「フランス紅茶」のおすすめ商品の比較一覧表
フランス紅茶の選び方 人気ブランドの歴史や特徴も解説
Cha Tea 紅茶教室代表の立川 碧さんに、フランス紅茶を選ぶときのポイントを教えてもらいました。
ブランドで選ぶ
Cha Tea 紅茶教室代表
フランスはコーヒー大国なので、実は紅茶の消費量というのは日本とそれほど変わらないくらいです。そのため、フランス人はたまにしか飲まない紅茶に対して非日常や高品質を求める傾向があり、フランスには高級志向の紅茶ブランドがたくさん根付いています。
たとえば、老舗ブランドの「フォション」や「エディアール」は、もともとは高級食材店でした。ほかには、今やフランス紅茶の代表的ブランドに成長した「マリアージュフレール」、マリー・アントワネットをテーマに商品展開する「ニナスティー」など……ブランドロゴ、パッケージ、茶葉の品質、ブレンドの技術、総合した芸術を競い合うブランドがたくさんありますので、お気に入りのブランドを探す楽しみを味わってみてください。
フォション(FAUCHON)
フォションは日本でもなじみのある老舗ブランド。フォションの紅茶を代表するのがアップルティーです。リンゴの甘酸っぱさと香りが絶妙です。フレーバーの種類も豊富です。
エディアール(HEDIARD)
日本でも有名な高級食料品店の「エディアール」。その紅茶は、センスのいい鮮やかな赤の缶が印象的です。エディアールの紅茶の定番はアールグレイティー。
マリアージュ フレール(mariage freres)
マリアージュ フレールはフランスでもっとも歴史ある紅茶専門店。ルイ14世もマリアージュ フレールの紅茶を愛飲していたとか。
マリアージュ フレールの紅茶といえば、高級感のある黒のパッケージの「マルコポーロ」が代表格です。
ニナス(NINA's)
ニナスは、1672年に創業されたエッセンシャルオイルの会社が前身。フレグランスブランドの香りづけの技術で、軽やかなフレーバーの紅茶が人気です。フランス王妃マリー・アントワネットとも縁があるブランド。
クスミティー(Kusumi Tea)
ロシアにルーツを持つ、フランスで愛される老舗紅茶ブランド。紅茶(ブラックティー)のほかにも、緑茶(グリーンティー)、希少な白茶(ホワイトティー)、マテ茶、ルイボスティーなどのラインナップがあります。
ジャンナッツ(Janat)
ジャンナッツはフランスの紅茶ブランドの中では求めやすい価格。それでいて良質な紅茶を提供してくれるブランドです。フルーツ系のフレーバーが人気でバリエーションも豊富。
フレーバーで選ぶ フルーツやスパイス、花の香りをつけたフレーバードティーが人気
Cha Tea 紅茶教室代表
フランス紅茶といえば、その香りを連想する方も多いのではないでしょうか。日常で紅茶を愛飲する機会が少ないフランスでは、もともと香水文化の根強いことも影響し、茶葉にフルーツやスパイス、ハーブ、花の香りをつけたフレーバードティーが人気です。
週に一度、花屋に立ち寄り、自分のためにいい香りの花を購入し癒やされるように……週に一度口にする紅茶にも、気分が高揚したり、リラクゼーションを感じたりする香りを求めるのがフランス紅茶の楽しみ方。
コーヒー党の方も、フランス人のように香りを重視して好みの紅茶を探してみるのもおすすめです。フレーバー技術が発達しているフランス紅茶ならではの香りの華やかさに酔いしれてみましょう。
パッケージのデザインにも注目
Cha Tea 紅茶教室代表
フランス紅茶を一言で表すとしたら、それは「総合芸術の世界」。非日常の紅茶だからこそ、茶葉の品質だけでなく、パッケージにもこだわるのがフランス流です。
洗練された紅茶缶のデザインはそのブランドのコンセプトがギュッと詰まっていて、リビングやキッチンのインテリアとしても評価されています。デザインの意味を知って、紅茶を選ぶのもフランス紅茶ならではの楽しみです。
フランス紅茶のおすすめ8選 贈り物にもふさわしい高級紅茶も厳選!
うえで紹介したフランス紅茶の選び方のポイントをふまえて、Cha Tea 紅茶教室代表の立川 碧さんにおすすめ商品などを紹介します。ブランドやフレーバーの特徴を見比べながら、自身にぴったりの商品を探してみましょう。

