赤ちゃん用の体重計は必要? メリットを解説!
赤ちゃん体重計とは、新生児用体重計のことで「ベビースケール」とも呼ばれます。乳幼児の定期健診を受けていれば、わざわざ赤ちゃん用の体重計を購入する必要はないと思っている方が多いかもしれません。一方で「赤ちゃん体重計を買ってよかった」という声が多くあります。まずはそのメリットについてご紹介します。
こまかい数値を測定できる
メリットの1つは、こまかい数値を測定できること。赤ちゃん用の体重計は1g~50g単位で計測できるものが多くあり、大人用の体重計では量れないこまかい数値も計測できます。赤ちゃんの成長はとにかく早いですが、日々少しずつ変動していくなかでは気づきにくいものです。数値で把握することで、成長の記録にもなります。
母乳量測定に役立つ
メリット2つ目は、母乳の量を測定するのに役立つということ。赤ちゃんは母乳を飲んだぶんだけ体重が増えるので、母乳がきちんと出ているかどうか、しっかり飲めているかを判断する基準になります。赤ちゃんだけでなく、お母さんの健康管理にも重要な役割を果たしているのです。
赤ちゃん体重計・ベビースケールの選び方
まずは赤ちゃん用体重計の選び方をご紹介します。
計測機能で選ぶ
赤ちゃん体重計を買うときにもっとも大切なチェックポイントは、計測機能です。使用方法によっては、とくにこだわって選びたいですね。
1g単位で量れるものがおすすめ
赤ちゃん体重計のなかには5g単位や10g単位で量れるものもありますが、よりこまかく量りたいのであれば、少し値は張りますが1g単位で計測できるタイプがいいでしょう。授乳量を知りたい場合は、1cc=1gで計算することができます。
赤ちゃんの吸う力には個人差があるので、長い時間おっぱいを吸っていても実はあまり母乳を飲めていないということも。1g単位で量れるタイプの赤ちゃん体重計であれば、よりこまかな変化に気づくことができますよ。
正確な数値を知るために精度の高いものを
赤ちゃん体重計を選ぶときは、誤差が少ないものを選ぶのが大切です。赤ちゃんの体重は、より正確な数値を把握できるほうが体重管理にも役立ちます。
ただどうしても赤ちゃんは測るときに動いてしまいがちなので、誤差の範囲が+-10パーセント程度のものを目安とするのがおすすめです。誤差の範囲については記載のない商品もありますが、赤ちゃん体重計を選ぶときのポイントとしてチェックしてみてくださいね。
最大表示もチェック
赤ちゃん体重計には、表示できる最小と最大数値が存在します。最大表示の数値が小さすぎると、使用できる期間が短くなりますので、ご注意ください。
赤ちゃんの平均体重は、生後3カ月で4.5〜6kg程度です。また1歳ごろになると7〜10kg程度になってきます。もちろん赤ちゃんによって体重も異なってきますので、長く使用したいのであれば、15〜20kgぐらいまでカバーしてくれるものがいいでしょう。
もちろんあわせて、表示できる最小数値のチェックも忘れずに。0〜5g程度まで表示してくれるものだと、母乳量の確認などに役立ちます。
収納や持ち運びやすさをチェック
赤ちゃん体重計は寝かせながら測るタイプが主流のため、サイズは大きめです。ただそのなかにもいろいろありますので、よりコンパクトで持ち運びしやすいものを選びましょう。
一般的なベビースケールは、大きさが40×60cm、重量が2kg程度が目安となります。また、厚みのあるタイプは収納しにくくなります。収納場所にあわせて、赤ちゃん体重計の厚みのチェックも忘れずに。
便利な機能で選ぶ
赤ちゃん体重計は、商品によっていろいろな機能がついています。自分が使うときに、どのような機能があったら便利かを想像しながら、チェックしてみましょう。
風袋引き機能|正確な体重が分かる
赤ちゃんの正確な体重を量りたいとき、服を着せずにベビートレーにのせては体を冷やしてしまいます。そこで便利なのが、風袋(ふうたい)引き機能。
最初にタオルやおくるみを敷いて重さを量ってから赤ちゃんをのせてあげると、タオルやおくるみの重量を差し引いて赤ちゃん自身の体重を量ることができます。
トレーの取り外し|大人も使える
最近ではベビートレーを取り外しできるタイプも増えてきました。トレーを取り外せば大人用の体重計として使えるので、長期的に使用することが可能。家族みんなで使う体重計と考えれば、レンタルではなく購入するほうがコスパが高いといえます。
またベビートレーを取り外せれば掃除がしやすく、つねに清潔な状態で赤ちゃんの体重を量ることができます。デリケートな赤ちゃんの肌に触れるものですから、いつもきれいにしておきたいですね。
バックライト機能|暗闇でも見やすい

Photo by Michal Bar Haim on Unsplash

Photo by Michal Bar Haim on Unsplash
バックライト機能は、頻回授乳が必要な新生児のころの赤ちゃんの体重を量るときにとくに便利です。バックライト機能つきなら暗いところでも数字がくっきりと見えるので、赤ちゃんがぐっすりと眠っている真っ暗な部屋でも体重を量ることができますよ。
