ランニングインソールとは 効果はあるの?
量販店などでは「インソール」を「中敷き」と説明されることが多いのではないでしょうか。たしかに、ランニングシューズなどにもともと入っているインソールはクッション材や消臭・通気性などの衛生的な観点から取り外しができるようになっています。
機能性インソールは、これを交換して入れることで足の形を本来の状態に戻し、維持することでスポーツ時はもちろん日常生活レベルでの姿勢や歩行動作を改善できる可能性をもっています。
現代人の足はブーツやパンプスなど形が合わないかたい靴を履いたり、裸足になることが少なくなり機能が落ちやすくなっています。その機能を回復させるために、自分の身体の状態に最適なインソールを選ぶ必要があります。
ランニングインソールの効果
初心者向けのものから上級者向けのものまで、インソールにはさまざまな種類があります。
ここでは、ランニングインソールのもつ機能を紹介しながら、自分にあったものや目的にあったアイテムの探し方をお伝えしていきます。
選ぶインソールによって、足への負担が軽くなり、ケガを未然に防ぐことも可能になります。毎日のランニングやトレーニングに、ぜひ自分にあったものを選択してくださいね。
自分に合ったインソールを選択できる
足の形は十人十色なので、購入したランニングシューズが自分の足にあわないというのはよくあることです。その調整のために活躍するのが、インソール。ランナーのパフォーマンスを上げるだけでなく、足の形を整えてくれたり、フィット感をサポートしてくれたりと、重要な役目を持ちます。足底筋膜炎の治療にも推奨され、専門メーカーも存在するほどです。
実は、最近販売されているランニングシューズのインソールは、取り替えができるように作られているものが多く、自分にあったインソールを導入することができます。
衝撃を吸収する
ランナーの足にかかる負荷は、体重の数倍になるともいわれています。人間は走るとき、足首を内側に倒れさせる「プロネーション」という動きを行い、着地の衝撃を吸収しているのですが、これが過度になると、土踏まずの機能がなくなってしまう「オーバープロネーション」になります。
ランニング用インソールは、この予防や改善に大きな役割を果たします。衝撃を吸収し、外反母趾や骨格のまがりを防いでくれるため、ランニング初心者の方は、ここに特化したものを選択するとよいでしょう。
フィット感を高める
フィット感を高める機能もあるランニング用インソール。自分にあったフィットとはどういうものか確認できる4ポイントを紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
その1:走っているとき、かかとがしっかりと包み込まれているか。
その2:シューズを履いたとき、足の指がラクに動かせること。つま先と靴の距離は1.5cm程度であることが望ましいです。親指・小指の付け根が痛い場合は別のインソールを試しましょう。
その3:土踏まずとインソールのクッションの形が一致していること。
その4:足の甲が窮屈すぎないこと。逆に間隔が開きすぎた状態もよくありません。
蒸れやニオイを防ぐ
人間は足にも汗をよくかきますので、毎日ランニングを行っていたり、長時間使用していると、シューズのなかがどうしても蒸れて、ニオイが気になるという人もいるでしょう。
ランニング用インソールはそんなときにも活躍してくれます。滅菌加工がしてあるものや、通気性をよくするもの、速乾性にすぐれたものなど、快適な使用感を実現するため、長年研究されています。
ランニングインソールの選び方 機能面や耐久性など
まずはランニングインソールの選び方のポイントを4つチェックしていきましょう。
【1】サポート力
【2】安定性
【3】耐久力
【4】抗菌防臭機能
上記ポイントを押えることで、より具体的に欲しい商品を探すことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】足の機能をサポートできるかが重要
一般的に現代人の足は体重(≒重力)の負荷がかかり、足のアーチ…いわゆる土踏まずの部分がつぶれている偏平足状態になりやすいといわれています。先天的に足のアーチが低い偏平足の方もいますが、偏平足でなくても足首が内側に倒れ込む「オーバープロネーション」状態になり足のトラブルに陥る方が多くなっています。
ランニングにおいても、もともと故障のなかったランナーが長年のランニングでの着地ストレスによって足が変形し、足底やスネ、膝や腰の故障の原因となることがあります。こうした状態を防ぐため、または改善するためにもインソールは重要な役割を果たしています。
【2】クッション性よりも足の形状を整えるものを選ぶ
インソールにクッション性を求められる方も多くいます。たしかに短期的な効果は見込めるのですが、足の故障の本質的な解決になることは少ないようです。本来足は自分の体重を支え、力強く地面をけり出す機能をもっているので、これを取り戻すことが重要となります。
よって、インソールを選ぶポイントとしては
1.かかとの位置を安定させることができるか(靴とのフィット感が高まるか)
2.土踏まずの部分にサポート感を得られるか(加重や着地時のオーバープロネーションを防げるか)
の2点が重要となります。
上記の機能をもったインソールが本来の足の力を取り戻すことができるインソールの特徴といえます。
【3】耐久性があると長持ちする
足先には、一歩ごとに身体の何倍もの圧力がかかりますから、ランニング用インソールには耐久性も大切なポイントです。これが弱いと、型が崩れてしまったり、母指球部分が破れたりする場合があり、定期交換が必要になります。耐久性が高いと、常に安定したパフォーマンスでランニングができるため、トレーニングも続けやすいです。そのため、しっかりと確認してから購入することをおすすめします。
参考までに、ランニングシューズ+インソールで、片足250~280g程度を基準に選ぶとよいでしょう。
【4】抗菌防臭機能もチェック
長時間のランニングをする方や、毎日シューズを履いてトレーニングを行なう方にとっては、抗菌・防臭は、長く使い続けるために大切なポイントです。
もちろん、脱臭用のボールや消臭スプレーも発売されていますが、ランニング用インソールにもその機能が付与されている場合があります。これによってシューズへのニオイ移りも防ぐことができます。
炭素繊維や抗菌綿布がその一例です。メンテナンスが非常にラクになりますので、ぜひチェックしてみてください。
ランニングインソールおすすめ15選 衝撃緩衝性や特殊素材
ここまでに紹介したランニングインソールの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。
独自の構造で走りと疲れの双方をサポート!
