靴用防水スプレーの必要性
雨や雪の日に外出すると衣服や鞄、靴などに水分が侵入してしまいますが、それを防ぐのが防水スプレー。出かけるまえにスプレーしておけば水分をしっかり弾いてくれます。
目的別にいろいろな種類の防水スプレーがありますが、外出のときに適しているのが靴用防水スプレー。濡れた靴を履いていると夏は蒸れて不快に、冬は体温が下がって凍えることも。
靴用防水スプレーがあれば、快適に歩けるだけでなく、靴の汚れ防止に役立つというメリットもあります。
スプレーの成分と相性のいい素材
靴に防水スプレーをかけておくと、水や雨、ほこりなどから靴を守ってくれます。悪天候時の外出やアウトドアスポーツの時などに、助かりますよね。
お気に入りの靴を長もちさせるのにとても便利な防水スプレーですが、靴の素材によっては使えるものと使えないものがあるので注意が必要です。
通勤で使う革靴やスニーカー、子どもの靴など、どのような靴に防水スプレーを使いたいかによって、防水スプレーの種類を選びましょう。
▼シリコン系|雨靴ぴったり(※革製品は注意)
シリコン系の防水スプレーは、雨靴など濡れることが多い靴にぴったりです。撥水性シリコン樹脂を主成分に作られており、スプレーしたところをシリコンの膜でおおって、水や油をはじきます。繊維に少ししみこむため持続性が高いです。
一方で、革製品などはシリコンが繊維にしみこむことで変色してしまうことがあるので、注意しましょう。
▼フッ素系|幅広い靴に使いやすい
スニーカーから革靴までさまざまな靴に使いたいのであれば、フッ素系の防水スプレーを選ぶとよいでしょう。フッ素系の防水スプレーは、名前のとおりフッ素樹脂を主成分にしたスプレーで、素材の表面についたフッ素樹脂が水や油を繊維にしみこませません。
ただし、摩擦や汚れで落ちやすいので、こまめに塗りなおすようにしましょう。
▼専用タイプ|革のみ、スエードのみなど
革靴など、変色が気になる場合は、その素材専用の防水スプレーを使いましょう。とくにスエードやヌバックなどの起毛革の場合、防水スプレーの成分によってはシミができてしまうことがあります。大事なスニーカーなども、靴を傷める原因になることがあるので、それぞれの素材専用に作られた防水スプレーを使いましょう。
専用タイプの防水スプレーのなかには、その素材の特徴に合わせた成分が配合されているものもあります。革用の防水スプレーの場合、革をやわらかくたもつ成分が配合されていたりするので、ぜひそのほかの成分にも注目してみてください。
靴用防水スプレーの選び方
ここからは、靴用防水スプレーの選び方をご紹介します。ポイントは下記。
【1】速乾性の高さ
【2】効果の持続性
【3】容量
上記のポイントをおさえることで、よりほしい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】速乾性の高さをチェック
たとえば買ったばかりの白いスニーカーに汚れ防止の目的で使用する場合は、撥水効果の高い商品がおすすめです。しかし、撥水効果の高い商品は乾燥に時間がかかるため、出かける直前に使用しても防水スプレーの効果を充分に発揮することが難しくなります。また、防水スプレーの効果を高めるにはスプレー後、直射日光に当てないなど乾燥条件を守ることが大切です。
出かける直前や外出時に使いたい方は、速乾性のある商品を選びましょう。ただし、こまめに使用したほうが効果も高まります。
防水スプレーの乾燥時間は商品によって違いますので、どの靴にどんな効果をもたらしたいのかで商品を選ぶと失敗も少ないでしょう。
【2】効果の持続性をチェック
靴用防水スプレーを選ぶときの大事なポイントは、防水の効き目がどのくらい続くかということ。少しでも長持ちするほうが、雨や雪の日にも長く水よけになるので便利です。とくに梅雨のように長雨が続くシーズンには防水の効き目が長い方が使いやすいでしょう。
メーカーが公表している撥水効果の持続時間をチェックしてから、製品を選ぶようにしてください。
【3】容量をチェック
たくさんの靴に防水スプレーしたり、2回以上重ねてスプレーしたりするときは、大容量タイプのものを購入するとよいでしょう。左右の靴にまんべんなく、数回ずつスプレーするとなると、それなりの量が必要です。少ない容量の靴用防水スプレーだと足りなくなってしまうことも珍しくありません。
家族で靴用防水スプレーを使う人や、たくさんスプレーする人は、大容量タイプの防水スプレーのほうがコスパが高いです。
エキスパートのアドバイス
防水スプレーの成分によっては、靴の素材に合わないものがあります。お気に入りの靴を守るためにも、お手もちの靴の素材を確認してから選ぶことが大切です。
