中学生の通信教育おすすめ11選｜塾長歴20年のプロが教材を厳選

中学生が通信教育を使ううえでのメリットやデメリット・注意点を確認していきましょう。

最初にメリットからご紹介していきます。

通信教育は自宅学習がメインです。そのため、好きな時間や好きな場所で学習することができます。部活で忙しいお子さんや、ほかの習い事のあるお子さんも、スケジュール調整がしやすく学習との両立がしやすいでしょう。

また、仕事で忙しい保護者の方も、送迎の必要がないので時間を有効に使えるほか、自分のペースで学習が進められるのも魅力です。

通信教育は、塾にくらべるとはるかに費用がリーズナブルです。たとえば、中学1年生の方が塾で５科目の指導を受けるとすると、月に1〜2万円ほどかかります。

それにくらべて通信教育は初期費用の差はあるものの、どの通信教育も2,000円台〜1万円前後と、塾より安い費用で多くの科目の指導を受けることができます。

塾と通信教育の費用の差は年間に換算するとおよそ6万〜12万になります。通信教育を利用することによって高校進学時の費用の補填にもなるでしょう。

塾で勉強していると子どもがどんな様子で勉強しているかを確認できませんが、通信教育は基本的に自宅で学習するので勉強風景を確認することができます。またタブレットを使って学習する場合、自動で点数を出してくれるので、得意・苦手科目をチェックすることができます。

リアルタイムで子どもの学習態度や成績を知ることで、保護者から具体的なアドバイスをしやすくなったり、成績アップのための手段を考えやすくなったりします。

集団で勉強する学習塾などだと個々の能力に合わせた勉強ができませんが、通信教育では子どもの能力に合わせた勉強ができます。例えば、苦手科目である数学を克服させたい、英語のリスニング力もアップさせたい、といった要望にも応えてくれます。

授業がわからないまま進んでいくというようなこともないので、苦手教科でも基礎を徹底的に勉強しやすいですね。

通塾や家庭教師に比べて安価なのもポイントです。最安値は英・数・国・理・社の基本5教科を基礎から応用まで学べる『スタディサプリ』で、月額2,178円から始めることができます。

一朝一夕に勉強できるようになるわけではありません。コツコツと毎日勉強し続けることが成績アップにつながるので、続けやすい価格帯であることはとても大切。比較一覧表から、各教材の価格一覧を見ることができるので、チェックしてみてください。

通信教育のデメリットもチェックしていきましょう。

通信教材は、お子さんのモチベーションの維持が難しい傾向にあります。通信教育は塾のように友人と顔を合わせたりすることがないので、ほかの生徒からのプラスの刺激が入りにくく、結果として学習へのモチベーション維持が難しい場合もあるでしょう。

また、通信教育は好きな時間に学習できるというメリットの反面、学習をサボることも簡単です。学習の時間を事前にご家庭で決めておいたり、保護者が管理したりする必要があるでしょう。

すぐに質問し疑問を解決できない点も、通信教育のデメリットです。最近の通信教育は丁寧に解答が作られているとはいえ、解答の小さな部分が分からないというお子さんも少なくありません。

塾だと目の前の講師に直接聞いたり、逆に講師の方が何か質問があるのではないかと察してくれることも。通信教育だと疑問があるとき、すぐに解決できないため、わからないところがそのままになってしまうかもしれません。

先生がいる塾や家庭教師と異なるため、保護者が子どもの学習状況をしっかりチェックする必要があります。サボろうと思えばサボれてしまうので、勉強しているところを適宜チェックした方がいいでしょう。

気が散っていたり、はかどっていない様子であれば、声をかけることも大切です。教材と学力のレベルが合っていないこともあるので、教材について話し合う機会を作るなど積極的に関わっていく必要があるかもしれません。

中学生の学習に便利な通信教育ですが、以下の点に気を付けないと、大切な時間もお金も無駄になってしまいます。事前にしっかり確認しておきましょう。

学習習慣があるか
そもそも学習習慣のないお子さんに通信教材を購入しても、ただ与えるだけになってしまうことがあります。学習習慣がなく不安という場合には、保護者の方がお子さんの学習状況を確認できる機能がついているか事前に確認しておくとよいでしょう。

