ガラス製ティーポットの魅力とは? 人気の理由とは?
ガラス製ティーポットはクリアティーポットとも呼ばれ、ガラス容器で透明のため、中身が見えるのが大きな魅力です。ティーポットのなかで茶葉が広がる様子(ジャンピング)や、抽出されたお茶の色が見えるため、味や香りに加えて、見た目も同時に楽しむことができます。
ふだんのティータイムはもちろん、ゲストのおもてなしで使っても喜ばれるでしょう。また、ティーポットのなかにお湯を注いだときも、どのくらい入っているかがわかりやすく、湯量の調整がしやすいです。
ガラス製ティーポットの選び方 人気のハリオ、ボダム、キントーなど
自分の使い方にぴったりのガラス製ティーポットに出会うために、選び方のポイントを紹介します。
【1】淹れる人数に適した容量
【2】ジャンピングのしやすさ
【3】注ぎ口の形
【4】対応熱源
【5】開口部の大きさ
【6】茶こしの素材
【7】ティーカップとの相性
それぞれ詳しくみていきましょう。
【1】淹れる人数に適した容量の商品を選ぶ
どのように使うのか? 何人分を入れるのに必要なのか? いろいろ用途などを考える方も多いと思います。
しかし、ティーポットで重要視したいのはやはり、何人分を入れるのに使うのか? という点です。そこに注目して、ガラスポットを選ぶ基準を決めてください。
1~2人分なら「300~500ml」
1~2人の少人数用としてメインに使う場合は、300~500mlのティーポットが適しています。ティーカップ1杯あたりが150~160mlのため、1人で飲むのには大きいようにも感じられます。
しかし、少量のお湯と紅茶ではジャンピングがうまくいかず、味がじゅうぶん抽出されにくいことも。最低でも容量300ml(2杯分)以上のティーポットを使うのがおすすめです。
3人以上で使うなら「600~1,000ml」
3人以上分を淹れることが多いなら、600~1,000mlのガラス製ティーポットが使いやすいです。とくにパーティーシーンでは、1,000ml前後の容量があると、一度に約6杯淹れられるので、ゲストを待たせずに済むでしょう。
ただし、ティーポットの容量に対して入れる湯量が少なすぎてもジャンピングがうまくいかず、味が引き出せなくなってしまいます。そのため、よく淹れる杯数に合った、ジャストサイズのものを選びましょう。
【2】「ジャンピングのしやすさ」に注目して選ぶ
ティーポットにお湯を入れたときに、茶葉が上下に動くことを「ジャンピング」といいます。適切にジャンピングが起こればお茶の味わいをしっかり抽出できるため、ジャンピングしやすい商品をチェックしましょう。
丸みのある形状だとジャンピングしやすい
ティーポットの形状によって、ジャンピングの具合は異なります。とくに丸みのあるティーポットだと、お湯が大きく対流するため、茶葉もジャンピングしやすい傾向があります。
また、丸いフォルムのティーポットは、かわいらしい雰囲気も魅力のひとつ。ジャンピングのしやすさと、見た目のよさを両立している点も魅力です。
茶こし付きなら片付けもかんたん
「お茶は好きだけど、茶葉の片づけが面倒」と、感じている人も多いのではないでしょうか。ガラス製ティーポットには、なかに茶こしをつけて使うタイプの商品もあります。
茶葉がティーポットのなかで散らばらず茶こしがキャッチしてくれるため、あと片づけがらくなのがメリットです。ジャンピングしやすいように、大きくて深さのある茶こしかどうかを確認しましょう。
注ぎ口にフィルターがあるタイプもおすすめ
茶こしの代わりに、ティーポットの注ぎ口にフィルターがついている場合もあります。茶こしを使わない分、より茶葉のジャンピングが起こりやすいのが特徴です。
