スマートウォッチにできることは?
さまざまなことができるスマートウォッチ。より便利になってスマートフォンの画面を見る時間を減らすことにもつながります。主な機能や特徴は以下です。
【1】心拍数や運動記録の計測
【2】ライフログ記録
【3】SNSやメールなどの着信確認
【4】電子決済
【5】位置情報取得や目的地までのナビゲーション
それぞれ詳しくみていきましょう。
【1】心拍数や運動記録(アクティビティ)の計測
心拍センサーや加速度センサーなど、搭載しているセンサーの機能によって、活動量計や心拍計として使うことができます。スマートフォンと連携し、ランニングほか、ワークアウトにあわせて消費カロリーを測定、記録できるアプリも多数あります。
【2】睡眠時間などのライフログ記録
手首につけて眠ると、心拍数の変化やセンサーをもとに、睡眠時間のほか、睡眠の質やパターンを計測してくれる機種も。また、健康状態を測る機能は進化しており、体内の血中酸素のレベルをチェックするセンサーを搭載したものやストレスレベルを管理・警告するモデルもあります。
【3】SNSやメールなどの着信確認
機種によって、スマートフォンと連動させてスマートウォッチに着信を知らせることが可能です。電話やメール、各種SNSの通知を手元で確認できます。通知させるアプリや相手を限定したり、バイブレーターで知らせる設定にすることも。わざわざスマートフォンを取り出す手間を減らせます。
【4】電子決済
キャッシュレス決済に対応した機種なら、交通系ICカード(SuicaやPASMOなど)、おサイフケータイと同じように、店頭や駅改札の読み取りポートにかざすだけで支払いができます。ただし、モデルによって対応できる決済サービスが違ってくるので事前によく確認しましょう。
【5】位置情報取得や目的地までのナビゲーション
Google Mapなど、スマートフォンの地図アプリと連動したり、スマートウォッチをコンパス代わりにしたりする機能はとても便利です。そのほか、登山用に特化したものでは、登山ルート記録のほか、気圧計測や天気の予測、高度計測なども可能。ゴルフに特化したものでは、ボール位置とカップまでの距離を計測できるものもあります。
スマートウォッチの注目モデル
常に新しいモデルが販売されているスマートウォッチ。まずは注目の機種をご紹介します。
大きく見やすくなったディスプレイ
iPhoneユーザーなら気になるスマートウォッチがアップルウォッチ。シリーズ7ではディスプレイ部分が強化され、前面クリスタルを採用して視認性と耐亀裂性能がアップしています。
血中酸素ウェルネスアプリ、心電図アプリなどにも対応し、各種トラッキング機能も充実。
Apple純正ほか、サードパーティーから多くの対応バンドが出ていて、好きなスタイルに着替えることができるのも魅力です。
通話発信・応答に対応したGPSスマートウォッチ
ガーミンのGPSフィットネススマートウォッチが「Venu」シリーズです。トレーニングに最適な内蔵スポーツアプリほか、光学心拍系、睡眠スコアなどの健康トラッキングなど機能面は申し分なし。
最大の特徴は、対応するスマートフォンとペアリングすると、スマートウォッチ側から声をかけて簡単に電話をかけたり、SiriやGoogleアシスタントを使用してテキストメッセージに返信できること。各種音楽配信サービスにも対応し、プレイリストを同期して最大650曲をウォッチに保存できます。
心拍数の24時間常時測定に対応
健康管理トラッカーとして人気のフィットビット最新モデル。「Charge 4」と比べてディスプレイが2倍明るくなっており、10パーセント薄い形状になっています。
皮膚電気活動スキャンアプリ、高/低心拍数の通知などができるほか、スイカ対応、スマート通知機能、20種類のエクササイズモードとトラッキング機能など、フィットビットシリーズの機能はほぼ全部入り。
他のスマートウォッチと比べて、付けている感覚を少しでも軽くしたい、でも機能面は充実させたいという人向けです。
スマートウォッチの選び方
スマートウォッチの選び方を海老原さんに聞きました。ポイントは以下です。
【1】対応OSとバージョン
【2】搭載センサー
【3】防水・防滴機能
【4】電子決済機能
【5】デザイン
【6】バッテリーの持ち、充電方法
それぞれ詳しくみていきましょう。
【1】対応OSとバージョンで選ぶ
スマートウォッチの多くはスマートフォンと連動することで利用するので、自分が使っているスマートフォンのOSに対応していることが必要です。
iPhoneの場合は「iOS」、それ以外の場合は「Android」になります(OPPOの「Color OS」など独自OSを名乗るものもありますが、基本的にはAndroidベースです)。
大半のスマートウォッチはアプリを通じて両OSに対応していますが、Apple WatchのようにiPhone専用のものや、OSのバージョンによって対応しないケースもありますので、事前によく確認しておきましょう。スマートウォッチ自体のOSも、Apple Watchの「watchOS」、Google系の「Wear OS」などがありますが、こちらはOSよりも製品ごとの違いが大きいため、それほど気にしなくてもかまいません。
