眠気覚ましドリンクとは
眠気覚ましドリンクは、「栄養ドリンク」とも呼ばれます。栄養ドリンクは、「医薬品」「医薬部外品」「清涼飲料水」に分けられます。
<栄養ドリンクの分類>
・「医薬品」:医薬品として認められた成分が配合されており、効果・効能について明記できる。
・「医薬部外品」:医薬品よりも作用が緩やか。
・「清涼飲料水」:いわゆるエナジードリンクと呼ばれる商品のこと。医薬品や医薬部外品のように具体的な効果・効能について表示はできない。
眠気覚ましドリンクとして販売されている商品のほとんどは、「清涼飲料水」に分類されるものです。一部「第3類医薬品」に分類される商品もあるので、商品説明欄をよく確認してください。
眠気覚ましドリンクの効果

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主にコーヒーに含まれているカフェインを摂取することで、中枢神経が刺激され、覚醒モードにしてくれます。目が覚めるだけではなく集中力も高めてくれる効果があるとされています。
注意点:1日のカフェイン摂取量は400mgまで!
医薬品の眠気覚ましドリンクの多くはカフェインを配合しています。カフェインは眠気を誘うアデノシン受容体と結合する成分で、アデノシンの働きを抑え脳の覚醒をうながしてくれます。
しかし、カフェインを大量に摂取すればいいというわけではありません。EUでは、成人なら1日400mg未満、かつ1回の摂取量が200mgを超えないようにとされています。カフェインの過剰摂取は、めまいや中毒などの副作用を引き起こすなど健康を害することもあるので、眠気覚ましドリンクを飲むときは、カフェイン摂取量にも気をつけましょう。
眠気覚ましドリンクの選び方
では、眠気覚ましドリンクの選び方をチェックしていきましょう。フードアナリスト・市岡充重さんのアドバイスもご紹介しています。自分の求める眠気覚ましドリンクを選ぶために参考にしてみてください。ポイントは下記の5つ。
【1】1本に含まれるカフェインの量を確認
【2】目的に合わせて選ぶ
【3】好みの味のものを選ぶ
【4】糖分など、カフェイン以外の成分にも注目
【5】カフェイン配合なら少し早めに飲むのがベスト
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】1本に含まれるカフェインの量を確認
眠気覚ましドリンクは、商品によってカフェインの量が異なります。1本にどのくらいのカフェインが含まれているかを確認してください。
なかには「1日2回以上の服用は避ける」と注意書きされている商品も存在します。1日に何本飲んでいいかは商品によって異なるので、飲むまえに商品説明欄をチェックしてください。
【2】目的に合わせて選ぶ
眠気覚ましを重視するのか、飲みやすさを重視するのかなど、目的に合わせて選びましょう。
眠気覚ましならカフェインが凝縮された「眠気特化タイプ」
眠気覚ましを重視するときは、眠気覚ましに特化したタイプを選びましょう。ほかのタイプよりもカフェインの量が多めなので「体をシャキッとさせたい!」というときにおすすめです。
また、より作用の強さを求めるなら、第3類医薬品に分類された商品を選ぶのもいいでしょう。
飲みやすい味なら「エナジードリンクタイプ」
飲みやすい味の商品がよいなら、清涼飲料水に分類されるエナジードリンク系の眠気覚ましドリンクを選ぶといいでしょう。おいしく飲めるように風味づけしたり、炭酸を配合したりしています。
エナジードリンク系は250mlなどの容量に少なめのカフェインが含まれています。
疲れを取るなら医薬品・医薬部外品の「栄養ドリンクタイプ」
医薬品や医薬部外品の栄養ドリンクには、生薬やビタミン類などを配合し、体の疲れやダルさを緩和する作用のある商品も販売されています。またカフェインを含むタイプもあるため、疲労と眠気を取りたい場合に適しています。
【3】好みの味のものを選ぶ
眠気覚ましドリンクを探すときは、自分の好みの風味を探しましょう。第3類医薬品に分類されるような眠気覚ましに特化したタイプは、コーヒー風味のタイプが多いです。
一方、エナジードリンク系は各メーカーが風味を工夫してつくっています。香料や甘味料を加えて口当たりをよくしたり、炭酸を加えて爽快感を加えたりなど、おいしく飲めるように工夫されたタイプが存在します。商品説明欄や口コミを確認して風味の特徴をとらえてください。
【4】糖分など、カフェイン以外の成分にも注目