茶こしタイプより茶葉の片づけには多少の手間がかかるものの、お茶の味わいや香りをじゅうぶん引き出したい人には、注ぎ口にフィルターがついたティーポットが適しているでしょう。
【3】注ぎ口の形も重要なポイント
紅茶を淹れるとき、最後に注ぐ1滴のことを「ゴールデンドロップ(ベストドロップ)」といいます。紅茶のおいしい成分が凝縮しており、味の決め手ともなる重要なものです。
そのため、ゴールデンドロップまでしっかり注げる、水切れが良く液垂れしにくい注ぎ口かどうかを確認してください。使用感は口コミを参考にするといいでしょう。
また注ぎ口は、茶渋を洗い残しやすい部分なので、太くて短いタイプのものを選べば、きれいに洗いやすいでしょう。
【4】電子レンジ対応や直火で使えるものだと便利
「ゆっくり飲んでいる間に、ティーポット内のお茶が冷めてしまった」という経験をおもちの人もいることでしょう。電子レンジ対応のガラス製ティーポットなら、そんなときでもサッと温めなおしができて便利です。
また、電子レンジだけでなく、直火に対応したガラス製ティーポットもあります。直接そのまま火にかけられるため、別の道具でお湯を沸かす手間が省けるほか、チャイやミルクティーなど、煮出すタイプのお茶も作れて、さらにティータイムの楽しみ方が広がるでしょう。
【5】開口部が大きいと洗いやすい
茶渋などの汚れがつきやすいアイテムだからこそ、お手入れ方法は重要なポイントです。開口部が広くデザインされているティーポットなら、なかまで手が入って、きれいに洗いやすいのがメリットです。
また、食洗機に対応している商品なら、自分で洗う必要がなく時短になります。ゆったりとティータイムを過ごすためにも、あとのお手入れがかんたんなものを選びましょう。
【6】茶こしの素材で選ぶ
ガラス製ティーポットに付属している茶こしには、さまざまな素材が使われています。ここでは、素材ごとの特徴を紹介します。
丈夫な「ステンレス製」
ステンレスは、丈夫で長持ちしやすいのが魅力です。また、網目がこまかいため、茶葉をしっかりキャッチしてくれます。その分、茶葉が目詰まりすることがあるので、使用後はしっかり洗い落としましょう。
紅茶をはじめとして、日本茶や中国茶、ハーブティまでいろいろな用途に使え、幅広くお茶を楽しみたい方にぴったりです。
軽量な「プラスチック製」
プラスチックは、なんといっても軽いのが大きな特徴です。大きめのポットを使うときも、プラスチック製の茶こしなら軽くて負担になりにくいでしょう。
また、落としてしまっても、割れたり形状が変化したりすることが少ないため、気軽に使いやすいのもうれしいポイントです。プラスチック製は茶渋がつきやすいため、定期的にお手入れするとよいでしょう。
高級感のある「陶磁器製」
透明なガラス製ティーポットに陶磁器製の茶こしがセットされた商品は、エレガントで高級感があります。デザイン性にこだわりたい人や、ゲストのおもてなし用に使いたい人にはぴったり。
また、食洗機で洗えるものもあるため、お手入れの手間も省けます。ただし、陶磁器製の茶こしは、落としたりぶつけたりすると破損しやすいため、扱う際は注意が必要です。
【7】ティーカップとの相性もチェック
ガラス製ティーポットは、カップ&ソーサーなど、ほかの食器類と一緒に並べて使うアイテムです。ティータイムに、おしゃれなコーディネートを楽しむには、全体的なバランスが大切。
ティーカップと統一感のあるデザインなら、すてきな雰囲気が演出できおもてなしにもぴったり。手持ちのティーセットとの相性を考えながら、ティーポットを選ぶのもおすすめです。
ガラス製ティーポットのおすすめ12選 おしゃれでかわいい! 日本製耐熱ガラスポットも!
