パーコレーターとは? 手間がかからず、一度にたくさんのコーヒーを淹れられる
引いた豆と水を入れ、直接火にかけて使う循環式コーヒー抽出器具をパーコレーターと呼びます。手間がかからず、一度にたくさんのコーヒーを淹れることができ、ろ過機を取り外すとお湯を沸かすケトルとしても使えます。
パーコレーターの選び方 素材、容量、形状
山岳写真家の荒井裕介さんに、パーコレーターを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。お気に入りのパーコレーターを見つけるために、ぜひプロの意見を参考にしてみてください。
使われている素材で選ぶ ホウロウ、アルミ、ステンレス
シーンを選ばず使うことができる、軽量アルミ製のパーコレーターです
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家
バックパッキングなら軽くて丈夫なアルミがおすすめ
まず、素材はホウロウ・アルミ・ステンレスなどで作られたパーコレーターが多く、バックパッキングなら軽量のアルミがおすすめです。
アルミは変形の恐れもありますが、熱伝導がよく湯沸かしも効率よく行なえます。一方、ステンレスは重量を気にしないのであれば、耐久性がありススや汚れをこすり洗いしても腐食の原因にならないほど丈夫なのが魅力です。
また、ポイントとなるのがハンドルや吊り下げが可能なハンガーの有無です。焚き火利用であればハンガーのみのもの、コンロ利用であればハンドルタイプのものがいいでしょう。ただ、ハンドルの素材によっては、焚き火で使用する際に溶けてしまう可能性があるので注意が必要。
ハンドルとハンガーの両方を装備しているものは、ハンドルの素材を考慮して選んでください。
サイズや容量で選ぶ ソロキャンプ用か大容量か
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家
ひとりの場合、目安は3カップ以上
パーコレーターはリットル表記ではなく、一度に何杯分のコーヒーを作れるかを示すカップ数で表記されることが多いので、人数に合わせてチョイスするようにしましょう。ひとりの場合でも、3カップ以上のものを目安に選ぶとちょうどいい量です。
ただ、アウトドアのマグカップは大きめのものが多いので、3カップ表示でも2杯分くらいに感じることもしばしばあります。かといって大きすぎるもので一度に大量のコーヒーを作ると、焚き火やコンロで温め直す必要があり、その際にコーヒーが煮詰まって酸味を帯びてしまうことがあります。
なので、できるだけ短時間で飲み切れる量を作ることを想定してサイズを選んでください。
本体の形状で選ぶ ポットタイプ、ストレートタイプほか
キャンプ空間を楽しく演出できる、見た目のかわいいパーコレーターです
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家
収納や洗浄のしやすさもポイント
パーコレーターの形状と一口にいっても、裾が広がったポットタイプやストレートタイプ、注ぎ口があるものやないものなど、さまざまな形状があります。
雰囲気重視なら、見た目がかわいい裾の広がったタイプがおすすめです。一方、ストレートタイプのものはデットスペースが生まれにくいため、ギアボックスに収納しやすいといえます。
雰囲気も大切ですが、収納や洗浄のしやすさにも注目して選ぶのもポイントですね。なお、注ぎ口はあった方が安心ですが、バックパッカーの場合は、ほかのギアと干渉することも考慮して、あえて注ぎ口のないものを選んでもいいでしょう。
パーコレーターおすすめ9選 コーヒー、紅茶をアウトドアで味わう
うえで紹介したパーコレーターの選び方のポイントをふまえて、山岳写真家の荒井裕介さんに選んでもらったおすすめ商品、編集部で選んだ商品を紹介します。

GSI(ジーエスアイ)『ステンレス パーコレーター(3CUP用)』








出典:Amazon
素材 | 本体:ステンレス、持ち手:耐熱シリコーン、トップ:プラスチック |
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サイズ | 高さ14cm |
重量 | 380g |
容量 | 440ml |

Petromax(ペトロマックス) 『パーコレーター ステンレス le 14』






出典:Amazon
素材 | ステンレス |
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サイズ | - |
重量 | 930g |
容量 | 2,100ml |

GSI(ジーエスアイ)『ホウロウパーコレーター 8cup』

出典:Amazon
素材 | ホウロウ加工スチール |
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サイズ | 直径14.8×高さ23cm |
重量 | 576g |
容量 | 1,200ml |

CAPTAIN STAG(キャプテン スタッグ) 『パーコレーター 5カップ』








出典:Amazon
素材 | 本体・ストレーナースタンド・ふた:アルミニウム合金、ハンドル:フェノール樹脂 |
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サイズ | 直径12.5×高さ16cm |
重量 | 250g |
容量 | 700ml |

