チャイとは?
インドの飲み物として日本でも広がりつつあるチャイは、スパイスを使用した紅茶(ミルクティー)のことです。本場インドでは、鍋ややかんで少量の水で紅茶を煮出し、さらに大量のミルクを足して再度煮出してつくられます。
最近だと、コーヒーショップやレストランでもよく見かけるチャイですが、実は効果効能の期待がある飲み物なんです。チャイに使われるスパイスには、腸内環境を整えたり血行促進作用の期待がもたれているので、冷え性などにもおすすめの飲み物といわれています。
チャイ用茶葉・スパイスの選び方
スパイスを使用した紅茶(ミルクティー)「チャイ」。スパイスの効いたエキゾチックな味がクセになると人気です。最近では、インスタント商品がさまざまなメーカーから販売されています。
この記事では、チャイにおすすめの茶葉の選び方をご紹介します。ぜひ選び方のポイントを参考にして、自宅や職場などでおいしいチャイを楽しんでください。
ポイントは下記。
【1】ベースの茶葉を選ぶ
【2】スパイスを選ぶ
【3】商品化されているものを選ぶ
【4】加糖か無糖かを選ぶ
【5】オーガニックかチェック
【6】抽出タイプで選ぶ
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ベースの茶葉を選ぶ
アッサムなどミルク負けしないコクのある茶葉を
本来「チャイ」は「お茶」を意味する言葉です。そのため国によってチャイのイメージが異なります。ここでは日本人がもっともよくイメージする、インドの煮出式のミルクティーを取り上げたいと思います。
チャイには通常のミルクティーよりも多くの牛乳を使うため、ベースになる茶葉はミルク負けしないコクのあるタイプを選びましょう。チャイにおすすめの茶葉はインド産のアッサム、スリランカ産のルフナ、アフリカのケニア産の茶葉など。好みの茶葉を選んで、おいしいチャイを作ってみてください。
アッサムティー
アッサムティーとは、インドのアッサム地方で収穫されるお茶の総称。コクのある味わいと香りの高さが特徴で、ミルクティー、チャイに向いています。
アッサムティーは「クオリティーシーズン」と呼ばれる旬が年に2回あります。春一番の新芽でつくられる一番茶は「ファーストフラッシュ」と呼ばれ、繊細な味わいと香りの高さに定評があります。
チャイを楽しむなら、2番茶である「セカンドフラッシュ」のアッサムティーがおすすめ。初夏に生産されたセカンドフラッシュは、香り高いだけでなく味も豊熟で甘みがあり、ミルクにも負けません。
セイロンティーの「ルフナ」
セイロンティーとはスリランカ産の紅茶の総称。標高差が激しく、同じ島内でも気候が大きく違うスリランカなので、セイロンティーとひとくちにいっても、産地により香りも味わいもまるで異なります。
チャイにおすすめなのは、はちみつのような甘い香りと力強いコクが特徴の「ルフナ」です。セイロンティーにはほかに、緑茶のような爽やかさが魅力の「ヌワラエリヤ」、軽快な渋みが特徴の「ウバ」、バランスのいい「ディンブラ」、甘みがあり飲みやすい「キャンディ」があります。
【2】スパイスを選ぶ
シナモン、カルダモン、ブラックペッパー、クローブといった、本場インドでもチャイ用のスパイスとして人気の4種類のスパイスが、必要量だけ袋詰めされている便利なスパイスミックス。
ホールタイプのスパイスは少し砕いて使って
インドの煮出し式「チャイ」には、スパイスがつきもの。シナモンやジンジャー、クローブ、カルダモン、ペッパーなど、新鮮なスパイスを茶葉と一緒に煮だしてみましょう。
スパイスは、少し砕いた方が香りや味が強く出ます。ホールタイプ(原型)のスパイスなのか、すでにカットされているタイプのものなのか、スパイスを購入する時には確認してみましょう。粉末タイプは、風味の強さや舌触りが気になる方もいると思うので、少量からチャレンジしてみてください。
【3】商品化されているものを選ぶ
チャイ初心者さんは市販のチャイセットから試して
好みの茶葉、好みのスパイスをそれぞれチョイスして楽しむのが本来のインド式「チャイ」。インドのマーケットに建ち並ぶチャイの屋台では、それぞれ茶葉やスパイスのブレンドが異なっており、インドの人はその中からお気に入りのチャイ屋を見つけます。
