いびき対策グッズの選び方 効果はどこまであるの?
眠りとお風呂の専門家・小林麻利子さんに、いびき対策のグッズを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
鼻づまり、花粉症、鼻炎には鼻呼吸をうながすグッズを選ぶ
ふだんは鼻呼吸ができているのに、風邪や花粉症、鼻炎などで鼻呼吸が困難という方は、鼻腔(びこう)を広げる器具やテープなどを用意して鼻呼吸を促しましょう。もちろん病院に行って症状を治すことが先決です。鼻に装着するものなので、睡眠中に違和感を感じにくい大きさのものを選ぶとよいです。
鼻づまりや鼻腔が狭いなら「ノーズピンタイプ」
「ノーズピンタイプ」は鼻腔を広げるいびき対策グッズです。風邪や花粉症で鼻がつまっている場合は鼻腔がせまくなっていることが多く、それがいびきにつながります。
風邪や花粉症が治まれば自然にいびきも解消されますが、快適な眠りを得たいのならノーズピンを鼻腔にセットしてください。
また普段から鼻呼吸が苦手な方にも使えます。
疲労が原因の一時的ないびきなら「ノーズシール」
お酒を飲んだときや、疲労・ストレスがたまっているときなどにいびきをかきやすくなります。このような場合は鼻腔を広げるタイプのいびき対策グッズが適しています。
ひんぱんに起こる場合は、ご紹介したノーズピンタイプを使いますが、お酒を飲んだときなど一時的な場合には簡易的に使える「ノーズシール」を貼ってください。
ノーズシールは使い捨てなので気軽に利用できます。
口呼吸をしてしまう人は、口用のいびき対策グッズを選ぶ
いびきの原因に、寝ているときに口を開けてしまうというものがあります。このような原因の場合は、口を閉じてくれるいびき対策グッズが適しています。自分に合ったタイプを選んでください。
舌の落ち込みを防ぐ「マウスピース」
口を開けたまま寝てしまう人は、舌が喉へ落ち込んでしまうケースがあります。このような場合は「マウスピース」のような対策グッズが向いています。
加齢による筋力低下や重力も相まって、舌のつけ根が落ち込むことで気道が狭まり、いびきをかいてしまうことは多いもの。また、あごが小さい小顔の方は、下あごが後ろに引いた状態に位置していることがあり、気道が狭くなりやすいといわれています。肥満体型の方も、脂肪により気道が狭くなりがちです。
さまざまなマウスピースがありますが、どれも慣れが必要になるため睡眠中以外に使用して慣らすことも大切です。マウスピースを口のなかにはめると舌が上あごに固定されるので、いびきをかくこともなく深く眠ることが可能です。
舌が落ちやすいのは仰向け姿勢が多いので、横向きに寝てみるのも試してください。
鼻呼吸をうながす「口呼吸防止シール」
いびきをかく人のほとんどは、口呼吸になっていることが多いです。睡眠中に口呼吸をしているため、朝起きたときに口内が乾いていたり、のどが痛くなっていたりすることが多くなってしまうのです。
そのような場合は「口呼吸防止シール」という対策グッズを使用しましょう。肌に直接触れるものなので、素材などにもこだわって選びたいですね。お肌に負担がかかりにくいシリコンタイプの粘着剤が用いられているものや、通気性のよい不織布の素材、医療用テープとして用いられているものが安心です。
横向きに寝ることも効果的!
