『バレットジャーナル』が初心者に選ばれる理由とは
「バレットジャーナル」は、学習障害のあるアメリカ人デザイナーのライダー=キャロル氏が考案した、箇条書きでタスクを記録・管理する手帳術。日本でも近年書籍で紹介されたことにより、実践する人が増えています。
今回紹介する『ロイヒトトゥルム・バレットジャーナル』は、「バレットジャーナル」でスケジュールやタスク管理ができるよう、さまざまな工夫がされています。
ほかのノートやビジネス手帳にはない特徴として挙げられるのは、「バレットジャーナル」のタスク管理に必要不可欠な「KEY」の一覧表があるところ。「KEY」は自分で独自のものを作って活用することも可能ですが、『ロイヒトトゥルム バレットジャーナル』に表記されている「KEY」は、ライダー=キャロル氏が考案したものです。
そのため、基本のルールに沿って「バレットジャーナル」を試したい人や、自分で「KEY」をつくるのはニガテな人に適したノートだといえます。
また、『バレットジャーナル』は、各ページにページ番号を振り、「INDEX」(目次)「FUTURE LOG」(年間カレンダー)「MONTHLY LOG」(月間カレンダー)「DAILY LOG」(1日ごとのタスクを書く欄)をつくるという基本ルールがあり、この部分がわかりづらいと感じて挫折してしまう人も多いようです。
しかし、『ロイヒトトゥルム・バレットジャーナル』には、全ページにあらかじめページ番号が振ってあるうえ、「INDEX」(目次ページ)と「FUTURE LOG」(年間カレンダーページ)が用意されているので、はじめてバレットジャーナルに挑戦する人でもノートをつくりやすいでしょう。
『バレットジャーナル』はどんなノート?
『ロイヒトトゥルム・バレットジャーナル』はドイツの伝統的なノートブランド「ロイヒトトゥルム」の商品のなかのひとつ。
バレットジャーナルでは「ラピッドロギング」と呼ばれる方法で、中点「・」(英語ではBullet)を使ってタスクを箇条書きに記載していきます。
『バレットジャーナル』では、中点「・」を打ったり「KEY」を記入しやすくしたりするためにドット方眼を採用しています。ページ数は大容量の240ページ。一年中のスケジュールやタスクを書き込めます。
ノートサイズはA5サイズでやや大きめ。ポケットには入りませんがハードカバー仕様で耐久性にすぐれているので、カバンに入れて持ち運んで使える手帳です。
『バレットジャーナル』の口コミ&評判
『バレットジャーナル』の口コミ&評判をインターネット上で調査してみたところ、「バレットジャーナル」にはじめて挑戦する人や、「バレットジャーナル」を活用して夢や目標を叶えたい! という向上心の強い人が多く利用していることがわかりました。
『ロイヒトトゥルム・バレットジャーナル』を実際に使用した人の生の声のなかから信ぴょう性の高いものをいくつかご紹介します。
『バレットジャーナル』のいい口コミ
はじめて「バレットジャーナル」に挑戦する人が、イチからノートを作るとなると大変だけれど、このノートには、KEY(もちろん自分で追加も可能)やFUTURE LOGページなどが設定されている。そのためKEYをどうしようか、どう書けばいいのか迷うことがないのがいい。という声が多くありました。
さらにINDEX、ページ番号、ページ用のシールがすでに用意されているのでラクに「バレットジャーナル」を作ることができて便利。目次もあり、ページ数も入っているので、分類や検索も容易に行えるという声も。
「バレットジャーナル」初心者でも、手間をかけずともラクにノートを作るための工夫がされているノートだということがわかります。
『バレットジャーナル』の悪い口コミ
思った以上に紙が薄めで、筆圧が強い方だと裏うつりするかもしれないとの声がありました。また、値段の割には紙質がイマイチだという声もちらほら。
後ほどレビューにて詳しく説明しますが、高級ビジネス手帳のような薄くてなめらかな紙質を求めている人には不向きです。
『バレットジャーナル』を徹底レビュー!
