『筆之助』を実際に購入して使ってみました!
ご祝儀袋への記名や年賀状のあいさつ文など、ふだんから書くことに慣れていないとむずかしく感じる筆文字。ですがお祝いや感謝の気持ちを伝えるならば、できる限りキレイな文字を書きたいと考える人もいるのではないでしょうか。
そんな人はぜひ一度『筆之助』を試してみてください。ペン先が硬めで文字がつぶれにくく、適度なコシでメリハリのある文字が書きやすい、初心者にもやさしい筆ペンです。
また、もうひとつ注目したいのが「水性顔料インク」。耐水性があるインクなので郵便物が雨でぬれてしまっても安心ですし、水彩絵の具で色塗りする前のイラストの線画にも活用しやすい仕様です。
文字をキレイに書きたい人も、筆ペンでイラストを描きたい人も、この記事の検証レビューを参考に『筆之助』が自分に合った書き心地かチェックしてみてくださいね。
『筆之助』はどんな筆ペン? 公式サイトの情報などを調査
『筆之助』は鉛筆や消しゴムなどでおなじみの「トンボ鉛筆」が販売する筆ペン。筆圧がコントロールしやすい「エラストマー芯」を採用しており、「幅広い表現ができる筆文字」とうたっています。
ペン先の太さは「細身」のみで、硬さを2種類から選ぶスタイル。「しっかり」は墨色を含む計10色カラー、「しなやか」は墨色の1色のみが販売されています。
また、インクは墨色・カラーどちらも耐水性・耐光性のある「水性顔料インク」を使用。水にぬれても安心なので、郵便物や手紙の宛名書きにも使えます。
『筆之助』の口コミや評判は? SNSやECサイトでの評価を調査
『筆之助』の口コミ・評判を探ってみたところ、筆書きに慣れていない初心者からイラストを描く人まで、幅広い意見が寄せられていました。
それぞれの意見をまとめながら、メリット・デメリットの両方に焦点をあてていこうと思います。
『筆之助』のいい口コミ
『筆之助』は文字の強弱がつけやすく、書き心地がなめらか。そのため文字が書きやすく、初心者でも扱いやすいペン先という声が寄せられていました。
また、ペン先が細身なので小さい文字や線が書きやすく、イラストをこまかく仕上げたい人にも向いているそうです。
「しっかり」はペン先が硬いので筆圧が強い人でもつぶれにくく、「しなやか」はイラストの黒塗りがしやすいコシのあるペン先だと好評でした。
『筆之助』のイマイチな口コミ
『筆之助』は細い線や文字が書きやすい一方で、筆跡が細すぎるという声も見受けられました。また、サインペンに近い書き心地のため、毛筆の質感に寄せた筆ペンを求めている人にも向いてないようです。
好評の口コミがあったコシのよさも、「しっかり」は硬すぎる、「しなやか」は思ったようなしなり方ではなかったと、ペン先のコシがイメージとは違ってしまった人もなかにはいたようでした。
『筆之助』のインクは耐水・耐光性のある水性顔料インクを使用していますが、その影響のせいかインクの色が少しうすく感じたという口コミも見受けられました。
『筆之助』を実際に使用したレビュー&感想 検証レビュー
それでは実際に『筆之助』を使ってみた感想をお伝えしていきます。今回購入したのはインク色が墨色の「しっかり」「しなやか」1本ずつと、「しっかり」のカラー10本セットです。
「しっかり」「しなやか」の外観
まずは墨色の「しっかり」「しなやか」を使ってみます。「しっかり」はブルー、「しなやか」はグリーンのパッケージです。
パッケージの裏側には「しっかり」「しやなか」の購入時の目安が書かれています。この表記だと「しっかり」の方がより初心者向けのようです。
パッケージから出すと『筆之助』本体と、宛名書きに役立つ「お助けプレート」が付属していました。
『筆之助』は一本ずつパッケージに入っているのですが、なかには本体とあわせて「お助けプレート」というプラスチックのシートも付属していました。
これは筆ペン初心者の人がご祝儀袋などに宛名を書くときに便利。文字幅や文字列が合わせやすく、整った文字が書きやすいアイテムです。
プレートには漢数字(一・二・三など)と数字の大字(壱・弐・参など)の見本も書かれているので、調べずともすぐ書けるのがうれしいですね。
本体のサイズ感をチェックしてみると、『筆之助』の全長はキャップをつけた状態で142mmほど。
『筆之助』の太さは、だいたい10mm弱でした。
ペンのうしろにキャップを収めることもできます。このときの全長は165mmほどでした。
『筆之助』は「しっかり」が濃いブルー、「しなやか」が濃いグリーンで区別できるため、2本が並んでいてもわかりやすい外観です。
