マッシャーの選び方 調理器具のプロに聞いた!
調理器具のプロである、キッチンツール専門店「キッチンパラダイス」店主の田中 文さんに教えてもらった、マッシャーを選ぶときのポイントは以下のとおりです。
【1】「棒タイプ」か「圧搾タイプ」か
【2】サイズ
【3】つぶす面の形状
【4】材質と耐久性
【5】ほかの用途でも使えるか
上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ参考にしてみてください。
【1】「棒タイプ」か「圧搾タイプ」かで選ぶ
マッシャーには大きく分けて2種類あります。つぶす面と持ち手が1本となっている棒状のタイプと、穴の開いたカップに圧搾器でつぶしながら押し出す圧搾タイプの2種類です。
ご家庭用としては棒タイプが一般的で、収納しやすく洗うのも便利ですが、皮をむく手間を省き、たくさんのじゃがいもをマッシュしたい場合には圧搾タイプもよいでしょう。
【2】サイズで選ぶ
棒状には、つぶす面が直径5cmまでのミニマッシャー、直径8cm程度の平均的なマッシャー、直径10cm以上の大きめのマッシャーがあります。8cm程度のものがもっとも一般的ですが、離乳食やお弁当用などに使う小さめのものも人気があります。
ふたり家族まで、またはお子さんが小さい場合などは小回りの利くミニサイズがよく売れていますが、お子さんがコロッケなどをたくさん食べる小学生ぐらいになると、少し大きいサイズが必要になるようです。
【3】つぶす面の形状で選ぶ
じゃがいもをつぶす面は、穴あきタイプとくねくねとした波型タイプがあります。一般的なのは穴あきタイプで、穴の大きさによって粗さが変わってきます。
穴が大きいと小さいものがつぶしにくいこともありますが、小さすぎると逆に時間がかかり詰まりやすくなります。網目状に穴があいているほうがスピーディな作業が可能。また波型タイプも手早くつぶせ、穴あきタイプと違って詰まることがないので好まれます。
【4】材質と耐久性で選ぶ
つぶす面の材質はステンレス製とナイロン製があり、ステンレス製のほうが一般的です。ステンレスは丈夫で力が入れやすいのが特徴で、ナイロンはやわらかく軽い素材のためつぶすときにやや力が必要ですが、フライパンや鍋などのフッ素加工や琺瑯(ほうろう)が傷つきにくいという利点があります。
また持ち手の素材も確認しておきましょう。持ち手は木製や樹脂、ステンレスなどさまざまです。力が弱い人には握りやすい樹脂をおすすめします。つぶす面には大きな負荷がかかるので、素材はしっかりとしたものを選びましょう。
【5】ほかにどんな使い道があるかで選ぶ
マッシャーだけに使うには頻度が少ないという方には、「つぶす」道具だけでなく、混ぜたり炒めたり何役もこなしながら、ちょっとマッシュもできるものや、圧搾タイプならジューサーやパスタづくりができるものもあります。
家族の人数が少ない方や、あまりマッシャーを使わない方はミニマッシャーを選ぶか、何役もこなす万能ツールを探すのもいいでしょう。
マッシャーほど強度が必要なキッチンツールはない 調理器具のプロからアドバイス
マッシャーは力を入れてつぶす道具ですから、壊れやすいものです。そこで何より大切になるのは強度。頑丈なものを選ぶようにしましょう。つぶす面に対して支える棒が太めのほうが間違いありません。
また、大は小を兼ねるとはいっても、お弁当やサンドイッチ用にじゃがいも1個や卵1個つぶすだけに大きなマッシャーを毎回洗うのは面倒。お弁当や離乳食などにはミニマッシャーがあると間違いなく調理がはかどります。ふだん使いの大きめタイプと小回りのきくミニマッシャーの2種類をそろえておくのがベストだと思います。
マッシャーおすすめ4選 調理器具のプリが厳選!
上で紹介したマッシャーの選び方のポイントをふまえて、調理器具のプロであるキッチンツール専門店「キッチンパラダイス」店主の田中文さんと選ぶ、おすすめ商品をご紹介します。さまざまなタイプのマッシャーがありますので、気になるマッシャーにきっと出会えるはずですよ!

フッ素加工や琺瑯にキズをつけずにつぶす
ナイロン樹脂製のマッシャーで、熱に強くできています。じゃがいもをフッ素加工のフライパンや鍋の中で直接つぶすときや、ホーローのボウルや耐熱容器などに入れてつぶすときは、ステンレス製だとキズがついてしまいます。そんなときには熱に強くやわらかい素材のナイロン製だと安心です。
フッ素加工やホーローの鍋でやわらかく煮た野菜をそのままつぶしたり、トマトソースを作ったりするときなどは、このような傷をつけないナイロン製が重宝します。ナイロン製は軽いのが特徴ですが、その反面、ステンレス製に比べるとつぶすときの力は必要かもしれません。

小回りのきく丈夫な万能マッシャー
持ち手からヘッドまで一体型のステンレスで、使いやすく衛生的。ヘッドのつぶし面は4.7cmと小さく、全体の長さも16.5cmですので、2~3人分のポテトサラダや離乳食、お弁当などに向いているでしょう。小さいので引き出しに入れても邪魔になりません。
力強く押してつぶしてもステンレスが厚く丈夫なため、びくともしません。持ち手部分の先端はフック状に折り返してあり、そこを握りこんで親指を上部にかけると、小さくても意外と力が入れやすくなります。また、フックを使って壁などにもかけられます。台所にもう大きなものを買い足したくないという方でも、このミニマッシャーなら場所も取らず、日々のごはんづくりに活用できて便利です。

丈夫で使いやすい安心の定番品
持ち手が樹脂でヘッド部分がステンレス、つぶし面が穴あき型という、ポテトマッシャーの定番型。何にでも活用でき、大は小を兼ねる十分な大きさです。負荷がかかるヘッド部分の強度が高く、取っ手とのバランスも良いため、力が入れやすく万人向きです。
つぶし面は穴あき型で、イモ類、ゆで卵、豆などをまんべんなくつぶすことができます。穴は小さくないため、小さな豆などはつぶしにくいことがあるにしても、このくらいの丈夫さと大きさがあれば普段使いには大きな問題はないでしょう。

つぶすだけではもの足りない方に
見た目には何に使うのかわからないアイテムですが、実は炒めたり、かきまぜたり、すくったり、そしてつぶしたりとさまざまな用途に使える、使い勝手の良い万能調理ツールです。
樹脂製ですのでフッ素加工や琺瑯(ほうろう)コーティングなどを傷つけず、熱にも強く安心です。ふだんは炒めものや混ぜものに使い、じゃがいもや卵などをつぶすときには小さなマッシャーとして活躍する、オールマイティに使える商品です。丈夫なので、よほど強い力を加えない限り折れる心配もありません。お子さまがいるご家庭にはとくに人気の商品です。
「マッシャー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする マッシャーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのマッシャーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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マッシャーで食品をおいしく加工しよう
調理器具のプロによるマッシャーの選び方とおすすめ商品を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
マッシャーは、包丁やフライパンのようにメインで活躍する調理器具ではありませんが、あると食品の加工の幅が広がる便利な道具です。この記事で紹介した選び方を参考に、自分にあったものを選んでくださいね。
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