そして乾燥時間も必ずチェックしましょう。雨の日のお出かけに防水スプレーを使いたいと思っても、乾燥時間の長い商品だと使うことはできません。また、適切な乾燥をしないと防水スプレーそのものの効果が得られなくなりますので、購入前には、シンプルにこれらのポイントをおさえて選んでいただくことをおすすめします。
靴用防水スプレーのおすすめ商品
それでは、おすすめの靴用防水スプレーをご紹介いたします。
▼シリコン系 ※革製品は注意
▼フッ素系
▼専用タイプ
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼シリコン系 ※革製品は注意
まずは、シリコン系のおすすめ商品です。ぜひ参考にしてくださいね。
用途はさまざま! アメリカ生まれの超撥水スプレー
撥水させたい靴などにスプレーするだけで、繊維1本1本の表面にポリマー成分が浸透して撥水効果を得る商品です。空気を遮断しないので靴の通気性はそのまま、かばんなどにも使えます。
乾燥時間に約24時間かかりますが、新しい靴にあらかじめスプレーしておくと雨の日だけでなく泥汚れなどからも守ってくれます。靴だけでなくカバンやソファなどにスプレーしても防汚効果が得られる商品です。汎用性が高いので、靴以外にも撥水効果を持たせたいという方におすすめ。
準備不足でも大丈夫! 速乾1分お手軽防水スプレー
スプレーのあと約1分で防水効果を発揮してくれる、衣類にも靴にも使用できる商品です。雨の日の急なお出かけも、速乾性が優れたこちらの商品はたいへん便利。衣類にも使えるので、スーツのズボンなども一緒にスプレーしておけば雨の日の不快を緩和してくれます。
容器が80mlとコンパクトなサイズなので、アウトドアスポーツに出掛けるときに持っていくと便利です。カバンに入るサイズ感なので、外出先でも使いたい方におすすめです。
▼フッ素系
続いては、フッ素系のおすすめ商品です。こちらも、ぜひ参考にしてくださいね。
水や油から靴を守る!老舗ブランドの強力スプレー
1919年創業の老舗シューケアブランド、コロンブスの防水スプレー、アメダス。革靴やスニーカー、スエードやヌバックといった起毛革や布地など幅広い靴に使用でき、防水はもちろん、油や汚れからもお気に入りの靴をしっかり守ります。
スプレー後15分程度ですぐ乾き、塗布後は汚れも落ちやすくなるので、お子さんの靴やアウトドア用品などへの使用もおすすめ。大容量タイプなので、家族の靴にまとめてスプレーできるのも人気ポイントです。
UVダメージも防止するオールマイティスプレー
ドイツのレザーケアトップブランド、コロニル。ウォーターストップは、成分が皮革に浸透することで、防水効果を発揮するタイプのスプレーです。水や汚れをはじくのはもちろん、紫外線からも大切な靴を守ってくれるので、日光による革の変色を予防したいという人にもおすすめです。
レザーだけでなく、テキスタイルや、ゴアテックスなどの防水透湿素材にも使用できるオールマイティな防水スプレーなので、自宅に常備しておくのがおすすめ。
布地にも効き目があるオールマイティなスプレー
皮革製品だけでなく、オールマイティに使える靴用防水スプレーです。傘や布地の防水にも使えるので、これひとつあればさまざまな用途に使えて重宝します。強い雨のときの外出はズボンの裾なども濡れますが、外出まえにスプレーしておけば大丈夫。
水を弾くだけでなく、素材にやさしい防水スプレーです。出かける30分まえにスプレーしておけば、防水成分がしっかり定着してより防水の効き目が増します。
皮革製品がよろこぶシダーウッドオイル成分配合
素材にフッ化炭素樹脂とシダーウッドオイル成分が使われているので、防水効果だけではなく皮革製品に栄養を与え保護してくれる商品です。そのため皮革製品の色や形などの風合いを損なわず、輝くような美しい光沢を維持してくれます。
繰り返しスプレーすることでツヤ出しと保護、そして高い防水効果が得られますので、メンテナンスに時間がかけられない方も手軽にケアができておすすめです。
お出かけ前にも◎!サッと乾いてしっかり撥水
抜群の撥水力と革製品やナイロン、キャンバス地など幅広い素材に使用可能な汎用性の高さが人気のシャイニーキックス。サッとスプレーすることでフッ素樹脂が靴をしっかりコーティング。通気性はそのまま、水や油、汚れなどを長時間寄せつけません。シャイニーキックスは速乾性の高さも魅力。
素材によってはスプレー後1分程度で乾いてしまうこともあるので、お出かけ前など思い立った時にすぐに使えます。実用性も高く、容量も大きいので家に常備しておきたい1本です。
コスパ抜群!色落ちしにくい高撥水スプレー
