パッチワークキットとは
パッチワークとはさまざまな形や色、大きさのはぎれを組み合わせて作る作品のこと。初心者がはぎれを集め、図案がない状態で作り出すのは難しく感じます。そんなときに便利なのが、「パッチワークキット」。はぎれや糸、説明書がセットでまとめられ、初心者でもかんたんに取り組めます。
この記事では、用途や種類を解説し、初心者でもたのしんで作れる商品をご紹介します。
必要な道具は?
はぎれやボタンなどの材料は、パッチワークキットに含まれているので準備する必要はありません。
自分で準備する基本的な道具は、縫い針、まち針、ししゅう針、縫い糸(布の色に近いもの)、ハサミ、定規、チャコペン、厚紙、アイロンなど。作品によってはミシンがあると便利です。ハサミは、「布用・糸用・紙用」と用意しておきましょう。
パッチワークキットの選び方 雑貨アーティストに取材
パッチワークキットは、デザインが豊富にあり、どれが初心者向けか迷ってしまいます。選び方がわからずに難しいタイプを選ぶと、挫折してしまうことも。ポイントは下記の3つ。
【1】初心者さんは大きいパーツを選ぼう
【2】用途を考えて選ぶ
【3】きめこみパッチワークなら子どもも楽しめる
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
飾るものから実際に使用するものまで幅広い商品があるので、自分の用途や好みに合わせて取り組みましょう。
【1】初心者さんは大きいパーツを選ぼう
パッチワークキットは、作るものによって完成するまでの時間が大きく変わります。初心者の方は大きいパーツのはぎれがあるものや、単純なデザインのものからはじめてみましょう。
とくに同じ形をつなぎ合わせて繰り返し縫っていくものは、初心者向けかつおしゃれなできあがりに期待がもてます。
【2】用途を考えて選ぶ
パッチワークキットは、作ったあとの用途を考えると、さらにたのしく製作できます。自分のほしいものができあがっていく過程を味わえるため、作品にも愛着がわきそうですね。
なにから作ろうかなと悩んでいる人は、ほしいものから考えてみましょう。
タペストリーなら部屋の装飾に
パッチワークキットには、壁に飾るタペストリータイプや、人形として置いて飾るタイプもあります。絵柄も花や動物、風景など種類が豊富にあるので、好みのものを選べます。
きれいな色使いのパッチワークキットを選べば、部屋の雰囲気もより華やかになりますよ。
ポーチやバッグとして使う
ポーチやバッグ、ティッシュケースなど、完成後すぐに使えるパッチワークキットもあります。
大きさや工程の多さによって難易度が変わるので、はじめての人はポーチなどから製作し、難しいものには少しずつ慣れてから挑戦しましょう。
プレゼントとして贈る
手作りギフトとしてパッチワークキットを選ぶ人も増加中です。
結婚式のウェルカムボードやウェルカムベア、母の日のプレゼントなどに合うデザインが多く、印象に残る作品としても。相手の喜ぶ顔を思い浮かべながら作るのもいいですね。
子どもの自由研究にも
子どもと一緒に作れるのもパッチワークキットの魅力のひとつ。親子の時間がたっぷりある夏に、自由研究の教材として使えます。
ただし、子どもだけで作るには難しい場面もあるので、必ず大人が一緒に製作しましょう。
【3】きめこみパッチワークなら子どもも楽しめる
針と糸を使ったこまかい作業が苦手という人に安心な、きめこみパッチワーク。これは、板などに書かれた図案に沿って、はぎれをはめ込んでいくもの。
パズルゲームのようにはめるだけなので、子どもでもたのしんで作れるでしょう。
キット内容と準備するものをチェックして 雑貨アーティストより
必要な材料がほとんどそろっているパッチワークキット。初心者ならまずは小さなものや、大きなモチーフの絵柄のものから始めるとたのしめますよ。
材料はほとんどそろっているキットですが、手芸道具はご自身でそろえる必要があります。とくにキーホルダーをつけたり、がまぐちに仕上げるものはペンチなども必要になるので、購入の際には必ずキット内容とそろえる道具をチェックしてくださいね。
パッチワークキットのおすすめ10選
ここからは、雑貨アーティストの上島佳代子さんと編集部おすすめの「パッチワークキット」をピックアップ。初心者向けから、レベル高めのアイテムまで幅広くご紹介します。

作れて、使えて、初心者にうれしいキット
かわいいフレンチブルドックのコインケース。こんな作品が初心者でも作れるんです。せっかく挑戦するのだから、使えるものに仕上げたいですよね。同じシリーズには猫のデザインもあるので、猫好きさんはそちらをどうぞ。
このキットは材料のほとんどが揃っていますが、手芸道具やペンチはご自身で用意する必要があります。購入の際には詳細をぜひご確認くださいね。

作業に少し慣れてきたら、こんなバッグに挑戦
さまざまなブルー系の布が小窓から見えるようなデザイン。キルトデザイナー柴田明美さんのオリジナルキットです。バッグの持ち手までついているのもうれしいポイント。
パッチワークの経験がある人向けのキットのようなので、中級者以上の人におすすめです。ナチュラルな落ち着いた色味が多いパッチワークキットのなかではメリハリの効いた色づかいなので、はっきりした色が好きな人はぜひご検討ください。
内ポケットもついた手ごろな大きさのミニバッグ
財布や鍵、スマホなど必需品がさっとしまえる大きさのミニバッグ。内ポケットもついていて、整理整頓にも役立ちます。開いたときの柄もかわいらしいですよ。
青、ピンク、緑とパステルカラーがかわいい手持ちサイズ。気になるデザインもワンパターンで統一性があるので、初心者でもおしゃれに仕上げられます。
かわいい招き猫のパッチワーク
お正月の季節に縁起のいい招き猫のつるし飾りで、気分も運気も上がりそうなアイテム。いつでも見ることのできる玄関やリビングに飾れば、かわいい表情の絵柄に癒されます。
また、壁だけでなくスタンドにもつるせるタイプのパッチワークです。猫の下から伸びる小判や小槌も小さく揺れるのが特徴。子どもたちにも喜ばれる作品のひとつとしてもおすすめです。
同じパターンを繰り返すだけで完成!