ここからは、管理栄養士の渡辺愛理さんと編集部が選んだ、おすすめのガラス製ティーポットを紹介します。それぞれの特徴などをチェックしながら、お気に入りをみつける参考にしてくださいね。
▼~500ml(1~2人分)

ハリオ『リーフティーポット・クリア 』は少量でも入れやすく、大きめの茶こしが付いているので、少量のお湯でも茶葉が広がりやすく、抽出時間が短くて済みます。
少量でもしっかり浸る大きめの茶こし
ステンレスの茶こしがセットされた、ガラス製ティーポットです。茶こしが大きく深さもあるため、少量のお湯で抽出する際も茶葉が広がりやすいでしょう。
本体とフタは電子レンジでも使用可能なほか、食洗機にも対応しているなど使い勝手がよく、普段使い用のティーポットとしておすすめです。
ジャンピングを重視した丸形
ジャンピングが起こりやすい丸形のデザインで、茶葉が上下にしっかり動くよう工夫されているのが特徴です。高級感のある24金メッキの茶こしは、注ぎ口の根元にセットするタイプなので、茶葉の様子やきれいなお茶の色が存分に楽しめます。
茶こしを外せば電子レンジで使えるため、温めなおしにも便利。太くて短い注ぎ口は茶渋がたまりにくく、お手入れのしやすさも魅力です。
使い勝手とデザイン性を両立
コロンとした丸いフォルムの本体と、フィルターつきのフタがセットになった、おしゃれなガラス製ティーポットです。
ハンドルが大きいため、手の大小に関わらず持ちやすくなっています。食洗機に対応していますが、パーツが少ないのでサッと手洗いも可能。また、ティーライトキャンドルであれば直火も使えるなど、デイリーに使いやすい手軽さが魅力です。

イワキ『レンジのポット・茶器』は、少人数向けのガラスポット。開口部が広くプラスチックのため、とても洗浄が楽なので、清潔にも保ちやすいものになります。
開口部が広くてしっかり洗える
プラスチック製の茶こしがついた、少人数向けのガラス製ティーポットです。開口部が広くデザインされているため、茶こし・本体とも洗いやすいのがメリット。
また、底面もプラスチックでカバーされているため、机と接触してガラスが破損するなどのトラブルが防げて、気軽に使いやすいでしょう。ブラックのほか、カラフルなもも色とまっちゃ色も展開されています。
独自のフレンチプレスで抽出
コーヒーの抽出に使われていたフレンチプレスを、紅茶に応用したアイテムです。お茶を好きな濃さに抽出したら、上からフィルターを押し下げて茶葉をプレス。茶葉がフィルター下部に閉じ込められて、それ以上濃くならないようになっています。
飲む前に茶葉を取り出す必要がないため、より手軽にお茶が楽しめるでしょう。また、交換用パーツがそろってるため、必要に応じて買い替えながら長く愛用できます。
有田焼が目を引くティーポット
ガラス製の本体に有田焼の茶こしとフタがセットされています。紅茶や日本茶、ハーブティまで、さまざまなお茶に使用可能。
有田焼には上品な絵柄があしらわれており、エレガントなティータイムを演出してくれます。絵柄は全部で26種類も用意されており、好みのデザインが見つかるはず! 電子レンジ対応です。

イワキ『SNOWTOP ティーシリーズ ティーポット500ml&ダブルウォールマグ2個セット』は、おしゃれなデザインのため、来客時に使うポットとして持っておくのがおすすめ。
美しい球体ポット
ユニークな球体にデザインされた美しいティーポットに、ガラス製のマグが2つセットされています。フタがフィルターつきになっているほか、プラスチック製の茶こしも付属しているため、必要に応じて使いわけが可能。
マグ本体は二重構造になっているので、熱いお茶を淹れてもそのまま持てて便利です。おしゃれなデザインが施されたフタもついており、見た目がよいほか、お茶の香りも逃しません。
重ねて収納できる1人用のティーセット
300ccのガラス製ティーポットと、磁器製のカップ&ソーサーが含まれています。ティーポットには、カップ&ソーサーと同じ絵柄が入った、陶器製茶こしがセットされているので、統一感があっておしゃれです。
また重ねられるため、場所を取らずに収納できるのが魅力。1人で優雅なティータイムを過ごすのにぴったりのティーセットでしょう。
▼600~1,000ml(3人分以上)
弱火なら直火もOK!
