にんにく絞り器の選び方 簡単ににんにくのみじん切りができる!
イタリアンでもよく使うにんにくは調理器具や手にニオイが付くのが困りものですね。しかし店頭に並ぶにんにくしぼり器はどのようなポイントに気をつけて選べばよいかわからないものです。選ぶべき点をおさえて自分に合ったにんにくしぼり器を購入しましょう。
生活コラムニストのももせいづみさんに、にんにくしぼり器の選び方を教えてもらいました。ポイントは次のとおり。
【1】プレスタイプorみじん切りタイプ
【2】お手入れのしやすさ
【3】使う場所に合わせる
【4】にんにく以外の食材にも使えるか
【5】収納場所も考慮する
上記のポイントをおさえることで、より具体的に自分に合うにんにくしぼり器を選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】プレスタイプと みじん切りタイプならどちらを選ぶ?
にんにくしぼり器は、ハンドルの溝ににんにくを挟んで潰すようにしぼる「プレスタイプ」と、押し付けたり回転させてカッターの刃で「みじん切りタイプ」の、2タイプに大きく分かれます。
にんにくの食感をあまり残したくない調理には潰しながらしぼるプレスタイプを、食感を残したい調理にはみじん切りタイプを選びましょう。
食材に下味をつけたり、ラーメンなどのスープに入れたりするにはプレスタイプ、炒め物や調味料に加えるにはみじん切りタイプが向いています。日常の調理のどんな場面で使うのかをよく考えて、選んでみてください。
【2】使用後のお手入れが楽なものを選ぶことが大切
プレスタイプのにんにくしぼり器は、しぼったあとににんにくのカスが残りがちで、最後までよくしぼりきれないと、ムダも出ます。
また、みじん切りタイプのものは容器の中に粉砕したにんにくが残ることも。しっかりと無駄なく、にんにくが処理できて取り出しやすいものを選ぶことが大切です。
プレスタイプのものはしぼり出し穴にカスが詰まりにくく、洗いやすいものを。みじん切りタイプは手を汚さずに切ったにんにくが取り出しやすいデザインを選ぶと扱いがラクです。
【3】キッチン? テーブル? 使う場所も重要なポイント
ラーメン屋さんでよく見かけるプレスタイプのにんにくしぼり器は、手を汚さずに直接にんにくを鍋やお皿に入れられるので、キッチンだけでなく鉄板焼きや鍋料理などのテーブル調理にも使えます。
みじん切り用のカッターの中はまな板とセットで使うものがあったり、みじん切りにしたにんにくを取り出すときにスプーンなど別の道具が必要になったりするものも。
使ったあとにそのままカウンターやテーブルの上に置けるかどうかも、ちょっとしたポイントです。どんな場所で主に使いたいのかをイメージして選択してみてください。
【4】にんにく以外の食材に使えるタイプが便利
ふだんのお料理にそれほどにんにくが登場しないという場合は、にんにくをしぼるためだけに道具を買うのも気がひけるという人もいるかもしれません。そんなときは、ほかの食材にも応用できる商品を選んでください。
たとえばプレスタイプのにんにくしぼり器なら、しょうがをしぼったり、ホールペッパーやナツメグを砕くといった使い方もできます。みじん切りタイプでは、オリーブやナッツ、鷹の爪などを細かく切ることにも使えます。
このようにひとつにんにくしぼり器を持っていると、フードプロセッサーやフードミルを使うほどではないけれど、ほんの少しにんにくやしょうがのみじん切りが欲しいといったときに便利です。にんにく以外の食材への利用もイメージして選んでみてください。
【5】収納場所もよく考えて
食器洗い機を利用している人は、対応しているにんにくしぼり器を選ぶと使用後のケアが楽にすみます。手洗い派の方も、にんにくしぼり器は、使用後に隅々までよく洗いよく乾燥させてからしまうようにしたいもの。
そして収納場所を考えて購入することも重要なポイントです。一般的な日本の食卓では、毎食にんにく料理が必ず並ぶというケースは少数派。そのためにんにくしぼり器を購入しても、使用頻度の高くないツールを入れる場所に収納しがちです。
しかし、奥にしまいこんでしまうと死蔵品になってしまうことも。せっかく手に入れたにんにくしぼり器を活用するためにも、収納しやすく出しやすい場所に定位置を決めてあげてくださいね。
にんにくしぼり器のおすすめ7選 見た目も機能性も大切!
上で紹介したにんにくしぼり器の選び方のポイントをふまえて、実際に生活コラムニストのももせいづみさんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。にんにくしぼり器はにんにく以外にもしょうがなど、ほかの食材にも応用できるキッチンツールです。おすすめポイントを参考にして選びましょう。