【2】搭載センサーで選ぶ
スマートウォッチには多方向への動きを検出する「ジャイロセンサー」や「電子コンパス」、「気圧センサー」、「温度センサー」など、多数のセンサーが搭載されており、これらを駆使して利用者の動きや周囲の環境を検出しています。「脈拍計」などもセンサーのひとつと言えるでしょう。
例えばジャイロセンサーの認識する軸数が多ければ、平面的な移動だけでなく上下の移動も認識できるようになりますし、スポーツ時の動作などもより正確に検出できます。特にヘルスケア関連の機能を重視する場合は、搭載されるセンサーの種類や数、目的のセンサーがあるかどうかをよく確認しましょう。
運動時に装着する機会が多いので、タフネス仕様であるとなおよいでしょう。また、音楽再生機能が搭載されていると、トレーニングをしながら音楽を楽しめるのが魅力です。
【3】防水・防滴機能で選ぶ
スマートウォッチは腕時計として使うため、使っている間に水しぶきを浴びたり、場合によっては水没するようなシチュエーションも考えられます。特にヘルスケア機能を重視した機種については、就寝中を含めてできるだけ長く着けておきたい、シャワーや入浴時にも外したくないという人も多いでしょう。
こうした要望のある場合は、防水・防滴機能に注目しましょう。防水規格は「IPコード」といい、続く2桁の英数字がそれぞれ、防塵・防水性能のレベルを表します(Xの場合は機能を持たない)。例えば「IPX6」とあれば「防塵なし・防水レベル6」となります。概ね、水しぶきに耐えるのは「IPX5」以上、手洗い時に一緒に洗えるのは「IPX6」以上、シャワーや入浴に耐えるのは「IPX8」以上が目安です。なお、防水性能を満たすのは、正しいセッティング・使い方をしている場合のみです。
【4】電子マネー・電子決済機能で選ぶ
現金を持ち歩かず、タッチ操作だけで支払いを済ませられる電子マネー。スマートフォンで利用している人は多いと思いますが、一部のスマートウォッチでは「Apple Pay」「Google Pay」などといった形でNFC/FeLiCaといった非接触通信技術に対応しており、スマートウォッチだけで電子マネーの決済が可能です。
また、こうした非接触通信機能を搭載していなくても、全画面型のスマートウォッチであれば、QRコード型の電子マネーを利用できる場合もあります。こうした機能を搭載しているのは主にハイエンドな機種のみですが、スマートフォン側の対応やアプリの有無なども関わってくるため、よく調べて選びましょう。
【5】デザインで選ぶ
形状としては、通常の「時計型」と「リストバンド型」に分けられます。時計型でバンドの付け替えができるモデルなら、デザインの変化も楽しめます。リストバンド型はスポーツや活動量計として使われることが多く「スマートバンド」とも呼ばれます。
時計型には、デジタルディスプレイモデルのほか、アナログ式をベースにスマートウォッチの機能を盛り込んだ「ハイブリッドモデル」もあります。
また、Apple Watchのエルメスモデルほか、タグ・ホイヤー、ブライトリングなど、伝統ある高級ブランドからもスマートウォッチが販売されています。
【6】バッテリーの持ち、充電方法をチェック
毎日使うものだから、外出中に電池切れにならず一度の充電で長く持つものがいいですよね。一度の充電で1週間以上使えるモデルや、かんたんに充電ができるモデルが便利。
バッテリー充電タイプであれば、USBやマグネット・ワイヤレス方式があります。スマートウォッチ購入の際には、充電方法もチェックしておきましょう。
また、ボタン電池のタイプは、数か月~1年単位で使うことができるので、交換の必要な時期に時計店やメーカーなどで交換しましょう。ソーラータイプは、スマートウォッチを日頃から装着していると充電の手間を減らすことができます。
スマートウォッチのおすすめブランド
iPhone使いならやはりこちら!「Apple(アップル)」
スマートウォッチおすすめブランドで圧倒的知名度を誇るのは、やはりApple Watchです。日本はアジアの中でも、群を抜いてiPhoneのシェア率が高く、そのiPhoneと最も相性良く設計されているのがApple Watchなので、当然といえば当然かもしれません。
ランナーやアウトドアユーザーからの支持が高い「Garmin(ガーミン)」
Garminは、1989年にアメリカで設立されたメーカー。もともと航空業界のGPSナビゲーション機器の製造や販売からスタートした企業です。GPSをはじめとした確かな技術はスマートウォッチ分野でも生かされ、フィットネスやアウトドア市場でのユーザーに支持されています。
エクササイズや健康志向の方をサポート「Fitbit(フィットビット)」
活動量計を中心としたウェアラブル端末の先駆けともいえるブランドがFitbitです。そこまでハードに運動はしないけれど、毎日の歩数や睡眠など、日々の健康を意識している人にあうでしょう。アクティブに動く人向けの高機能モデルもラインナップされています。
【高機能】スマートウォッチランキング
海老原 昭さん厳選の健康管理に最適な高機能スマートウォッチベスト4をご紹介します。各種ライフログを計測しておくことで、健康管理のグレードがあがります。※4位→1位の順に紹介します。

