犬の肉球の保護や怪我予防に靴や靴下は必要!
愛犬に靴や靴下を履かせることで、見た目がかわいらしくなる以外にも、足元を守るというメリットがあります。散歩中は地面を裸足で歩いている状態なので、夏はやけどから、冬は凍傷になることを防いでくれるといった役割があります。
また、ガラスや尖った石から肉球を守る効果もあり、怪我の予防にも効果的。室内でもフローリングの上で滑るのを防止にすることで足腰を痛めにくくなりますよ。
犬用の靴・靴下の選び方
犬用の靴と靴下を選ぶときは見た目や機能など、選ぶポイントがいろいろあって迷うところ。ここからは選ぶときに重視したいポイントを解説していきます。
チョイスするアイテムによって使い心地にも違いが出るため、愛犬にとって履きやすい商品を選んであげましょう。
サイズは正確に計測しておこう!
人間用と同じように、犬用の靴と靴下にもサイズがあります。事前に各足のサイズを正確に計測して、ぴったりのものを選びましょう。
足のサイズを測定する際は紙の上に犬を立たせて、ペンや鉛筆で足のふちをなぞってトレースすると正確に計測できます。足型の縦と横の一番長いサイズをメジャーや定規で計測しましょう。また、しっかりと立たせた状態で、足首の太さも測っておくといいでしょう。
履かせやすいつくりと装着感に注目
犬用の靴と靴下で注目したいのが、履かせやすさと装着感。履かせるのに苦労したり、すぐに脱げてしまったりするのは愛犬にとってもストレスです。
繰り返すと履き物自体がいやになってしまう可能性もあるので、脱げにくい工夫やすんなり履かせることができるつくりの商品を選んであげましょう。
脱げにくい工夫がされているかチェック
犬が走ったり遊んだりした際に、カンタンに脱げてしまっては履かせている意味がありません。脱げにくい工夫がされている商品を選ぶのが重要なポイント。
面ファスナーやボタンなどで脱げないようになっている商品や、入り口部分が伸縮性の強い材質でできているアイテムがおすすめです。可能であれば、足首上部までしっかりとホールドできるタイプをセレクトするのが望ましいでしょう。
伸縮性があると履かせるのが簡単
犬は自分で靴や靴下を履いてくれるわけではないので、履かせやすさも重要なポイント。伸縮する素材でできていると手間がかからずにすんなりと履かせることができ、装着していても違和感を感じにくいでしょう。
とくにはじめて装着する場合は、今までつけたことがないものを足につけるので、犬が困惑する可能性もあります。伸縮性があるタイプを選べば、そういった状況でも無理なく履かせることができるため、靴下嫌いになりにくくなります。
シーンや季節に適したアイテム選びを
人は履く靴や靴下をシーンや季節に合わせて選んでいます。犬用の場合も同じように、着用するシチュエーションやシーズンを考えて選ぶのがポイント。目的に適した商品をチョイスして、愛犬が歩きやすい環境を整えてあげましょう。
耐久性と通気性があれば夏の散歩にうってつけ
実は犬の足裏も人と同じように汗をかきます。人と同様に犬も足が蒸れるのを不快に感じるため、通気性にも注目しましょう。
夏の散歩では、耐久性と通気性が重要なポイント。夏のアスファルトは表面温度が60℃を超えることもあるので、熱に弱い材質だと溶けてしまう可能性があります。熱からしっかり守ってくれる商品を選びましょう。
ちなみに、ゴムやシリコンでできたタイプは、汗の逃げ場や空気の流れがなく通気性がよくありません。そのため、縫い方や組み合わせている材質で通気性をカバーしている商品を選ぶのがポイント。散歩が終わったあとは早めに脱がせて、蒸れを解消してあげれば、愛犬も喜んでくれるはずです。
冬の散歩には防寒性にすぐれた靴をチェック
犬は基本的には寒さに強い動物ですが、なかには苦手な犬種もいます。寒さが気になる季節に選びたいのが、防寒性にすぐれた靴です。内部に起毛素材を採用しているなど、保温性能が高い商品だと愛犬も快適。乾燥も防げるので、肉球のひび割れ防止に一役買ってくれます。
また、冬場の散歩には靴底の素材にも注目しましょう。ラバー素材を採用している商品なら滑りにくいので、快適に歩くことができます。
