革靴用インソールの役割とは
革靴用インソールは、一般的なインソールよりも薄型で、中敷きが取り外せない靴や、つま先が細い靴などにも対応できるように作られているのが特徴です。また、つま先部分のみをサポートするような形状になっているものも多く、つま先に負担がかかりやすいビジネスシューズの快適性をサポートしてくれます。
このほか、革靴用インソールには、かかと部分のみをサポートするタイプもあります。ただし、このタイプは両面テープなどで靴の中でのズレを抑える必要があり、ひと手間必要になるかもしれません。
革靴にインソールを使うメリットは?
革靴用インソールは、革靴ならではの負担を感じにくくする効果が期待できます。一般的に革靴は、スニーカーなどにくらべ歩きにくいため、長時間履いていると、かかとや足先が痛くなってしまうことも少なくありません。
ソールが固く平らな靴底の革靴でも、革靴用インソールを使えば、衝撃を吸収しやすく、足に負担がかかりにくくなります。特に、革靴で長い距離を歩いたり、動き回ったりすることが多い方は、革靴用インソールのメリットを実感しやすいでしょう。
革靴用インソールの選び方
ここからは革靴用インソールの選び方について下記のポイントをみていきます。
【1】目的やタイプで選ぶ
【2】滑り止めやズレにくいものを選ぶ
【3】革靴に合ったサイズ・形状から選ぶ
【4】つま先用のハーフインソールも便利
【5】色味やデザイン性もチェック
また前提として、なるべく薄型のものがおすすめです。薄型であれば、履いたときにごわつきを感じにくく、足にもなじみやすいでしょう。
かかとの安定性を確保できるヒールカップのものや、土踏まずのアーチ部分もサポートしてくれる製品もおすすめです。これらの点を踏まえて、自分の悩みや目的に合った革靴用インソールを選んでみてください。
【1】機能性でタイプを選ぶ
解決したい悩みや目的をハッキリさせておけば、どのインソールを選べばよいかがわかってきます。たとえば、営業の仕事でたくさん歩く方は、歩きやすさをサポートしてくれるインソールがおすすめです。また、蒸れやニオイを解決したいなら、消臭・防湿に優れたインソールがおすすめです。
アーチサポートタイプ:土踏まずを支えて歩きやすく
アーチサポートタイプは、ビジネスシューズを長時間履いている人や、仕事終わりに足の疲れを感じやすい方におすすめです。足裏の土踏まずの部分にフィットするよう、アーチサポートをする形状になっているので、足裏への負担を軽減できるでしょう。
また、足の裏が靴にしっかりフィットしやすいので、歩くときの重心移動もサポートしてくれます。少し体をねじったり、かがんだりといった体勢を取るときでも、負担のかかり方に違いを感じるでしょう。
土踏まずがあまりない、いわゆる偏平足と呼ばれるタイプの足にもおすすめです。
衝撃吸収タイプ:長時間歩行の負担を軽減
革靴は衝撃を吸収しにくいため、長い距離や歩きにくい道をたくさん歩くと、足が痛くなってしまうことが多いもの。革靴を履いているときに足への負担を感じにくい、衝撃緩和タイプがおすすめです。
衝撃吸収タイプは、ウレタンやジェルなどを使用したものが多く、ある程度の厚みがあります。特に、歩行時の加重移動によって負担がかかりやすいかかと、つま先、指の付け根などへのサポートが期待できるでしょう。
ただし、クッション性があるものほど、インソールは厚くなるため、衝撃を吸収効果が高いインソールは、履いたときに靴が窮屈になることも。インソールを使って履いたときのフィット感と合わせて選ぶ必要があります。
