スマホ用VRヘッドセット(VRゴーグル)とは?
VRゴーグルとは、「Virtual Riality」(仮想現実)、すなわち、ネットワーク上に作られた仮想空間をまるで現実のように体験できる技術を搭載したゴーグルのことです。
レンズ越しにのぞき込むことで立体視でき、ヘッドフォンと組み合わせることで今までにない没入感を得ることができます。
スマホ用VRヘッドセット・VRゴーグルの選び方 対応スマホサイズ、メガネ対応や視野角、コントローラーやスピーカー付属かをみる
テクノロジーに詳しいIT・テックライターの石井英男さんに、スマホ用VRヘッドセット、VRゴーグルを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
スマホの機種や画面サイズが対応しているか 機種やインチ数の幅広さを確認
スマホ用のVRヘッドセット(VRゴーグル)は、スマホをヘッドセットに装着して利用する製品です。製品によって対応スマホが異なりますので、まずは自分の持っているスマホが対応しているかどうかチェックしましょう。
たとえば、Samsungの『Gear VR』はGalaxyシリーズの一部の機種でのみ利用できます。サードパーティ製VRヘッドセットは、液晶と本体のサイズさえあっていれば、スマホのメーカーを問わず利用できるものがほとんどです。
専用コントローラーが付属しているか 有線タイプやBluetoothなどの無線タイプも
VRゲームをプレイしたい場合は、コントローラーが付属している製品がよいでしょう。写真はCanborの『VRゴーグル』。
スマホ用のVRヘッドセットは、手で持って操作するコントローラーが付属している製品と、付属していない製品があります。付属していない製品でも、別途Bluetooth対応コントローラーを購入することで、VRゲームでの操作が可能になりますが、VRゲームを中心にプレイしたいのなら、コントローラーが付属している製品をおすすめします。
スピーカー(ヘッドホンやイヤホン)を内蔵しているか 組み込みタイプだと手軽
スマホ用のVRヘッドセットの中には、スピーカー(ヘッドホン)を内蔵している製品があります。こちらは、ヘッドセットを装着するだけで気軽にサウンドを楽しめることが利点です。ただ、音質を重視するならスピーカーを内蔵していない製品に、別途高音質なヘッドホンを組み合わせることをおすすめします。
焦点・視度調整機能の対応幅を確認 自分の視力に合っているか
VRヘッドセットの多くは、焦点・視度調整機能がついているので、視力が悪い人でも眼鏡をつけずに楽しむことができます。また、大抵のヘッドセットが近視度数-6.0・遠視度数+4.0あたりまでは対応しています。自分の視力に合っているかをまず確認しましょう。
眼鏡をかけたまま観ることができるか メガネ対応モデルかを確認
スマホ用のVRヘッドセットは、内部のスペースに余裕があり、眼鏡をかけたままでも正しく装着できるものと、スペースに余裕がなく、眼鏡を外さないと装着できないものに大別できます。普段から眼鏡をかけている人は、眼鏡をかけたままでも利用できるVRヘッドセットを選ぶことをおすすめします。
また、視度調節機能を備えた製品なら、軽度の近視や遠視なら眼鏡を外した状態でもちゃんと観ることができます。
スマホ用VRヘッドセット・VRゴーグルのおすすめ6選 軽量なものやコスパにすぐれた安いものも
スマホ用VRヘッドセットの選び方のポイントをふまえて、IT・テックライターの石井英男さんと編集部が選んだおすすめ商品をご紹介します。付属品の違いなどを考慮して、自分の使い方にあったものをみつけてみましょう。
従来のVRゴーグルとは比較にならない視野範囲
独自のVR用レンズ「True Immersion Opcics」レンズを採用したことで、従来のFOV103度から110度に視野範囲がアップしています。
また、顔とゴーグルの間のクッションは、とても柔らかく、マジックテープ式になっているので、取り外して洗うことができます。視度調整機能を搭載していますが、眼鏡をかけたまま装着することもできます。画質がとてもきれいなので、はじめてのVR体験にはちょうどよいでしょう。
心地良い装着感と進化した非球面光学レンズ
顔に直接触れる部分には、跡が付きにくいクッションを採用。かつ、人間工学的デザインを採用した固定バンドで、長時間使用しても首や頭が疲れにくいゴーグルです。バンドは長さ調整が可能で伸縮性があり、頭フィットするためズレたり、落ちたりする心配がありません。
視野の範囲は90度~120度で、映像をより鮮明にします。360°全方位の視角で、まるで本物の空間にいるかのような疑似体験ができます。ブルーライトカットと磁放射線防護機能も搭載しているため、眼がつかれにくいVRゴーグルです。
足音も聞き取れる42mm大口径ドライバを搭載
長時間使用でも疲れにくい三軸固定式ヘッドストラップを採用。ヘッドホンは取り外しが可能で、上下・前後の調節ができます。また、42mm大口径ドライバを搭載しているため、足音まではっきりと聞き取れる臨場感のある音質を楽しめます。
電話に着信があれば、スマホを取り出すことなく応答することができるので便利です。ゴーグルには、ブルーライトカット機能が搭載されており、目に対する疲労を軽減。メガネをかけたままでも使用することができます。
価格以上の没入感
『Oculus Quest』は、購入したらまず、Facebookアカウントにログインする必要があります。セットアップもスマホのアプリ上で行います。Facebookにログインすると、超高速プロセッサと高解像度のディスプレイによるVR体験が可能になります。
ヘッドホンは付属していませんので、お手持ちのヘッドホンやAirPodsなどのワイヤレスイヤホンを併用してください。この価格帯では、最高クラスの没入感が体験できますよ。