今回ご紹介するのは、『バレットジャーナル』のブラックカラーのノートです。サイズはA5版です。
『バレットジャーナル』の外観。表紙に「BULLET JOURNAL」と型押しがしてありカッコいい見た目です。表紙はゴムでとめるタイプで中身が開いたり折れたりするのを防げます。
表紙の帯からお察しのとおり、ノートの中身は全て英語表記で、日本語表記は一切ありません。帯には『バレットジャーナル』の説明書が付属しているのと、しおり紐が3本ついていること、そして、ページ数が記載してあることが小さく記載されています。
『バレットジャーナル』のカバーや紙質、機能性をチェック!
まず、カバーの厚みや質感をチェック。ハードカバーなので曲がったり折れたりはしません。適度に厚みがあり表面はツルッとしていて、水や汚れ、衝撃に強く毎日持ち歩いてもOK。
綴じ方としおり紐をチェック。しおり紐白、グレー、黒の太めの紐がついています。ノートの綴じ方は糸かがり綴じでどのページもフラットに開いて書きやすく、ページによって書き心地が異なるということはありません。
ノート紙の紙質をチェック。紙が薄いことを指摘する口コミがありましたが、他社製品のノートと比較しても厚すぎず、薄すぎずといった印象で、表面もなめらかでした。ペンを走らせるには申し分ない紙質です。
ただ、ノート紙の角部分が毛羽立っているページが少しありました。個人差があると思いますが、紙質が荒っぽいと感じる方もいるかもしれません。
また、各ページ角部分にはページ番号がふってあります。後ほど説明しますが、ノートの最初の部分にあるインデックスページに自分の見たいページを記入しておくと、あとで見返すときに便利ですよ。
裏表紙の裏側には、丈夫な紙のポケットがついています。ノートをとる際に必要なシールやしおり、メモなどを入れておくのに役立ちます。
ノートを保管するときに役立つラベルシール付。ラベルシールは背表紙にはりつけて題名や年度などを書いておくと、本棚に入れたとき見つけやすくなります。
『バレットジャーナル』の使い方は? 実際の使用レビュー
ノートのとり方が、イマイチわからない……という人のために、手帳やノートをとるのがニガテな筆者が、実際に『バレットジャーナル』を試してみました。
まず、表紙裏側を見ると、ノートをつくるために必要不可欠な「KEY」の一覧表があります。この「KEY」を「DAILY LOG」(1日のタスク管理をするページ)でそのまま使っていけば、「バレットジャーナル」初心者の人でもかんたんにタスク管理をすることができます。
もちろん、自分で思いついた独自のKEYをここに書き記して、使うことも可能です。
「KEY」の意味は以下のとおりです。
「・」タスク(To Doリストなど)
「ー」Note(メモ、思いついたことや、実行するかどうかわからないこと)
「○」Event(誕生日のタスクなど、とくに大事な予定)
「*」Priority signifier(重要なイベント!)
