歯や口腔内の悩みは人それぞれ
口は食事をすることや会話など生活の中で多くの役割をもっています。しかし、むし歯や口臭などのトラブルが引き起こされることが問題です。自分が痛い思いをするだけでなく、相手の印象にも影響が出てしまいます。
歯や口腔内の悩みは人それぞれなので、歯科医に見てもらうだけでなく、日ごろのケアで影響は変わってきます。そのとき、歯・口腔内のケアをフォローしてくれるのが歯磨き粉です。
歯磨き粉の選び方
歯や口腔内の悩みの種を解消するために、歯磨き粉を選んでケアしてみましょう。実際にはさまざまな口腔トラブルにあわせてたくさんの種類の製品があります。
成分だけでなく、自分の歯の色合いや天然素材などこだわりの内容を持った歯磨き粉が多いです。ここからはたくさんの歯磨き粉から自分にあった製品を選ぶポイントをご紹介していきます。
【1】自分の歯の状態にあわせて成分で選ぶ
【2】フッ素入りはむし歯で悩む人におすすめ
【3】ポリリン酸ナトリウムはホワイトニングを維持できる
【4】研磨剤入りを選ぶのかはよく検討しよう
【5】低発泡の歯磨き粉で磨き残しなし
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】自分の歯の状態にあわせて成分で選ぶ
歯磨き粉を選ぶポイントとして、どのような成分が入っているのかは気になるところでしょう。自分の歯や口腔内にあるトラブルを防ぐことやケアしていくためには、内容に合った成分を選びましょう。
むし歯と歯周病では、ケアできる成分は違います。複数の症状に対応できる製品もありますので、成分をよく確認して参考にしてみましょう。
【2】フッ素入りはむし歯で悩む人におすすめ
歯の悩みで多いこととしてむし歯を思い浮かべる人は多いでしょう。食事したときに食べものの糖分をむし歯菌が吸収し、酸を作り出すことで歯を溶かしていきます。
むし歯の対策として使われる成分が、フッ素です。歯の表面の組織であるエナメル質にフッ素が浸透すると歯質が強くなり、むし歯になりにくくなります。あわせてむし歯の原因となる菌の活動を抑制してくれるでしょう。国内で流通する歯磨き粉にはフッ素が含まれていることが多いです。
フッ素の濃度は、法律上1,500ppm以下で配合できることになっています。
【3】ポリリン酸ナトリウムはホワイトニングを維持できる
歯の表面にコーヒーやタバコなどの製品に含まれている色素が着色し、黄ばみになったりします。歯科医院などでは過酸化水素を使って、ホワイトニングを実施していますがこれは歯科医院のみで使用できる成分です。
歯科医院で行ったホワイトニングの歯を長続きさせたい場合にはポリリン酸ナトリウム配合の歯磨き粉を選びましょう。ポリリン酸ナトリウムは洗浄の力があるので、白さをキープできます。
過酸化水素は歯を刺激するために痛みが生じますが、ポリリン酸ナトリウムは痛みが生じないので、手軽に使えます。
殺菌成分で歯周病を防ぐ
歯周病は、歯と歯ぐきの間に潜む菌の影響で起こってしまう口腔内トラブルです。菌には殺菌成分を含んでいる歯磨き粉で対抗しましょう。
殺菌成分は、IPMP(イソプロピルメチルフェノール)やCPC(塩化セチルピリジニウム)、CHX(クロルヘキシジン)などがあります。歯周病の原因になりやすい菌のかたまりにはIPMPだけが対応できます。殺菌成分の内容も確認して選びましょう。
乳酸アルミニウムや硝酸カリウムは知覚過敏の人向け
アイスや冷たい飲み物を飲んだときに、キーンと染みるような感覚になるのが知覚過敏です。原因は歯の表面であるエナメル質がなんらかの原因で削れて、その内側にある象牙質が露出してしまい、そこに冷たいものが触れると起きてしまいます。
知覚過敏を抑えるには、硝酸カリウムや乳酸アルミニウムが含まれている歯磨き粉を選びましょう。硝酸カリウムはカリウムイオンで、歯の神経のまわりに刺激を伝えないようにします。
乳酸アルミニウムは歯の神経に刺激を伝える象牙細管と呼ばれる小さな穴をふさいでくれるので、知覚過敏の発生による痛みを緩和できます。
