醸造酢とは 米酢や果実酢との違いはある?
お酢にはさまざまな種類がありますが、ご家庭で使われているお酢のほとんどが醸造酢です。
醸造酢とは
●穀類、果実、野菜、その他の農産物、はちみつ、アルコール、砂糖類を原料に酢酸発酵させた液体調味料
●かつ、氷酢酸または酢酸を使用していないもの
という定義があります。
さらに醸造酢は2つに分類されます。
(1)穀物酢(米酢、米黒酢、大麦黒酢)
(2)果実酢
米酢はもちろん、果実酢であるりんご酢やぶどう酢も醸造酢の仲間になります!
醸造酢の選び方 酢の種類、原材料をチェック
料理研究家・松本葉子さんへの取材をもとに、醸造酢の選び方をご紹介します。
どんな原料で作られているかで選ぶ
料理研究家&食専門ライター
市販されている食酢の多くは醸造酢で、その原料は実にさまざまです。醸造酢はアルコール発酵と酢酸発酵によって作られますが、原材料によって風味が異なるのも醸造酢の魅力です。
たとえば、「穀物酢」は料理全般に使えますが、米や麦、とうもろこし、酒粕など主原料によって少しずつ風味が違います。作る料理によって原料の異なる穀物酢を使い分けるのもおすすめです。
また、果物を原料としたフルーティーな「果実酢」は、ドレッシングやサワードリンクの材料として使うとよいでしょう。ほかにも、さとうきびやはちみつを原材料としたものなど、多彩な醸造酢があるので、醸造酢を選ぶときには原料をチェックするのがポイントです。
カネショウ『樽熟りんご酢』
津軽産の完熟りんごが使われている果実酢。酸味が強いので、ピクルスなど酢をきかせたい料理にぴったり。
>> Amazonで詳細を見る料理用か飲用かで選ぶ
料理研究家&食専門ライター
醸造酢は調味料としてつかうほかに、そのまま飲むことを目的にしたものもあります。もちろんどちらにもつかうことはできますが、価格や風味にかなり差があるため、料理用と飲用は区別して選ぶとよいでしょう。
醸造酢はものによってかなり風味が異なるので、気になったらとりあえず試してみることをおすすめします。料理と醸造酢のベストマッチングを発見したり、オリジナルドレッシングや寿司酢のレシピを作ったりするのも楽しいですよ。
飯尾醸造 富士酢『紅芋酢』
紅芋が原料の醸造酢。すっきりとした味わいで、クセがなく飲みやすいですよ。
>> Rakuten市場で詳細を見る生産地ごとの個性が生きた酢を選ぶ
料理研究家&食専門ライター
地酒と同様に、日本各地に地元の原料で作られている「地酢」があります。全国区メーカーの醸造酢はどこでも手に入り同じ味なのでつかいやすいですが、ときには地方の醸造元で作られている個性豊かな「地酢」も試してみてください。
酢は保存性もよく、特別なものを除いてはそれほど高価ではないのでトライしやすいでしょう。思いがけず好みの醸造酢に出会って、食生活がぐっと豊かになるかもしれませんよ。
醸造酢おすすめ9選 りんご酢や米黒酢なども厳選
上で紹介した醸造酢の選び方のポイントをふまえて、料理研究家の松本葉子さんおすすめ商品など、いろいろご紹介します。

淡海酢『淡海昔玄米(おうみせきげんまい)』




出典:楽天市場
内容量 | 300ml |
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原材料 | - |

飯尾醸造 富士酢『紅芋酢』

出典:Amazon
内容量 | 500ml |
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原材料 | 紅芋(熊本県、京都府産)、米(京都府丹後産) |

あまみ農業協同組合 かけろま『きび酢』

出典:Amazon
内容量 | 700ml |
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原材料 | さとうきび |

カネショウ『樽熟りんご酢』

出典:Amazon
内容量 | 500ml |
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原材料 | りんご(青森県産) |

富士ミネラルウォーター ホリス『ホリス・ワインビネガー』

出典:Amazon
内容量 | 250ml |
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原材料 | 山梨県産ぶどう果汁100% |
石見空港ターミナルビル 空港はちみつ『はちみつ酢』

出典:Amazon
内容量 | 300ml |
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原材料 | はちみつ、アルコール酸度4.2% |
内堀醸造『臨醐山黒酢』
















出典:Amazon
内容量 | 900ml |
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原材料 | 米 |
村山造酢『千鳥酢』

出典:Amazon
内容量 | 900ml |
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原材料 | 米、酒かす、アルコール |
ミツカン『純米酢金封 900ml』










出典:Amazon
内容量 | 500ml |
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原材料 | 米 |

尾道造酢『尾道のうまい酢』

出典:Yahoo!ショッピング
内容量 | 500ml |
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原材料 | 米(国内製造)、酒かす、大麦、りんご果汁、アルコール、砂糖、食塩、調味料(アミノ酸等) |
「醸造酢」のおすすめ商品の比較一覧表
醸造酢にはアルコール分が含まれる?
お酢の原材料表示には、アルコールが含まれることがあります。妊婦さんや授乳中のママ、お子さんは少し心配になるかもしれません。
お酢はアルコールが発酵(酢酸発酵)してできあがります。お酢にかわるとアルコール濃度は0.2%ほどに。お酢を食べても問題のないごくわずかな量です。
料理研究家からアドバイス まずは試してみるのがおすすめ!
料理研究家&食専門ライター
どんどん試して好みの醸造酢をみつけよう
醸造酢はとにかく種類が多いので、いろいろ使ってみて、好みのものをみつけていくのがおすすめです。同じ商品でも、容量違い(300ml、500mlなど)が発売されていることも多いので、最初は少し割高でも小容量品を購入するのもよいでしょう。
また、購入した醸造酢がどうも口に合わないという場合は、手持ちのほかの酢や果汁と混ぜてみると案外好みの味になったりすることもあるので、ぜひ試してみてください。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部 秋元清香)
※2021/1/25 コンテンツの追加のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 中村亜紀子)
紙媒体およびwebで食関連記事を執筆するほか、食物学専攻の学生時代から継続している料理研究および多くの料理人や飲食店、生産現場を取材してきた経験を生かして食品メーカーや飲食店などにレシピ提供・メニューアドバイスを行っている。 また、毎日のように取り寄せる食品・調理関連品の中から厳選した「価値あるお取り寄せ情報」を限定読者に発信していたが、近くブログとして公開予定。