使い勝手で定評がある定番のプレス式
シンプルでしっかりした作りの定番のプレス式のにんにくしぼり器です。にんにく2~3片が一気にしぼれる大きさ。プレス部分の上部に突起がついているので、最後まで無駄なくにんにくを搾り出すことができて、残りカスの処理もしやすいです。
こうしたプレスタイプのしぼり器の中には、プレス上部がフラットなものもあり、これはしぼり残しが出ることも。最後までしっかりと押し出せる構造のものを選ぶほうが、にんにくのムダが出ません。
シンプルなデザインで凹凸が少ないので、洗いやすく、食器洗い機に入れることもできます。クロムメッキのシンプルながら美しいデザインです。
重さ | 240g |
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サイズ | 155×29×50mm |
材質 | クロムメッキ付き亜鉛合金 |
重さ | 240g |
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サイズ | 155×29×50mm |
材質 | クロムメッキ付き亜鉛合金 |

つぶしたにんにくがきれいに押し出せる仕組み
NY発のキッチンブランド、オクソーのガーリックプレスは、グリップ部分が柔らかくて滑りにくいので握りやすいのが特徴。
にんにくを潰す穴は、円形ではなくて角型。プレス部分の上部はフラットですが、ハンドルを回転させると、赤い突起の部分で穴に詰まったにんにくを内部に押し戻して、きれいに処理できます。
プレス上部に突起をつけるのではなく、あえて回転させ反対側から突起でにんにくを押し戻すことで、きれいにしぼりカスを取り除くことができるという仕組み。ユニバーサルデザインを掲げているオクソーならではの発想ですね。
にんにくだけではなく、小さなすだちなどをしぼることもできるそうなので、用途は広がりそうです。
重さ | 365g |
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サイズ | 170×55×50mm |
材質 | ポリプロピレン、熱可塑性エラストマー、ナイロン、亜鉛合金 |
重さ | 365g |
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サイズ | 170×55×50mm |
材質 | ポリプロピレン、熱可塑性エラストマー、ナイロン、亜鉛合金 |

一度にまとめておろせる回転式
グリップを握ってにんにくをしぼるプレスタイプと違い、カップの中ににんにくを入れて、ハンドルを回してねじを締める方法でしぼり出す仕組み。ハンドルのプレスタイプは、結構な握力が必要で女性にはつらいこともあるのですが、ねじ式なら楽にしぼり出すことができます。
また、ハンドルのプレスタイプはにんにくを入れたら、一度にしぼり出す必要がありますが、この形なら必要量だけをしぼり出してそのまま置いておくこともできるので、量の調節がしやすいのがうれしいです。短時間ならそのまま蓋をして冷蔵庫に保存しておくこともできるので、毎日の調理に少しだけ使うならとても使いやすいタイプのにんにくしぼり器です。
重さ | 90g |
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サイズ | 140×50×50mm |
材質 | AS樹脂(耐熱温度80度)・ポリアセタール(耐熱温度120度) |
重さ | 90g |
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サイズ | 140×50×50mm |
材質 | AS樹脂(耐熱温度80度)・ポリアセタール(耐熱温度120度) |

