猫用食器の選び方 動物病院の院長に聞く!
ふくふく動物病院・院長の平松育子さんに、猫の食器を選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。ステンレス製、プラスチック製など、素材によっては洗い方やお手入れの方法も変わってきます。猫の食べやすさ以外にも選び方がありますのでチェックしましょう。
ガタガタしない安定した食器を選びましょう
食べるときにガタガタしたり、食器の縁に手をかけてひっくり返したりするような、安定の悪い食器は避けましょう。食器の底が広く比較的重みのある食器がよいです。購入するときに底の形を必ず見てください。
食器の縁(円周)に比較して底の円周の長さが小さすぎるものや軽いものは、不安定ですので避けたほうがよいでしょう。
食事中の猫へのストレスが少ないものを選びましょう
店頭にはさまざまな形の猫用食器がありますが、食器にこだわりのある猫も実は多いです。小さすぎたり深すぎたりするものは、食べているときに食器にヒゲがあたり、ストレスを感じてごはんを食べなくなってしまう猫もいます。猫の敏感なヒゲが当たらないように、楕円形の食器や顔より一回り大きなサイズのものを選ぶのがよいでしょう。
猫の大きさによって適したサイズは異なるので、一匹ずつ合うものを探してみてください。
お手入れしやすい素材のものを選びましょう
食器の素材には「ステンレス」「プラスチック」「陶器」などさまざまです。お手入れしやすくて丈夫なものを選ぶようにしましょう。
ステンレスで縁の部分が曲がっているものは、隙間に水が入り細菌が繁殖しやすいこともあるので、隙間のないものがよいでしょう。プラスチック製は傷つきやすく、その傷の部分に細菌やウイルスなどの微生物が入り込むことがあります。また、金属臭などを嫌う猫には陶器がおすすめです。ただし、落とすと割れやすいのが難点です。
それぞれ一長一短ではありますが、いろいろ試して猫が好むものを探してみてください。
猫用のおすすめ食器7選 動物病院の院長が選ぶ!
上で紹介した猫用食器の選び方のポイントをふまえて、ふくふく動物病院・院長の平松育子さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

のどに詰まりにくく丈夫で清潔
セラミック素材で落としても割れにくい食器です。足がついているので、首を折り曲げるようにして食べなくてもよいので食べ物をのどに詰めにくい構造です。傷がつきにくい素材なので消毒もしやすくいつも清潔に保つことができ、食欲がない時や寒い時に電子レンジで温めることができるので重宝します。
猫の体形に合わせてサイズ展開も充実しています。

目盛りで猫の体調管理もできちゃう優れもの
セラミック素材で丈夫なウォーターボウルです。ボウルの内側に目盛がついていて飲水量の把握ができます。飲水量が増えると糖尿病や腎不全の恐れがありますので、普段からの健康管理にも適しています。
さらに、縁の部分にかえしがあるので水がこぼれにくくなっています。ステンレスやプラスチックの食器の場合は時間がたつと食器素材の匂いが水にうつり嫌うことがありますが、この食器は陶器なのでにおいうつりがありません。

フードが飛び散らない安心設計
足がついていない底が平たい陶器製の食器です。見た目はシンプルでそれほど大きくなく普通の食器なのですが、食器の縁の部分が返しになっていますので、周りにフードが飛び散ることを防ぐことができます。食器を洗うときにかえしの内側を洗う手間がありますが、それほど深い返しではありませんので大きな問題はないでしょう。

猫の食事時のストレスを軽減
脚付き・陶器製の食器です。猫の食べ方を研究して作られた食器で、頭やヒゲがお皿に当たらず、縁の部分は2段構造になっていてこぼれにくくなっています。フードが入る部分の内側に傾斜がついていて、食べるにつれ少なくなるフードが中央に集まるようにできていて食べやすいです。
ドライフード用とウエットフード用があります。

滑り止めマットで安定性と清潔感持続
猫の顔がすっぽり入るサイズの有田焼の食器です。食器の底は平らで安定していますが、滑り止めマットが付属しているのもうれしいところ。
食器の底にはでこぼこが施されていますので、ドライフードがお皿の中で滑りにくくなっています。
また、滑り止めマットは食器に乗せればフタとしても使用可能で、熱湯、電子レンジもOKな万能なひと品です。

食欲や年齢に合わせて上下で使い分け
耐熱容器で有名なハリオ社製の有田焼フードボールです。とてもシンプルな形ですが、上下をひっくり返すと入れる量を変えることができて機能性はバツグン。ボールの底には魚型でくぼみがあり、少なくなったフードがこの中に集まり食べやすくなっています。
深いボール側も、サイズ的には極端に大きいわけではありません。食欲旺盛な猫ちゃんにはこのくらいのサイズがちょうどいいでしょう。

マイペースな猫にピッタリの形状
ボウルの中に頭を入れる状態で食べる、今までにないような形の食器です。フードが外に飛び散りにくい作りで、一人でゆっくり食べたい猫に向いています。一見、フードボウルに見えませんのでオシャレなリビングにあっても違和感がありません。
「猫用食器」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 猫用食器の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの猫用食器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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安定感で選びましょう! 動物病院の院長からのアドバイス
猫は思いのほか食器にこだわります。まず、顔やひげが当たらないサイズの食器を選んでください。安定感があり、食べている最中にガタガタ動かないことも大切です。
また、ステンレスやプラスチックは臭いがうつることがあり猫が嫌うことがあります。安定感がありサイズが猫にあう、陶器などを選ぶといいでしょう。下を向きすぎると呑み込みが悪くなる猫もいます。
自然な状態で飲み込めるように少し高さがあるほうが良いでしょう。
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山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院を2006年に開業。得意分野は皮膚病です。2019年4月より皮膚科と内科中心の病院を目指していきます。飼い主さまのお話をしっかり伺い、飼い主さまと協力し合いながら治療を進めていくように心がけています。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。