寝る姿勢もいびき対策では大切なポイントです。とくに仰向けに寝ると口が開いて舌が喉の方へ沈み込み、気道が圧迫されることでいびきが生じている場合、横向きに寝ると気道が圧迫されにくいので、いびき対策にもなることも。
とはいえ、横向きに寝るとなると身体に余計な負担がかかり、かえって寝苦しくなってしまうことも。そこで使ってみたいのが、横向きに寝やすい枕です。肩や首に負担がかからないように枕がサポートしてくれるので、横向きに寝ていびき対策をすることができます。
いびき対策グッズ【口用】おすすめ8選 マウスピースやシールなど
うえで紹介したいびき対策グッズの選び方のポイントをふまえて、眠りとお風呂の専門家・小林麻利子さんと編集部が選んだ商品を目的別に紹介します。
ここでは、口を閉じることでいびき対策をおこなうグッズを紹介します。

目立たずにいびき対策ができるナイトテープ
医療用のナイトテープで、肌色なので目立ちにくく使いやすいです。一緒に寝ている方にばれずに使用したい方におすすめ。接着強度は強めですが、細いので肌に直接つく面積が少なく、肌への影響も低いです。
自然に鼻呼吸を促してくれる商品なので、無意識に口を開けて寝ていることが多く、朝のどが痛い方、口が乾いている方には便利です。

違和感が少なく粘着力がある口閉じテープ
こちらも鼻呼吸を促す商品です。つけたときの違和感が少なく、優しい肌当たりなのにしっかり粘着してくれて、翌朝まで安心してつけられる品となっています。
テープは伸びすぎず、伸びなすぎずでちょうどいい伸縮性。白色なのでつけた際に目立ちますが、しっかり口を閉じたい方にはおすすめです。また適度に通気性があるため、汗をかきやすい方にもいいでしょう。
口に貼って鼻呼吸を促すテープ
口に貼るタイプのテープで、ひと本来の鼻呼吸ができるようになります。起きたときの口やのどの乾きを軽減し、いびきの音も減らせます。
口呼吸は睡眠時に舌が落ち込んでいびきが大きくなるので、要注意。
鼻呼吸が促されるので安眠できるようになり、いびき防止に役立つテープです。剥がすときに痛みのない、肌にやさしいシリコンタイプの粘着剤を使用しています。
固定される部分が最低限なのでラクに装着できる
この商品は、耳の後ろと顎を引っ掛けることで口を開かないようにして鼻呼吸へと誘導するいびき対策グッズです。ほかの商品と比べるとベルトが接着する面積が小さく、一般的なマスクと近い装着感で使えます。
ほかの商品にマスクタイプの顎固定サポーターもありますが、こちらは口の部分が覆われていないので装着時の違和感がより抑えられています。

いびき防止具として特許技術を取得!
慣れが必要ですが、装着すれば下あごが前に出るため、舌の基底部の垂れ下がりを防ぐことができる商品です。歯をかみしめることができなくなるため、歯ぎしりや歯の食いしばりに悩む方にもおすすめ。いびき防止具として、特許技術を取得しています。
専用の「ブレスピース歯ぎしり用」もあります。のどの気道が広がるので、呼吸もしやすくなり、本格的によくなりたい方に使っていただきたい商品です。
舌の沈み込みを抑制してくれます
この商品は、舌にマウスピースをはめることで喉のほうへの沈み込みを抑制しいびきを軽減してくれるグッズです。舌用マウスピースのなかに舌を吸い込ませるだけでかんたんに装着できます。
舌が吸い込まれるので最初は違和感がありますが、だんだんと慣れてスムーズに就寝できるようになります。
違和感の少ない新型マウスピース
マウスピースというと、歯と歯を噛み合わせてガッチリと固定するというイメージがあるのではないでしょうか。この商品は前歯に引っ掛けて固定するだけなので、従来のマウスピースと比べると違和感が少なくなっています。
また、表面が波状になっているためずれにくく、朝までいびきが軽減されるうえに歯ぎしりから自分の歯を保護する効果もあります。
自分で歯型を取るマウスピース
一般的なマウスピースは歯型が最初から決められていますが、歯型には個人差があるので、合わないと違和感やマウスピースが脱落する原因となってしまいます。
この商品は自分で歯型を取れる設計になっており、ずれにくくなっています。マウスピースを噛むことで舌が喉のほうへ沈み込むのを抑止する効果がありますので、いびきが軽減されるという仕組みです。
いびき対策グッズ【鼻用】おすすめ6選
ここでは、鼻での呼吸をサポートしてくれるいびき対策グッズを紹介します。

鼻だけ露出! 新発想のいびき対策マスク
口を閉じるテープやマウスピースを使うといった対策が、むしろ眠りに悪影響をあたえてしまうという方にはこちらの商品がおすすめ。鼻だけ出して口を覆うというありそうでなかったマスクです。
口部分にフィットした覆いがあるため、外に露出している鼻で呼吸がしやすくなります。鼻呼吸を促すという発想から生まれた対策です。仮に口呼吸になってしまっても、マスクで保湿されるため、のどの渇きの予防につなげられます。違和感なく対策したい方向けの商品です。
鼻に装着して鼻腔を広げる
鼻からの呼吸が阻害されていると口呼吸になり、いびきの原因となってしまいます。ノーズピンを装着すると鼻腔(鼻の穴)が広げられるので空気の通りがスムーズになり、自然な鼻呼吸をすることができます。
いびき対策グッズとして就寝中に装着するだけでなく、ランニングやスポーツ中の呼吸のサポート器具としても使える商品です。