動画によるコーチ搭載のスポーツ向けウォッチ
ガーミンのスポーツ向けスマートウォッチのメインストリームとなるモデルです。20種類を超えるGPSスポーツアプリや、ヨガ、水泳などを含む室内スポーツアプリを搭載済みで、さらに筋トレ、ヨガ、ピラティス、有酸素運動をわかりやすい動画で表示するコーチング機能もあり、トレーニングをサポートしてくれます。
SpotifyやAmazon Music、LINE Musicから楽曲をダウンロードして再生することもでき、ワークアウト中のBGMを充実させてくれます。一回の充電で最大5日間動作する省電力さも魅力です。心拍数や睡眠などの各種ヘルスケアトラッキング機能や、転倒・衝撃を感知するセーフティ機能なども充実しており、日頃の活用にも最適なバランスのとれた1台です。

トラッキング名機Amazon Alexaにも対応
Fitbitのスマートウォッチのうち、アクティビティトラッカー型ではなく、通常の腕時計型のスマートウォッチが「Versa 2」です。腕時計型ではありますが、アクティビティトラッカーで蓄積されたノウハウを元に、各種ワークアウトから睡眠まで、正確にトラッキングしてくれます。
定評あるFitbitアプリとの連動で、毎日の活動の記録や健康づくりへの理解が深まるでしょう。Amazonの音声アシスタント「Alexa」を搭載しており、音声でスマート家電などの操作や、アラーム&リマインダーの設定、天気の確認などが行えます。すでにAlexa対応の製品が揃っている人にオススメしたい1台です。

【コスパ最強】スマートウォッチランキング
価格3万円以下のコスパ重視モデルのベスト4を海老原 昭さんにご紹介してもらいます。
※4位→1位の順にご紹介します。

ファッショナブルで普段使いにも最適なウォッチ
米フォッシルグループ傘下のデンマーク・スカーゲンデザインブランドのスマートウォッチです。伝統的なアナログウォッチの外見にスマートウォッチの機能が内蔵されたハイブリッドスマートウォッチになっており、通常は完全にアナログ腕時計として利用できます。
スマートウォッチとしての機能は、活動量計としてアクティビティを記録してくれるほか、スマートフォンへのメールや通話、LINEの着信時に本体が振動して知らせてくれます。
最小限の機能ですが、ゴテゴテとした表示もなく、アナログの格好よさとデジタルの恩恵を受けられるのは実に「スマート」です。ちょっと人と違うスマートウォッチをお探しの方にオススメです。