【4】研磨剤入りを選ぶのかはよく検討しよう
研磨剤入りの歯磨き粉は、歯のトラブルの内容によって選びましょう。研磨剤が入っているとお茶やコーヒー、ワインなどをよく飲む人に起こりやすい着色汚れをきれいにできます。
研磨剤には炭酸カルシウム・水酸化アルミニウム・リン酸水素カルシウム、含水ケイ素、無水ケイ素(シリカ)などの種類があります。
しかし、研磨剤はかたい粒子の場合、歯のエナメル質を削ってしまう可能性があります。エナメル質が削れてしまうと、知覚過敏の発生につながるかもしれないので、研磨剤のリスクを確認したうえで使うようにしましょう。使用する場合には歯のかたさよりもやわらかい粒子である炭酸カルシウムなどがよいです。
どうしても判断できないときは歯科医師に相談してみてください。
【5】低発泡の歯磨き粉で磨き残しなし
歯磨き粉の中には、口腔内に歯磨き粉の成分を広がりやすくするために発泡剤が含まれています。発泡剤によって泡立てやすくして成分を広げます。種類はラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンソーダ、ショ糖脂肪酸エステルなどがあります。
しかし発泡剤を使うと泡によって歯の表面がきれいになると誤った認識を持つ人も少なくありません。的確に歯磨きできていないことがあります。
発泡剤自体は汚れを落とすことはできないので、磨く部位を確認しながら、的確に汚れを落とすためにも低発泡の製品を選択して使ってみましょう。
歯磨き粉の成分を見極めて、購入しよう! エキスパートからのアドバイス
歯磨き粉によって含まれる成分が異なります。むし歯予防、歯周病予防、ホワイトニングといったお口の悩みにアプローチできる歯磨き粉の中から、自身が求めるものを選んでいきましょう。また、研磨剤の有無や、泡立ちなども選ぶポイントとなるため、好みのものを見つけていきましょう。
おすすめ歯磨き粉40選
ここまで歯磨き粉をどのように選ぶかについて、説明してまいりました。では実際に医療系フリーライター粟飯原ももこさんと編集部がおすすめする歯磨き粉40選を見ていきましょう。
むし歯、ホワイトニング、歯槽膿漏、歯周炎など歯と口腔内における悩みを解決できる製品を取り揃えました。選ぶポイントを見ながら確認してみてください。
ライオン(LION)『チェックアップ スタンダード マイルドピュアミント』 は、低研磨性であることが最大のポイントです。泡立たず、なおかつお口の中で広がりやすいので、使用しやすい歯磨き粉です。

フッ素を歯に広げやすい成分を配合
低研磨性で、歯へのダメージが少ないのが特徴です。グリセロリン酸カルシウム、ピロリン酸四カリウムといったフッ素の浸透を助ける成分が含まれており、カチオン化セルロースフットでイオンを静電作用により歯面に引きつけて歯をかたくしていきます
ソフトペースト状で口の中に広がりやすい工夫がされています。泡立ちも少なくしているので、うがい後に泡が残っている感じはないでしょう。
『DENT. システマ SP-T ジェル』は、酢酸トコフェロールが配合されており、歯ぐきの血行を促進させ免疫力を高める効果が期待できるため、歯周病予防におすすめです。

4つの薬用成分を配合し歯周病を防ぐジェルタイプ
研磨剤が含まれていない製品のため、歯へのダメージが気になる人は確認してほしい製品です。4つの薬用成分によって、歯周病を防いでくれます。
酢酸トコフェロールが歯ぐきを防御し、トラネキサム酸とβ-グリチルレチン酸配合で歯ぐきの炎症と出血を抑制。IPMPが菌のかたまりを殺菌して歯を守ります。粘性のあるジェル状で長い期間、歯ぐきや歯周ポケットにとどまってくれるでしょう。
『コンクール ジェルコートF』はジェル状の歯磨き粉であり、研磨剤を使用していないため、歯磨きしやすいのが特徴です。また、むし歯や歯周病、口臭にもアプローチできるため、おすすめです。

電動歯ブラシでも使えて浸透しやすい
