穴あけパンチの選び方 文房具マニアに聞く
セリアやキャンドゥ、ダイソーなどの100均や無印良品、文房具屋さんなどさまざまな場所で手に入る穴あけパンチですが、使いやすさや機能面は物によって異なります。そこで、文房具マニア・他故壁氏さんに、穴あけパンチの選び方を教えてもらいました! ポイントはこちらの4つです。
【1】利用シーンに合わせて選ぶ
【2】軽く押せて、ガイドゲージが使いやすいものがいい
【3】穴を補強するビニールパッチもおすすめ
【4】コンパクトサイズは使わないときの収納に便利
ポイントを押さえて、便利な穴あけパンチを選びましょう。
【1】利用シーンに合わせて選ぶ
個人用として資料に穴をあけてファイリングするには、一般的な2穴タイプで十分です。ただ、ルーズリーフタイプのバインダーにファイルするなら、それに合ったものを選ぶときれいに仕上がりますよ。
また、数百枚の資料をパンチするなら業務用を選びましょう。一度に100枚以上、穴をあけられるのでとても便利です!
一般用は基本2穴タイプ。用途次第で複数穴も便利!
事務でもっとも使われているのは、2つの穴を開けるパンチです。
ただ、個人でファイリングする場合だと、2穴ではないほうが便利なこともありますよね。
■ルーズリーフバインダー:A4なら30穴、B5なら26穴、A5なら20穴。システム手帳なら6穴
■リヒトラブのツイストノート:B5で29穴、A5で24穴。
すべてピッチが異なり、専用のパンチが必要です。いまはこれらの専用パンチもご家庭用に購入することができ、使い勝手も上がっています。今まであきらめていた方も、これを機にぜひ2穴以外のパンチも検討されてみてはいかかでしょうか?
業務用は100枚以上でも一度に穴をあけられる
業務用は一度に穴をあけられる枚数に注目しましょう。数百枚の資料をパンチする場合、一度に数枚しか穴をあけられないと、時間と手間がかかって大変です。
また、サイズも商品を選ぶうえで大切です。大型パンチだと、置くスペースに困ってしまいます。昔に比べて小さいタイプも増えてきたので、目的に合ったアイテムを選びましょう!
【2】軽く押せて、ガイドゲージが使いやすいものがベスト
穴あけパンチは強い力で上から押さないといけないから大変……。そんなイメージをお持ちではありませんか? 21世紀のパンチは、軽い力でかなりの枚数の用紙を、かんたんに貫通できるようになったのです!
「まだ使えるから」「2〜3枚しかパンチしないから」という理由で古いパンチをお使いの皆様に、ぜひ快適なパンチ生活を送っていただきたいと思い、今回は「家庭でも事務でも使いやすいパンチ」をご紹介します。
同時に複数枚に穴を開けたい方は、軽い力で押すことのできるタイプを。枚数は少なくても定型用紙(A4やB5など)に穴を開ける機会の多い方は、センターへ用紙を誘導するガイドゲージの使い勝手の良さに着目して選んでみてください。
【3】穴を補強するビニールパッチもおすすめ
2穴パンチで穴を開けた書類の多くは、バインダーなどにとじて長期保管し、閲覧なさると思います。ただ、パンチで開けた穴は比較的弱く、引っ張ったり引っかいたりすると、破れてしまうことが多いですよね。とくに2穴は支える穴が2つしかありませんから、その両方に負荷が掛かって破れてしまうと、用紙がファイルから外れてしまいます。
この穴を補強するシールが、ビニールパッチです。専用の器具でかんたんに貼ることができますので手間も掛からず、書類をながく保管することができます。
事務で2穴タイプのファイリングをなさっている方には必須アイテムですので、ぜひお試しください。
【4】コンパクトサイズは使わないときの収納に便利
パンチも大型になれば穿孔能力も上がり、楽にパンチできる機能を持った種類が増えますが、その分ボディサイズが大きくなります。一般的なご家庭では、大型のパンチを持っていてもその置き場に困ることも多いかと思います。
最近の小型パンチは机の引き出しに収まるよう、コンパクトになるよう設計されています。ハンドルを固定して背が低くなるタイプのものや、変形してブロック状になるものまであります。
使用頻度の低い方は、収納に便利なコンパクトサイズのものもぜひ検討してみてください。
穴あけパンチおすすめ16選
うえで紹介した穴あけパンチの選び方のポイントをふまえて、文房具マニア・他故壁氏さんと編集部で選んだおすすめ商品をご紹介します。
▼携帯用
持ち運びできるコンパクトな穴あけパンチをご紹介します。

