通話可能スマートウォッチは機能で選ぼう
家電製品総合アドバイザー・福田満雄さんに取材をして、通話機能付きスマートウォッチを選ぶときのチェックするべき機能を教えてもらいました。
搭載されている機能をよくチェックすることが大切ですので、ぜひ通話可能なスマートウォッチを選ぶときの参考にしてください。
■血圧や心拍数の測定機能
スマートウォッチに欠かせない機能といえば体調管理です。ほとんどのスマートウォッチには心拍数や血圧・酸素濃度の測定機能がついています。最近のモデルは睡眠時の状態やストレスレベルなども計測できるようになっています。
またチェックするだけでなく、自動的に計測結果を記録できるモデルも注目です。とくにトレーニングやスポーツをやる方にとって、チェック機能は重要です。
ただし、医療機器ではないので、ある程度の目安として利用する必要があります。
■電子決済機能
今の時代はキャッシュレス化が急速に進行しています。それに伴って注目されているのがスマートウォッチの電子決済機能です。
電子決済機能があれば、コンビニなどで支払うときに現金を出さなくても、スマートウォッチをかざすだけで完了します。スマホで決済する方もいますが、スマートウォッチならいちいち取り出す必要がないので便利です。
なお、2020年から5月からはGarmin(ガーミン)でもSuicaが使用可能になりました。どの決済が可能かも要チェックです。
■メール・着信の通知機能
ランニングやウォーキングをしている最中に電話やメールが着信することはよくあります。いちいちスマホを取り出すのは面倒ですが、スマートウォッチに通知機能があればすぐに手首でチェックできて便利です。
通知機能だけでも便利ですが、マイクとスピーカーが搭載されていればダイレクトに通話もできます。スマートウォッチを選ぶときは、通知機能と通話機能もチェックしてください。
■GPS機能
アウトドアスポーツを楽しむ方にスマートウォッチは欠かせませんが、その場合に重要なのがGPS機能です。位置情報がリアルタイムでわかるので、ナビゲーションとしても役立ちます。
ランニングなどのデータも記録されるので、ルート計画を立てることも可能。地図を搭載したモデルなら、さらに便利です。
最近のGPS機能は精度が上がっているため、情報の流出で個人の位置情報が特定される場合もあるので、事前にきちんと確認しましょう。
■スケジュール管理機能
スポーツやアウトドアだけでなく、日常的に使えるのもスマートウォッチの特徴です。ビジネスなどではスケジュール管理機能のあるモデルが便利です。とくにタスクの管理機能があるかどうかも大事なポイントになります。
スマホで管理している方も多いスケジュール管理ですが、スマートウォッチと連動させれば手元でチェックできるようになります。
通話可能なスマートウォッチの選び方
それでは、通話可能なスマートウォッチの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】iPhoneやAndroidに対応しているか
【2】充電式か電池式か
【3】タイプ
選ぶときの基本になりますので、購入する際にはチェックしてくださいね。
【1】iPhoneやAndroidに対応しているかチェック
通話可能なスマートウォッチを選ぶときは、iPhoneやAndroidのどちらに対応しているかチェックする必要があります。
▼OSの種類
スマートウォッチを選ぶときは、自分が持っているスマホと同じOSのものを選んでください。スマホにはAndroidとiPhoneがありますが、スマートウォッチもそれに合わせる必要があります。
たとえば「watchOS」はApple Watch専用ですのでiPhoneユーザーのみが使用できます。AndroidユーザーはGoogleが開発した「wearOS by Google」対応のスマートウォッチがおすすめです。
モデルによってはAndroidとiPhoneの両方に対応しているものもあります。
▼Bluetoothのバージョン
通話可能なスマートウォッチにはBluetooth機能が搭載されています。購入するときはBluetoothのバージョンを確認してください。
Bluetoothにはいくつかのバージョンがありますが、3.0以降なら上位互換があります。バージョンが異なると能力が発揮できなかったり、機能が使えなかったりするので、事前にチェックが必要です。
【2】充電式か電池式かチェック
スマートウォッチはどのくらい使用できるかも大切なチェックポイントです。充電式と電池式のモデルがあるので、それぞれの特徴について説明します。モデルのなかにはソーラー機能がついているものもあります。
▼充電式
発売されている通話可能なスマートウォッチのほとんどは、充電式のモデルです。バッテリーの能力によって、1日1回充電するものから1週間以上作動するものまでいろいろです。
さまざまな機能を使いこなす場合はバッテリーの持ち時間が短くなるので、自分の使い方によってモデルを選ぶようにしてください。
充電式はスマホのようにUSBなどで充電して使用します。
▼電池式