消臭・防湿タイプ:汗臭から解放!
革靴は通気性に優れているとは言い難いため、夏場に限らず、靴の中が蒸れる・ニオイが気になるという方も多いかもしれません。通気性の優れたメッシュ素材のインソールや、吸湿性を高めたインソールを使えば、革靴内の蒸れを抑えてくれます。
また、ニオイの原因となる雑菌の対策をしたいときは、防臭タイプや抗菌タイプのインソールがおすすめです。革靴は天日干しなども難しいため、菌が繁殖しやすいですが、防臭・抗菌タイプのインソールを使って菌の繁殖を抑制できれば、ある程度のニオイ対策が期待できるでしょう。
【2】ズレにくくフィット感があるものを選ぶ
歩く道や歩き方にも左右されますが、歩いているうちに靴の中でインソールがズレることもありますよね。こうなると、インソールのメリットが活かされないばかりか、逆に不快感や負担が増えてしまうかもしれません。
そこで、フィット感のあるインソールを選ぶことが重要。ズレにくいよう滑り止めがついているものがおすすめです。
また、足を包み込む形状のものや、表面がツルツルしていない素材のインソールも、ズレにくくて快適です。
「ズレにくい=足の負担が少ない」と言えるので、この点もしっかりチェックしてみましょう。
【3】カットできると便利! 革靴に合ったサイズ・形状を選ぶ
自分が履いている革靴にフィットするインソールを選ぶのも大切なポイントです。履いている革靴よりも小さすぎる・大きすぎるインソールだと、衝撃を吸収したり、負担のかかる部分をサポートしたりといった効果も薄くなってしまい、インソール本来のメリットが無くなってしまいます。
単に靴に入ればOKというわけではありません。靴を履いたときに、自分の足とインソールがフィットするかどうかもチェックしてみてください。具体的には、クッションの位置や足裏のアーチがしっくりくるかどうかがポイントです。
また、インソールの中には、つま先部分をハサミでカットできるものもあります。少し大きめのものを買って、カットしながらサイズ調整をする方法もよいでしょう。
【4】つま先用・かかと用のハーフインソールも便利
インソールには、足裏全体をカバーする「フルレングスインソール」と、つま先用やかかと用の「ハーフインソール」があります。
フルレングスインソールが一般的ですが、つま先部分のフィット感がいまいちだったりフルレングスインソールだとかかとだけパカパカ浮いてしまうという方は、ハーフインソールも検討してみてください。
前だけに入れるつま先用ハーフインソールなら脱いだ時に見えないので、ソールを入れていることを気にする方にもおすすめです。
【5】色味やデザイン性もチェック!
革靴用インソールを選ぶときは、目的や機能性に加えて、色味やデザイン性も重要です。ビジネスでは、飲み会でお店の座敷に上がる、お宅にお邪魔するなど、革靴を脱ぐシーンもありますよね。そんなときチラリと見えるインソールが、与える印象を左右するかもしれません。
ビジネスで使うなら、革靴の色になじむ「黒」や「茶色」、「ベージュ」のインソールがおすすめです。スニーカーやスポーツシューズ向けのインソールは機能性が高くても、蛍光色を使ったものが少なくありません。ビジネスで使う革靴なら、落ち着いた印象を与える色のインソールがおすすめです。
革靴用インソールおすすめ6選
ここからはおすすめの革靴用インソールをご紹介していきます。アーチサポートと衝撃吸収を備えていれば、長時間履いていても疲れにくくなるはずです。また、消臭機能があれば汗臭ともおさらばできますよ!
▼フルレングスインソール(全面)