サイズ感は、一般的なサインペンより少しだけ細身の印象。ただしキャップをうしろに収納すると長さがでるので、手が大きめの人でもそこまで書きにくさは感じなくて済むのではないかと思いました。
「しっかり」「しなやか」の書き心地
ペン先の根元の幅は「しっかり」「しなやか」どちらも2mmほど。
ペン先の長さは、どちらもだいたい3mm弱でした。
「しっかり」のペン先は硬めで細い線が書けますが、筆圧を強めにするとわずかにしなります(写真は筆圧強め)。
「しなやか」のペン先は「しっかり」よりも少しやわらかめで、コシが感じやすいしなやかさを持っています(写真は筆圧強め)。
筆圧を変えながら「とめ・はね・はらい」のわかりやすい「永」の字を書いてみました。文字幅は10~15mmほどです。(左:しっかり、右:しなやか)
今度はひらがなを書いてみました。文字幅は0.5~0.8cmほどです。(左:しっかり、右:しなやか)
『筆之助』は細めの筆跡ですが、筆圧の強弱にあわせてペン先がしなってくれるので、文字の強弱をつけることが可能。そのため漢字の「とめ・はね・はらい」もしっかり表現でき、ひらがなも「はね・はらい」が表現しやすかったです。
ペン先は硬めでしなりがあるので、筆圧を強くしても文字がつぶれにくいのもうれしいポイント。筆圧が強い人でもキレイに書きやすいのではないでしょうか。
文字幅は「しっかり」は5mm幅ほど、「しなやか」は10mm幅ほどが書きやすいと筆者は感じました。
インクの質感を検証
かすれ具合を調べるために〇を描いてみたところ、どちらもかすれはみられませんでした。(上:しっかり、下:しなやか)
次はインクの速乾性をチェック。画用紙に書いて指ではらってみたところ、インクの出方によってバラつきが。ですが一番遅くても30秒ほどで乾きました。(右:しっかり、左:しなやか)
ノート紙の場合はどちらも5秒以内で乾いたので、使う用紙によっても速乾性は左右されそうです。(右:しっかり、左:しなやか)
インク色は油性サインペンと比べると少しうすめな印象です。ちなみに公式サイトではインク色は「墨色」と書かれていました。
うすいノート紙で塗りつぶした裏側を見ると、にじみはみられませんでした。
そして一番おどろいたのが耐水性。水性染料を使用した筆ペンと比較すると、耐水性のよさがハッキリとわかります。
一般的な筆ペンはインクに水性染料が使われていることが多くあります。ですが『筆之助』は耐水性・耐光性のある「水性顔料インク」を使用。画用紙に書いた文字を水でぬらしても、インクが水に溶けることなくキレイに残っていました。
そのため、郵便物の宛名書きにも使っても安心ですし、着色するイラストの線画にも使いやすいでしょう。インクの濃さは油性サインペンと並べると少しうすめの発色ですが、ふつうに文字を書くぶんには問題ない濃さだと筆者は感じました。
速乾性は用紙によって左右されそうですが、画用紙でも25秒以内で乾いたのは速い方だと思います。ノート紙なら5秒ほどで乾いたので、手紙を書くときはインク汚れを気にせずスラスラと書けそうです。
「10色セット」の使い心地レビュー
続いては10色セットを検証。透明のプラスチックケースにキレイに収まっています。
裏側には『筆之助』の解説や使用例が書かれていました。
ケースから出した状態。キャップとペンのうしろが該当のカラー色なので、わかりやすいですね。ちなみに一番右にある墨色は、最初にご紹介した「しっかり」と同じ商品が組み込まれていました。
キャップもさきほどご紹介した「しっかり」「しなやか」と同じように、ペンのうしろに収めることができます。
それぞれのカラーを画用紙に書き、キャップとの色味を比較してみました。
『筆之助』の10色セットは現状、ペン先が「しっかり」の硬さのみ販売されています。筆跡も墨色の「しっかり」と同じく細い方なのでぬり絵にはあまり向かず、こまかい線画のイラストを描いたり、おしゃれな吹き出し文字を書いたりする方が適しているかもしれません。
画用紙に文字を書くとイエローだけ輪郭が見えにくかったり、ピンクがやや紫の入った色味であることに気づきましたが、全体的に使い勝手のいいカラーがそろっていると筆者は感じました。
ペン先の根元の幅は、墨色の「しっかり」と同じ2mmほどでした。
ペン先の長さも3mmほどで、墨色の「しっかり」と同じサイズ感です。
インクの乾きを画用紙でチェックしたところ、レッド・オレンジ・ブルー・ブラウンの乾きは15秒ほど。
そのほかのカラーは10秒以内で乾きました。
そしてカラーも水性顔料インクを使用しているため、耐水性もごらんのとおり水にぬれても大丈夫でした!