いちいち充電するのが面倒な方は電池式モデルを選ぶとよいでしょう。電池式の場合はボタン電池を使用しますが、電池が切れたら作動しなくなるので予備を携帯する必要があります。
また最近は太陽電池を使ったソーラータイプもあり、充電式と併用できるモデルもあるので、長時間使いたい方はソーラー式と併用タイプがおすすめです。
【3】タイプをチェック
いつスマートウォッチをつける機会が多いのか、というのも考えて購入しましょう。ありきたりかも知れませんが、やはりシーンに合ったものを選ぶことは重要です。たとえば、日常的に使う方はビジネスでも可能な時計型(丸型)や、ランニングやスポーツ時に使用頻度が多ければリストバンド型など。
スマートウォッチをつける時の服装とのコーディネイトを考えながら、好みのタイプ・デザインを探しましょう。
エキスパートのアドバイス
スマートウォッチは日進月歩!新機能を楽しもう
スマートウォッチは新製品が続々と発売されているジャンルです。運動や睡眠の記録といった体に関する機能と、スマホの通知が表示される機能が非常に便利。スマホを見る時間を減らしたい方にはぴったりかと。
私もスマホを見る時間が激減し、寝ているときの中途覚醒も解消しました。なお、スマートウォッチの機能はどんどん新しくなっているため、できる限り新しい機種を購入しましょう。
通話可能なスマートウォッチのおすすめ商品
それでは、通話可能なスマートウォッチのおすすめ商品をご紹介いたします。
▼おすすめ5選|iPhoneユーザー向け
▼おすすめ10選|Androidユーザー向け
▼おすすめ4選|レディースモデル
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ5選|iPhoneユーザー向け
ワークアウトが楽しくなる
旧モデルのSeries 3より50%もディスプレイが大きくなり、複数のタイマーをセットして多くのことを同時に使いこなせます。ボタンデザインを一新したので、とても使いやすいです。
耐水性能だけでなく耐亀裂性能、防塵性能にもすぐれ、アクティブなユーザーにぴったり。対朝のチェックに重要な血中酸素も測定できます。ワークアウトが楽しくなるスマートウォッチです。
このCellularモデルは手元で電話やメールを発信でき、ファミリー共有設定でiPhonを持っていない家族も使えます。
緊急SOSでいざというときにも
体調管理に便利なスマートウォッチですが、旧モデルのWatch Series 3よりディスプレイが30%大きくなって見やすいのが特徴。ランニング、ウォーキング、ヨガ、水泳など運動管理にもすぐれています。
このCellularモデルはiPhoneが手元になくても、電話をかけたりメッセージを送ることができるのでとても便利です。いざというときに緊急SOSを発信することが可能。助けを求める電話を素早くかけられるだけでなく、設定した緊急連絡先に知らせることができます。
スリムで多機能なモデル
30種類の文字盤が用意されており、好みや気分によって自由に切り替えられるスマートウォッチです。携帯電話の写真などを設定することも可能。
24時間連続して心拍数を計測したり、24種類の運動データを記録できるので、体調管理やスポーツをやる人には便利な商品です。
IP68級の防水性能があり、電話通知や着信拒否ができます。スリムで多機能をお求めの人におすすめです。
アクティビティ計測が可能なモデル
アメリカ国防総省MIL規格に準拠したモデルで、耐水・耐熱・耐衝撃にすぐれています。登山、ランニング、バイク、スキー、筋トレなど25種類以上のアクティビティ計測が可能。アウトドアファンに適したスマートウォッチです。
3軸電子コンパスと気圧高度計を内蔵しているので、GPSよりも電波の届きにくい環境でも使えます。
本体に光学式心拍センサーが埋め込まれており、脈拍数やストレスレベルなども計測できます。
睡眠の質もチェックできる万能モデル
ディスプレイが見やすく、テキストメッセージや通話・通知をチェックしやすい商品です。丸みを帯びた洗練された形状で快適な装着感があります。
人体の呼吸サイクルがわかる血中酸素レベルを夜間も測定でき、睡眠の質をチェックできるのが特徴。ストレスモニタリングや女性用の周期パターンのモニターなども備わっています。
また30種類のエクササイズモードが搭載されているので、運動するのにも便利なスマートウォッチです。
▼おすすめ10選|Androidユーザー向け
トレーニング好きにうれしい高機能
登山などのアウトドア、ランニングやサーフィン、テニスなどの100以上のワークアウトモードを搭載しており、トレーニングのためのアドバイスをチェックできます。
また10種類以上の音声ガイダンスつきのランニングコースを内蔵、ワークアウトをはじめると自動的に識別するすぐれもの。有酸素・無酸素運動の状況もチェックできます。
毎日の睡眠をモニタリングし、体のケアにも適したモデルです。スマホへの着信や拒否などが可能なので、トレーニング中でもいちいちスマホを取り出す手間が省けます。
運動不足のチェックに便利
AmazonのAlexaを搭載しており、速報や天気予報など各種情報をすぐにチェックできます。通知・返信機能付きなので、スマホを取り出さずにチェックできる便利なスマートウォッチです。