足の裏まで「ビジネス」をこだわりたい人へ
TENTIAL(テンシャル)のインソールは、高級カーボンを採用することで、薄さ×強度のハイブリッドを実現しています。
靴下や足部がすべりにくい人工レザーを使用しているため、長時間革靴を履いていても、疲れにくく快適。落ち着いていてシックな印象を与えるレザー素材のインソールで、足の裏まで「ビジネススタイル」を貫くことができるでしょう。公式サイトからの購入だと購入後30日間の全額返金保証も付いているので安心ですね。

蒸れにくい構造で、足全体の負担を軽減!
優れたクッション性で、かかとまでしっかり守ってくれる、高機能インソールです。インソールの裏面には、反発性に優れたABZORBが採用されており、着地したときの衝撃を軽減し、踏み出すときの動きもサポートしてくれます。
加えて、TPUスタビライザーによる内アーチ・外アーチの落ち込み軽減機能で、足全体の負担も軽くなり、長時間履いていても快適。通気性・速乾性に優れた、蒸れにくい作りになっているので、普段使いとしてもおすすめです。

運動能力を最大限に引き出してくれるインソール
B-TR MASTERは、三点バランス保持理論に基づいて設計されたインソールです。土踏まずのアーチを埋める支え方ではなく、足裏の三支点の位置を高くし、三点バランスを強力にサポートすることで、歩行時の運動能力を引き出す設計になっています。
負荷をバランスよく分散させることができるため、長い距離を歩いたときの負担軽減が期待できるでしょう。疲れにくい歩き方をサポートしてくれるインソールが欲しい方におすすめです。
安定感抜群! 三点バランスのインソール
B-TR TRYは、「三点バランスインソール」のオールラウンドモデルで、より多くのシューズに合うよう、フィットしやすい形状になっています。お手持ちの靴にも合いやすいため、まずは三点バランスのインソールを試してみたいという方におすすめです。
ウレタン素材を高密度に圧縮して作られているため、三転バランスの反発力も向上。歩行時の安定感が魅力です。
▼ハーフレングスインソール(半面)

カット不要で簡単・高機能!
イージーフィットメンズ / ウィメンズは、バイオメカニクスに基づき設計されています。ビジネスシューズ向けに作られていますが、やや細身な設計のインソールなので、カジュアル、ビジネス、ドレスシューズなどにもフィットしやすいでしょう。
足部の安定性を向上させる足底板に基づいたデザインに加え、かかと部分のクッション性も優れているのが特徴です。加えて、中足部の波型形状が滑りにくさを実現。優しく伸びの良いマイクロスエードトップシートも、摩擦や擦れを防いでくれます。

使いやすく多機能なインソール
EASYFIT(イージーフィット)にくらべ、深いヒールカップになっているため、衝撃吸収能力が高く、かかとに負担を感じやすい人におすすめです。
トップシートにマイクロスエードを使用し、摩擦や擦れを防止。消臭機能付きの、モイスチャーウィックも使っているため、消臭効果や吸水性の向上も期待できます。
ウィメンズは、女性の足にフィットしやすい形状になっており、2.5cm以下のヒール高のカジュアル、ビジネス、ドレスシューズでもフィットするよう設計されているため、カットする手間もありません。
「インソール」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 革靴用インソールの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での革靴用インソールの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
革靴用インソールに関するQ&A
革靴用インソールの交換時期やお手入れ方法についてご紹介します。
インソールの交換時期は?
インソールは、1日あたり3~5km歩く人で約1年が寿命と言われています。下記のような状態になったら交換時期のサインです。
・インソールの裏側がひび割れている
・インソールに足の形がついている
・インソールのクッションがヘタってきている
ヘタってきたインソールを使い続けても、本来の効果は得られません。定期的に状態をチェックして、寿命がきたら交換するようにしましょう。
インソールのお手入れ方法は?
インソールは手洗いが基本。洗濯機や乾燥機で洗うのは避けましょう。型崩れなどの原因になります。汚れが気になってきたら、中性洗剤で洗い、乾いた布でよく拭いてから風通しのいい場所でしっかりと乾燥させます。
ニオイや雑菌が気になるから毎日ちょっとずつケアしたいという場合は、靴用の消臭スプレーを活用するのがおすすめです。
革靴ケア用アイテムはこちら
革靴用インソールで歩行を快適に!
自分に合ったインソールを使えば、長時間の歩行も快適なので、気持ちよくお仕事ができるでしょう。また、抗菌・防臭といったニオイ対策に加えて、良い姿勢で歩きやすくなることも考えられます。
気持ちや外見も爽やかさを意識できれば、ビジネスにおいて大切な、人への印象も良くなるかもしれません。そのうち、業績にも良い影響が期待できるとしたら……みなさんもぜひ、革靴だけでなく、革靴にぴったりフィットするインソールにもこだわってみませんか?
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フォームソティックス認定メディカルアドバイザー (インソール処方)の資格を持つ、インソールの専門家。2014年より、総合病院で回復期リハビリ業務に従事。インソール処方や、靴の選定を行い、下肢障害の予防に努めている。