ダウンジャケットの「ダウン」と「フェザー」とは? 保温性と型崩れ防止に必須
ダウンジャケットが軽くて寒さに強いのは、なかに「ダウン」という詰めものが入っているからです。「ダウン」というのは水鳥の胸部に生えているふわふわした羽質の毛のことで、羽軸はありません。これが肌着のように空気層をつくることで、鳥の肌を寒さから守る、高い保温性の秘密というわけです。
ちなみに、ダウンと一緒に使われるのが「フェザー」で、これは羽軸のある羽毛です。弾力性が特徴で、ダウンジャケットの型崩れを防ぐために使用されています。
ダウンジャケットの人気ブランドおすすめ29選 モンクレール、カナダグースなど
ダウンジャケットにはいろいろなブランドがありますが、とくに定評のあるブランドを取り上げました。人気モデルもご紹介しますので参考にしてください。
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
「ザ・ノース・フェイス」は、アウトドアブランドとして創業当時から地球や環境の保護活動をおこなっています。また、さまざまな素材の開発も手がけ、アウトドア用品の品質に影響を与えているブランドです。
機能だけじゃない!エンボスロゴがおしゃれ
表面地には防風性・耐久性に優れたゴアテックス・インフィニアムを採用し、優れた保温性を持ち、軽量に仕上げられているヌプシジャケットはノースフェイスのアイテムの中でも特に人気を集めています。
前面左胸と背面右肩のブランドロゴは、プリントではなく同色のエンボス加工で表現されていて、洗練された印象が感じられるハイスペックなアイテムです。
ビジネスにも使える落ち着いた色合い
表地にGORE-TEX(ゴアテックス)の2層構造を採用しており、高い保温性をキープできる製品。中わたには汚れを除去したクリーンなダウンを使い、肩や肘、うしろ裾端の部分は強度の高い生地で補強してあります。
フードのファーは状況に応じて取り外しが可能。カラーバリエーションは落ち着いた色合いで、ビジネスシーンにも適しています。
アウトドアブランドならではの軽さ&あたたかさ
550フィルパワーの良質なダウンを贅沢に使用したダウンジャケットです。アウトドアブランドならではの丈夫なリップストップ生地を採用しているので、防風&防水で雨や雪の日の外出でも暖かさ抜群。
タウンユースだけでなく、ウインターキャンプやスノーシーンにも頼れるアイテムとして人気を集めているアイテムです。
patagonia(パタゴニア)
山のロゴデザインで知られている「パタゴニア」は、登山用品のメーカーとして出発しました。1985年に毛玉ができない両面起毛のフリースを開発。その後はアウトドアアクティビティに必要な機能を備えたウェアを発売し、人気ブランドになっています。
軽量なアイテムが多いのが特徴です。

DANTON(ダントン)
1935年にフランスで設立されたブランドが「ダントン」。作業用のカバーオール、パリ市内のメトロのユニフォームなどを製造しているワークウェアブランドです。印象的な菱形のロゴデザインで知られています。
おしゃれなふだん着として着用できる
デザインと防寒対策を両立させたレディース用のダウンジャケット。飽きのこないシンプルなデザインとしっかりした素材感が特徴。ほどよい清潔感を感じさせます。
コットンとポリエステルの混紡素材は耐久性にすぐれ、おしゃれなふだん着としてシーンを選ばずに着用できます。軽量なので秋の終わりから春のはじめまで愛用できる1着です。
MONCLER(モンクレール)
「モンクレール」はフランスのグルノーブル郊外で1952年に誕生したブランドです。当初はテントなどの山岳用品メーカーでしたが、フランスを代表するアルピニストのリオネル・テレイ氏をアドバイザーに迎えてダウンジャケットの開発が進められました。
現在ではダウンジャケットの代名詞となったモンクレールですが、本社はイタリアにあります。ダウンウェアでもすっきり着こなせるので女性ファンが多いです。

snow peak(スノーピーク)
「スノーピーク」は新潟県燕三条で誕生した日本のアウトドアブランドです。1958年に登山家だった創業者がオリジナルの登山用品を開発したことを出発点に、人間性の復権を目指して「人生に、野遊びを。」のスローガンにして海外にまで進出しています。

TATRAS(タトラス)
「タトラス」はイタリアのミラノに拠点を置くアウトフィットレーベルです。日本とのコーポレートブランドとして出発しており、都市生活に適した洗練されたデザインが特徴になっています。品質にすぐれたホワイトグースダウンを使用しているのも魅力です。
CANADA GOOSE(カナダグース)
カナダのトロントで今から約60年前に小さな倉庫で誕生したのが「カナダグース」。当初はレインコートやスノーモービルウェア専門でしたが、その後極寒地で働く人々などのデータをもとに開発。
北極探検を支援し、犬ぞりレースで世界記録を達成するなど、カナダグースの知名度は上がりました。さまざまな気象条件に適した軽量製品を発表し、メイド・イン・カナダにこだわり続けるブランドです。
NANGA(ナンガ)