発泡剤・研磨剤の入っていないジェル状の製品になります。殺菌成分によって、歯周病などの原因である細菌を殺菌し、発症のリスクを少なくします。その後、フッ素も含まれているので、歯をコーティングし、むし歯対策も行えます。
発泡剤・研磨剤は配合されていないため、電動ハブラシでもつかえます。ジェルは歯全体に広がるので、薬用成分が隅々までとどきます。
※Amazonは2個セット販売の商品です
口臭悩みの解決と歯の白さをキープできる
フッ素が1,450ppm配合されており、むし歯への対応もできています。基本は口臭とホワイトニングができる歯磨き粉で、殺菌成分のLSSで口臭原因を抑え、洗浄成分で菌のかたまりをこまかくし、落としていきます。
ホワイトニングとしてはイオンクレンジング処方で、着色汚れで浮かせていきます。製品に含まれるシャイニーパウダーで、歯の小さな凹凸にある汚れも落として、白い歯へと変化させることが可能です。
歯のトラブルを発生させたくない人は選ぶべき製品
歯垢の分解や除去ができる酵素のデキストラナーゼや歯垢が落ちやすくなるTDS(テトラデセンスルホン酸Na)によってつるつるな歯をキープできます。コンセプトとして歯のトラブルを発生させないことをあげており、トラブルにならない成分が多く含まれているのも特徴です。
高密着フッ素処方でむし歯を、LSS(ラウロイルサルコシンNa)」が歯周関係の菌を殺菌、TPP(ポリリン酸Na)で歯石の沈着がしにくくなるという3つの矢で歯をケアしてくれます。
研磨剤なしでホワイトニングができる。
知覚過敏で歯にくる不快感をとりのぞくことで知られている製品です。そこにホワイトニングの成分を含ませて、歯を白くすることができます。STP(ポリリン酸ナトリウム)によって汚れをやわらかくして取り除くことができます。
歯磨きのホワイトニングで多い研磨剤による方法ではありません。研磨剤が入っていないため歯のダメージもほとんどなく、やさしくホワイトニングができます。
ボディケア製品を手がける企業の歯磨き粉
ホワイトニング、歯周病、口臭対策ができる成分を厳選して含んだ製品になります。メーカーはボディケア製品を多く取り扱っており、体のケアで積み上げたノウハウを生かした製品になっています。
着色汚れを取るピロリン酸ナトリウムややわらかい研磨剤である重質炭酸カルシウムで歯の白さをとりもどしてくれます。いっしょに販売されているジェルで歯のメンテナンスもできるので使ってみましょう。
着色汚れと匂いを週1回でケアする
通常の製品と一緒に使って、週一回に1度、歯をしっかりとケアするために作られています。着色汚れの除去成分である清掃剤を多く配合しており、頑固な着色汚れを取ってくれます。
そのほかに16種類の天然成分が含まれており、成分のニオイ吸着成分によって、原因を絶ってくれます。磨いた後は爽快な気持ちになります。
イオンの力で着色汚れが取れる
ナチュラルペパーミントの香りが口の中にひろがり、リフレッシュさせてくれるでしょう。LSS(ラウロイルサルコシンナトリウム)が、口腔内の菌を殺菌し、口臭の影響を抑えてくれます。
歯の着色汚れに対しては、ピロリン酸ナトリウムとポリリン酸ナトリウムというふたつの成分が力になるでしょう。イオンの力を使って、着色汚れを浮かせて落とせます。
泡ですみずみまで成分を行きわたらす
今回紹介する製品の中では変わり種となる泡状の歯磨き粉です。ワンプッシュで使う量を出せるので、つけすぎなどを防げるのが特徴です。1本で約190回分を想定しており、約3カ月使えます。
泡状のため、口腔内のすみずみまで浸透していきます。洗浄成分であるイソデシルガラクトシド液や殺菌剤の塩化セチルピリジニウム配合で口臭、歯周病を防いでくれるでしょう。研磨剤を含まないため、電動歯ブラシにも使えます。
歯周病リスクと知覚過敏が気になる人はこれ
年を取るとともに歯と歯ぐきの間に隙間が開きやすくなり、菌がたまるようになります。すると歯周病などのリスクに影響がでるでしょう。この製品ではグリチルリチン酸モノアンモニウムという成分を配合し、歯ぐきの炎症を抑え、歯周病の発症をしにくくします。