レインブーツなら雨の日でも安心して外出できる
雨の日の散歩後に室内へ入るためには、濡れた毛や汚れた足をキレイにしなければいけません。レインブーツを履かせれば、足に付着する泥や砂に悩まされることが少なくなります。飼い主からすれば、面倒な作業が減るのはありがたいもの。
ブーツの素材は、シリコンやゴム製であれば防水性が高く、水を弾いてくれます。
滑りやすいフローリングは滑り止めつき靴下を
室内で使用する場合は、シリコンなどの滑りにくい素材を採用した商品や、裏に滑り止めがついているものを選びましょう。フローリングは滑りやすく、転んでしまうと捻挫や脱臼をしてしまうおそれがあります。また、成長期の犬であれば、骨格の成長にも影響する場合もあるので要注意。
また、犬のケガを防ぐ以外にも、フローリングや畳が爪で傷つくことも防いでくれる効果が期待できます。
足を怪我しているなら専用の靴下で保護を
散歩に出て外を走り回ったせいで、犬が足を怪我するのはよくあることです。怪我した足をそのままにしておくと、さらに状態を悪化させてしまいます。
足を怪我した犬には、傷を保護するために靴下を履かせてあげましょう。包帯を巻くよりも世話が簡単になりますよ。
足の怪我を保護する専用の靴下や靴も販売されているので、いざというときのために用意しておくといいでしょう。
カラー選びはワンちゃんの毛色に合わせて
犬用の靴や靴下のデザインを選ぶうえで注目したいのが、犬の毛色に合わせること。カラーリングをまとめることで、おしゃれに着用できるでしょう。カラーバリエーションが豊富な商品からチョイスするのも上手な選び方です。
また、目立ちやすい蛍光色を配色した商品を選ぶと視認性が高まり、万が一の事態を防ぐ効果も期待できます。
ストレスを与えないように靴や靴下は少しずつ慣らしていこう ドッグトレーナー&トリマーからアドバイス
一般社団法人Share the Happiness代表理事
例年の猛暑に加え、災害大国でもある日本においてワンちゃんが靴を履くことは万が一の場合に足裏を保護してくれるので大切な一品です。
とはいえ、いきなり履かせることは避けましょう。四肢はワンちゃんにとって繊細な部分でもあるので、まずは室内で後ろ足から。うまく履けたらご褒美と共に褒めてあげて下さい。
その後、体重の多くを支えている前足に進みましょう。室内で履けるようになってから屋外へ。焦らずに少しずつ慣らすことが大切です。
犬用の靴と靴下おすすめ2選【室内用】 フローリングでも脱げない・滑らない
ここからは、室内向けの犬用の靴・靴下を紹介していきます。どの商品も履かせやすいので、家のなかで活発に動き回る愛犬に、滑りにくく安全な環境を提供してあげられます。
一般社団法人Share the Happiness代表理事
『トライバルロングラバーソックス』は私も使用したことがありますが、面ファスナーのお陰で脱げづらく伸縮性のある生地なので履かせやすい点がおすすめです。
ワンちゃんの場合、履かせっぱなしも蒸れてしまうのでダメですが、誤飲の防止にも脱げてしまわないことが重要なポイントになります。
介護をしている子、関節の弱い子が室内で使用するのに向いているでしょう。

走り回っても安心のゴム素材採用
面ファスナーで履き口を留めることができるため、走り回っても脱げる心配がない犬用の靴下。暑い日のアスファルトや冬の雪道でも走ることができるので、幅広いシチュエーションで重宝するでしょう。
さらに、ゴム素材を採用しているため室内のフローリング対策も可能。床で滑ってしまいやすい犬も安心して室内で運動できます。
目を惹くおしゃれでかわいいチェック柄
かわいらしいデザインが魅力的な犬用の靴下。チェック柄がプリントされていて、見た目のかわいらしさを重視したい飼い主に向いている商品です。よそ行き用としても活躍してくれるでしょう。
足裏部分には滑り止めがついているのも魅力のポイント。滑りやすい床の上でも、安心して歩いたり走ったりできます。機能性も充実したおしゃれな靴下です。
犬用靴おすすめ2選【夏・ふだん使い向け】 通気性がよくワンちゃんも快適!