赤ちゃんを起こさず寝ている間に体重を量ってしまいたい、という方にピッタリです。
メモリー機能|授乳量の比較に便利
赤ちゃん体重計の魅力のひとつは、日々赤ちゃんの成長を実感できるという点。メモリー機能がついていれば、記録をし忘れてしまったときでも前回の測定結果を見られ、赤ちゃんの変化がわかりやすくなります。
また、前回との授乳量の変化を知りたいときにも便利な機能。授乳前後の体重差を自動で差し引いてくれる製品なら、授乳量がすぐに把握できます。
アプリ連携|スマホでかんたん管理
赤ちゃんの体重管理のために毎日測りたいときは、スマホと連動できるものや専用アプリがあるものだと、より便利です。
体重の書き忘れの心配がなくなり、赤ちゃんのお世話をしながらでも、かんたんに体重のチェックをすることができます。より手軽さを求めるなら、アプリ連携があるかどうかのチェックも忘れずにしておきましょう。
価格で選ぶ
赤ちゃん体重計は、商品によって値段もさまざま。数千円程度のリーズナブルなものから、数万円するものまで、価格帯が広いです。
赤ちゃん体重計の値段の差は、すなわち機能性の違い。たとえば表示される単位がこまかいものや、計測できる数値が大きいもの、メモリー機能があるものなどは、より高価な傾向にあります。
もちろんあると便利な機能ですが、使わないと意味がありません。5,000〜10,000円程度の商品でも、じゅうぶんな機能が備わっているものが多くありますので、必要な機能かどうかを見きわめて購入してください。
プレゼントならデザイン性もこだわって
赤ちゃん体重計は病院で使用しているような無機質なものが多いですが、なかにはかわいいデザインやカラーが特徴的なタイプもあります。
デザインにこだわったものなら、出産祝いなどのプレゼントにぴったり。毎日測定するママやパパも楽しくなるようなデザインを選んでみましょう。
赤ちゃん体重計のおすすめメーカー
ここでは、赤ちゃん体重計を作っているメーカーをご紹介します。
タニタ
「はかる」を通し、多くの人々の健康づくりをサポートしているタニタ。赤ちゃん用の体重計はシンプルで使いやすいものが多いです。なかには6歳ごろまで体重を測れるタイプや授乳量がこまかく測れるタイプなどがあります。
機能が充実していて使いやすい赤ちゃん体重計を探している方は、タニタの商品をチェックしてみてくださいね。
エー・アンド・デイ
たくさんの電子計測機器の開発・製造・販売を行うエー・アンド・ディー。工場や食料、医療などさまざまな分野で、いろいろなものを「測る」機器を手がける企業です。
もちろん、なかには赤ちゃん体重計をはじめとした計量器の取り扱いもあります。エー・アンド・ディーの赤ちゃん体重計は高い性能を持ち、業務用として採用されることもあります。
赤ちゃん体重計おすすめ6選 タニタなど人気メーカーの商品や大人が乗れるものも!
赤ちゃん体重計の選び方をおさえつつ、実際の商品を見てみましょう。ここでは、シンプルなものからさまざまな機能がついているものまで、おすすめの商品をピックアップしました。なかには赤ちゃんが映えるようなおしゃれな赤ちゃん体重計もありますよ。気になるアイテムを見つけてくださいね!
母乳量をしっかりチェックしたい人に
タニタの授乳量ボタンがついている赤ちゃん体重計です。授乳量は授乳前後で赤ちゃんの体重を測って、その差から導きだしますが、こちらのベビースケールであればボタン一つを押すと、すぐに授乳量がわかります。
また授乳量であれば、1g単位で測定可能。母乳がどのぐらい出ているかを、チェックしたい方におすすめです。
医療機関で使える高精度! 授乳量もわかる
赤ちゃんの正確な体重を知るために高精度な体重計がほしいけれど、たくさんあって迷うという方にうれしいアイテム。医療機関でも使用できる業務用の高精度な体重計で、2g単位で正確な測定が可能です。がたつきの少ない安定感も魅力。
授乳量の測定に便利な専用キーを搭載。「授乳量」キーを押すことで、デジタル画面に授乳量が表示されます。日々の授乳量をチェックしたいという方に重宝するでしょう。
トレーが取り外せて清潔に使える
ベビートレーを取り外して丸洗いができる、衛生面・安全性が考えられた体重計。ロックレバーが表示画面のすぐ上に設置されているので、トレーを取りつけた後にロックし忘れるのを防げます。いつでも清潔な状態で、安全に赤ちゃんの体重を量れますね。
身長を測るカーソルつきで、赤ちゃんの身長も同時に測定できます。カーソルはコンパクトに収納するスペースが設けられているので、身長を測りたいけどカーソルをすぐに用意できなくて測れないということもありません。

アプリで赤ちゃんの成長を記録
赤ちゃんの成長を記録することを重視した体重計。アプリと連携して、赤ちゃんの体重や身長の記録はもちろん、チャートや日記にすることもできます。かなりこまかく記録することができるので、毎日の育児が楽しくなるでしょう。