歯ぐきにダメージを受け、歯周病になると知覚過敏も起こります。こちらは硝酸カリウムがイオンを生み出し、歯髄神経のまわりをバリアしてくれます。
※Amazonは6個セット販売の商品です
年々すすむ歯のくすみを白くする
160gという歯磨き粉の中でも容量が多いタイプなので、長い期間使うことが可能です。歯は歳を重ねるごとに、着色やくすみが増えていきます。そんなときには、この製品のディープクリア成分でミクロの汚れをおとして白くしていきましょう。
1450ppmの高濃度フッ素も配合しているので、大人になると厄介なむし歯も防ぐことが可能です。
天然由来アパタイトで歯を白くする
ホワイトニング製品で、成分の6割が天然由来になっています。ホワイトニングの成分であるアパタイトは愛媛県宇和島産の鯛のウロコを使って作られています。
天然のアパタイトは歯に結合しやすく、再石灰化が進みやすくなっています。ホワイトニングだけでなく、むし歯対策にも使える成分です。自分で歯磨きができるようになった子どもにも使えるので、家族全員で使うことも可能です。
発泡剤なしで天然エキスが歯をケアしてくれる
天然成分を使い、体にそなわった力をいかす製品になっています。合成界面活性剤を使用せずに、唾液が持つ殺菌力を生かすように考えられています。
ジェル状で微粉末シリカを使用しているので、歯の黄ばみや汚れをやさしく取り除き、表面のダメージも少ないです。
発泡剤も使わず、泡立ちに頼らない磨き方ができるのですみずみまで磨けます。天然エキスもたっぷり含まれているので、子どもから大人の歯のケアにつかえるでしょう。国内のGMP工場(薬などを製造する工場)で厳しい基準をクリアして製造されています。
ハイドロキシアパタイトで歯垢と着色を防ぐ
歯垢は、口腔内環境を悪化させる原因となります。汚れの除去と初期むし歯のケアが一緒にできる成分があるとうれしいです。そんなときはハイドロキシアパタイトを配合したこの製品を選んでみましょう。
ナノ粒子のハイドロキシアパタイトは初期のむし歯で溶けだした歯の再石灰化をすすめてくれます。歯にミネラルを補給し、歯垢や着色汚れをつきにくい状態にすることが可能です。
9種類の植物エキスで息すっきり
口臭に影響する要因として、唾液の分泌量が減ることがあげられます。睡眠時に口呼吸が多くなると口内が乾燥し、細菌が増殖してしまいます。すると口にあるたんぱく質成分を細菌が分解し、口硫黄化合物がつくられて口臭につながります。
そのときにミルラ、ラタニア、セージ葉などの9種類の植物エキスが長時間口内を潤すことによって、細菌の増殖を抑えます。あわせネバつきも抑えるので朝起きててすっきりした口腔内でいることが可能です。
歯周組織のハリを戻して引き締めができる
発泡剤が含まれていないため、泡立ちが少なく、磨いている部分がよく見えます。そのため磨き残しが少なくなるでしょう。成分の特徴としてOIM加水分解コンキオリンが含まれており、加齢や歯周病による歯周組織をケアしていきます。
OIM加水分解コンキオリンで歯ぐきのコラーゲンとエラスチンを増やし、ハリと弾力を回復させます。そして塩化ナトリウムで血行をよくして、歯ぐきを引き締めます。
弱アルカリ性成分が着色汚れを浮かす
こちらの製品の特長として4つの力が歯をケアし、ホワイトニングにつなげてくれます。汚れに対して弱アルカリ性製品が対応し、着色汚れなどを浮かび上がらせてくれるでしょう。
つぎにキメこまかいLime粒子が浮かび上がった汚れをおとしてくれます。タバコのヤニはポリエチレングリコール(PEG)400が分解除去してくれます。最後はフッ素で歯の再石灰化をすすめ、4つのチームワークでいつでもきれいな歯を作り出せるでしょう。
ナノレベルの汚れも落とす
エリスリトールという食品にふくまれている天然の糖質を含んでいます。この成分により菌のかたまりが分散されやすくなるでしょう。ほかには天然由来成分のフィチン酸で歯表面の汚れをナノレベルでからめとります。
