フォルティアを実際に購入して使ってみました

書きやすく、デザインのよいボールペンが欲しいと思っても、「値段は抑えめに……」と思う人は多いはず。筆者も「このボールペンがいいけどちょっと高いなぁ」と思い、安さとペン先の細さのみにこだわって今までは選んでいました。
高級感があって価格も抑えめのボールペンがないか探してみたところ、目についたのが『フォルティア』でした。口コミを見ても、「価格のわりに重量感や高級感がある」という高評価が多いので期待も高まります。
『フォルティア』には形状の違うものがいくつかあります。ノック式、ツイスト式の違い、太さの違いで使い心地にどれほどの差があるのかは気になるところです。
本記事では、『フォルティア』の使い心地が気になっている人のために、形状の異なる『フォルティア300』『フォルティア500』『フォルティアVC』の3種類を実際に購入して試した結果をお伝えします!
フォルティアってどんなボールペン? 公式サイトの情報などを調査
ゼブラから発売されている『フォルティア』。300と500は「スマートでシンプルなフォルム」がキャッチフレーズのボールペン。高級感をもたせながらもスリムなデザインが特徴です。
『フォルティアVC』は、見た目の高級感に加え重厚感もあり、持つ人の個性を演出しやすいよう20色のボディカラーが特徴。
3種類とも油性インクを搭載し、ペン先サイズは0.7mmですがボディサイズはそれぞれ異なります。
ボールペンのペン先を出す形式は、『フォルティア300』のみがノック式で、『フォルティア500』と『フォルティアVC』がツイスト式(回転式)です。
フォルティアの口コミ&評判 SNSやECサイトでの評価は?

『フォルティア300』『フォルティア500』『フォルティアVC』で共通して多かった口コミは、「価格のわりに高級感がある」といった内容でした。ほかにも、いくつか意見があったので、ポジティブな口コミ、ネガティブな口コミにわけて紹介しておきます。
ポジティブな口コミ
3種類に共通するのは、「書き出しがスムーズ」「書き心地がよい」といった口コミでした。『フォルティア300』と『フォルティア500』には、「高級感があるのに軽くて使いやすい」という声もありました。
ネガティブな口コミ
3種類に共通するのは「クリップがきつい」という意見が目につきました。そのほかのネガティブな口コミについてはそれぞれの商品の特徴に基づくものなので種類ごとに分けて紹介します。
フォルティア300
・この細さならもう少し長いほうがいい
フォルティア500
・かなり細いため、力を入れないと滑ってしまう
・長い時間使うと疲れる
・ツイスト式だが、細いため回しにくい
フォルティアVC
・重心が上部にあるため、書くときに安定しない
・日常使いには重すぎる
・ゲルインキに比べると薄い
フォルティアを実際に使用してわかったこと 検証レビュー
今回は、『フォルティア300』『フォルティア500』『フォルティアVC』の3種類を購入しました。
筆記用具に欲しい基本的な要素として「書き心地」「握りやすさ」「乾きの早さ」「裏うつり」のほか、「ボディサイズ」「クリップの強さ」についても検証したので、その結果をお伝えします。
書き心地は?

書き始めがスムーズな点や紙滑りがよいといった点では3種類とも同じです。書き心地はどれもよかったです。机の上に紙を1枚だけ置いた状態で書いてもペン先のボールは空回りせず、スムーズに書けました。
『フォルティア500』は、ペン先と紙との摩擦でかかるボールペン特有の抵抗感が若干あると思いました。
修正テープ上の書き心地

口コミの一つに「修正テープの上でもスムーズに書ける」とあったので、本当かどうか検証してみました。
結果は、ボールペン特有の抵抗感が若干ある『フォルティア500』も、引っかかることなくスムーズに書くことができました。
握りやすさは?

『フォルティア300』(一番上)は全長138.9mm、最大幅が8.8mm
『フォルティア500』(真ん中)は全長131.2mm、最大幅7.6mm
『フォルティアVC』(一番下)は全長137.2mm、最大幅12.1mm
『フォルティア300』『フォルティア500』『フォルティアVC』の中で筆者がもっとも握りやすく、ほどよい重量感だと感じたのは『フォルティア300』でした。『フォルティア300』はグリップに滑り止めが付属しており、ほかの2種類よりも握り心地はよかったです。
『フォルティア500』は滑り止めがなくボディも細いため、筆圧が強い人はしっかり握っていないとペン先のほうに手が滑っていきます。ただし、軽く支えて書く人であれば滑る心配はないと思います。
『フォルティアVC』は、重量感があり、ボールペン上部のほうが重いため、書いているときの安定感に欠ける印象を受けました。筆者も最初は書きづらかったのですが、慣れてくるとそれほど苦には感じませんでした。
ノック&ツイストのしやすさを検証
ノック式は『フォルティア300』のみで、『フォルティア500』と『フォルティアVC』はボディの中央部分でひねってペン先を出すツイスト式です。
『フォルティアVC』は特にひねりにくいとは感じませんでしたが、『フォルティア500』は本体が細く、支えられる部分が少ないせいか、ひねるのに力が必要だと感じました。

