生麺パスタとは?
生パスタとは、小麦粉に卵と塩・水を練りこんで、熱を加えずに作られるパスタです。モチっとした食感が特徴的で、弾力があるので噛み応えがしっかりしています。ソースとの一体感が良く、誰でもワンランク上のパスタを完成させることができます。
生パスタと乾燥パスタの違いは?
乾燥パスタは、製造工程で熱を加えているので、でんぷん質が出にくくなっています。そのため、モチモチした食感は少なく、麺の中に旨みを入れることができません。そのため、ソースとの一体感を出すのが難しく、あらかじめソースを乳化させる必要があります。
一方、生パスタは麺との一体感を出しやすく、味が染みこみやすいのが特徴です。乳化の方法は、麺が吸収する水分量とでんぷん質の出方を見ながら調整するだけなので、初心者の方でもかんたんに調理できます。
生麺パスタの選び方
生麺パスタは、特有のもちもち食感が特徴!乾麺と比べると茹で時間が短いです。また、ソースがからまりやすいので、乾麺よりさらに濃厚な味わいを楽しめます。
この記事では、料理家で栄養士、またスポーツ栄養学講師でもある玉利紗綾香さんに、生麺パスタを選ぶときのポイントを教えてもらいました。自宅で生麺パスタを食べたことない方も、ぜひ本記事を参考にして、好みの生麺パスタを見つけてみてくださいね。
ポイントは下記。
【1】パスタの種類で選ぶ
【2】小麦アレルギーならグルテンフリーを
【3】原産国をチェック
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】パスタの種類で選ぶ
一口にパスタといってもさまざまな種類があるので、どんなパスタに仕上げたいかによって種類を選んでみましょう。それぞれの特徴について解説していきますので、パスタ選びの参考にしてみてください。
オールマイティな「スパゲッティ」
もっとも一般的なパスタの種類で、パスタといえばこの種類を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。厳密な基準によると1.8㎜前後のものをさしているようですが、大きなくくりでいえばスパゲティの仲間といっていいでしょう。
0.9㎜~1.4㎜の細さのものは冷製パスタに使われることが多く、1.7㎜以上の太めのタイプは濃厚なソースによくからんでくれるので、カルボナーラやトマトソースとの相性が抜群です。料理に合わせて選ぶのが難しい場合には、最もオーソドックスな1.8㎜前後を選ぶといいでしょう。
モチモチ感を味わいたいなら「フィットチーネ」
麺の形が平たくなっており、しっかりとソースとからんでくれるタイプです。モチモチした食感を楽しめるので、食べ応えのある一品に仕上げることができます。
太めの麺になっているので、ボリューム感のあるソースとの相性が抜群です。カルボナーラなどクリーム系のパスタを作るときに重宝されるでしょう。
コシのある「タリアテッレ」
平打ち麺で、コシと弾力があるのが特徴のボリューミーなパスタです。手打ち職人からも支持を得ており、パスタが好きな方にはおすすめしたい種類です。
歯切れの良さもあり、コシがありながらも食べやすいのも特徴です。
グラタンと相性の良い「ブカティーニ」
ストローのように真ん中の部分に空洞がある形で、特徴的なパスタです。ボリューム感があり、空洞もあるのでソースがからみやすく、濃厚なソースとの相性抜群のアイテムですよ。
短く切るとマカロニのような形になるので、グラタンなどのオーブン料理にも活用できます。万能性が高いので、自宅にひとつあってもいいかもしれません。
冷製パスタに合う「カッペリーニ」
細麺タイプで、冷製パスタなどあっさりした風味のソースとよく合うタイプです。そうめんくらいの細さなので火の通りが早く、すぐに茹で上げられるのも特徴です。時間がない時や手間をかけたくないときに重宝されるでしょう。
ただし、コシがなくなりやすいので、茹で時間には気をつけてください。
記念日にぴったりな「ラビオリ」
ラビオリは、小麦粉を練って作った2枚のパスタ生地の間に、挽き肉やみじん切りにした野菜などの食材をはさんで、四角形に切り分けたパスタのことです。
ラビオリはソースとからめても、揚げてもオーブンで焼いても、と、アレンジがきくパスタです。日本人にはあまり馴染みがありませんが、記念日などに食卓に並ぶと華やかな一品となるでしょう。
【2】小麦アレルギーならグルテンフリーを
パスタの原料は小麦粉。粉に卵やオリーブオイル、塩を加えて作るのが一般的な製法です。
最近では、ほうれん草やケール、イカスミを練り込んだものも販売されています。パスタの色が緑色や黒色と個性的なので、ホームパーティーなどで人を招くときや、いつもの食卓を変えたいときにおすすめです。