「取り消し線」Irrelevant(不必要になったタスク)
タスクを箇条書きするときに、タスクの前に「・」を入れるのですが、完了したり、予定を先送りしたりしたときに、以下のマークを「・」の部分に書きこみます。
「×」Completed(完了・終了したことを表す)
「>」Migrated(タスクを明日または近日中に移行したことを表す)
「<」Scheduled(翌月以降の未来に予定を移したことを表す)
「KEY」は「DAILY LOG」ページでタスクを記入・管理するときに使います。これは筆者が『バレットジャーナル』を使用しはじめたばかりのころの「DAILY LOG」。『バレットジャーナル』のルールに則り、完了したタスクには「×」先送りしたタスクには「>」、不必要となったタスクには取り消し線を入れてみました。
『バレットジャーナル』で日々のタスク管理をおこなうことにより、どのようなタスクをしっかりとその日にこなせたのか、先送りしがちになるのかが、ひと目でわかるようになります。
「バレットジャーナル」は、ノートの最初のページに目次ページをつくるというルールがあります。『ロイヒトトゥルム バレットジャーナル』でも、最初のページに「INDEX」とかかれた目次をつくるための横罫のページがあり、自分でページ数や項目を書きやすいです。
「INDEX」(目次ページ)は通常、ある程度ノートを書き込んでからつくるのですが、筆者は最初にどんなことをノートにまとめたいのか、あらかじめ設定しておいたほうがやりやすいタイプだったため、おおまかに項目だけを書き、ページ数を後から書き足すことにしました。
月々のテーマ&目標と振り返りは、独自にページをつくりました。好みによって、デイリーログをウィークリーログに変更したり、自分の好きな使い方ができるのがバレットジャーナルのいいところですね。
スケジュールやタスクの管理だけでなく、やりたいことや叶えたいこと、目標などを記載したかったので、巻末に叶えたいことリストや、理想の自分象、ビジョンボードなどを独自につくってみました。
ページ数が240ページととても多いので、スケジュールやタスクの管理だけでなく目標達成のためのノート術も応用し、活用することができます。
「INDEX」(目次ページ)の次にあるのが「FUTURE LOG」(年間カレンダーを記載するページ)が4ページあります。うまく罫線を引いて2020年10月〜2021年12月までのカレンダーをつくることができました。
旅行や大切な人の誕生日、子どもの学校のイベントなど、ざっくりと日付がわかっている予定を書き込んでいきます。
「FUTURE LOG」(年間カレンダー)で1年のおおまかなスケジュールを書いたら、次に「MONTHLY LOG」(月間カレンダー)を書いていきます。
「FUTURE LOG」(年間カレンダー)に記載した事柄を、時間や場所などをさらに細かく書くイメージです。右側にはおおまかなタスクや、誰かに言われたことや指示されたことなどのメモをとる欄にしてみました。
「MONTHLY LOG」(月間カレンダー)を書いたあと、先ほど紹介した「DAILY LOG」をつくっていきます。これを、毎月ごとにつくり積み重ねていきます。
サイズ | A5サイズ(横14.5×縦21cm) |
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紙質 | 上質紙 |
仕様 | 見出し用ラベルステッカー、しおり、ポケット |
サイズ | A5サイズ(横14.5×縦21cm) |
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紙質 | 上質紙 |
仕様 | 見出し用ラベルステッカー、しおり、ポケット |
『バレットジャーナル』を使ってみてわかったこと 総合評価:4.0点
『バレットジャーナル』を試した感想をチャートにしてみました。
デザイン:4
紙質:4
見やすさ:4
使いやすさ:3
耐久性:5
※執筆者の主観を数値化したものです。
『ロイヒトトゥルム バレットジャーナル』は、手帳やノートをとるのがニガテな人でもルールを守れば記入しやすいノートであることがわかりました。
「KEY」を活用することで日々のタスクややるべきこと、やれなかったことなどを客観視できるので、自分の行動パターンを見直し、今後どう行動すべきかがわかるようになります。
『バレットジャーナル』を使ってバレットジャーナルに挑戦し、日々のタスクを効率よくこなせるようになりましょう!
今回紹介した『バレットジャーナル』のカバーはブラックですが、カバーのカラーバリエーションはブラックの他にもエメラルド、ノルディックブルーの2種類があります。ブラックカラー以外を探しているという人は、そちらもチェックしてみてくださいね。
サイズ | A5サイズ(横14.5×縦21cm) |
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紙質 | 上質紙 |
仕様 | 見出し用ラベルステッカー、しおり、ポケット |
サイズ | A5サイズ(横14.5×縦21cm) |
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紙質 | 上質紙 |
仕様 | 見出し用ラベルステッカー、しおり、ポケット |
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ノートの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのノートの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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