塩化セチルピリジニウムでは菌の働きを口臭を抑えることができます。菌トラブルを広くケアすることが可能です。
泡立ちすぎない純植物性成分の製品
合成界面活性剤、着色料、酸化防止剤などの添加物を使用していない製品です。石鹸メーカーであることから発泡剤として純植物性の石けん成分を使っています。泡立ちすぎないので歯を確認しながら磨くことが可能です。
泡立ちが少ないので、飛び散りなどが気になる電動ハブラシでも使いやすいでしょう。歯みがきをした後も味覚が変化しないので朝食前の歯磨きにもうってつけです。
13種類の天然植物由来成分で歯ぐきを守る
歯ぐきを守るための成分が多く含まれています。シャクヤクエキスなどをはじめとして13もの天然植物から抽出したエキスが歯ぐきの腫れ・出血を伴う歯槽膿漏を防ぐために働いてくれます。
そのほかにもヒノキチオールの殺菌作用や塩化ナトリウムでの引き締め、血行をよくする成分などが配合されています。これらの成分によって日ごろの歯ぐきケアを助けてくれます。
10種の成分とフッ素で歯をトータルケア
歯周病や歯石の付着など、さまざまなトラブルが一緒に発生するのが口腔内です。そんなトラブルを一緒にケアするために、3種の殺菌成分と2種の消炎成分など、10種の薬用成分を配合しています。
大人になると歯周病が進み、最後には歯がぬけてしまうことがあります。それを防ぐためにも、IPMPや塩化セチルピリジニウム(CPC)などで歯周における殺菌とダメージケアをしてくれます。フッ素も含まれているのでむし歯対策も可能です。
石けん成分は磨いた後も味がわかる
1976年から40年以上にわたり販売されているロングセラーの製品です。国際規格に準じた自然由来の原料を配合し、添加物を使用していないことが特徴です。
発泡する石けん成分は泡立ちはひかえめで、さっと洗い流せます。磨いた後も歯磨き粉の味が残らず、食事をしても後味に違和感がありません。クセになるハッカの香りで清涼感を味わえます。
ココナッツオイルがベースの歯磨き粉
さまざまな添加剤が含まれていると不安という人には、オーガニックの製品を選んでみましょう。オーガニックのココナッツオイルをベースにした石けん成分で、低年齢の子どもでもつかえます。
発泡剤と研磨剤が含まれていないので、歯の表面へのダメージも少なく、泡で歯が見えなくなることもありません。磨き残しなしに隅々まできれいにできます。
天然塩と重曹で黄ばみがなくなる
わらびのアク抜きなどで使用される重曹は、実は研磨剤としても使えます。別名が炭酸水素ナトリウムで弱アルカリ性の特性をもっているので、歯についた黄ばみなどを浮かせてやわらかい粒子で落とすことが可能です。
天然塩も一緒になっているので、歯ぐきの引き締めも行ってくれます。発泡剤は石けん素地なので泡立ちが少なく、電動歯ブラシでの使用も問題ありません。
炭の力で歯の汚れをおとす
これまでは含水ケイ素や炭酸カルシウムなどさまざまな研磨剤がありましたが、この製品は炭粒を利用しています。炭の粒には、こまかな穴が開いており、この穴に汚れが吸い付いて着色汚れを落としてくれます。
パラベンフリーなので、パラベンが体質に合わない人でも使えます。炭の風味がするのではと思うかもしれませんが、フローラルティーミントの香りで仕上げられており、歯磨き後はさわやかです。
天然塩を追加して歯ぐきを引き締める
磨いたあとも食事の味がわかる歯磨き粉で、天然塩が配合されているバージョンになります。石けん成分のため、泡立ちは少なめで、磨きやすさは変わりません。しかし天然塩によって歯ぐきの引き締めを行い、歯周炎を防いでくれます。
添加物を使っていないですが塩気があるため、子ども用より成人からお年寄りなどに合っているでしょう。歯ぐきのケアを考えている年代の人は検討してみてください。
2つの成分で知覚過敏をブロック
リフレッシュミントのフレーバーですっきりと歯磨きができます。成分として硝酸カリウムと乳酸アルミニウムが配合されているので、知覚過敏のケアが可能です。
