不織布マスクってなに?ほかのマスクの違いは?
不織布とは「織っていない布」のこと。繊維や糸を接着したり、絡ませたりして作った薄いシート状の布を指します。不織布は粒子捕集性や通気性が高く、マスクのフィルター、紙おむつ、生理用品などに使われています。
不織布マスクは布マスクやウレタンマスクよりもフィルター性能が高く、ウイルスや花粉の侵入、ウイルスの排出を抑える力が高いのが特徴です。
不織布マスクの選び方
医療ライター・西村テツジさんに取材をして、不織布マスクの選び方を教えていただきました。主なポイントは下記の5点になります。
【1】シーンに合わせた形状をチェック
【2】PFE・BFE・VFE試験からフィルター性能を確認
【3】つける人の顔に合うサイズで選ぶ
【4】ゴムやワイヤーなどの機能で選ぶ
【5】使用シーンやコストを考えてパッケージを選ぶ
形状や性能をよくチェックすることが大切です。ぜひ不織布マスク選びの参考にしてください。
【1】シーンに合わせた形状をチェック
不織布マスクにはプリーツ型、立体型があります。シーンに合わせた形状を選びましょう。
話しやすさ、肌触りを重視するならプリーツ型
プリーツ(ひだ)が複数ついているのが、プリーツ型の不織布マスクです。プリーツがあるため顔への着け心地がふんわりやわらかく、顔のサイズに合わせやすくなっています。
マスクをしている状態で口を動かすと、動きに合わせてマスクも柔軟に動きます。マスクをしたまま話したり、食事をしたりしてもずれにくいのが特徴です。
呼吸のしやすさやメイク重視なら立体型
マスクが立体的な形状になってるのが、立体型の不織布マスクです。マスクがぴったりと口にフィットせず、口元に空間ができるため、息苦しさやしゃべりにくさが少なくなっています。マスクに口紅が着きにくいため、メイクをしているときのマスクにも向いています。
口元にぴったりつかない分、顔への密着度やフィット感が高いのも特徴です。
【2】PFE・BFE・VFE試験からフィルター性能を確認
不織布マスクは商品によってフィルター性能が異なります。目安となるのが、パッケージに書いてあるPFE・BFE・VFE試験の結果です。
PFEは「微粒子ろ過効率」のことで、約0.1㎛(マイクロメートル)サイズの粒子をどれくらいろ過できたのか、BFEは「バクテリア(細菌)ろ過効率」のことで約3㎛の細菌を含む粒子がどれくらいろ過できたのか、VFEは「ウイルスろ過効率」のことで約0.1㎛~5.0㎛のウイルスが含まれた粒子がどれくらいろ過できたのかを表します。
ウイルスの侵入や排出を防ぐならVFEやPFE、花粉の侵入を防ぐならPFEの数値が高いものを選びましょう。
【3】つける人の顔に合うサイズで選ぶ
マスクは「子ども用」「女性用」「男性用」など顔の大きさによってサイズ展開があります。実際にマスクをつける人の顔に合うサイズを選びましょう。
親指と人差し指でL字形を作り、耳のつけ根の高いところに親指の先端、鼻のつけ根から1cm下に人差し指の先端をそれぞれあて、親指から人差し指までの長さを測ると、顔のサイズが測れます。
【4】ゴムやワイヤーなどの機能で選ぶ
不織布マスクによっては、ゴムが太くてやわらかいため長時間使っていても痛くなりにくいもの、ノーズワイヤーがついていてフィット感が高くなるものなどがあります。
さらに、UVカット機能がついているもの、メガネをかけているときに着けてもメガネがくもりにくいものもあります。快適に不織布マスクをつけるためにも、これらの機能もぜひチェックしてみましょう。
【5】使用シーンやコストを考えてパッケージを選ぶ
不織布マスクには多くの枚数が入っている箱、数枚のみの個装があります。重視したいポイントや使用シーンに合ったパッケージを選びましょう。
コスト重視なら箱買いをしよう
毎日使用する不織布マスクはコストをおさえて購入したいなら、箱買いが向いています。箱パッケージの不織布マスクは数十枚単位がまとめて入っていて、価格がおさえられているのが特徴です。家族でシェアしたいときなどにも向いています。
ただし箱パッケージの不織布マスクは個装されていません。持ち運ぶときにはマスクケースに入れるなどの対応が必要になります。
予備として持ち運びたいなら個装タイプ
不織布マスクが1枚ずつ個装になっているタイプは、予備マスクとして使いたいときなどに向いています。バッグの中に入れておきたいとき、持ち運びをしたいとき、職場の机の中などに入れておきたいときなどにぴったりです。
ほかにも出先でマスクが汚れた、忘れたときなどでも個装タイプなら必要な分だけさっと購入できます。
機能、着用感、コストで選ぶ!不織布マスクおすすめ 医療ライターがアドバイス
不織布マスクは、ウイルス飛沫や花粉の侵入予防といった機能性と隙間の出来にくさなどのカット性能、会話に便利なブリーツタイプや息苦しさが気にならない立体タイプなどの着け心地、そして毎日使うためのコストパフォーマンスなどが商品選びのポイントです。
さまざまな種類が販売されている反面、種類が多すぎてどれを選べばいいか分かりにくい不織布マスクについてご紹介します。
不織布マスクのおすすめ67選 さまざまなメーカーから厳選!
ここからは実際に不織布マスクのおすすめ商品をご紹介していきます。「プリーツ型」「立体型」「カラー付き」「小さめサイズ」と用途に分けて掲載をしていますので、自分好みの商品を見つけてみてください。
▼【プリーツ型】不織布マスクおすすめ40選
玉川衛材『フィッティ シルキータッチ 耳ゴムふわり ふつう』長時間の着用時にも耳が痛くなりにくい幅広ふわふわゴムを使用した商品で、三層構造の機能性や息ぐるしさの少ない構造と肌当たりの良さで人気です。