もちろんそういった本場の味を楽しむのもいいものですが、最近では、大手ブランドが提供しているチャイ用のミックスを飲まれる方も増えてきています。
日本でも茶葉とスパイスがセットとなり、レシピも添付されている商品も販売されていますので、はじめての方は商品化されているチャイから試してみるのもおすすめです。
【4】加糖か無糖かを選ぶ
チャイには、砂糖が入っているものと入っていないものがあります。もともと加糖されている商品は自分好みに味を変えることができないため、加糖か無糖かもあらかじめチェックしておきましょう。
砂糖の有無では味わいが違いますので、好みで選ぶのがおすすめです。また、あとで甘みを足すことはできるので、もし迷ったら無糖を選ぶのもひとつの方法です。
【5】オーガニックかチェック
チャイの茶葉を選ぶ際、オーガニック商品であるかどうかもチェックしたいところ。乾燥茶葉は洗ったりできないので、残留農薬などが入っていても、そのままお湯を加えて蒸らして飲むことになります。
オーガニック商品は、農林水産省が定めた規定に適合した商品に付けられる「有機JAS」が目安となるでしょう。商品のパッケージを確認して、なるべく安全なチャイティーを愛飲しましょう。
【6】抽出タイプで選ぶ
チャイの茶葉には、手軽な「ティーバッグタイプ」、茶葉の量が自分で調節できる「茶葉タイプ」、お湯や水に溶かすだけの「粉末タイプ」、アレンジがしやすい「シロップタイプ」などがあります。
飲むだけか、アレンジに使うかなどの使い方や、飲む場所によってタイプも変わってくるでしょう。自分の生活スタイルを考慮し、使いやすいタイプを選んでください。
チャイ用茶葉おすすめ12選
上記の選び方をふまえて、ここからはチャイ用茶葉のおすすめ商品をご紹介します。【人気のチャイ用茶葉】と【チャイ用茶葉のおすすめ】とわけて紹介していきますので、ぜひ見てみてくださいね。
人気のチャイ用茶葉おすすめ2選
まずは、メディアで話題の商品や注目の逸品をご紹介します。

チャイ用にブレンドされた茶葉
スパイスの専門店、「神戸スパイス」さんが一押しするのが、インドのアッサム地方で作られた茶葉。濃いめのミルクティーを楽しむ為に生み出されたCTC(Crush: 潰して / Tear: 引き裂いて / Curl: 丸める)と呼ばれる特殊な製茶方法で作られた茶葉を、独自にブレンドしています。価格もリーズナブルなため、はじめてチャイを作る方にもおすすめです。
サイトにはチャイの作り方も載っているので、参考にしてください。そのまま煮出して楽しむのもいいですが、ぜひスパイスと組み合わせて濃厚な風味を楽しんでください。
※2020年3月24日(火)放送の『マツコの知らない世界』(TBSテレビ)で紹介されました。
ほかにも、メディアで取り上げられるなど、人気が出ている注目のおすすめのチャイ用茶葉を紹介します。
パリの人気ブランドが誇るチャイのためのブレンド
クスミティーはパリの歴史あるフレーバーティーブランド。150年の伝統を持つブランドのなかでも、もっとも歴史あるブレンドをつかったティーバッグです。
カットされていないホールリーフにクラッシュしたホールスパイスがふんだんにブレンドされ、上品ながら圧巻の香りを楽しめます。コーンファイバーで作られた透明なティーバッグで、香りを楽しみやすい仕掛けもうれしいポイント。
チャイ用茶葉のおすすめ10選
Cha Tea 紅茶教室代表の立川 碧さんと編集部が選んだおすすめのチャイ用茶葉をご紹介します。産地や製法などチャイにぴったりのものを選んでいただいたので、ぜひ参考にしてくださいね。
レンジで約3分半!手軽においしいチャイができます
東京・中目黒で人気の『チャイ専門店 Cafe モクシャチャイ』のチャイ茶葉です。耐熱カップにティーバッグと水を入れてレンチン!そのあとミルクを入れて再度加熱したら、「レンジdeチャイ」の完成です。忙しい朝やオフィスでも手軽においしくつくれます。
免疫力を高める、シナモン・ジンジャー・カルモダン・クローブ・黒胡椒の5つのスパイスを、最高の割合で調合したオリジナルブレンドです。夏はアイスチャイ 、冬はホットチャイで1年中楽しんでください。
インド北東部アッサム地方の紅茶!
