく「針をしっかりつかむための指ぬき」も多く流通しています。
クロバー『皿付指ぬき』
長針に向いている皿つきタイプ、フリーサイズ。
>> Amazonで詳細を見る【ポイント2】自分のサイズに合ったものを選ぼう
雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家
指ぬきが指にフィットしていないと、スムーズな針運びができません。指ぬき選びでは、指の太さに合ったサイズを選ぶことが大切です。特に、第1関節と第2関節の間につける「短針向けの指ぬき」を選ぶときには注意が必要です。この指ぬきは指を曲げながら使うものなので、指を曲げた状態でフィットするサイズを選びましょう。
金属製の指ぬきは伸縮性がないため、複数のサイズが用意されていることも少なくありません。一方、革製のものにはある程度の柔軟性があるので、「金属製だとしっくりくるものがない」という場合は革製を選ぶことも検討してみましょう。フィットするサイズがみつからない人には、リングのうしろ側が開いていたりゴムになっていたりするフリーサイズ対応の指ぬきがおすすめです。
クロバー『総目指ぬき』
5mm刻みで14.5~17.5mmまでラインナップ。
>> Amazonで詳細を見る【ポイント3】指ぬき本体の素材で選ぼう
雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家
指ぬき本体の素材はバリエーション豊富です。プラスチックや金属、革のみが使われているもの、「革と金属」、「プラスチックと金属」などのように素材がミックスされたものなどさまざまです。革製の指ぬきは指にはフィットしやすいものの耐久性に劣るため、無理やり力を加えると指ぬきが針に負けてしまうこともあります。金属製は耐久性に優れており針を通しません。
しかし、指ぬきの硬さが手の負担になってしまうこともしばしばです。そのため、指ぬきを選ぶときには、縫いたい生地の厚みや力の入れ具合、使用時間などを考慮する必要があるでしょう。
クロバー『レザー指ぬき』
革製でフィット感が高い。
>> Amazonで詳細を見る指ぬきのおすすめ5選 雑貨アーティストが厳選
ここまでに紹介した指ぬき選びのポイントをふまえて、実際にソーイング作品も発表されている雑貨アーティストの上島佳代子さんにおすすめの指ぬきを5つ選んでもらいました。





「針を抜く」という視点から生まれた優れもの
布を重ねて縫うときや厚地のものを縫うときに、針が布から引き出せないことがしばしばあります。こちらの指ぬきは、まさにそんな針仕事の「困った」を解決してくれる商品。ラバー製なので、人差し指につけて布から出た針をつまむことで、ラバーの摩擦による滑り止め効果で針を抜き出しやすくなります。やわらかい素材のため普通の指ぬきのように針を押し込むことには向いていません。
普通の指ぬきを中指に、ラバー製の指ぬきを人差し指に。2つの指ぬきを装備して二刀流で作業をすると、針仕事が効率よく進められます。針仕事を楽しくスイスイ行うためにも、こうした便利なものを積極的に使ってみることをおすすめします。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 指ぬきの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での指ぬきの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
雑貨アーティストからのアドバイス
雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家
使い方はそれぞれ!使いやすさを一番に
針仕事のシチュエーションはさまざま。とにかくたくさん縫う人やいろいろな生地を扱う人、針の持ち方に癖のある人や指の関節が太い人など、人によっても状況によってもニーズは千差万別です。一般的に指ぬきは中指に装着しますが、親指や人差し指につける人やあえて小さなものを選んで愛用している人も。キルティング用の指ぬきを普段の洋裁に使っている人もいます。
要するに、自分が縫いやすいと思えるかどうかが一番なのです。まずは指ぬきの基本を知って、そのうえで自分が「縫いやすいな、使いやすいな」と思える、お気に入りの指ぬきを見つけましょう。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
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雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家・コピーライター。そして時にカメラマンやスタイリスト、ライターとして、広告や雑誌、テレビやWebなど様々なメディアのニーズに応えるクリエイター。世界のリネンを巡る旅をライフワークに、リネンの歴史や現在のリネン産業についても造詣を深める。NHK『美の壷』のテーマ「麻」に出演。雑貨アーティストとして企業との商品開発や保育士・幼稚園教諭のための雑誌にも携わり、小学生の雑貨教室、母親のための雑貨教室、リネンの教室など、雑貨を通して暮らしを楽しむ活動も行っている。またワイヤーワークや木工、ソーイングなど様々な素材の作品をメディアやワークショップを通して発表するなど、多岐に渡って活動中。『アトリエ ペルメル』主宰。