手動鉛筆削りの選び方|大人から子どもまで! 文房具ライターに聞いた!
文房具ライターのきだて たくさんに、手動鉛筆削りを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
削り角調整機構は便利です
文房具ライター
鉛筆のおもなユーザーは小学生ですが、実は低学年と高学年では削る角度を変えたほうがいい、というのはご存知でしたか?
低学年のうちは筆圧がうまくコントロールできないので、書いている間に芯を折ってしまいやすいので、芯が太くなる鈍角削りのほうが使いやすいのです。対して、高学年になると芯先が細くなる鋭角削りのほうがこまかい字も書きやすくなります。
そういった変化に対応できる、削り角や芯先の長さを調整できる機構をもった鉛筆削りは、低学年から高学年まで通してずっと使用できるのがありがたいところ。もともと手動の鉛筆削りは構造がシンプルで壊れにくいものですから、1台を長く使えたほうがいいですよね。
チャックレス機構は安心・安全
文房具ライター
筆自体をつまんで回転させるコンパクトな鉛筆削り器と違い、手動・電動の鉛筆削りはドリルのような、らせん刃を鉛筆のまわりで回転させて削ります。そのため、手動・電動は削る際に鉛筆をしっかり固定しておく必要があるんです。
手動鉛筆削りの場合は差し込み穴についたクリップのようなチャック機構で鉛筆を固定するのが一般的。ですが、チャックのバネが強い製品だと、低学年の児童にはこの作業が難しく、またチャックの隙間で指をはさんで怪我をするかもしれません。
最近では、鉛筆を差し込むだけで自動で固定してくれる、チャックレスの手動鉛筆削りも発売されています。これらは不要な怪我を防ぐだけでなく、使いやすさのうえでもおすすめといえるでしょう。
ダストケースも要チェック
文房具ライター
鉛筆を削る際にどうしても発生するのが、削りカス。らせん刃で削ったカスはこまかいので、万が一にもダストケース(カス受け)からこぼしてしまうと掃除がたいへんですよね。
そんなトラブルを少しでも減らすためにも、ダストケースがうっかり外れないロック機構がついた製品はおすすめです。ロック機構が効いている間は本体が机から落ちても削りカスが散乱しないので、安心して使えますよね。
また、ダストケースの容量が大きいと削りカスを捨てる回数が減らせるため、周囲を汚す確率も低くなります。削る性能だけでなく、ダストケースの性能もチェックしてください。
手動鉛筆削りのおすすめ5選! 文房具ライターが選ぶ!
うえで紹介した手動鉛筆削りの選び方のポイントをふまえて、文房具ライターのきだて たくさんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

カール事務器 エンゼル5『エンゼル5ロイヤル(A5RY)』












出典:Amazon
本体サイズ | 75×120×132mm |
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重さ | 484g |
カラー | ブルー、レッド |

カール事務器『ein[アイン](CMS-110)』
』](https://m.media-amazon.com/images/I/41Sy+5Sz6rL.jpg)
』](https://m.media-amazon.com/images/I/51+A-DVfsQL.jpg)
』](https://m.media-amazon.com/images/I/51VKdSIqg8L.jpg)
』](https://m.media-amazon.com/images/I/51cLd7wfjTL.jpg)
』](https://m.media-amazon.com/images/I/51MhKFO492L.jpg)
』](https://m.media-amazon.com/images/I/513sYOzWyjL.jpg)
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出典:Amazon
本体サイズ | 84×134×136mm |
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重さ | 353g |
カラー | イエロー、ライトグレー |
芯部分を多く露出しつつ削れ、削りやすさも魅力
こちらも高品質の国産らせん刃を持つ、最新の手動鉛筆削りです。削り上がりは木肌が弓なりに細くなる独特のもので、ナイフと手で削ったのに近い見た目になります。そのため芯の露出が多く、一度の削りで長時間筆記できるのがポイント。ただし、極端に強い筆圧をかけるとやや折れやすい印象です。
ボディ上面はチャックが飛び出していない、なめらかな湾曲形状で、手でしっかりと押さえられます。コンパクトなのに削る際の安定感が高いというのも、使いやすさにつながっているでしょう。
デザインの美しさ、削り上がりのよさは、子どもだけでなく、鉛筆を愛用する大人にも使ってみてほしい逸品といえます。

ソニック『トガリターン 手動鉛筆削り(EK-7022)』












出典:Amazon
本体サイズ | 84×121×141mm |
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重さ | 316g |
カラー | ホワイト、ブルー、バイオレット、ライトブルー |
日本文具大賞受賞商品! 自動で鉛筆が出てくる
2017年の日本文具大賞で機能部門の優秀賞にも選ばれた、手動鉛筆削りです。最大の特徴は、鉛筆のリターン機構。チャックレスの穴に鉛筆を挿し込んでハンドルを回すと、鉛筆を引き込みつつ削ります。そして、芯が尖ったのを検知するとその瞬間にギアが切り替わり、自動で鉛筆が排出されるのです。
一般的なチャックレスの手動鉛筆削りは、鉛筆を取り出す際にハンドルを逆回転させるなどの手順があります。これは単にハンドルを一方向に回し続けるだけ。削りすぎもなく、削りから取り出しまでがスムーズです。
使い方がシンプルなうえにダストケースロックなどの安心機構もついているので、低学年の児童でもかんたんに使えるのは大きなメリットでしょう。

ソニック『かるハーフ 手動鉛筆削り(SK-802)』
















出典:Amazon
本体サイズ | 75×115×136mm |
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重さ | 222g |
カラー | 黒赤、青、桃 |

アスカ『らくらくあんしんけずりき(PS70)』














出典:Amazon
本体サイズ | 139×57×139mm |
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重さ | 280g |
カラー | ブルー、ピンク、ホワイト |
「手動鉛筆削り」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 鉛筆削りの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの鉛筆削りの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
文房具ライターからのアドバイス
文房具ライター
大人が使う鉛筆にこそ、手動鉛筆削りがおすすめ
鉛筆といえば小学生の筆記具というイメージが強いですが、実は近年、大人の鉛筆ユーザーも増えています。仕事のアイデアラフ描きや趣味のスケッチなど、いろいろなシーンで鉛筆独特の書き味が楽しまれているようですね。
そういったホビー的な要素が強い大人の鉛筆こそ、機能優先の電動よりも、削っている感触がダイレクトに味わえる手動鉛筆削りがおすすめです。
今回は子どもから大人まで使いやすいシンプルなデザインのものを多く紹介していますので、ぜひシャカシャカという削り心地を楽しんでください。
そのほかの鉛筆削りのおすすめ商品はこちらから
「鉛筆削り」全般を紹介しています。こちらの記事もご参照ください。
この記事では、文房具プロフェッショナルの他故壁氏さんへの取材をもとに、おすすめの鉛筆削りをご紹介いたします。
「ミニ鉛筆削り」を紹介しています。こちらの記事もご参照ください。
本記事では、文房具の専門家である他故壁氏さんからミニ鉛筆削りの選び方について教えてもらいました。
「電動鉛筆削り」を紹介しています。こちらの記事もご参照ください。
文房具を熟知した文房具ライター・きだて たくさんへの取材をもとに、電動鉛筆削りの選び方とおすすめ商品5つをご紹介します。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2019/12/18 一部コンテンツと価格を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 桑野美帆子)
最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。 極端な悪筆と工作下手がコンプレックスゆえに自分を助けてくれる便利な文房具を探し求め続けており、その活動の結果得られた情報を雑誌・WEBなどの媒体で公開している。 文房具に関する著書多数。近著には『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(共著 スモール出版)がある。