また、小麦アレルギーの人やダイエット中の人は、グルテンフリーの生パスタを選ぶといいでしょう。カラダに優しい健康的なパスタです。
【3】原産国をチェック
原材料にこだわって本格的な味わいを求めるなら、イタリア産のパスタ麺を選ぶとよいでしょう。本場なので生麺パスタの種類も選べますし、日本のパスタにはない形状や太さもさまざまあります。
イタリア料理で使われていますので、ソースのからみやすさに特化したモノが多いのもポイントです。輸入品ですからやや割高ではありますが、本格的なイタリア料理を作りたい方にはぜひおすすめです。
一方、日本産の生麺パスタは、日本人の口によく合いますので、生麺パスタ初心者におすすめです。
生麺パスタおすすめ12選
生麺パスタの選び方のポイントをふまえて、料理家で栄養士の玉利紗綾香さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。

クリームソースとの相性がよい平打ち麺タイプ
この商品は、スパゲティやマカロニを作るのに適しているデュラム小麦を100%使用した、きしめんのように平べったい「フェットチーネ」タイプの生パスタ。デュラム小麦で作られたパスタは食感がよく、強いコシが特徴です。
フェットチーネはソースがよくからみ、濃厚なソースと相性が抜群なので、クリーム系のパスタが好きな人におすすめ。
NIPPN(ニップン)『オーマイプレミアム 生パスタ フェットチーネ』
濃厚ソースに合うフェットチーネ
フェットチーネは平たくて幅広な麺で、さっぱりしているソースより濃厚なソースによくからむのでおすすめです。オーマイプレミアムのフェットチーネは、デュラム小麦粉に中力粉をブレンドすることで、こだわりの食感を実現しています。
モチモチとした食感のパスタは、乾麺とは異なる少し贅沢な気持ちを味わえると好評です。家庭で本格的なパスタを作ってみましょう。半生仕上げで長く保存できるので、保存食として家にあると便利です。
茹で時間が短く時短で調理
デュラム小麦粉を100%使用している生パスタ。食品添加物や保存料は使用していないので、健康面を気にしている方におすすめです。こだわりの生パスタはモチモチ感があり、乾麺とは異なる食感を楽しめます。
茹で時間は4分と短めなので、主婦の方など時短で料理したいときに便利です。常温の状態で180日保存が可能なので、日持ちを気にすることなく使えるのも嬉しいですね。トマト系のパスタをはじめ、どのような味のソースにも合います。
こってりしたソースとの相性抜群!
パスタの中でも人気の高いフィットチーネがセットになって登場しました。こってりしたソースとの相性が抜群なので、しっかり味の付いたパスタがお好みの方はぜひ!
保存料無添加で作られているので、健康志向の人でも取り入れやすく、どんな人でも調理しやすいのが特徴です。無添加ではありますが、長期保存が可能となっているので保存食としても活用できますよ。
※Amazonは4個セット、楽天・Yahooは3個セットです
身体に優しく風味も優しいパスタ
食物アレルギー特定原材料等27品目を使わずに作った、グルテンフリーのパスタです。原料に国産の玄米粉を使っているので、身体に優しく、風味も柔らかく仕上がっています。
アレルギーが気になる方や、健康志向の方でも食べやすく、子供と一緒に食卓を囲むときにも活躍するでしょう。弾力感を忘れていないので、お腹にたまる美味しさですよ。
讃岐うどん製法のパスタ
厳選された小麦粉を使って作っており、モチモチした食感が癖になるパスタです。
讃岐うどんを作る要領で作られていて、伝統的な練りの技術をふんだんに取り入れています。うどんのような食感で、食卓のメインをパスタで飾ってみませんか。
※Amazon・楽天市場は2食分、Yahoo!ショッピングは8食分の価格です。
米粉で作られたグルテンフリーの麺
有名な米の産地、新潟産のコシヒカリ玄米を使用しているグルテンフリーの半生パスタです。半生パスタは日持ちが長く、製造した日から常温で300日保存可能。保存食として家にストックしておくと、いざというときにもすぐに使えて便利です。
米粉独特のモチモチ感が味わえます。米粉は小麦粉と比べて腹持ちがよく、健康志向の方におすすめです。小麦粉を使用していないことを感じさせないおいしさがあると評判が高いので、是非食べてみてください。
パスタ好きにもうどん好きにもハマる麺
讃岐の麺職人が研究を重ねて作り上げた究極の生パスタです。パスタ好きにもうどん好きにも支持される麺で、モチモチとした食感とコシが溜まらない1品です。濃厚なソースとの相性が抜群で、クリームソース系のパスタが好きな方におすすめですよ。また、茹で時間も2~3分と短くていいので、手間をかけたくない方や忙しい時にも活用できますよ。