マリー・アントワネットと縁の深いブレンドティー
若い女性に大人気の紅茶ブランド「ニナス」は、1672年に創業されたエッセンシャルオイルの会社を前身としています。そのためフレーバーの着香技術に定評があり、日本の水で紅茶を淹れても飲みやすい軽やかな香りづけが特徴。エッセンシャルオイル会社時代は、なんとフランス王妃マリー・アントワネットのために香水を献上した歴史も。
そんな縁からニナスティーは紅茶会社として唯一ヴェルサイユ宮殿の敷地内に作られた「王の菜園 ル・ポタジェ・ド・ロワ」と専売契約をしています。『マリーアントワネットティー』は、王の菜園で収穫されたアップルとローズをブレンドした特別な紅茶。愛らしいピンクの紅茶缶も気持ちを高揚させてくれることでしょう。

日本にフランス紅茶を認知させた逸品
「フォション」はフランス紅茶を代表する老舗ブランド。その歴史は、1886年にパリ・オペラ座近くのマドレーヌ広場にあるマルシェで、スパイスや紅茶などの異国から輸入した食料品を販売したことから始まります。
1960年代から、紅茶にフルーツのフレーバーを着ける、着香という技術を確立し、今日のブランドの顔として君臨する『アップルティー』をプロデュースしました。日本でも早くからお歳暮、お中元、贈答品として定着しています。アップルはマリー・アントワネットが愛したフルーツとしても知られる、フランス人の心に根付いた果物。フランスらしい華やかなアップルの香り、まずは老舗ブランドからお試しください。

旅をテーマにしたフランス紅茶
1854年に創業したマリアージュフレールのブランドテーマは「紅茶で世界旅行」。今では定番になっている「黒い茶缶」は、男性も購入しやすいようにと紅茶業界ではじめて取り入れられた色です。
1番人気のブレンドティー『マルコポーロ』は、13世紀に活躍したヴェネチアの商人マルコポーロの壮大な冒険をテーマにしたブレンドティー。マルコポーロはヴェネチアから中国まで旅をして世界的な注目を浴びました。チベットの美しい高原に咲き誇る花々、異国を感じるバニラの甘い香り。1杯の紅茶で、マルコポーロの旅した遠い地へ想いを馳せられる……そんな夢を実現させてくれるファンタスティックなフレーバードティー。ぜひ飲んでいただきたいブレンドです。


日替わりで香りを楽しんで
猫のマークが愛らしい「ジャンナッツ」ティーは、1872年にプロヴァンスで創業しました。気まぐれな性質のはずの2匹の猫は、貿易のために家を不在にする主人にいつも忠実で、玄関先で彼の帰りを待ち焦がれていたとか。そんな2匹の猫の主人に対する忠誠心を、顧客に対する忠誠心に置き換え……ジャンナッツはつねに最良の商品を顧客に提供してきました。
こちらのアソートは、アップル、ストロベリー、ピーチ、マスカットの4種類のフレーバードティーが、楽しみやすいティーバッグの形でセットになっています。フレーバーは「もぎたてのフルーツ」をイメージし、フレッシュ感を大切に着香されています。気分をリフレッシュしたいときにぜひどうぞ!
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紅茶専門家からのメッセージ
Cha Tea 紅茶教室代表
贈り物にも喜ばれるフランス紅茶
食に並々ならぬこだわりがあるフランス人ならではのパッケージへのこだわり、そして香りの豊かさ。フランス紅茶は、日常飲料として紅茶を飲まない日本人にとって、エンターテイメント性のあるギフトとしても人気の商品です。
フランス紅茶の世界には紅茶を淹れることだけでなく、食べ合わせ、そして茶器のセレクトと、総合芸術としての楽しみが広がっています。お気に入りのブランドが見つかったら、ぜひブランドのホームページなどで、そのこだわりを知ってみてくださいね。
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※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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紅茶はワインと同じように産地により香りや味が異なり、楽しむ器の形状によって風味も変化しますが、まだまだ知識の普及が進んでおらず「紅茶」とひとくくりにされてしまうことが多い飲みものです。 飲む紅茶、文化としての紅茶、皆さまが自分好みの紅茶を探すお手伝いが出来れば嬉しいです。