まな板に押し付けて切るから力いらず
包丁もまな板も手も汚さずににんにくを粉砕できるのがにんにく搾り器の真骨頂ですが、まな板やお皿は汚れてもいいという人には、このタイプが1番かんたん。
にんにくの上にパンチ穴の部分を押し付け、左右にゆらしながらつぶしていきます。体重をかけられるので、力のない人でもしっかりつぶすことができます。湾曲したプレートににんにくが乗るから、そのままフライパンや鍋の上に持っていくことができます。
つぶしたにんにくはスプーンなどできれいにすくい取ることができ、洗うのもとても簡単。乾燥もさせやすく、収納場所も取りません。まな板やお皿ににんにくの臭いは残ってしまいますが、とても合理的に使えるにんにくしぼり器だと思います。
重さ | 47g |
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サイズ | 190×45×30mm |
材質 | ABS樹脂・クロムメッキ付き亜鉛合金 |
重さ | 47g |
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サイズ | 190×45×30mm |
材質 | ABS樹脂・クロムメッキ付き亜鉛合金 |

どんな食材にも対応! みじん切り専用ならこれ
容器ににんにくを入れて上から押すと、押すたびに刃が30度ずつ移動してみじん切りをするチョッパータイプ。1回で一気に粉砕できるほかのタイプに比べて、チョッパーの刃を何度か動かし続ける必要がありますが、まな板や手を汚さずに好みのサイズにみじん切りにできるという長所もあります。
また、しょうがや唐辛子など他の食材も自在にカットできるので、たとえばしょうがとにんにくを一緒にみじん切りにしたいときなどにとても便利。にんにく専用というよりも、ちょっとした食材のミニチョッパーとしてひとつ持っていると、いろいろ使えて便利ですね。
重さ | 243g |
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サイズ | 直径620×173mm |
材質 | ABS樹脂・AS樹脂・ステンレス |
重さ | 243g |
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サイズ | 直径620×173mm |
材質 | ABS樹脂・AS樹脂・ステンレス |
シンプルでコンパクトなプレスタイプ
ゆるやかな曲線形状が握りやすい、プレスタイプのにんにくしぼり器。まな板いらずで使えるので、洗い物が少なくて済みます。小さめサイズで収納にも困りません。
片手で握るのは少し力がいるかもしれませんが、ペペロンチーノなどにんにくをたくさん使った料理を作るときに重宝します。
重さ | 240 g |
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サイズ | 約17×3.5×4.7cm |
材質 | 亜鉛合金(クロムメッキ)、グリップ部:ABS樹脂 |
重さ | 240 g |
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サイズ | 約17×3.5×4.7cm |
材質 | 亜鉛合金(クロムメッキ)、グリップ部:ABS樹脂 |

卓上で車のように走らせるだけでみじん切り
カップの中ににんにくを入れて回転させてみじん切りを作る貝印の商品。こちらは蓋を回転させるのではなく、本体についた車輪をキッチンカウンターや食卓に押し付けて、ころころ回転させることでカッターの刃が動き、みじん切りになるという構造です。車輪の部分には滑り止めのゴムがついているので、しっかりと早く回転します。遊び感覚で、家族も楽しく手伝ってくれそうですね。カップの中からみじん切りのにんにくを取り出す時には、小さめのスプーンやヘラがあるほうがうまくいきます。色もきれいで楽しい商品です。
重さ | 59g |
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サイズ | 55×47×70mm |
材質 | BS樹脂・ステンレス・ポリプロピレン・エラストマー樹脂ほか |
重さ | 59g |
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サイズ | 55×47×70mm |
材質 | BS樹脂・ステンレス・ポリプロピレン・エラストマー樹脂ほか |
「にんにくしぼり器」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする にんにく絞り器の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのにんにく絞り器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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一度使うと手放せなくて便利! 生活コラムニストからのアドバイス
にんにくしぼり器は調理に必ず使う必需品ではないので、購入をためらう方もいるかもしれません。でも、いざ使ってみるととても便利。私が最初に使ったのは、容器の中ににんにくを入れて、ころころ転がしてみじん切りを作るタイプのものでしたが、どうしていままで買わなかったのだろうと思うほど現在では重宝しています。
ただし、ほかの食材への応用ができないタイプや、使用後のお手入れが面倒なものは、死蔵品になってしまうおそれがあります。にんにくしぼり器それぞれのタイプの特徴を把握して、日々の調理に一番使えそうな商品を選んで、ぜひ便利に使ってみてくださいね。
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