低反発のような高クッション素材ポロンと特許秘術のアーチ構造で走りやすさとコンディショニングを実現している『TENTIAL INSOLE(テンシャルインソール)』。グリップ力も高く靴の中でインソールがずれにくいのもポイントです。
楽天ランキングにて過去1位も獲得をしたことのある高性能なインソールなのでランニング後の疲れがとても軽減されますよ。公式サイトからの購入だと購入後30日間の全額返金保証も付いているので安心ですね。
足のホールド感が抜群の立体構造インソール
本来の足の機能を取り戻すうえで、もっとも大切なのが足の形状を整えることです。スーパーフィートのインソールは、特殊形状で特許取得済のヒールカップが、かかとの部分をホールドし、人間の足がもともともっているかかとのクッション(脂肪層)を取り戻します。
また、偏平足時に下がってくる足アーチを作る骨をしっかりと支えることで、不要なねじれを補正し、着地時の足のぐらつきをおさえます。やわらかいインソールではこのようなサポート機能はないため、しっかりとした形状のインソールがおすすめです。
そのなかでもこのカーボンタイプは軽量・薄型タイプのため、レース用のシューズなどにも使え、シューズの履き心地を損ねず使いやすいのが特徴です。
半球状のエアカプセルで効率的に衝撃吸収!
衝撃吸収に特化したスポーツ全般に使えるインソールです。半球状のエアカプセルが背中合わせに配置されており、着地時の衝撃を吸収します。単に素材が圧縮されて吸収するだけでなく、半球状の形状によって前後左右に分散。足への負担を効率よく軽減します。
また、表面素材にCOOLMAXと呼ばれる素材を使用。吸汗と乾燥を素早くおこない、快適な環境を構築してくれます。
着地から蹴り出しまでしっかりとサポート!
特許を取得した3-PODクッショニングシステムを採用したインソール。かかと部は二重構造のクッションとなっており、着地時の負担を最小限に抑えてくれます。
さらに、足のブレを安定させるかかとのカップ形状は、着地から次の一歩へのスムーズな動きをサポート。前足部に設けられた姿勢安定構造により、しっかりとした蹴り出しをおこなうことができます。
負担がかかる3つの足裏ポイントを確実にサポート
着地時の衝撃を緩和するために2種類の素材を使いわけているインソールです。かかと、親指のつけ根、小指のつけ根の部分に、衝撃吸収性にすぐれた発泡PVCを使用しており、足への負担を軽減。長時間のランニングを可能にします。
インソールの形状は、かかとや土踏まずにフィットするよう立体成型を採用。足をしっかりとホールドし、ランニング時の安定性を高めてくれます。
ピッタリとフィットする立体構造が足を衝撃から守る
足裏全体を包み込むような立体構造が特徴のインソール。深めのヒールカップで着地時のブレを抑え込み、ショックパッドでかかとへの衝撃負担を軽減してくれます。
最大の特長は土踏まずにフィットして足全体をサポートするアダプティブアーチ。柔軟性の高い素材を使うことで、足全体への衝撃を吸収・分散し、膝や腰への衝撃も緩和。快適なランニング環境を構築してくれます。
低いアーチが偏平足にうれしいソフト仕様
インソールは一人ひとりの足の形にあったものを選ぶのがポイント。偏平足のように土踏まずが低くなっている方は、この商品のようなアーチが低めのタイプが向いています。ソフト素材を採用しているため、強い偏平足でも安心して使うことができます。
やわらかいだけでなく、骨格バランスを矯正してくれる機能的インソールなので正しい骨格状態を手に入れたい方にも向いています。
バネのように変形し次の一歩をスムーズにサポート!