ボータイ(蝶ネクタイ)のパターンを繰り返したデザインのトートバッグ。少し大きめサイズのバッグですが、同じ形をつなげていくだけなので、初心者でも上手に作ることができるでしょう。
幅40×高さ27cmあり、A4サイズもラクラクと収納できるバッグです。貴重品以外も入れられるスペースがあるため、荷物が多い人にはうれしいサイズ感。
感謝の気持ちを込めて母の日に贈ろう
準備するものは、目打ちとハサミ、ボンドだけという、きめこみパッチワークキット。単純作業なので、初心者でも空いた時間にコツコツを仕上げていけます。
バラの花のデザインで、母の日ギフトにもぴったり。色鮮やかな組み合わせで、額縁に入れるだけですぐに飾ることができます。感謝の言葉と一緒に贈る手作りプレゼントは、きっと喜ばれるでしょう。
結婚式のウェルカムドールに!
水色とピンクがかわいいウェルカムドールのパッチワーク。パッチワークは平面のものだけでなく立体的なものも作れます。見た目ほど高い裁縫技術も必要ありませんので、気軽に取り組んでみてください。
結婚式や二次会でのウェルカムスペースに飾れる人形タイプ。ドレスとタキシードを身にまとったウェディングベアがゲストを出迎えてくれます。
オリムパス製絲『ペンケース ねこ(PA-557)』
ペンケースやメガネケースに
かわいい動物がモチーフになっているペンケースのパッチワークキットです。マチが大きいので、メガネを入れることも可能。どこにでも持ち歩けるサイズです。
猫の顔や手足が立体的になっており、かわいさあふれるペンケースです。閉めたときのチャックはしっぽになるのもかわいいですね。勉強や仕事に疲れたときにも、うるうるの瞳に癒されます。
さくらほりきり『きめこみ・ちりめん金魚 額付』
横に広くダイナミックな額縁付き
通常のキットにはない、横長の額縁もセットになっているきめこみパッチワークキット。正方形のものが多いなか、横長タイプなので目を引く作品ができあがります。
まるでそこに水槽があるかのようなデザインのパッチワークです。主役の金魚だけでなく、海藻や気泡などもしっかりと表現されているのが特徴。金魚の上品さが伝わります。
アップリケと刺繍で表現されたおしゃれなケース
色のついたアップリケと白の刺繍糸で小さな花を表現しているおしゃれなメガネケース。草の表現の仕方を変えるだけで、オリジナル性も出すことができます。
布素材でクッション性もあるため、持ち運んでもメガネが壊れる心配はナシ。ただし、留め具部分はチャックではないので、メガネが飛び出してこないように気をつけてください。
「パッチワークキット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする パッチワークキットの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのパッチワークキットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
パッチワークキットに関連するほかの商品情報はこちら 【関連記事】
自分がなにに使いたいかを考えよう
この記事では、パッチワークキットのおすすめをご紹介しました。
作るものによって完成後の使いみちがさまざまです。どれも初心者向けのデザインがあるので、自分がなにに使いたいかを考えてみましょう。
あなたがほしいパッチワークキットを選んでみてくださいね。
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雑貨アーティスト・暮らしのリネン研究家・コピーライター。そして時にカメラマンやスタイリスト、ライターとして、広告や雑誌、テレビやWebなど様々なメディアのニーズに応えるクリエイター。世界のリネンを巡る旅をライフワークに、リネンの歴史や現在のリネン産業についても造詣を深める。NHK『美の壷』のテーマ「麻」に出演。雑貨アーティストとして企業との商品開発や保育士・幼稚園教諭のための雑誌にも携わり、小学生の雑貨教室、母親のための雑貨教室、リネンの教室など、雑貨を通して暮らしを楽しむ活動も行っている。またワイヤーワークや木工、ソーイングなど様々な素材の作品をメディアやワークショップを通して発表するなど、多岐に渡って活動中。『アトリエ ペルメル』主宰。