乳酸アルミニウムで歯にある穴を埋めて刺激が届きにくくできます。あわせてカリウムで刺激がおさえられるので、冷たいものなどで感じるキーンという感覚が抑えられるでしょう。
イタリア生まれのオシャレと実力を兼ねた製品
ホワイトニングができる歯磨き粉で、ピロリン酸ナトリウムによって歯垢を除去して、白い歯を持続させてくれます。生まれはイタリアで、多くの国民に支持されているブランドです。パッケージングがおしゃれなので、インテリアとして使えるくらいでしょう。
ミントの香りが口腔内に広がり、すっきりとした気持ちで生活できます。
菌をブロックする成分が歯をいたわる
歯周病の原因となる菌は歯ぐきの隙間に潜伏しています。潜んでいる菌の働きを抑えることで歯周病の発症を抑えられます。この製品はふたつの殺菌成分が菌の潜伏先に入り込んで影響をブロックするようになっています。
菌の温床となる歯垢も炭酸カルシウムで除去し、歯を守ってくれるでしょう。フッ素による再石灰化にも対応しています。
オーガニック認証も受けている製品
天然の素材にこだわり、本来人間が持っている力を助けるための製品を作っているメーカーの製品です。天然のカルシウムで作られた研磨剤で歯の汚れをやさしく取り除いてくれます。
オーガニック認証の「NATRUE(ネイトゥルー)」を取得しており、天然由来成分だけでできていることが確認できるでしょう。体にやさしいものを使いたい人は、検討してみるのがよいです。
フッ素とfTCPで再石灰が進む
シトラスミントのフレーバーがさわやかな息を提供してくれます。メーカーが再石灰化に着目して、f TCPという選ばれた成分とフッ素化物を組み合わせてむし歯の対策をサポートしてくれます。むし歯になりやすい人はためしてみるのがよいでしょう。
薬用成分CPC、IPMPも含まれており、歯周炎の原因菌に対処可能です。
当帰エキスで歯槽膿漏・歯周病を防ぐ
口腔内はむし歯や歯周病だけでなく、ネバつきも気になる人がいることでしょう。生薬である当帰(トウキ)エキスを含んだこの製品では、ネバつきの原因を抑え、口臭などへの影響も少なくします。
当帰エキスはハレ・出血などの炎症を防ぐ抗炎症作用があります。塩化セチルピリジニウムが歯周病の原因菌を殺菌してくれるので、口内が乾燥したとき、菌が増殖しておきる硫黄化合物などが生成されるため、ネバつきが解消される仕組みです。
3ミクロンの微粒子パウダーでミクロな汚れも取る
ホワイトニングをおもに対応する製品ですが、フッ素とLSS(ラウロイルサルコシンナトリウム)が配合されているので、むし歯と口臭の対策も取れます。
ホワイトニングは、ミクロクレンジング処方と呼ばれる無水ピロリン酸ナトリウムとアルミナ(酸化Al)を利用して実現されます。約3ミクロンの微粒子パウダーで歯の表面にある汚れをきれいに取り除きます。
口臭やネバつきに重曹とクエン酸で対応
さまざまな洗浄剤で使われているクエン酸を配合した製品です。黄ばみ汚れなどを分解して、弱アルカリ性の重曹の力で汚れを取り除きます。しかしクエン酸はそれだけでなく、歯周病や口臭ケアでも助けてくれる存在です。
フッ素を含んでおらず、パラベン・合成香料・着色料 鉱物油も使っていないので、子どもが使っても問題ありません。
すべての口腔内トラブルに対処できる製品
ベースとしては知覚過敏の影響を小さくするために作られている製品ですが、歯周病、むし歯、ホワイトニングにも対応できる成分をプラスしています。
知覚過敏は、歯や歯ぐきがダメージをうけ、刺激を受けやすい部分が露出しておきます。そのため、初期むし歯によって溶けだした歯の再石灰化や歯ぐきの引き締めで歯の表面を露出させなければ知覚過敏が起こりにくいです。
知覚過敏を防ぐことを補った製品となっています。
茶カテキンで奥の奥まで成分が浸透する
よく歯ぐきに食べものが挟まることがあると思いはじめたら、歯ぐきが衰えているサインかもしれません。そんなときは5種の薬用成分を配合しているこの製品がおすすめです。