次に紹介するのは、夏場やふだん使いに向いている犬用靴4選です。暑い日の散歩には通気性や耐久性が重要なポイント。天気がよいとワンちゃんはアクティブに走り回るので、脱げにくい工夫にも注目したいところです。飼い主と愛犬どちらにとっても快適な散歩を目指しましょう。
軽量素材が軽やかな足元をサポート
軽い履き心地のため、毎日使用してもストレスになりにくい犬用シューズ。日常使用を想定して作られているため耐久性が高く、撥水加工も施されています。軽量素材を採用し、快適な動きを的確にサポートしてくれるでしょう。
洗濯機にも対応しており、清潔に使用することができます。汚れを気にせずに、ヘビーローテーションで着用できるのはうれしいポイント。
※ショップによってサイズが異なる場合があります。
犬用靴おすすめ3選【雨の日・防寒に】 防水・防寒力に特化!
さいごに紹介するのは、雨の日や冬場に向いている犬用の靴おすすめ3選です。寒い日には防寒性能はもちろんのこと、防水性能にも注目したいところです。滑りやすいシチュエーションでは、靴底の素材も重要なポイントに。安全に歩ける商品を選んであげてください。
一般社団法人Share the Happiness代表理事
『ラバードッグブーツ』はワンちゃん用の靴の先駆けとなった商品だといえます。汚れたり破れたりしても交換できるので衛生的です。
履かせるのに少しコツがいりますが、ワンちゃんとオーナーさんのコミュニケーションをはかる点ではいい時間になるともいえます。難しい場合はトレーナーさんにお願いするのもいいでしょう。
ケガをしてしまった子の足裏の保護に一本だけといったような使い方もありますし、ひとつ災害用グッズに入れておくこともおすすめします。

使い捨ても可能なラバーブーツ
使い捨てと再利用どちらも可能な天然ゴムの犬用ブーツ。カンタンに履かせることができるうえに、ムダな装飾がないので安全に着用できるのが魅力です。
クッションなどが底にないデザインなので、犬が違和感を覚えることなく歩けます。3セット(12枚)がパッケージされているため、汚れや破れてしまっても気にせずに使用可能です。
一般社団法人Share the Happiness代表理事
『ポーラートレックス』は運動量が多い子、アウトドアを楽しむことが多いご家庭におすすめです。
ワンちゃんが蹴り上げる足先の前の部分までゴムで覆われている点、ブーツタイプで足首まで履かせてからベルクロとジッパーで固定する点からも走っても脱げにくいの点がおすすめするポイントです。
また、チャックにカバーがついているおかげで歩いてもカチャカチャと音がすることがなく、落ちにくくなっていてうれしい心遣いです。
凹凸仕様のゴム底採用で滑りにくい!