低価格でも本格仕様のアクティビティトラッカー
GPS製品などでアウトドア分野で高い評価を受けているガーミン社のスマートウォッチ(アクティビティトラッカー)です。見た目はバンド型で時計部分の表示も小さめですが、常時表示されており、時計としての機能は十分。
バッテリーは充電式ではなく、ボタン電池(SR43x2個)ですが、交換不要で1年以上の連続使用が可能となっており、水泳もサポートしている防水機能と合わせて、安心してつけっぱなしにしておけます。体の大きな人向けにLサイズも用意されている点も嬉しいところ。
肝心の機能面ですが、アクティビティトラッカーとしては歩数や消費カロリーなどを、スマートフォンアプリ(Android、iOSに対応)と連携してしっかり記録できますが、スマートフォンへの着信などの通知に対応していないのが残念なところ。通知機能よりもアクティビティ記録を重視する人にオススメの1台です。


【おしゃれ】スマートウォッチランキング
スタイリッシュなスマートウォッチがほしい! という人も多いはず。おしゃれなスマートウォッチベスト4を選んでもらいました。
※4位→1位の順にご紹介します。

機能を割り切った超高級スマートウォッチ
130年以上の伝統を持ち、航空産業との関連も深いスイスの高級腕時計メーカー、ブライトリングのスマートウォッチです。
ほかのスマートウォッチがスマートフォンが主、スマートウォッチが従といった関係であるのに対し、エクゾスペースでは腕時計のクロノグラフで記録したデータなどをスマートフォンに転送するなど、時計側が主となる設計で、アプリなどは動作しませんが、スマートフォンの通知などは知らせてくれる最低限の機能となっています。
とはいえ時計側のOSが古くなって使えなくなることはなく、もし対応スマートフォンがなくなってもメカ部分はブライトリングとして使い続けられるので、合理的な発想かもしれません。お値段も超高級ですが、まさに持つことがステータスと呼べる1台です。

スポーティでエレガントな本格スマートウォッチ
スイスで180年の歴史を持つ高級時計メーカー、タグ・ホイヤーが販売するスマートウォッチです。クロノグラフの代名詞とも言えるタグ・ホイヤーですが、本製品では全面有機ELディスプレイを採用し、クロノグラフからデジタル表示まで多彩な盤面が楽しめます。
本体ケースは軽量・強靭なチタン合金を、ベゼルにはセラミックを使用しており、高級ブランドにふさわしい素材感を醸し出しています。機能面でもWearOSを採用したスペックで隙がありません。カジュアルでもビジネスシーンでも使える、アクティブな大人のためのスマートウォッチです。

130年の伝統とテクノロジーの結晶
130年以上の歴史を持ち、スポーツウォッチの元祖とも言われるスイスの老舗「アルピナ」ブランドのスマートウォッチです。
外見上はアナログウォッチですが、スマートフォンと連動して振動による着信通知やアクティビティトラッキング、スリープモニタリング、ワールドタイマーなどを装備。登山家やパイロットに支持され愛されてきた伝統とテクノロジーの融合を果たしています。
なお「Horological」シリーズに続くモデルとして「AlpinerX」シリーズのスマートウォッチも登場しています。
「スマートウォッチ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする スマートウォッチの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのスマートウォッチの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
必要な機能が搭載されているものを見つけよう
トレーニングやスポーツには運動強度が計測できるもの、ビジネスにはスマホの通知や着信が管理できるものなど、用途に合わせた機能のなかでも自身が優先したい機能を知っておきましょう。価格帯とすり合わせて機能を追加できるかどうか確認しながら、自分に合ったスマートウォッチをぜひ見つけてくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
大学在学中よりパソコン総合誌、Windowsプログラミング誌、Mac専門誌の記者/編集者として活動し、その後輸入自動車やカーナビ等のマニュアル翻訳/制作などを経て、フリーランスとして現在に至る。 キャリアは25年目に突入。専門はアップル製品だが、WindowsもAndroidも周辺機器もソフトも等しく愛する何でも屋。