2穴パンチであけた穴を守るビニールパッチ
2穴パンチであけた書類は、その2つの穴が破れてしまうとバインダーから外れてしまいますよね。コクヨの『ワンパッチスタンプ』を使えば、ビニールパッチに触れることなく、まるでスタンプを押すように、かんたんに穴の補修や強化作業ができます。
ドーナツ状のビニールパッチの裏面には、コクヨのテープのり「ドットライナー」で培ったドットタイプの粘着剤が塗布されています。筒のなかに積層されたパッチが、押されて紙面に圧着されます。ガイド付きなので、穴からパッチがずれてしまう心配もありません。
パッチの補充もかんたんです。パンチ穴が破れて困った経験のある方には必須の製品と言えるでしょう。
使い勝手のいい1穴パンチ!
ホッチキスのような使い心地の1穴パンチ。穴径は3.0・5.5・7.0mmと3種類から選べるので、用途に合わせて穴をあけられます。小型ながら、18枚の紙を1度に処理できるので作業効率もいいです。
臨機応変に穴をあけられる1穴タイプを持っておけば安心ですよ。

変形! 筆箱にも入れられる2穴パンチ
パンチは使わない時間のほうが長い文房具の筆頭ではないでしょうか。しかも、たとえ小型のパンチでも引き出しに収納できず、困った経験がありませんか?
リヒトラブのコンパクトパンチは、収納重視の小型2穴パンチです。ふだんはW99×D52×H56mmの長方体ですが、取り出して展開ボタンを押すだけで、2穴パンチに早変わり!
穴あけ枚数は5枚、ガイドゲージはついていません。パンチの使用頻度が低く、机の引き出しに高さがないなどパンチの収納に困っている方、あるいは外出先でパンチを使う方におすすめします。
▼家庭・事務用
一般用のおすすめ穴あけパンチをご紹介します。
シンプルでスマートに使える
軽い力でとじられるコクヨの穴あけパンチ。用紙サイズガイドの採用やハンドロックで便利に使うことができます。また、中心位置が一目で分かるセンターガイドが付いているので用紙の位置を合わせやすいのもポイントです。

2穴パンチの新世紀を切り開いた先駆者
独自機構「アシストリンクシステム」を使い、軽い力で多くの用紙に穴を開けられる、今までにない進化を遂げた2穴パンチです。
一度に穴を開けられる枚数は、[LP-16]の16枚のほかに、20枚、35枚の全3種類がラインナップされています。二重テコを内蔵し、押し込むハンドルを大きくすることなくらくなパンチ作業が可能です。従来のパンチをお使いのあなたは、きっとアリシスの「切れ味」に、はっと息をのむことでしょう。
ガイドゲージはボディ左サイドから引き出す方式で、20枚タイプと35枚タイプはガイドとボディがフラットになるため、用紙がたわみません。ハンドルはロックが掛けられるので、収納時に背を低くすることも可能です。軽くパンチをしたい方におすすめします。

中空刃で紙を切り裂く高性能パンチ
マックス独自の「中空刃(ちゅうくうば)」を持ち、従来の「一気に押し切る」パンチに較べ、切りくずによる抵抗を下げた2穴パンチです。穴あけ枚数は、[DP-35T]の35枚のほかに、15枚、25枚の全3種類がラインナップされています。
ハンドルの裏面までプラスチックでおおってあるので、持つ時に手を痛めずにすむなど、安全面も配慮されたデザインです。
ガイドケージはボディ左サイドから引き出す方式で、ボディ中央にセンタリングゲージがあり、どこまでガイドを引き出せばいいかを確認できます。 ハンドルはロックが掛けられるので、収納時に背を低くすることも可能です。
用紙のセンター取りに苦労されている方におすすめします。

不満を徹底的にリサーチして作られたパンチ
コクヨ独自の「楽あけリンク機構」により、押しはじめから終わりまでのテコの比率が自動コントロールされるので、らくに穴を開けられる2穴パンチです。穴あけ枚数は、[PN-G52B]の52枚以外に、25枚、37枚の全3種類がラインナップされています。
ハンドルは押しやすさを重視したデザインで、力を入れやすく設計されています。ガイドゲージはボディ左サイドに取りつけられており、他社と異なり回転式です。幅広の台座とガイドは水平なので、用紙がたわみません。ハンドルはロックが掛けられるので、収納時に背を低くすることも可能です。
サイドゲージによる用紙のたわみが気になる方におすすめします。

パワーアシストにより半分の力で開けられる
プラス独自の『パワーアシストメカニズム』で、約50%の力で穴を開けられる(同社比)2穴パンチです。Sサイズ(穴あけ枚数16枚)、Mサイズ(穴あけ枚数30枚)、Lサイズ(穴あけ枚数52枚)の3種類がラインナップされています。
ベース部分が用紙を入れる方向から見ると斜めに下がっており、用紙を挿入する際やりやすく設計されています。ガイドゲージはボディ左サイドから引き出す方式で、金属製なので衝撃などで破損するおそれはありません。ハンドルはロックが掛けられるので、収納時に背を低くすることも可能です。
一気に穴をあけたい枚数が多い方におすすめします。