ケールが練り込まれた米粉のパスタ
最近は、グルテンを含んでいない食品、すなわち「グルテンフリー」食品が注目されています。グルテンとは、小麦粉に含まれるタンパク質のことです。
このパスタには小麦ではなく愛知県産の米粉が使われていて、モチモチ食感が病みつきになります。パスタが緑色なのは、ケールという青汁の原料として有名な野菜の粉末を練り込んでいるから。健康志向の方にもおすすめです。
小林製麺さんの商品には、こだわりぬいて作られたものが豊富です。ぜひ、他商品もチェックしてみてくださいね。

イカスミの香り豊かな本格パスタ
この生パスタは、濃厚な味わいのイカスミパウダーを練り込みながらも、デュラム小麦と卵の風味がイカスミに負けていない本格派。パスタにしっかりと味がついているので、シンプルなソースでも麺の風味を充分に楽しめます。
ゆで時間は90秒と短く、弾力のある生麺が特徴の「生パスタ イカスミ」。ホームパーティーなどで使えば話も広がり、食卓を楽しくしてくれる商品です。料理を時短したい人はもちろん、いつもの食卓をちょっと変化させたい方におすすめです。
大豆を主な原料とする健康的な生パスタ
大豆の全粒粉を主原料とするローカーボパスタです。乾麺と比べると、糖質が80%オフで合成添加物や保存料も不使用。カロリーや健康が気になる方には嬉しい麺です。低糖質でありながら食物繊維やたんぱく質などの栄養素を豊富に含み、しっかりとした歯ごたえで満腹感が得られます。
大豆特有のくせのある味はなく、和風や洋風それぞれのソースにマッチする麺です。茹で時間は2分で、手軽に健康的なおいしいパスタを味わえるでしょう。
あっという間に茹で上がるモチモチ生麺
トマト&モッツァレラのラビオリです。3分茹でたり揚げたりと、アレンジがきくパスタ。トマトソースやクリーム系ソースとも相性抜群です。ラザニアの具にしてもトマト鍋に入れてもおいしいですよ。
パーティーやお祝いの食卓にもぴったりです。
「パスタ(生麺)」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする パスタ(生麺)の売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのパスタ(生麺)の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
生麺パスタのおいしい茹で方
生パスタは茹でたときにコシを出しやすくするために、メーカーなどにより適切な茹で時間が定められています。また、麺の種類によっても茹で時間が異なりますので、あくまでスタンダードな種類の生麺パスタに対する茹で時間であることをご理解ください。
太さ1.7mmから1.9mmのスパゲティーの茹で時間は2分から2分20秒が最適です。1.5リットル程のたっぷりのお湯に生麺をほぐしながら茹でます。
パスタ麺に塩が入っていない場合は、お湯に少々塩をいれて茹でるといいでしょう。お湯が沸騰したら、弱火にすると麺にコシが出やすくなります。
生麺パスタの保存方法
市販の生パスタであれば熟成された後の状態なので、長時間放置しているとパサパサした食感とかたさがでてきてしまいます。そうならないためには、冷蔵・冷凍保存がおすすめです。なお、2~3日で食べきることができれば冷蔵でも問題ありませんが、長期間保存しておきたいのであれば冷凍庫に入れておきましょう。
ただ、冷凍保存したとしても5日以内には食べきるといいと言われています。空気が入ってしまうので、どんどん劣化してしまうためです。
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生麺のモチモチ食感を味わおう!
乾燥パスタにはないモチモチ感と弾力を感じられる生パスタ。ソースと馴染みやすいので、濃厚なソースとの相性が抜群です。うどん好きにも支持されるような食感で、多くの人がその魅力にハマっています。最近だと、カルディや業務スーパーでもさまざまな生麺パスタが置いてありますので、チェックしてみてくださいね。
ただし、生麺パスタは保存するのが難しく、長くても5日以内には食べきらないといけません。商品によっては長期保存できるものもありますが、なるべく早く食べるのが常識です。保存食としては向きませんが、ワンランク上のパスタを楽しみたいのであれば取り入れてみてはいかがですか。
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