煮出しやすい厳選茶葉アッサムCTCと5種類のスパイスが入った茶葉です。茶葉を潰して・引き裂いて・丸めるという製法でつくりあげた茶葉は、短時間で濃い紅茶をつくり、香り・風味が高いです。
ホールスパイスをグラインダーで粉砕したスパイスを使用するので、香料・風味・スパイスを強く感じます。ご自宅で本格インドチャイをぜひお試しください。
スウェーデン産の茶葉を手軽に
北欧紅茶から出ているスウェーデン産の茶葉を使用した商品です。セイロンティーがベースであり、そこにシナモンやカルダモンクローブそしてローズヒップが配合されて作られています。ローズヒップにはビタミンCが豊富に含まれており美容の面でも魅力的です。
自宅で飲むにも手軽なサイズで、まるでヨーロッパにいるような気分になれるのでおすすめです。

本場インドで大人気のチャイ用の紅茶
チャイの本拠インドのスーパーマーケットに必ずといってよいほど置かれているのが、『タージマハール』ティー。インドのアッサムで収穫されたCTC製法の茶葉がブレンドされている商品です。
こちらの茶葉は、インドで販売されている平均的なチャイ用茶葉に比べると少々お値段が張るのが特徴。現地の人の贅沢な一杯、贈呈用にも利用される、品質の高いチャイ用茶葉です。香りもしっかりしているので、軟水の地域が多い日本でも、紅茶の風味を存分に味わうことができます。どんなスパイスとも相性がいいので、お気に入りのスパイスと組み合わせて楽しんでください。
個包装タイプで持ち運びしやすいチャイ
英国紅茶ブランドAHMAD TEA(アーマッドティー)のフルーツティーシリーズ。しっかりとした味わいの茶葉で無糖のチャイティーです。ジンジャー・シナモン・クローブ・カルダモンのスパイスが効いたチャイで、ストレートはもちろん、砂糖やはちみつ、ミルクを入れてお好みの甘さに調整してください。
すっきりと飲みやすいので飽きがこない一品です。
※Amazon・Yahoo!ショッピングは3個セット、楽天市場は6個セットの価格です。
手軽に本格的なチャイを
輸入商品をたくさん扱っているカルディが出しているオリジナルチャイです。シナモン・カルダモン・ジンジャー・ブラックペッパーなどの8種類のスパイスを配合して作られている粉末タイプ。
ジッパー付きの袋に入っているので、キャンプなどのアウトドアの際に持っていったり、オフィスに置いたりするだけでいつでも手軽にチャイを楽しめます。
※Amazonは3袋セットです

シルバーポット『マサラチャイ Heart of India』
紅茶専門店がブレンドしたチャイ
インドの紅茶を専門とするシルバーポットが、インドのアッサム地方の紅茶をベースに、独自の配合でスパイスをブレンドしたチャイ用の茶葉。
スパイスには「カット」タイプと「粉末」タイプが併用されています。粉末のみですと、粉っぽさが口に残ることもあるため、カットを主体に最低限の粉末が絶妙な量で使用されているのがポイント。
ホームページに煮出し式のチャイのレシピも掲載されているので、まずは手順通りに作ってみましょう。使用する牛乳を「低温殺菌」にすると、香りが高くさらりとした風味に。「高温殺菌」を選ぶと濃厚でコクがあるチャイになります。季節により牛乳を使い分けてみるのもおすすめです。
スパイシーな風味と芳醇な香りを
こちらは、有機紅茶とスパイスを配合している茶葉です。バランスの良いテイストでクセはなくチャイ本来の味を楽しめます。果皮も入っておりさっぱりしたほのかな柑橘系の香りも特徴的。爽やかなティータイムを楽しむのにぴったりの一品ですよ。
クリッパーはイギリスで初めてオーガニック茶葉にこだわって制作・販売した会社なので安心・安全な味わいを感じることができます。
完結系の爽やかな味わい
スパイスの島と呼ばれるスパイスの原産地、セイロン島が生み出した茶葉です。セイロンティーとジンジャーやクローブなどのスパイスが配合されているのが特徴。そのまま頂くのはもちろん、牛乳とともにミルクティーとして飲むのもおすすめです。
レモングラスが配合されているので柑橘系の香りからさっぱりとした味わいが感じ取れます。本物のチャイの味をお手軽に楽しめますよ。