雨の日の滑りやすい道との相性がいいゴム底が凹凸の犬用レインシューズです。滑りにくいうえに耐久性も高いゴム製の靴底により、悪天候でも安全に歩くことができます。夏の暑いアスファルトからも肉球を守ってくれる役割も担ってくれるでしょう。
犬が歩きやすいと感じられる、ゴムバンドでホールドしているのもポイントです。

雪道にも対応できる本格的な一足
雪道でも安心して使用できる犬用のブーツ。本格的なアウトドアシーンでもしっかりとしたグリップ力で、滑りやすい足元を守ってくれます。スノーキャンプを一緒に楽しむときの、心強い一足となってくれるでしょう。
断熱材の生地を使用した耐寒性にも注目。寒さから足を守りながらも、通気性にもすぐれている高機能な商品です。
「犬用靴・靴下」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 犬用靴・靴下の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの犬用靴・靴下の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
犬が靴を履くのを嫌がるときの対処法
普段は裸足でいるため、中には靴や靴下を履くのを嫌がる犬もいます。そんなときの対処法をここでお伝えします。
まず、犬が靴を嫌がったときのNG行動は、無理やり靴を履かせてしまうことです。そんなことをしてしまえば、犬は靴に対してさらにストレスを感じ、ますます履くことを嫌がるようになってしまいます。
犬が靴を履くことを嫌がったときには、靴を受け入れられるようになるまで段階を踏んで対処していきましょう。
まず、足にものが触れることに慣れさせる
犬が靴を嫌がる原因の1つに、足にものが触れることに対する違和感があります。そのため、その感触に慣れれば靴も受け入れやすくなるはずです。
まずは、飼い主さん自身が犬の足にふれてみます。はじめは嫌がるかもしれませんが、日常の中で少しずつ触れる機会を増やしていきましょう。
決して焦らずに、少しずつ足に触れる回数や時間を増やしていけば、犬の方も足にものが触れることに慣れていきますよ。
前足から靴を履かせて室内を歩かせてみる
犬が足に触れられることに慣れてきたようなら、いよいよ靴を履かせてみましょう。といっても、いきなりすべての足に履かせるのは急ぎすぎです。まずは、嫌がることが比較的少ない前足から、靴を履かせてみましょう。
無事に靴を履かせられたら、いきなり外に連れ出すのは危険なので、室内で歩かせてみてください。その時点で靴を嫌がるようなら、無理強いせずに脱がせましょう。そして、また足を触れるところからやり直します。もし、靴を履いたまま室内を歩けたようなら、力いっぱい褒めてあげてください。
靴を履かせて屋外へ連れ出す
靴を嫌がらずに室内を歩けるようになったら、外へ連れ出してみましょう。急に環境を変えるのはよくないので、普段のお散歩コースをゆっくり歩くのがおすすめです。
ただ、室内では靴ありで歩けても、外に出たとたんに靴を嫌がることも考えられるので、そうなった場合はすぐに家へ戻りましょう。もう少し室内での歩く練習を重ねてから、再び屋外の散歩に挑戦してみてくださいね。
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季節や使うシーンに合う靴と靴下を
犬用靴と靴下のおすすめ商品をご紹介しました。
かわいいデザインの商品を選ぶのも重要ですが、滑り止めや履きやすさといった機能性に注目してあげると愛犬も快適に歩くことが可能に。夏は通気性、冬は防寒性といったように着用する季節やシーンに合わせて選んであげましょう。散歩が楽しくなるような商品を見つけてあげてください。
あなたがほしい犬用靴と靴下を選んでみてくださいね。
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日本では数少ないトレーナーとトリマーの二足の草鞋を履き、高齢犬のトリミングなどを積極的に行う。 また出張という飼い主さんとの近い関係性から病気予防や異変の早期発見、飼い主さんの悩み等、多方面から総合的なサポートし現在までに2万頭以上の犬と関わる。 「南極物語」「ハチ公物語」等日本の殆どの犬を題材とした映画のドッグトレーナー(宮 忠臣)を叔父に持ち幼い頃から犬と共に育つ。 元警視庁女性警察官。日本動物専門学校、専門学校日本動物21で専任講師を経て出張トリミング&トレーニング「犬のMIRAI」(現Treasure)を起業。 保護支援活動やセミナー、ライター活動も精力的に行なっている。