表面さらさら、お洒落で高性能な小型パンチ
さらさらとした、上質でかわいい塗装が魅力的な、小型2穴パンチです。穴あけ枚数は12枚です。
金属製のパンチはツヤのある塗装が一般的で、指紋などがべたべたと残ってしまうことがありました。本製品はさらさらとした塗装面で指紋汚れが残らず、いつも気持ちよく使うことができます。
ガイドゲージはボディ左サイドから引き出す方式で、使わないときには邪魔になりません。また、斜めに引き出される丈夫な金属製ガイドゲージで、確実に用紙をサポートします。ハンドル上面にハンドルロックのスイッチがあって扱いやすく、収納もコンパクトです。
ハンドクリームなどを常用されている方におすすめできる製品です。

ルーズリーフバインダーに書類を挟む必需品
ルーズリーフバインダーには、市販のルーズリーフ用紙しか挟めない、と思っていませんか? このパンチを使えば、重要な書類や、オリジナルの用紙も一緒に挟めるんです。
GP-2630はB5サイズ(26穴)とA4サイズ(30穴)を開けるための製品です。ゲージと呼ばれる紙押さえに用紙を挟み、附属する小型パンチを沿わせ複数回、ゲージのガイドに合わせて、ずらしながらパンチしていきます。
穴あけ枚数は5枚です。また、A5サイズには、20穴開けられる『GP-20』もあります。使い方は同じです。普段、ルーズリーフをお使いの方は、ぜひお使いになってみてください。

ツイストノートに書類を挟むためのパンチ
リヒトラブは、「ツイストノート」という、リフィルを交換できるノートを発売しています。穴の形は四角く、ルーズリーフとは穴の間隔も異なるので、市販されているパンチで穴を開けることは不可能でした。
そこでリヒトラブは、ツイストノートに書類をはさみたいユーザーの声に応え、自社で独自にパンチを用意しました。本製品は1度に10個穴を開けられますが、用紙をスライドさせ複数回パンチすることによって、ツイストノートの各用紙に合わせた穴を開けることができます。
穴あけ枚数は5枚です。いちばん最後(紙の端)に不要な穴が空いてしまうのは残念ですが、ツイストノートに書類をはさんで持ち歩きたい方におすすめします。

システム手帳のオリジナルリフィルが作れる
システム手帳もまた専用パンチが必要なピッチで、穴が6つ並んでいます。本製品はバイブルサイズ・A5サイズ・ミニ6穴サイズの3サイズを兼用できる設計になっています。ゲージパンチ同様に、ゲージと呼ばれるパーツに用紙を挟み、ガイドに従って付属のパンチで2回穴を開けます。
穴あけ枚数は5枚です。システム手帳のオリジナルリフィルを作るのは楽しいですよ。A5サイズなら一般的なA4用紙も折ることでかんたんに収納できます。
昨今、特に女性の間で、システム手帳をデコる『マイ手帳』が流行っています。関心のある方には、ぜひ一度お使いになっていただきたい製品です。
▼業務用
数百枚、数千枚といった大量の資料をパンチするなら業務用がおすすめ。力をかけずとも穴をあけられるタイプも登場しており、サクサクと作業がはかどります。
最大200枚の紙を一度にあけられる強力パンチ!
A4サイズからB6サイズまでに対応した業務用穴あけパンチ。最大200枚まで、一度に穴をあけられるのが最大の特徴です。
最大穿孔能力が高いと、穴をあけた書類をファイリングする際もスムーズにできて、とても効率がいいです。センターを割り出すガイドゲージも付いているので重宝するはずです。
A3~B6サイズまできれいに穴をあけられる
ガイドがA3~B6までのサイズに対応する業務用2穴パンチ。一度に200枚まで穴をあけられる強力さがウリで、1000枚以上の紙をパンチするとしても、そんなに時間を費やすこともありません。
切れ味が落ちたとしたら、別売りの替刃を購入して交換しましょう。
ユニバーサルデザインで誰でも使いやすい!
軽い力でレバーを引けば、最大70枚の資料の穴をあけることが可能。国籍や年齢、性別、障害の有無などにかかわらず、多くの人が使いやすいユニバーサルデザインのパンチです。
A4サイズまで、センター合わせが可能なゲージが備わり、サクサクと作業を進められます。替刃の交換も工具なしで簡単ですよ。
作業効率がアップする電動パンチ
穴をあけたい辺を下にして、本体にストンと落とせば、最大50枚まで、2つの穴が3.5秒で自動的にパンチしてくれます。また、複数枚を一度に入れると自動で用紙を揃えてくれるので、仕上がりはとてもきれい!
サイズもデスク横に置きやすい、比較的コンパクトなタイプなので1台あればオフィスで重宝するはずです。
「穴あけパンチ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 穴あけパンチの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での穴あけパンチの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
穴あけパンチと合わせて使いたい! 【関連記事】
用途に合わせて選びましょう エキスパートからのアドバイス
使用頻度も、穴あけ枚数も重要ですが、ふだんご自分がどのように使われているかを再確認してみてください。
切れ味に不満があるのか、センターを取れなくていつも紙を半分に折るのがいやなのか、収納場所に困っているのか、お使いのバインダーに合わせた特殊なパンチがほしいのか、パンチにはそれぞれ個性があります。
ご自分に合った製品をぜひお試しください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。