10色セットのカラーもすべて「水性顔料インク」を使用しているので、墨色のときと同じく画用紙にイラストを描いて水にぬらしても、インクが水に溶けることはありませんでした。
水性染料の場合は、水に溶ける性質を利用して色を混ぜることも可能ですが、逆に色を混ぜずに線引きをしたい場合には『筆之助』のような水性顔料が役立ってくれるでしょう。
インクの乾き時間はカラーによってわずかに前後しましたが、画用紙の場合は全体的に10~20秒ほどで乾いたので速乾性もいい方だと筆者は感じました。
サイズ | 最大幅15×全長142mm |
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インクタイプ | 水性顔料インク |
インクカラー | 墨色 |
ペン先のかたさ | しっかり仕立て(かため) |
サイズ | 最大幅15×全長142mm |
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インクタイプ | 水性顔料インク |
インクカラー | 墨色 |
ペン先のかたさ | しっかり仕立て(かため) |
サイズ | 最大幅15×全長142mm |
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インクタイプ | 水性顔料インク |
インクカラー | 墨色 |
ペン先のかたさ | しなやか仕立て(やわらかめ) |
サイズ | 最大幅15×全長142mm |
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インクタイプ | 水性顔料インク |
インクカラー | 墨色 |
ペン先のかたさ | しなやか仕立て(やわらかめ) |
サイズ | 最大幅15×全長142mm |
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インクタイプ | 水性顔料インク |
インクカラー | イエロー、グリーン、ブルー、パープル、ピンク、レッド、オレンジ、ブラウン、グレー、墨 |
ペン先のかたさ | しっかり仕立て(かため) |
サイズ | 最大幅15×全長142mm |
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インクタイプ | 水性顔料インク |
インクカラー | イエロー、グリーン、ブルー、パープル、ピンク、レッド、オレンジ、ブラウン、グレー、墨 |
ペン先のかたさ | しっかり仕立て(かため) |
『筆之助』を実際に使ってみてわかったこと 総合評価:4.4点
筆之助を試した感想をチャートにしてみました。
ペン先のコシ:5
デザイン:4
持ちやすさ:4
かすれにくさ:5
速乾性:4
※執筆者の主観を数値化したものです。
『筆之助』のペン先は硬めで、本格的な毛筆よりもサインペンに近い質感。コシがあるので文字にメリハリをつけやすく、キレイな文字や線が書きやすいと筆者は感じました。そのため、ふだんから筆文字に慣れていない初心者でも、文字つぶれなくキレイに書きやすいでしょう。
ペン先は細めなので、イラストを描く人の視点から見ると色塗りには不便さを感じるかもしれません。その代わり、こまかい線画のイラストを描いたり、おしゃれな吹き出し文字を書いたりするのには向いているのではないかと感じました。
「水彩顔料インク」はしっかりと耐水性があったので、大切な郵便物の宛名書きにも安心。イラストを描く場合は、水にぬれてもインクがとけにくいので、線画に活用しやすい筆ペンだと思います。
コシのあるペン先で、表現の自由度が幅広い『筆之助』。キレイな筆文字を書きたい人も、イラストに使える筆ペンを探している人も、ぜひ手に取って書き心地を体感してみてくださいね!
サイズ | 最大幅14×全長190mm |
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インクタイプ | 水性染料インク |
インクカラー | 全108色 |
ペン先のかたさ | - |
サイズ | 最大幅14×全長190mm |
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インクタイプ | 水性染料インク |
インクカラー | 全108色 |
ペン先のかたさ | - |
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Amazon、楽天市場での筆ペンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
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