「トラウトライン」のおすすめ商品の比較一覧表
トラウトフィッシングとは?
日本国内には在来種のイワナ、ヤマメ、アマゴ、イトウなどのほか、海外から移植されたニジマス、ブラウントラウトなど多くのマス類(トラウト)が生息しています。それらを狙って釣るのがトラウトフィッシング。
釣り方はエサ釣りのほか、ルアーフィッシング、フライフィッシングがその代表ですが、今回はルアーフィッシングで使用するおすすめラインについて解説してみましょう。
トラウトラインとは?
トラウトのルアーフィッシングに特化したラインのことをトラウトラインとして分類しますが、他のラインとくらべて大きな違いがあるわけではありません。
敢えて違いを挙げるとすれば、ナイロンラインでも耐摩耗性が高かったり、うす暗い状態でも視認性の高いカラーなどでしょう。ですから、トラウト狙いだからトラウト専用でなければならないということはありません。
トラウトラインの選び方
それでは、トラウトラインの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】ラインの素材で選ぶ
【2】ラインの太さと強度で選ぶ
【3】長さは100m程度を目安に
【4】ラインカラーは視認性で選ぶ
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ラインの素材で選ぶ
トラウトフィッシングで主流のラインは、自然河川ではナイロン、フロロカーボン、PEライン、管理釣り場ではこの3つのほかにエステルラインが加わります。それぞれに特性が異なりますので、「どこで、どんなサイズの、どんなターゲットを、どんなルアーを使って釣るのか?」で選択する必要があります。
ルアーの操作はPEラインやエステルのように伸度の低いものが有利ですが、大型との流れの中でのやりとりや、急激な走りに対するクッション性ではナイロンとフロロカーボンが圧倒的に有利になります。
▼ナイロンライン|種類豊富で手軽に使える
歴史が古く、もっとも安価でもっとも種類が豊富なのがナイロンライン。
近年は他のラインに人気を奪われて地味な存在になりつつありますが、流れの中でカウンターでヒットするトラウト狙いでは、そのクッション性の高さからバラシが少なく、魚にも優しい上に、ライントラブルが少ないという、よいこと尽くめのラインなのです。特に、小径スプールのリールを使用するなら、ナイロンがベストな選択肢です。
ただしナイロンラインは吸水率が高いために劣化が早く、伸度が高いためにバイトが取りにくいという欠点もあります。
▼フロロカーボン|障害物周りをタイトにせめられる
感度が良く、比重が高いので軽いルアーでも水への馴染みが速いという特徴は、トラウトゲームではとても大切な要素です。しかし同じ強度ならナイロンよりやや太く、ナイロンやPEラインと比較して飛距離的には不利です。
また、素材が硬めでスプール馴染みが悪いので、ライントラブルが頻発することもあります。さらにナイロンより結束強度で劣るため、慎重に結ぶ必要があります。
とはいえ、それでも愛用者が多いのは、石や消波ブロック、倒木などのストラクチャー周りをタイトに攻められるから。高い耐摩耗性は、ピンポイントに定位したトラウト攻略には強い味方になってくれます。
▼PEライン|ルアー操作性の高い
ほかの釣りでは主流になりつつあるPEラインですが、トラウトフィッシングに関しては必ずしも適しているラインとはいえません。欠点を挙げるとするならば、伸度が少ないため魚に与えるダメージが大きいことや、比重が小さく水に浮き、ルアーのなじみが遅いこと、そして氷点下では繊維の中に入り込んだ水が凍ってしまうこと。
また、横風では正確なキャストが困難なため、とくに狭いフィールドで軽量ルアーを使う小河川のイワナ、ヤマメ狙いの場合には、よほと慣れていないとトラブル続きで釣りにならない場合もあるでしょう。
トラウト狙いでPEラインを使う場面は、大河川のサクラマス狙いなどで、ルアーの飛距離が欲しい場合やロッドの操作をダイレクトにルアーに反映させたい場合などに限られます。魚にとっても、優しいラインとは言えません。
▼エステルライン|扱いには少し慣れが必要
太くても0.5号くらいまでと選択肢が狭いため、釣れる魚のサイズが読めず、障害物が多い自然河川には不向きなラインです。
現在はおもに、1g以下のルアーを使う場合もある「エリアフィッシング」と呼ばれる管理釣り場で使われています。ルアーの沈みが速く、小さなバイトも見逃さない低伸度による感度の良さが大きな特徴ですが、硬いのでスプール馴染みが悪く、急なショックにも弱いという欠点があります。
また、直結で強度が出ないため、リーダーを結ぶ必要があるので扱いは面倒です。
【2】ラインの太さと強度で選ぶ
基本は、釣り場の環境と狙いのターゲット、サイズに合わせて、可能な限り細いラインを選ぶことです。なぜなら、細ラインほど水の抵抗が少ないのでルアー操作が容易で、飛距離も出るからです。しかし、いたずらに強度を落としてはいけません。
何よりも大切なのは、ヒットした魚を確実にランディングできることです。せっかくヒットした魚が、ラインブレークでルアーを口に付けたまま逃げてしまうのは可哀そうです。魚との真剣勝負は、最後までしっかりと責任を持ちましょう。
【3】長さは100m程度を目安に
トラウトは海釣りとは異なり、キャストしたら巻いて戻しながらアクションをつけます。そのため、トラウト用のラインは100mくらいを目安に選ぶのがよいでしょう。
【4】ラインカラーは視認性で選ぶ
キャスティングしたルアーが着水するタイミング、キャスティングポイント、ルアーのトレースコース、流れや風を利用したメンディングとリフトなど、トラウトゲームはルアーフィッシングの中でも高度なテクニックを必要とします。
そんな釣りに必要不可欠なのが、ひとめでルアーの位置を確認できるラインの「視認性」です。標準的なクリアから、色付きのクリア系、白っぽいソリッド系など、自分が見やすいカラーを選ぶことが大切です。
トラウトラインのおすすめ6選|ナイロンライン フィッシングライターの一押し!
ライントラブルが少なく、魚にやさしいトラウゲームの主流ラインです。初心者にも扱いやすく、価格もリーズナブル。