インソール全体がバネのような働きをもった商品です。ランニング中の足には着地による衝撃と踏み出しによる蹴り出す力が交互に働きます。
この商品は着地の衝撃をヒールカップの変形により分散し、足への負担を軽減。さらに、この変形した力を踏み出す力に変換し、スムーズな足運びをサポートします。まさに、バネのようにランニングをおこなえるように設計されたインソールです。
さまざまな症状別に対応できる万能インソール
競技別や足やシューズのタイプ別にざまざまなバリエーションのあるシダスインソール。ランニング用のタイプではかかと部分にクッション素材を使い、アーチの部分にオーバープロネーションを防ぐしっかりとした形状の素材を使用しています。
かかとのホールド感や衝撃吸収のほかに、靴のなかでの足のぐらつきを抑え、故障予防だけでなくパフォーマンスアップも期待できます。
シダスインソールの特徴は、先述したとおり多くのバリエーションがあることです。クッション重視のタイプやホールド重視のタイプのほかに、認定量販店でのカスタム成型できるタイプもあるため、左右の足の形状が違う方などでも、より足にピッタリと合ったインソールをつくることができます。
足の形状に合わせて選べる高機能インソール
インソールは、ただかたく頑丈なものを選べばよいのではなく、使う人の足の形状に合ったものを選ぶのが最適となります。サポーターなどの商品を多く展開するザムストのインソールは、同じインソールでも足のアーチ形状に合わせて「LOW」「MIDDLE」「HIGH」の3種類のなかから、足の特徴に合わせて購入することができます。
また、足の指の動きを損ねないような構造になっており、シューズに入れても違和感なく使用することが可能です。
足の骨をしっかり支えるスポーツインソール
2015年にグッドデザイン賞を受賞したスマートなデザインは、土踏まずやかかとが痛くなる「足底筋膜炎」やオーバープロネーションから起こる「外反母趾」などの障害を防ぎ、足のバランスを改善します。
足の機能は足の骨の位置によって保たれるのですが、そのなかでも土踏まずに大きな影響をおよぼす「立方骨」をサポートします。また、薄型の形状からは想像できない5層構造となっており、安定性・クッション性・反発性も確保されています。
使用者に合わせてなじんでいくインソール
海外で高いシェアを誇るフォームソティックスのランニングインソール。2層構造となっており、下層部では足に合わせて柔軟に「たわむ」ことでサポート力を発揮し、上層部ではクッション性をつくっています。
フォームソティックスのインソールの特徴は使いはじめてから2~3週間程度で足になじんで自然に成型されること。体温と体重により自然にランナーの足の形に合ったものに仕上がります。スタンダードなモデルのほかにもスリムタイプやレース用、クッション性の高いモデルもあるため使用目的に合わせて選ぶのがおすすめです。
4層構造が快適なランニング環境を構築
軽量、通気性、衝撃吸収の快適さを追求したインソールです。その秘密は、4層のクッションシステムにあります。
第1層の表面素材には、吸水速乾と抗菌防水加工が施された格子状素材を使用。第2層の高通気性ウレタンスポンジとの組み合わせにより、快適な靴の環境を構築しています。第3層の硬質素材をベースに、第4層には衝撃吸収力に特化した特殊素材を使用しており、足への衝撃を緩和してくれます。
衝撃緩衝性と反発力を両立させた特殊素材を使用
SpEVA(スピーバ)と呼ばれる特殊な素材を使用したインソールです。従来使用されていたEVAは衝撃緩衝性にすぐれており、足への負担を軽減する目的に向いています。衝撃緩衝性を維持しつつ、反発力を向上させる特殊な素材を使用することで、次の一歩を踏み出しやすくなったインソールです。
「ランニング用インソール」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ランニング用インソールの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのランニング用インソールの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ランニングインソールに関連する記事のご紹介! 【関連記事】
インソールはランニング故障を防ぐベストな手段 ランニングインストラクターからアドバイス
さまざまな高機能インソールを紹介しましたが「よいシューズを履いていれば大丈夫」と思っているランナーは少なくありません。しかし、クッション性やサポート性にしても、いくら高機能のシューズを履いたからといって、履く足の機能が低下してしまっては意味がありません。
インソールは、入れて履くだけで効果が持続できるので、すでに足を痛めてしまった方には治療やテーピングよりもよりかんたんな改善方法となります。高価なシューズ一足ぶんの価格のものもありますが、故障予防のほかにパフォーマンスアップが期待できるため「たかが中敷き」と甘く見ず、ぜひシューズの購入と合わせてインソールの使用を検討してみてください。
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日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーをはじめ国内外の数多くの指導ライセンスを保有しており、神奈川県内でランニング・かけっこのスクール事業を展開しながら、パーソナルジムの経営を行っています。 現在も現役で陸上競技大会に出場しており、選手としての自身の目線や大手スポーツ量販店での社員経験・これまでの運動指導経験を活かして様々なスポーツ関連の記事執筆に関わってきました。 各種スポーツ教室・健康運動教室・講演会などのご依頼もお請けしております。