お子さんが関心を持つか
通信教育の内容がお子さんの興味、関心を引くものであるかも確認をしておきましょう。レベルや目的などもお子さんと話し合って決めることが大切です。

忙しくても続けられる内容か
1日15分で学習できるようになっているなど、忙しくても継続できる講座の設計になっているかも、必ず保護者のほうで確認しておくことが大切です。

ここからは、塾長を20年務めるベテラン講師が、中学生向け通信教育の選び方をお伝えしていきます。実際にお子さまにあった通信教育を選べるよう、ポイントをピックアップしました。

【1】学力レベルに合っているか
【2】性格や学習スタイルにマッチするか
【3】志望校への合格実績はあるか
【4】料金体系が明確で継続しやすいか
【5】サポート体制をチェック

これらのポイントを抑えて、ぴったりな通信教育を選びましょう。一つずつ解説していきます。

小学生から中学生になると、部活動が始まり勉強する時間を取りにくくなったり、学習内容が高度になったりすることで、遅れてしまうこともあるでしょう。親としては成績をアップさせたくて、難易度の高い教材を選びたくなることもありますが、子どもの学力に合うものを選ぶのが一番。

難度が高いとより勉強についていけなくなり、学習へのモチベーションが下がってしまうので注意しましょう。『進研ゼミ中学講座』は基礎問題から応用問題まで取り揃えており、万人におすすめできます。学校の授業に遅れがちなら基礎を徹底的に行える『ポピー』がイチ押し。また、勉強が得意で難関校を目指しているなら『Z会』がベターな選択でしょう。

まず、お子さまの性格や学習に充てられる時間がどのくらいなのかを事前に考えてみましょう。その上で、お子さまに合いそうな教材をいくつかピックアップするのがおすすめです。

学習スタイルとしては、オンライン（タブレット・スマホ）か、オフライン（紙）という2種類があります。最近の通信教育はタブレットで学習するものも増えてきています。オンライン学習は動画や音声で分かりやすいですし、自動添削やAI機能が付いた教材もあり効率よく学習できます。

タブレットに抵抗があるお子さんや、どうしてもタブレットを持つと本当に学習しているのか不安だという場合は紙ベースの教材を選んでみてください。

ご家庭で通信教育の利用目的を明確にして、利用前には必ず、家庭でじっくり話合いましょう。

利用しようとしている通信教育は、お子さんの志望校への合格実績がありますか？ 中学生で通信教材を使う場合、普段は学校の授業の予習や復習などがメインですが、いずれは高校入試を迎えることになります。

お子さまの志望校が明確になっているのであれば、通信教育を利用する前に合格実績を確認しておきましょう。こうすることで、ゴールが明確になり学習へのモチベーションも上がります。

中学生の通信教育は、タブレットを使った学習が主流になってきています。初期費用は必要か、料金は明確で分かりやすいかなどをチェックしておきましょう。

また、退会後に、これまでに学習してきた学習コンテンツは利用できるのか、タブレットなどの返却の義務が必要なのかなどもチェックしておくことをおすすめします。

不定期ではありますが、サービスごとにお得な入会キャンペーンを行なっている場合もありますので、こまめに情報を集めておくことも大切です。

対面で顔を合わせることがないので、サポート体制の充実度はとても大切です。万が一通信トラブルでタブレットが使えないってときに電話でサポートしてくれるか、学習進捗や成績を上げるためのサポートをしてくれるか、などをチェックしておきましょう。

それと、わからない問題があったときに質問できるかも大切です。最近の教材は質が高く、丁寧に解説しているものが豊富ですが、どうしても理解できないときに質問できるシステムがあると安心ですよ。

それでは、みささんと編集部が選んだおすすめの中学生通信教育サービスをご紹介していきます。また発達に障害のある子や、不登校の子どもに向く通信教材、 インターネット不要で使用できる通信教材なども紹介しているのであわせて確認をしてみましょう。

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