抗炎症作用・組織修復作用・血行をよくする作用・殺菌作用・高濃度フッ素の計5種の薬用成分で歯をケアしてくれるでしょう。カテキンEX(茶エキス-1)を閉じ込めたゲルカプセルは、歯ぐきを引き締めできる成分を高分散処方でより奥まで浸透させてくれます。
パラベンフリーで歯にやさしい
通常のポリリン酸よりも白さがかわるウルトラメタリン酸を配合していて、汚れを浮かせて落とすだけでなく、コーティングまで対応してくれます。そのほかにも口臭や知覚過敏に対応した成分も含まれています。
パラベン(防腐剤)が使われていないため、パラベンが体に合わない人が使用しても問題ありません。やさしいアップルミント味の製品なので子どもでも使用できるでしょう。
タバコを吸う人に向けたドイツ製歯磨き粉
タバコを吸う人の悩みは、吸っていることがすぐわかってしまうヤニによる着色汚れでしょう。そんなときはドイツで生まれたこの製品を検討してみましょう。清掃剤と薬用成分のPEG-8でタバコだけでなく、ワインやコーヒーの着色汚れにも対応してくれます。
プラスしてビタミンEの成分が歯ぐきの血行をうながすので、歯周病の対策にもなるでしょう。
歯周病対策を目的に作られた製品
IPMPが歯周病の原因となるバクテリアを殺菌、グリチルリチン酸モノアンモニウム(MAG)で炎症を抑えて歯周病を発生させないようにします。
また、エクストラファインパウダー(炭酸水素ナトリウム)を約70%配合しており、歯周病のもうひとつの原因となる歯垢も除去してくれます。
この製品だけに含まれている成分で歯ぐきケアがしっかりとできるでしょう。
「歯磨き粉」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 歯磨き粉の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での歯磨き粉の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
歯ブラシや歯間ブラシもこだわろう
歯磨きは歯磨き粉だけでなく、歯ブラシ、歯間ブラシをどのようなものにするかで影響が変わってきます。歯磨きには欠かせないアイテムにもこだわりましょう。
歯ブラシはヘッドの薄さが操作性が変わります。奥まで磨きやすくなるでしょう。毛先はかたすぎず、やわらかすぎずで細いものを選ぶと歯と歯ぐきの間の汚れもかき出しやすいです。
歯間部の歯垢については、歯間ブラシで対処しましょう。先端がやわらかい植毛のブラシであれば、歯ぐきをキズつけずに歯垢が取れます。日本歯科医師会が推薦する商品もあるので調べてみましょう。
電動歯ブラシと歯磨き粉の関係
電動歯ブラシは、手で磨くより力具合なども調整いらないので、歯科医師さんでおすすめする人も増えてきています。電動歯ブラシで歯磨き粉を使用する場合は、研磨剤と発泡剤が含まれていないものを選びましょう。ジェル状の製品が良いです。
飛び散るようなこともないので、使用しやすいです。量としては米粒大から小指の爪程度にするとよいでしょう。メーカーによっては、歯磨き粉の使用に関して推奨していない場合があります。注意しましょう。
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自分に合った歯磨き粉で歯をいたわろう
歯磨き粉と言ってもさまざまな種類の製品があることを知ってもらえましたか。むし歯だけでなく、口腔内の多くの問題をケアしたり、防ぐことができることも説明させていただきました。
歯は生活していく中で、切っても切り離せない存在です。トラブルにかかってしまうと生活に支障をきたすことも考えられます。毎日歯磨き粉を使ってケアしてあげるだけでトラブルに合うことを防げます。
おいしく食事を食べたり、家族や友達とたのしい会話を続けるためにも自分に合った歯磨き粉を選んで歯や口腔内をいたわりましょう。
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