鼻の表面に貼るだけで呼吸がらくに
いびきを軽減する鼻孔拡張テープです。鼻の表面にテープを装着するだけで呼吸がらくになり、快適な睡眠がとれます。
鼻の表面に装着すると、プラスチックバーが鼻をやさしく持ち上げて鼻腔を広げる仕組み。貼り方はかんたんで、まず鼻をよく洗って乾燥させ、テープを鼻の中心に合わせて両側を鼻にそって曲げて接着させます。
鼻の内側に入れるノーズピンタイプ
鼻の内側に装着するタイプの鼻腔拡張具。装着すると鼻の内側からやさしく鼻腔を広げ、空気の通り道を作ります。無駄な口呼吸が減り、スムーズな鼻呼吸を促すノーズピンタイプです。
肌にやさしいシリコン素材を使用しているので、つけ心地も快適。長時間でも痛くなりません。鼻づまり、睡眠時、ジョギングなどのスポーツにも使える便利なグッズです。
スポーツに使えるグッズ
プラスチック製の板バネの力によって鼻腔を広げ、鼻呼吸をらくにするグッズ。肌に貼っても透明タイプなので目立ちません。睡眠時だけでなく、スポーツのときなど幅広く使えて便利です。
鼻に装着してもほどよい反発力で痛みがなく、気持ちよく睡眠がとれます。お得用の50枚入りなので、いびき防止や鼻づまりをスッキリさせたいときに余裕で使えます。
口呼吸から鼻呼吸へ移行できるグッズ
鼻の内側に入れて、内側からやさしく鼻腔を拡張するタイプ。鼻づまりや鼻関連からくるいびき対策に適しています。肌にやさしいシリコン素材を使用しているので、痛みもありません。
口呼吸で悩んでいる方でもスムーズに鼻呼吸に移行でき、装着感も快適です。口呼吸は睡眠の質の低下を招くので、いびきの防止だけでなく快適な睡眠を求める方にも向いています。
「いびき対策グッズ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする いびき対策グッズの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのいびき対策グッズの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
いびきがひどい場合は病院で受診しましょう 睡眠時無呼吸症候群にも用心!
うるさい、迷惑と感じているいびきが重大な病気の予兆であることもあります。たとえば、いびきは睡眠時無呼吸症候群の典型的な症状のひとつ。睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間に呼吸が(一時的に)止まってしまう病気です。
いびきが気になる方は、早めの受診を検討してくださいね。
原因別にグッズを選んで効果的な対策を! 眠りとお風呂の専門家からアドバイス
いびきをかいてしまう方の多くが口呼吸になっていることが多いのですが、なぜ口呼吸になってしまうのかを判断し、その上で適切ないびき対策グッズを選ぶようにしましょう。
また、肥満など体の構造上の問題からいびきをかいてしまう方は、グッズの用意だけでなく、食生活や運動習慣などの改善も同時に行なうことをおすすめします。
そもそも眠りが浅いということも、いびきの原因のひとつとして考えられますので、さらに深く眠るための日中や寝る前のケアも欠かさずに行うようにしましょう。
【関連記事】枕のおすすめ商品を紹介
熟睡できない方や、起床後の首の痛みなどに悩んでいる方におすすめなのが横向き寝用の枕。いびき対策や、快適な睡眠をサポートするアイテムです。この記事では、整理収納アドバイザーで寝具にも詳しい鈴木久美子さんと編集部が厳選した、横向き寝用の枕おすすめ12選をご紹介します。好みの使用感にあったものを探し...
整理収納アドバイザー・Kashimaさん監修のもと、抱き枕選びのポイントとおすすめ商品20選を紹介します。一般的なストレート型のほか人気のL字・U字型など形状別におすすめの抱き枕を厳選! さらに後半では、専門家が選ぶ抱き枕ランキングと各通販サイトの人気売れ筋ランキングも掲載しているので、ぜひ参...
良質な睡眠のためには、枕選びが重要です。この記事では、ルームコーディネーターの瀧本真奈美さんと編集部が選ぶ安眠枕のおすすめ商品11選をご紹介します。形状や素材など、安眠枕を選ぶときにチェックしたいポイントも解説しています。ぜひ参考にして自分にぴったりの安眠枕を見つけてくださいね。
まとめ
いびきを続けていると睡眠の質を下げてしまい、結果として日常生活に悪影響を及ぼしてしまいます。本記事では、いびき対策グッズとして「口を閉じるいびき対策グッズ」や「鼻呼吸をサポートするいびき対策グッズ」などをご紹介しました。いびきの原因を知るだけでなく、対策も知って実践することで睡眠の質を上げるのが大切です。ほかにも「横向きに寝やすい枕」などもチェックして、自分に合ったいびき対策に挑戦してみてくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
眠りとお風呂の専門家・睡眠改善インストラクター・パーソナルボディトレーナー。 「美は自律神経を整えることから」を掲げ、生活習慣改善サロンFluraを開業。最新のデータ、研究をもとに、睡眠や入浴、運動など日々のルーティンを見直すことで美人をつくる『うっとり美容』を指導。 生活に合った無理のない実践的な指導が人気を呼び、のべにして約1700名もの女性の悩みを解決し、サロンは予約1年半待ち。