400度まで耐えることができる耐熱ガラスを使用。弱火であれば、直火にも対応しています。茶こしを外せば、電子レンジの使用や食器洗い乾燥機の使用も可能。
液だれしにくい注ぎ口で、ティーカップ3杯分ほどの量を一度に作れます。ステンレス製の茶こし付き。
透明感があり、適度な厚みと重みで安定感もばっちり。使いやすさを考えて作られたグラスは、来客時のおもてなしやプレゼントにもおすすめです。
片手で注げるスマートデザイン
ステンレス製のフタで茶葉がこせるようになっている商品。傾けてもフタが落ちにくいため、手で押さえる必要がないほか、360度どこからでも注げるなど、使い勝手のよさが魅力です。
フタを取ると、本体がそのままコーヒードリップ用のサーバーとして使える2way仕様になっており、バリエーション豊かなドリンクが楽しめると人気。パーツはすべて分解可能で、こまかい部分もしっかり洗えるので、衛生的に使えます。
手早く洗いやすいプラスチック茶こし
耐熱ガラスの本体に、プラスチックストレーナーが付属しています。茶こしがプラスチック製なので、洗うときにも手を滑らせて割ってしまうトラブルが防げ、気軽に扱えるのがメリットです。
また本体は電子レンジで使用できるため、680ml分まとめて作ったお茶を、温めなおしながらゆっくり楽しむのもいいでしょう。
たっぷり作れる1,000mlサイズ
1,000mlと大容量のティーポット。家族で一緒に飲むときや、パーティーシーンのほか、まとめて作っておきたいときにもぴったりです。
茶こしは軽いプラスチック製で扱いやすいうえ、お茶の香りをじゅうぶんひきだせる形状にデザインされているのが特徴です。また、本体は耐熱ガラス製で、茶渋がつきにくいためメンテナンスもラクでしょう。
「ガラス製ティーポット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ガラス製ティーポットの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのガラス製ティーポットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
おいしい紅茶を淹れるコツ ティーポットの使い方
おいしい紅茶の淹れ方をチェックしましょう。
・まずは、ティーポットとカップにはお湯を入れて、事前に温めておきます。
・お湯の温度は、沸騰直後の100℃が適切。やかんでお湯を沸かす場合、5円玉サイズの泡がぼこぼこと出てくるまで待ちましょう。
・温めたティーポットに、人数分の茶葉を淹れます。1人あたりティースプーン1杯(2~3g)の計算です。
・お湯は1杯あたり150~160mlで計算し、必要量を勢いよく注いでください。
・こまかい茶葉なら2分半~3分程度、大きい茶葉なら3~4分程度蒸らします。
・ティーポットのなかをスプーンでそっとひと混ぜしたら、均一の濃さになるよう、各カップにまわし入れましょう。
ガラス製ティーポットは容量や機能性を確認して いかがでしたか?
ガラス製ティーポットは、ジャンピングする茶葉や、お茶の色が外から見えるため、楽しいティータイムを演出してくれます。さまざまな形状や素材の商品があるため、各商品の特徴をチェックしながら、お気に入りをみつけましょう。
電子レンジや食洗機、直火に対応しているものであれば、使い勝手がよく、日常使いにもぴったりです。この記事で紹介したおすすめの商品や、おいしい紅茶の淹れ方も参考にしながら、ぜひあなたもすてきな時間を過ごしてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
大学卒業後、病院・介護老人保険施設での勤務を経て、フリーランス管理栄養士となる。 自身が冷え性に長年悩んできた経験から、冷え性に悩む方への食事カウンセリングや料理教室講師をメインに、その他レシピ開発やコラム執筆、栄養士さん向けWebライター講座を行っている。