スリーピングバッグのメーカーとして出発した日本のブランドが「ナンガ」です。羽毛の選定・管理から築き上げてきた技術がウェアに応用され、クオリティの高い日本製ダウンジャケットとしての評価を高めています。
mont-bell(モンベル)
「モンベル」は日本のブランドで1975年に3人の山仲間によって設立されました。機能美と軽量・迅速をコンセプトに開発をおこない、近年のアウトドア用品に大きな影響を与えているブランドです。
DUVETICA(デュベティカ)
「デュペティカ」は、2002年にイタリアのベニス郊外に設立されたダウン専業のブランドです。「デュペ」はフランス語の「ダウン」を意味しており、倫理・道徳を意味するイタリア語のエティカと組み合わせてブランド名にしています。
本物志向を求める方に支持されているブランドです。
デュベティカ『カリスドゥエ 』は、デザインが難しいダウンでコクーン(繭玉)シルエットにしたのが特徴です。おしゃれを楽しむ方におすすめ。
descente(デサント)
日本のスポーツウェアブランド「デサント」は、スキーウェアの開発からスタートしています。デサントはフランス語の滑降を意味しており、ブランドロゴの3本の矢印は直滑降・斜滑降・横滑りを表現しています。
Schott(ショット)
「ショット」は19132年にニューヨークで生まれたブランドで、ライダースジャケットなどのレザーウェアブランドとして出発しました。ボタン仕様しかなかった時代にはじめてフロントジッパーを採用、ライダース史に大きな影響を与えています。
親子三代にわたって働いているスタッフもいる職人魂が息づいているブランドです。
PYRENEX(ピレネックス)
南西フランスのピレネー山脈のふもとを拠点にしているブランドが「ピレネックス」。世界でも高水準のダウンを使用することで知られているブランドです。
拠点の近くにグースやダックの農場があり、原料の仕入れから仕上げまで一貫した製造管理を行っています。
HERNO(ヘルノ)
「ヘルノ」はイタリア北部のマジョーレ湖畔の町で誕生したブランド。ダウンジャケットやコートなどアウターを中心にエレガンスなデザインで知られています。ラグジュアリーな素材やスポーティーで機能的な素材を応用し、伝統を踏まえた実用性を追求しているブランドです。
WOOLRICH(ウールリッチ)
アメリカのペンシルバニア州で生まれ、190年の歴史があるブランドが「ウールリッチ」です。年代ごとに時代に合わせた商品開発をおこない、1989年に世界進出を果たし、日本での注目度が上がっているブランドです。
POLEWARS(ポールワーズ)
「ポールワーズ」は1956年に日本の南極観測隊の装備サポートをおこなった会社が起点となり、そのノウハウを受け継いで1881年に誕生しました。厳しいコンディションのなかでもストレスを感じずに作業ができるダウンジャケットを作るのをモットーに、発展を続けているブランドです。
Stone Island(ストーンアイランド)
「ストーンアイランド」は1982年創業のイタリアのブランドです。革新的なデザインを取り入れたスポーツウェアを開発し、現在までさまざまな話題性のあるモデルを発表している注目のブランドです。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトの最新人気ランキングを見る ダウンジャケットの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのダウンジャケットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ダウンジャケットの選び方 軽くてあたたかい
いろいろな素材や機能があるダウンジャケットですが、選ぶときのポイントを3つ説明します。
【1】ダウンとフェザーの割合をチェックする
【2】品質の高さは「フィルパワーの数値」で決まる
【3】用途に合ったものを選ぶ
それぞれ解説しているので、参考にしてみてくださいね。
【1】ダウンとフェザーの割合をチェックする
ダウンジャケットには保温機能のあるダウンと型崩れを防ぐフェザーが使われていますが、この2つの素材の割合がポイントです。ダウンが多いほど軽いですが、フェザーが少ないと型崩れしてしまいます。
アウトドアや旅行などで軽いものが必要な方は、ダウンの混合率が多いものを選んでください。重さを気にせず、値段を抑えたい方はフェザーの割合が高いものが向いています。
【2】品質の高さは「フィルパワーの数値」で決まる
ダウンジャケットを選ぶ目安のひとつがフィルパワー(FP)です。シリンダーに1オンス(約28g)の羽毛を入れたときの体積をあらわす単位で、この数値が高いと羽毛のふくらみが大きく、熱を逃がしにくくなります。
ペチャンコになったダウンが元に戻るのはフィルパワーの力です。
一般的に品質が高いのは700~800FPといわれ、タウンユースでもアウトドアでも使えます。
【3】用途に合ったものを選ぶ
ダウンジャケットは使用する目的で選ぶことも大切です。ふだん使いなのかアウトドアがメインなのかによって、選び方が違ってきます。
ふだん使いなら動きやすさをチェック