ふわふわ素材の快適な着け心地
耳当たりのやさしいふわふわ素材の幅広ゴムに、まるでシルクのような肌触りの不織布を使ったマスクです。立体プリーツ形状の加工がしてあるため、息苦しさも軽減されています。
マスクが密着することで息苦しさを感じる人や、長時間マスクを着けていると痛くなりやすい人などに向いています。個装タイプで持ち運びにも便利です。
ユニ・チャーム『超快適マスク 息ムレクリアタイプBLACK』はウイルス飛沫や花粉をしっかりブロックし、内側に息ムレをのがすメッシュガーゼを使用し息苦しくなりにくい、夏場も快適な商品です。

呼吸がしやすくムレも逃せる
99%カットフィルターに超息らくフィルタ、メッシュガーゼを採用した不織布マスクです。マスクをしていると苦しくなりがちな口元を、超息らくフィルタで呼吸がしやすくしています。
通気性の高いメッシュガーゼがマスクのなかにこもりがちな蒸気を逃し、ムレを防ぎます。マスクのムレによるニオイが気になるときなどにも向いています。クールな印象の黒カラーを採用しています。
保湿成分配合でお肌しっとり
花粉などをカットするフィルターに、ヒアルロン酸などの保湿成分を配合した不織布マスクです。着用しているときに、かさつきがちな肌をしっとりとうるおいに導きます。
肌が乾燥しがちな冬場やエアコンを使っている部屋での使用に向いています。ワイドゴムを採用しているため、長時間つけていても耳が痛くなりにくいのも特徴です。
乾燥が気になる場所で休むときに
口に当たる部分についたぬれフィルターから呼吸をすることで蒸気が出て、喉を潤し続ける不織布マスクです。鼻に当たる部分にぬれフィルターはなく、鼻呼吸をさまたげない構造となっています。
たっぷり水分をふくんでいるため、就寝中つけていても朝まで喉を潤し続けます。新幹線や飛行機など乾燥しがちな場所で休みたいときのマスクにも向いています。
耳にやさしい紐を採用
3層構造のフィルターでウイルスや花粉から鼻や口をしっかりとガードする不織布マスクです。耳が痛くなりにくい紐を採用しているため、長時間使用する不織布マスクを探しているときにも向いています。
箱入りの大容量サイズで、コスト重視で購入したいときにもぴったりです。同シリーズで大人サイズのほか、小さめサイズや子どもサイズも展開されています。
▼【立体型】不織布マスクおすすめ9選
白元アース『快適ガードプロ 立体タイプ ふつうサイズ』はノーズクッションで息漏れを防ぎメガネのくもりをカットする立体構造マスクで、通気性がよく、幅広な耳ひもで負担が少ない商品です。

久光製薬『貼り薬の不織布で作ったマスク(貼るタイプ)』は耳紐がないのが特徴の貼るタイプの不織布マスクです。三層構造の機能性や立体形状の着け心地も備え肌ざわりやフィット感もいい商品です。

▼【カラー付き】不織布マスクおすすめ15選
アイリスオーヤマ『DAILY FIT MASK 5枚入』カラーバリエーションが豊富で、パーソナルカラー、季節、使用シーンでコーディネートが楽しめ、ノーズフィットや、三層構造など機能性も優れた商品です。

▼【小さめサイズ】不織布マスクおすすめ3選
「不織布マスク」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 不織布マスクの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの不織布マスクの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
不織布マスクの正しい取り扱い方
布マスクなど一部のマスクには洗濯して繰り返し使用できるものがありますが、不織布マスクは基本的に使い捨てと考えておきましょう。不織布マスクを洗ってしまうとフィルター性能が落ちるだけでなく、ウイルスや花粉を補集する静電気が発生しなくなるため、マスクとしての機能が発揮できなくなります。
同じマスクを洗わず使い続けるのも、衛生的な面でよくありません。都度使い捨てで新しいものを使用するようにしましょう。
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不織布マスクはいろいろな形状やカラーのものがある
医療ライター・西村テツジさんと編集部で不織布マスクの選び方とおすすめ商品を紹介しました。フィルター性能の高い不織布マスクはウイルスや花粉の侵入を防いでくれる強い味方です。不織布マスクにもいろいろな形状やカラーのもの、機能がついているものがあります。
シーンに合わせた不織布マスクを選ぶことで、より自分にぴったりの商品選びにつながります。ぜひ形状や機能などをしっかりチェックして、納得の不織布マスク選びにつなげてください。
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新薬の企画開発を10年経験。その後、日用品メーカーで医薬部外品、化粧品、健康食品の商品企画、マーケティング、新事業開発を18年経験。 健康関連のスペシャリストとして、青汁マイスター・ソムリエ、薬膳コーディネーターの資格を有し、これまでに執筆は100事案を超え、商品企画提案などにも含め幅広く活動中。