※楽天・Yahooは6個セットです
全て有機素材の健康的なチャイ
こちらのチャイは、原材料の全てが有機素材なのが特徴です。オーガニック派の人や健康面を気にしている人にはぴったりと言えるでしょう。
また、カフェインを気にしている方やカフェインが苦手な方、子どもや妊娠中の方も安心して飲める一品です。ルイボスティーとチャイのミックス加減が程よく、他にない味わいを楽しめるのでおすすめですよ。
チャイスパイスのおすすめ3選
自宅でチャイをもっと楽しむために、Cha Tea 紅茶教室代表の立川 碧さんからおすすめのスパイスを教えていただきました!種類が多く迷いがちなスパイスですが、チャイ用のミックススパイスを使えばかんたんに本格的なチャイを作ることができますよ。

簡単にチャイが作れるティーマサラ
インドの言葉でマサラは「混ぜる、ミックス」という意味です。こちらの粉末タイプのティーマサラには、ジンジャー、ブラックペッパー、カルダモン、シナモン、ナツメグ、ローリエ、バレリアン、ブラックカルダモン、クローブリーフ、クローブ……驚くほどたくさんのスパイスがチャイ用にミックスされています。家庭でこれだけのスパイスを揃えるのは至難の業でしょう。
濃厚に抽出したミルクティーにほんの少し入れるだけで、本場さながらのチャイが楽しめる便利商品です。入れすぎるとかなり香りがきつく、舌触りも悪くなるので、少量から試してみてください。

チャイを飲んでチャリティー活動
ESAアジア教育支援の会は、インドやバングラデシュの紅茶農園で生活する子供たちの教育支援を行っています。本場のインドから持ち帰ったカルダモン、シナモン、クローブのスパイスと、紅茶をセットにしたこちらの商品は、レシピに添ってチャイを入れると5杯分たっぷりのチャイが仕上がります。
スパイス2袋でバングラデシュの茶農園の子供1人が1カ月学校で学べる支援になるとのこと。大好きなチャイを飲んで、茶産地の未来へ支援をしてみるのはいかがでしょう。

1袋で本場のチャイを再現
シナモン、カルダモン、ブラックペッパー、クローブといった、本場インドでもチャイ用のスパイスとして人気の4種類のスパイスが、必要量だけ袋詰めされている便利商品です。
分量がきちんと計量されている為、紅茶と牛乳さえ用意すれば、失敗なくチャイを淹れることができます。「チャイを楽しんでみたいけれど、あれこれスパイスを購入すると高コストになってしまう」「どのスパイスから試したらよいのか判断がつかない……」という方にもおすすめ。
4人用のチャイが2回作れるお試し版ですので、まずはここからチャレンジして、気に入ったら、それぞれのスパイスを個別に購入してみるのもいいでしょう。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの人気ランキング チャイ用茶葉の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのチャイ用茶葉の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】そのほかのお茶はこちら
Cha Tea 紅茶教室代表からひとこと
茶葉とスパイスを自由に組み合わせて独自のチャイを
チャイはとても自由な紅茶のスタイルです。茶葉、スパイス、牛乳……こだわりが強ければ強いほど、自分の好みが分かれば分かるほど、楽しみ方の幅が広がります。
インドではスパイスは健康にいいものとされ、1日に何杯もチャイを楽しみます。チャイを日常的に楽しむことで、活力に満ちた生活をエンジョイしてみてくださいね。
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紅茶はワインと同じように産地により香りや味が異なり、楽しむ器の形状によって風味も変化しますが、まだまだ知識の普及が進んでおらず「紅茶」とひとくくりにされてしまうことが多い飲みものです。 飲む紅茶、文化としての紅茶、皆さまが自分好みの紅茶を探すお手伝いが出来れば嬉しいです。