タウンユースとしてふだん使いするのなら、ダウンの混合率が低めのものを選びます。ダウンが多いと保温性は高くなりますが、ボリューミーなので電車内や雑踏での移動に不便です。
タウンユースならあたたかい日などは防寒対策はそれほど必要ありません。それよりも動きやすさを重視し、デザインと価格のバランスを見て選んでください。
アウトドアで使うなら保温性と表面素材をチェック
メインがアウトドアの場合はなにより保温性を重視して選びます。ダウンの混合率も大事ですが、表面の素材がポイントです。雨や雪の日でも水分を寄せつけない耐水性のある素材かどうかをチェックします。
表面素材が防水性と撥水性にすぐれており、とくに注意したいのが縫い目です。できるだけ縫い目の少ないダウンジャケットを選んでください。
用途に合わせて相応しい機能性とデザインで選ぼう 【スタイリスト】がアドバイス
冬の外出にダウンが選ばれる理由はその機能性ですが、まずは保温性、その暖かさです。そして軽さです。暖かく軽いダウンのおかげで冬の外出が苦になりません。
本格的なアウトドア、冬の登山用に選ぶなら、とにかく保温性です。その場合には生地は風を通しにくい緻密な織組織で、かつ雨雪に耐える撥水性を持ったものを選びましょう。タウンやビジネス用なら、シルエットやデザインで選ぶと良いでしょう。
色で選ぶおすすめメンズコーデ オシャレさんは実践している
ダウンジャケットでおしゃれを楽しむなら、色の選び方がポイントになります。色を使ったメンズコーデについて説明しましょう。
あたたかみのあるコーデ
ダウンジャケットを選ぶとき、どの色にするか迷うことがあります。まずは定番のブラックをチェックしてみることが大事です。黒はインナーやボトムの色を選ばないので、いろいろなコーデを楽しめるでしょう。
寒い冬のコーデなら、暖色系のニットをインナーに選ぶとあたたかみが演出できます。赤やオレンジを試してみてください。
落ち着いた大人の雰囲気を出したいなら、ワインレッド系の色が適しています。
ミリタリーな印象のコーデ
ダウンジャケットでミリタリー感を出したい場合は、カーキ色の製品を選ぶのが定番です。さらにミリタリー感を強調したいのなら、首まわりにファーがあるものを選んでください。
またインナーやボトムスに明るい色を着用すれば、ミリタリーの雰囲気を軽めにできます。重いミリタリー感を避けたいのなら、色づかいの工夫によって調整可能です。
ダウンジャケットのお手入れ方法とは? シーズンが終わったらクリーニングは必須
大切なダウンジャケットはケアが必要です。どのようにケアすればいいのか、目的別にお手入れの方法についてご紹介します。
長く使いたいのなら毎日のケアを
高価なダウンジャケットはかんたんに買い替えるわけにはいきません。とくにお気に入りの愛用品は長く使いたいもの。長く使うために気をつけたいポイントは日々のケアです。
空気の層によって保温性が高くなるので、毎日ハンガーにかけて形状や中わたの偏りを整えてください。直射日光を避けて、風とおしのいい場所に干すことが大事です。
家で洗うなら洗濯表示をチェック
家で洗う場合は、ダウンジャケットのタグをまず確認します。タグに洗濯機マークや手洗いのマークがあれば自宅での洗濯が可能です。
自宅で洗うときのポイントは、ファスナーやボタンを閉めること。形状を整えてから洗濯すれば型崩れがしにくくなります。風合いを損ねずに洗うには、ダウン専用の洗剤を使ってください。
お気に入りのダウンはクリーニングへ
タグに洗濯機マークがついていても、お気に入りのダウンジャケットを洗うのは不安があります。洗えたとしても型崩れや風合いを損ねるおそれがあります。お気に入りのダウンジャケットを長く使うのなら、クリーニングに出しましょう。
クリーニングにはコストがかかりますが、たいせつなダウンジャケットの風合いを長くキープできます。
ダウンジャケットの関連商品もチェックしよう! 【関連記事】
寒い季節にはダウンジャケット以外にもチェックしておきたいアイテムがあります。インナーダウン、ダウンベスト、デッキジャケットなども参考にしてください。
ダウンジャケットで寒い季節をおしゃれに乗り切ろう!
ダウンジャケットのブランド紹介と、商品を2選ずつ取り上げてきました。いずれも世界的に評価の定まったブランドばかりで、寒い季節を乗り切るのにふさわしいモデルばかりです。
アウトドアシーンには欠かせないダウンジャケットですが、機能性と同時にデザイン性にもすぐれた商品が多く、タウンユースとしても着用できます。
室内に閉じこもりがちになる寒い季節ですが、ご紹介したブランドモデルを参考にお気に入りを見つけてください。おしゃれを楽しみながら寒さを乗り切りましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
大手アパレルメーカーを退職後、パーソナルカラーコンサルタント、スタイリストとして独立。お客様に合わせたバランスの取り方やファッションを楽しむコツを分かりやすくアドバイス。パーソナルカラー診断も会社員時代から仕事の中で関わっており実績と定評がある。 また、FPとしても活動しており、個人FP相談や投資初心者の女性に向けた「はじめての投資セミナー」を開催中。お金とファッションに興味のある女性に支持されている。