トラウトラインのおすすめ3選|フロロカーボン 初心者にもおすすめ◎
岩や倒木などのストラクチャー周りを攻めるなら、やはり耐摩耗性に優れたフロロカーボンラインがおすめです。

フロロカーボンの選択で迷ったらクレハのR18……と言われるほど、釣り人の信頼性、支持率が高いラインです。特に、超軽量ルアーを駆使するエリアトラウトフィッシングでは、飛距離と感度、そして強度はラインに求められる重要なファクター。
それらを高い次元でクリアーできるラインは、それほど多くはありません。たくさんのトラウト専用フロロカーボンラインがありますが、やはり、「迷ったらクレハ」です。
好評価、「R18」シリーズのトラウト専用ライン
フロロカーボンラインのと言えばクレハ。そのクレハの看板ライン「R18」の名を冠したトラウトラインです。フロロカーボンの利点はそのままに、視認性の高さはもちろん、低温時でも硬くなりにくいしなやかさまで併せ持った、贅沢な仕様のトラウト専用ラインです。
特に、超軽量ルアーを駆使するエリアトラウトフィッシングでは、飛距離と感度、そして強度はラインに求められる重要なファクター。それらを高い次元でクリアーできるラインは、それほど多くはありません。
ラインナップは0.6~1.2号(2.5~5ポンド)まで4アイテムの展開なので、渓流のイワナ、ヤマメから、50cmクラスのアメマスやニジマスまでカバー。たくさんのトラウト専用フロロカーボンラインがありますが、やはり、「迷ったらクレハ」です。


トラウトラインのおすすめ2選|PEライン
遠投とリアクションバイトを誘うためのクイックアクションが必要な場面で活躍してくれます。ドラグ設定はゆるめに。


トラウトラインのおすすめ2選|エステルライン
エリアフィッシングで活躍してくれる新素材ラインです。ただし、初心者には扱いが難しいラインなので、中、上級者向け。


通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ラインの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのラインの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】トラウトラインに関するそのほかの商品情報
まずは結束をマスターしよう 動画で解説!
フィッシングライター/職業釣師
どんな釣りでも基本になるのはKNOT(ノット)、つまり結束です。完璧な結束が無ければ、完璧な釣りは不可能。幸い、ルアーフィッシングでは、ラインと接続金具、またはルアーに直接結ぶ結束方法をひとつだけ覚えておけば、とりあえず釣りができます。
さまざまな結束方法がありますが、おすすめはユニノットとクリンチノットです。ただし、PEラインとエステルラインは先端にリーダーを結ぶ必要がありますので、そのためのノットを覚えなければなりません。ノットの完成度は釣り全体に反映されますので、練習あるのみです。
PEラインとリーダーの結び方(動画解説)
PEラインにそのままルアーや仕掛けを結ぶとどうしてもすっぽ抜けやキャストする際のトラブルが多くなりがちです。これは細く、コシがないPEラインの特性ですから、避けようがありません。しかし、リーダーを少し足してあげるだけで、これらのトラブルは激減します。ラインの強度を活かすという理由もありますが、快適な釣りのためにも、まずはPEラインとリーダーの結び方を覚えましょう。
※わかりやすくするため、色付きのヒモを使って解説します。黄色がリーダー、オレンジがPEラインです。
FGノットは本線であるPEラインをリーダーに交差させていくことで、摩擦力だけの結束を可能にするノットの一つです。覚えてしまえば簡単なうえに、コツさえつかめば釣り場でも作りやすいので、ぜひマスターして欲しいものの一つです。
ラインの「直線強度」について
フィッシングライター/職業釣師
ラインには、パッケージに「直線強度」が表記されていますが、この表示はあくまで「結ばない」状態で両端から負荷を掛け、切断するまでの強度です。釣り糸は結んで使うものであり、結ぶことで強度は3~6割も低下します(結束強度)。
また、伸度が少ないラインほど、感度は良くなりますが、瞬間的な大きな負荷には弱く、切れやすくなります。フィールドに立つ前に、ラインそれぞれの特性をしっかり把握する必要はもちろん、実際の釣りをしっかりシミュレートしたライン選択が結果を左右します。
初心者はナイロンからはじめてみて! フィッシングライターからのアドバイス
フィッシングライター/職業釣師
ナイロン or フロロカーボンを使う場合、自然河川のイワナやヤマメならば3ポンド前後、大型のアメマスやニジマス狙いには4~8ポンド、サクラマスならば8~12ポンドという選択で良いでしょう。大河川のサクラマス狙いでPEを使うなら、1号前後に12~16ポンドのリーダーを結び、緩めのドラグ設定にします。
管理釣り場の場合は使用するルアーの重さが優先されますが、大型のニジマスやイトウが放流された管理釣り場では、細いラインだとランディングできない可能性があるので、多少飛距離を落としてもやや太めのラインを選択するのが無難です。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
北海道生まれ東北育ち、釣り歴50年、ライター歴32年の職業釣師。 既存の釣りに飽き足らず、常に最先端の釣りを模索し続けることを生きがいにする。 東北を拠点にフレッシュウォーターからソルトウォーター、餌釣りからルアーフィッシングまで幅広いジャンルをこなし、釣り雑誌や新聞を中心に書籍、MOOK本など多数を執筆。 近年はカヤックフィッシングチームの代表として、釣り以外のイベント等にも積極的に参加し、地域活性化に努める。