靴のほか、衣類やバッグなど多用途で使用できるLOCTITEの超強力防水スプレー。高い撥水力、撥油力ながら、通気性もしっかり確保できる人気の商品です。スプレーには弱めの溶剤を使用しているため、色味のある革靴や柄のついた靴でも色落ちの心配が少ないのが魅力。スキーウェアにも使用可能です。
防水成分の付着率が高く、使用時の周囲への飛散が少ないので、エアゾールタイプは苦手という人にもおすすめ。420mlと大容量でコストパフォーマンスに優れているのもポイントです。
汚れ落としや乾燥にも役立つ
防水だけでなく、生地の汚れを落とし、濡れている場合は乾燥もうながすすぐれた靴用防水スプレー。缶をよく振ってから生地がしっとり湿るぐらいにスプレーして、30分以上乾燥させてから使用します。
靴だけでなく、かばん、スポーツウェア、アウトドア用品などにも使用可能。また撥水の効き目が落ちた傘やレインウェアにスプレーすれば、効き目がよみがえります。ひとつは常備しておきたい防水スプレーです。
▼専用タイプ
最後は、専用タイプのおすすめ商品です。こちらも、ぜひ参考にしてくださいね。
ファー・ハラコ専用防水スプレー
人気のハラコやファーの靴に防水スプレーを使いたいと思っても、「素材の風合いや液染みなどが気になって使えない」と悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。こちらの商品は毛皮素材の風合いと光沢を維持しながら、水や汚れを防いでくれる商品です。
「雨の日はファーの靴のおしゃれが楽しめない」という悩みを解決し、悪天候時のおしゃれにも差がつけられる防水スプレー。ファー素材の衣類や靴をよく使う方にはおすすめです。
▼おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 靴用防水スプレーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの靴用防水スプレーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
靴用防水スプレーの使い方
靴用防水スプレーの効き目をよくするには、正しい使い方をする必要があります。
まず、スプレーするときは、離れたところから全体に吹きかけます。30cmほど離して、2~3秒連続してふんわりスプレーするように心がけます。
一度のスプレーで済ませるのではなく、乾いたら再度全体にスプレーし、これを数回繰り返しましょう。目安は2~3回程度です。
そして、最初の1回目は靴を購入してすぐにスプレーすること。その後は1カ月に1回のスプレーでじゅうぶんです。とくに大切な靴は週に1回程度スプレーしてください。
以上の3つのポイントを守れば靴の防水は十分ですが、効き目は少しずつ下がっていくので使用前にスプレーすることも忘れずに。
(※)防水スプレーを行うときの注意点
防水スプレーを使用する際に、いくつか注意点があります。
まず、防水スプレーを直接吸い込まないようにマスクを着用し、ベランダや玄関など十分に換気されている場所で行いましょう。万が一、室内で行う場合には、窓をあけるなど必ず換気をしながら行ってください。
次に、スプレーをするときですが、靴の中にかからないように気を付けましょう。靴の中にかけてしまうと、通気性が失われて蒸れやすくなります。カビなどの原因にも繋がるので、新聞紙を丸めて靴の中に入れてスプレーするなど注意が必要です。
最後に、スプレー後はきちんと乾いていることを確認しましょう。また、革靴は、撥水スプレーをかけるとスプレー直後は色が濃くなります。乾けば色は戻るので心配の必要はありません。
注意点も念頭に防水スプレーを行いましょう。
【関連記事】ほかのお手入れグッズもチェック
大切な靴を水から守ってくれます
靴用防水スプレーの選び方とおすすめ商品、防水スプレーのやり方などをご紹介しました。参考になりましたでしょうか?
靴用防水スプレーがあれば、雨や雪の日でも大切な靴を水から守ってくれます。なかには布地や傘などにも使えるオールマイティなスプレーもありますので、靴用防水スプレーを正しく使い、ぜひ愛用の靴を長持ちさせてくださいね。
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「片付けなくてもいい住まいの収納計画」DRAWER DESIGN坂口愛です。 日々の片付けに追われることがない住まいと暮らしのアイデアを探求し「幸せな笑顔・夢の実現」をコンセプトに独自のロジックによる「必ず片付く数の法則」「片づけなくてもいい住まいの収納計画」を提案。保有資格は整理収納アドバイザー・インテリアコーディネーター・ライフスタイルプランナーを保有。 住まいづくりと経験を活かした暮らしに彩を与えるエッセンスをお伝えしています。セミナー講演、収納モデルルーム設計など、全国にて活動中。