ノック式の『フォルティア300』は、ノック部分をしっかり押し込むとペン先がでる仕様です。

ペン先を出した後、もう一度ノック部分を押した場合、写真の位置までであればペン先は戻りません。ですので、「ノックの部分にちょっと触れただけでペン先が引っ込んでしまうようなボールペンは苦手」と感じている人にはおすすめできます。
乾きの早さは?

『フォルティア300』と書き、すぐにマーカーを引く。同様の作業を『フォルティア500』と『フォルティアVC』でも行い、インクがどれくらい早く乾くのかを検証してみました。

じっくり見ると、3種類とも文字に若干こすれた跡が残っています。ただ、写真を拡大しないとよくわからない程度なので、インクの乾きは早いといえるのではないでしょうか。
裏うつりはする?

書き心地を調べた際に使用した紙をそのまま裏返しにして、裏写りの具合を確認しました。
筆者は、筆圧が強いほうなので、紙1枚だけを机の上に置いても若干裏に凸凹した跡が出ます。ノートの場合だと、凸凹とした跡はもっと出るでしょう。油性ボールペンなのでインクが染み出してしまうことはありませんでした。
クリップの強さを検証

口コミで「クリップが強い」という意見が目についたため、強さの程度を検証するつもりでノートに挟んでみたところ、それぞれクリップの深さに大きな違いがあることがわかりました。
『フォルティア300』(左)が一番頭が飛び出ており、『フォルティアVC』が一番深い位置で収まっています。
3種類のクリップの強さをそれぞれ検証
どのくらいクリップが強いのかを検証するため、A4のコピー用紙1枚にそれぞれのボールペンを挟んでみました。

『フォルティア300』は、紙とクリップの接点を手で支えるとスッと挟めますが、ペン先のほうを持った状態だと動画のように紙が曲がってしまいます。
『フォルティア500』『フォルティアVC』も同様に、紙1枚には挟みづらいです。

『フォルティア300』はボディが軽いため、紙に挟んだ状態で横にしても落ちてくることはありません。

『フォルティア500』は『フォルティア300』に比べてかなり細く、クリップを掴みづらいため、紙には挟みにくいと感じました。『フォルティア500』もボディは軽いため、挟んだ状態で紙を横にしても落ちてくることはありません。

『フォルティアVC』はボディが太いため、紙に一番挟みやすいと感じました。しかし、重量が3つの中で一番重いため、紙を横にすると下に傾きます。
ZEBRA(ゼブラ)『フォルティア300』
※レーダーチャートは執筆者の主観を数値化したものです

ZEBRA(ゼブラ)『フォルティア500』
※レーダーチャートは執筆者の主観を数値化したものです

ZEBRA(ゼブラ)『フォルティアVC』
※レーダーチャートは執筆者の主観を数値化したものです

フォルティアを実際に購入して試してみたうえでのまとめ レビュー総括
フォルティア3種類を実際に使ってみた結果、『フォルティア300』はスルスルとした書き心地に加え、握り心地のよさも求める人におすすめのボールペンだと感じました。
『フォルティア500』はペン先と紙との摩擦でかかるボールペン特有の抵抗感が欲しい人、コンパクトに持ち歩きたい人におすすめできるボールペンだと感じました。
『フォルティアVC』は重厚感があり、書き心地のよさを求める人におすすめできるボールペンだと感じました。
ただし、『フォルティア300』はノック式、『フォルティア500』『フォルティアVC』はツイスト式という点は認識しておきましょう。
3種類ともに、替えインクも販売されているので、ボディはそのまま、中身を入れ替えれば引き続き使えます。
また、今回検証した3種類のほかに、ペン先の太さ0.5mm、全長106mmの『フォルティアef』も販売されています。
どのバージョンも高級感があるわりにはリーズナブルだと思うので、使いやすそうだと思った人はぜひ試してみてください。
ZEBRA(ゼブラ)『油性ボールペン替芯 F-0.7芯(BR-1B-F-BK)』
ZEBRA(ゼブラ)『フォルティアef』
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「生活雑貨」「キッチン用品」「ギフト・プレゼント」カテゴリー担当。妻と娘が二人で料理をしているのをほほえましく眺めながら、息子と食べる担当になっている30代編集者。あると便利な日用品を買っても使わず、怒られているのは内緒。