日常生活での消費カロリーを測定でき、体重管理も可能。ウォーキングの歩数、距離をはじめ、運動時間や静止時間の管理もできるので日々の体調管理をしたい方におすすめです。
ソーラー充電できるモデル
ソーラー充電機能を搭載しているスマートウォッチで、24日間の駆動を実現。充電がわずらわしい方にぴったりのモデルです。
ゴルフ、登山、スノーボード、サイクリング、筋トレなどマルチスポーツアクティビティに対応。血中酸素トラッキング機能にも対応しています。
スマホとの連携によりスケジュール管理やメッセージ通知も受け取れるので、ビジネスシーンにも使えます。
伝統あるアウトドアブランドのモデル
SUUNTOはフィンランドを代表する世界的ブランド。85年にわたって冒険・アウトドア用の製品をつくってきた伝統あるメーカーです。アクティブなアウトドアファンには押さえておきたいスマートウォッチでしょう。
消費カロリー計測や歩数計、心拍測定など体調維持に欠かせない機能も搭載しています。スポーツ好きのアスリートや元気な生活を維持したい方だけでなく、ファッショナブルなおしゃれを楽しみたい方にもおすすめできるスマートウォッチです。
EarBand『V08S スマートブレスレット』
▼おすすめ4選|レディースモデル
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る スマートウォッチの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでのスマートウォッチの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
通話可能スマートウォッチにはSIMが必要?
通話可能なスマートウォッチにもSIMは必要かどうかについて説明します。
■スマートウォッチはSIMがないと通話できない
一般的にdocomo、au、softbankの大手キャリアでは、SIMカードを挿入しないとスマホなどは使えない仕様になっています。ただし、2015年以降に制約が解除されてSIMフリーになっているので、ほとんどのスマートウォッチはSIMカードなしでも使えるようになっています。
SIMなしでもほとんどの機能が使えますが、Bluetooth機能や電子決済機能は使えないタイプもあるので事前に確認が必要です。
■SIMフリーのスマートウォッチなら通話ができる
SIMフリーの通話可能なスマートウォッチなら、携帯電話と同じように使えます。SIMフリーを選ぶときのポイントを説明しましょう。
▼SIMフリーのおすすめはアップルウォッチ
SIMフリーで通話可能なスマートウォッチはたくさん発売されています。おすすめなのはアップルウォッチです。
アップルウォッチならSIMなしでも電子決済に対応しているので、とても使い勝手がよくなっています。また保証やサポートの面でも人気があるので、SIMフリーの通話可能なスマートウォッチを選ぶときの参考にしてください。
■SIMフリーは電波の種別に気をつけよう
SIMフリーのスマートウォッチを選ぶ場合は、電波の種別にも注意が必要です。
▼GSMタイプは海外向け
GSMという電波方式は第2世代と呼ばれているもので、日本では2012年7月以降使われいません。購入するときにGSM方式かどうかチェックする必要があります。
ただし、GSM方式は海外で使用している国が多いので、海外で使う方には適しているタイプです。もし海外で使うのならGSM方式でも大丈夫ですが、日本国内の場合は避けてください。
▼国内用なら3GやW-CDMAタイプ
日本国内でスマートウォッチを使うのなら3Gタイプを選んでください。最近は4Gタイプも出回っています。ソフトバンクの場合はW-CDMAという電波方式です。
3Gや4Gタイプの通話対応スマートウォッチの場合、ほとんどがカメラを搭載しています。カメラ機能がほしい方にも適しているタイプです。またこのタイプは16GB以上のストレージを搭載しているのも魅力です。
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まとめ
通話可能スマートウォッチを紹介してきました。iPhone向け、Android向け、レディース向け、それぞれのおすすめモデルをはじめ、選ぶときのチェックポイントや注意点についても説明しました。ぜひ選ぶときの参考にしてください。
通話可能なスマートウォッチは着信があっても手元でチェックでき、スマホを出さずに応対できるのが特徴です。一度使えばその便利さに納得するでしょう。日常生活をスマートに過ごすためにも、通話可能なスマートウォッチを使ってみてください。
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iPhone3GSの時代からスマートフォンを愛用している、ガジェット愛あふれるライター。 複数のメディアで家電製品の記事を担当、シンプルでわかりやすい文章がモットー。 冷蔵庫からオーディオ、パソコンまで、幅広く知識を問われる家電製品総合アドバイザー試験に一発合格。 最新機種が好きなのはもちろん、過去の名機を安価に楽しむのも好き。