Texsport(テックススポーツ) 『アルミニウムパーコレーター 20カップ』












出典:Amazon
素材 | - |
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サイズ | - |
重量 | - |
容量 | 20カップ |
容量別パーコレーター 8カップ用からソロキャンプ用飲み切りタイプまで
友人家族と一緒にコーヒータイムを共有するのか、ソロキャンプでまったりコーヒーをすするのか、パーコレーターはどのような時間を誰と過ごすのかを想像して選んでいきましょう。容量の多い順に紹介していきます。
GSI(ジーエスアイ)『ステンレス コニカルパーコレーター 8CUP』

出典:Amazon
素材 | 本体:ステンレス、トップ:ガラス |
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サイズ | 直径11.5×高さ17cm |
重量 | 900g |
容量 | 1,200ml |
snow peak(スノーピーク)『ステンパーコレーター 6カップ』














出典:Amazon
素材 | ステンレス(18-8) |
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サイズ | 直径11.5×高さ19cm |
重量 | 820g |
容量 | 900ml |
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)『ステンレス製パーコレーター 3カップ (M-1225)』
















出典:Amazon
素材 | 本体:ステンレス鋼、取っ手:ステンレス鋼・天然木、ふたつまみ:ポリカーボネート、ストレーナー:ステンレス鋼 |
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サイズ | 直径10.5×高さ14.5cm |
重量 | 約390g |
容量 | 900ml |
Esbit(エスビット)『ステンレスコーヒーメーカー(ES20102100)』

出典:Amazon
素材 | ステンレス |
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サイズ | 収納時:直径10.8×高さ11cm |
重量 | 300g |
容量 | 240ml |
コーヒーがもっとおいしくなるアイテム 【関連商品】
至福のコーヒータイムを、より充実したものにするためのアイテムをご紹介!
PORLEX(ポーレックス)『コーヒーミルミニ』

出典:Amazon
素材 | 刃:セラミック、本体:ステンレス、ハンドル:鉄、内刃ベース:POM、調節ネジ:PP、ハンドルホルダー:シリコーン |
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サイズ | 直径5×高さ17cm |
重量 | 235g |
容量 | - |
snow peak(スノーピーク)『チタンシングルマグ 300』










出典:Amazon
素材 | チタニウム |
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サイズ | 直径7.6×高さ8.2cm |
重量 | 50g |
容量 | 300ml |
「パーコレーター」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする パーコレーターの売れ筋をチェック
Amazonでのパーコレーターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
パーコレーターは使用場面を想像しながら選ぶ 山岳写真家からのアドバイス
ワイルドライフクリエーター、山岳写真家
コーヒーを飲む空間の演出も重要
移動手段や運搬方法によって、素材の選び方が異なります。軽量なアルミにするか丈夫なステンレスか、おしゃれなホウロウにするか、といった風に選ぶといいでしょう。
ソロやツーリングの場合は、クッカーとして兼用できるものを選ぶのもおすすめ。また、コンロでの使用や焚き火による加熱など、シーンに合わせた機能の選択も重要です。
コーヒーを入れられるのが絶対条件ですが、コーヒーを飲む空間の演出も大切です。それぞれこだわりのコーヒーがあるように、こだわりのパーコレーターを探してみましょう。
もし、ひとつに絞れないなら、シーンごとに違うバーコレーターがあってもいい、そんなアイテムです。誰とどこでその時間を味わうかを想像しながら選んでもらいたいです。
パーコレーターとあわせて使いたい商品はこちら 【関連記事】
パーコレーターについての8つのポイントをおさらい
1) アルミは変形の恐れがあるが、軽量で熱伝導がよい
2)ステンレスはやや重量があるが、耐久性があり丈夫
3)焚き火利用であればハンガーのみのものがいい
4)コンロ利用であればハンドルタイプのものがいい
5)ハンドルの素材によっては、焚き火で使用する際に溶けてしまう可能性があるので注意が必要
6)一人でも3カップ以上のものを目安に選ぶとちょうどいい
7 )本体の形状で選ぶのもいい
8)ソロやツーリングの場合は、クッカーとして兼用できるものを選ぶとよい
パーコレーターひとつあれば、大自然のなかで淹れたコーヒーを味わうことができます。ただし、選び方を誤ると荷物としてかさばってしまったり、量が少なくて何度も入れるはめになることも。ぜひ、パーコレーター購入検討の際には、これらのポイントを参考にしてみてください!
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2020/12/14 コンテンツ修正のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 平野慎也)
ブッシュクラフト、狩猟、ULスタイル、沢登りなど様々なアウトドアに取り組む。海外生活の経験もあり銃器やトイガンにも造詣が深い。 アウトドア料理やビンテージアウトドアアイテムのレストア、道具作りにも造詣が深く自作アイテムのみでの山行も行う。 フェールラーベンのアンバサダーとしても活動している。