Galaxyシリーズユーザーなら必携
Samsungのスマホ「Galaxy」シリーズ専用で、専用コントローラーも付属するVRヘッドセット。専用設計だけあってスマホ本体とのフィット感が優れており、側面に操作用ボタンを備えているので、操作性も良好です。
パススルー機能も備え、装着したまま外の様子を見ることもできます。眼鏡をかけたままの装着は推奨されていませんが、視度の調節は可能です。Oculus Storeのコンテンツも利用できますので、Galaxyシリーズをお持ちの方におすすめします。
Ks-Market 『VRゴーグル ヘッドセット』
視力が悪い方でも眼鏡ナシで楽しめる!
焦点調整スライドでピントが調整できるVRゴーグル。視力が悪い方でも、近視8D(0.03)以内であれば、眼鏡なしでもVRが楽しめます。視野角は120度程度で、ベゼルレスなどの周りに黒い縁が入らない機能で、VRの世界にどっぷり入り込むことができます。
画面サイズが5〜7インチのスマホに対応しており、アジャスターがついているので、画面サイズが小さいスマホでも安心して使用できます。
「スマホ用VRヘッドセット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする スマホ用VRヘッドセットの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのスマホ用VRヘッドセットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
スマホ用VRヘッドセットに関するQ&A よくある質問
VR体験を妨げないスマホの設定方法を教えてください。

VR体験の際の没入感を妨げない設定方法は次の通りです。1)メールやSNSなどの通知をオフにする。2)スリープ設定を解除、または長くする。3)画面を明るめに設定する。
安いVRヘッドセットがほしいのですがおすすめの価格帯はありますか?

スマホ用VRヘッドセットであれば、3,000円程度のものがおすすめです。長く使い続けたいのであれば、百均ショップで売られているような紙製のものはおすすめできません。
充電しながら使用できますか?

できます。
VR対応ゲームの記事はこちら 【関連記事】
スマホ用VRヘッドセットはVR入門キットと思うべし IT・テックライターからのアドバイス
スマホ用のVRヘッドセットによるVR体験は、PCやPS4と組み合わせて使うVRヘッドマウントディスプレイ(HMD)でのVR体験に比べると、画質や動きへの反応などはどうしても見劣りしてしまいます。表示画面を実際の動きと連動させるポジショントラッキングも実現できませんので、あくまでVRとはどんなものか、VR入門として雰囲気を味わうためのものだとわりきることがポイントです。
スマホ用のVRヘッドセットは、VRの体験用としては適していますが、それで物足りなくなったら、スマホを使わない本格的なVR HMDの導入をおすすめします。
ワンランク上の自宅時間を楽しんで
スマホ用VRヘッドセットの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。スマートフォンと組み合わせるだけで手軽にVR映像を楽しめるヘッドセットが増えています。
自分にとって必要な機能を見きわめて、納得いく商品を選んで楽しんでくださいね。
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