赤ちゃんの肌に触れることを考慮して、ベビートレーは抗菌仕様。取り外しが可能なので、つねに洗って清潔に保っておきたいという方にもうれしいですね。
タニタ『デジタルベビースケール しあわせ』
愛らしいカラーはプレゼントにもピッタリ
あれば便利だけど、価格は高いし使える期間が限られるので買うのをためらってしまう。そんなふうに思われがちな赤ちゃん体重計は、プレゼントされるとうれしくなるアイテムです。シンプルで使いやすいデザインに、ピンクとホワイトのカラーバリエーション。
高精度で、赤ちゃんが動いてしまっても正確な体重が量れます。自分の家庭で使った後、兄弟姉妹のご家庭に譲るというのもいいかもしれませんね。

日々の測定に便利な自動計算機能つき
新生児の測定はもちろん、赤ちゃんが立てるようになってからも重宝する体重計。メモリー機能がついているので、前回の体重からどれくらい変化しているのかを自動で計算してくれて便利です。
トレーを取り外せば赤ちゃんが自力で立てるようになっても測定できるので、最大荷重である20kgまでしっかりと成長をサポート。風袋引き機能も搭載しています。寒い時期はトレーに毛布を敷けば、体を冷やさずに赤ちゃんだけの重さを計測できますよ。
「赤ちゃん体重計」のおすすめ商品の比較一覧表
エキスパートのおすすめランキング 赤ちゃん体重計のTOP3はこれ!
ご紹介した商品のなかから、助産師の伊東優子さんがおすすめする商品ランキングを発表します。赤ちゃん体重計選びの参考にしてみてください。
3位 日本トイザらス『ベビーザらス限定 デジタルベビースケール』
日本トイザらス『ベビーザらス限定 デジタルベビースケール』
日本トイザらス『ベビーザらス限定 デジタルベビースケール』は、最小表示を10g、20g、30g単位と選べるところがおすすめポイント。お子さまの成長に合わせて選べるのがうれしいですね。前回からの増減がわかるメモリー機能も便利です。
2位 トライアンドイー『Digital Baby Scale』
トライアンドイー『Digital Baby Scale』
トライアンドイー『Digital Baby Scale』は、経済産業省の計量法に適合した証である、家庭用丸正マークつきなのがおすすめポイント。計測値への信頼性が持てるのが安心ですね。授乳量計測機能がついていて、アプリとの連動も成長記録として役立つでしょう。
1位 Bostar『ベビースケール』
Bostar『ベビースケール』
Bostar『ベビースケール』は、新生児から大人まで対応しているのが最大のおすすめポイント。産後に慌てて準備するより、妊娠中に購入して使い方に慣れておくといいでしょう。身長が計測できるのもうれしいですね。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 赤ちゃん体重計の売れ筋をチェック
楽天市場での赤ちゃん体重計の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
赤ちゃん体重計はいつからいつまで必要?
赤ちゃん体重計の使用期間は、使い方によって異なりますが、だいたい産まれてから生後4カ月ごろまでがメインです。とくに生後1カ月までは、必要な母乳量が出ているかのチェックもかねて、利用回数も多くなりやすいです。
新生児期を過ぎれば、授乳量を含めて使う頻度は下がりますが、赤ちゃんのうちはどのぐらい体重が増えているのか気になりますよね。体重管理もしやすくなりますので、赤ちゃんのうちは定期的に測ってあげるのがいいでしょう。
体重の増え方の目安も参考に
赤ちゃんの体重増加には、月齢ごとに目安があります。下記を参考にしてみてくださいね。
【1日あたりの体重増加の目安】
■生後1カ月〜3カ月:25〜30g
■生後4カ月〜6カ月:20〜25g
■生後7カ月〜9カ月:10〜20g
■生後10カ月〜12カ月:7〜10g
また生後6カ月ごろからは、授乳だけではなく離乳食も始まります。赤ちゃん体重計でしっかり体重管理をしながら、赤ちゃんの成長をサポートしてあげましょう。
【関連記事】赤ちゃん体重計に関連するほかの商品情報はこちら
最小計測単位と長期間使えるかをチェック 助産師からのアドバイス
赤ちゃん体重計を選ぶポイントは最小計測単位と、乳児期が過ぎても台座を外せて長期間使用できるかどうか。新生児期の赤ちゃんを持つママの最初の悩みは、母乳やミルクが足りているか。体重が順調に増えているかでしょう。これらが順調であれば、不安材料が減ります。
とくに新生児期は、最小計測単位10g以内であれば問題ないでしょう。
赤ちゃん体重計で赤ちゃんの体重管理をしましょう
生まれたての赤ちゃんについては悩むことも多いですが、まずは赤ちゃん体重計で体重管理をして成長をサポートしましょう!
製品によってさまざまな機能が付いていますので、使用方法や予算と相談しながら、使いやすいものを選んでくださいね。
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