眠気覚ましドリンクを選ぶ際は、カフェイン以外の成分も確認をしましょう。
「アルギニン」や「ガラナ」にも注目
カフェイン以外ではアルギニンやガラナ、ふたつの成分の配合を確かめてください。アルギニンはアミノ酸の一種で、体内でも合成されますが、激しい運動をしたときや、加齢などによって不足します。
一方、ガラナとはブラジル原産の植物で、コーヒーの約3倍のカフェインが含まれているといわれています。
こういった成分が配合されているかも確認しましょう。
糖分が気になる方はシュガーレスタイプを
エナジードリンク系の眠気覚ましドリンクは、飲みやすいように糖分を配合していることが一般的です。しかし最近では、糖分の摂取が気になる人に向けてシュガーレスタイプの商品も販売されています。定期的に飲みたいと考えている人やダイエット中の人は糖分の有無も確認してみましょう。
エナジードリンク系の眠気覚ましドリンクに含まれる糖分の種類は、果糖やぶどう糖、ハチミツなどがよく見られます。
【5】カフェイン配合なら少し早めに飲むのがベスト

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運転中や授業中、午後からの仕事など、眠くてたまらないというときに利用したい眠気覚ましドリンク。ジュース感覚で飲めるものから、「第3類医薬品」に分類されるものまでいろいろな種類がありますが、覚醒をうながす作用のあるカフェインが配合されたものが多いようです。
個人差はありますが、カフェインは摂取後、効き目が現れるまでに30分ほどかかりますので、少し早めに飲んでおくのがおすすめです。
眠気覚ましドリンクのおすすめ商品
それでは、おすすめの眠気覚ましドリンクをご紹介いたします。
▼おすすめ5選|医薬品
▼おすすめ14選|清涼飲料水
▼おすすめ商品の比較一覧表
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ5選|医薬品
ここからは、フードアナリスト・市岡充重さんと編集部が選んだ、眠気覚ましドリンクのおすすめ商品を「医薬品」とエナジードリンクのような「清涼飲料水」に分けて紹介します。
まずは、医薬品の眠気覚ましドリンクからみていきましょう!
眠気覚ましに加え、疲労や倦怠感を和らげたい人には、日野薬品工業『アオーク』を。医薬品のため結果が期待できます。
コーヒー味の眠気覚ましドリンク
眠気や倦怠感を抑えることができる、日野薬品工業の医薬品の眠気覚ましドリンクです。1本50mlの容量にコーヒー3杯分に相当する200mgのカフェインが含まれています。
さらにタウリンが1,000mg配合。身体的な疲労感の軽減が期待できます。
※この商品は「第3類医薬品」です。
ガラナも配合した商品
3種のカフェイン(クエン酸カフェイン、カフェイン水和物、安息香酸ナトリウムカフェイン)が配合された眠気覚ましドリンクです。1本30mlに250mgのカフェインを含んでいます。
コーヒーとは違う種類のカフェインを含むガラナ流エキスが200mg配合されています。また、ビタミンB1やタウリンが配合されているので、疲労時の倦怠感も緩和できるでしょう。
※この商品は「第3類医薬品」です。
ビタミンB群やゴオウチンキも配合
1本50mlの容量に200mgのカフェインを配合した眠気覚ましドリンクです。こちらの商品はカフェインのほか、ビタミンB群、アミノエチルスルホン酸(タウリン)、ゴオウチンキを配合し、眠気やダルさを軽減するよう工夫しています。
のど越しのいいあっさり味に仕上がっているので、ぜひ一度試してみてください。
※この商品は「第3類医薬品」です。
倦怠感も緩和する成分も配合している
コーヒー3杯分に相当する量のカフェインが150mg配合されている商品です。また、眠気だけではなく倦怠感を緩和する成分も5種類配合しています。
ほろ苦いコーヒー風味なので、ふだんコーヒーを飲み慣れている人に適した眠気覚ましドリンクです。運転中や会議など眠ってはいけない状況のまえに飲んでみましょう。
※この商品は「第3類医薬品」です。
マツモトキヨシのオリジナル商品
マツモトキヨシが森田薬品工業と提携しオリジナルブランドとして販売している商品です。1本30mlの眠気覚ましドリンクに200mgと高い量のカフェインを配合することで眠気を抑えます。
さらにタウリンも500mg配合。マツモトキヨシオリジナルなので、手に入りやすいこともポイントです。
※この商品は「第3類医薬品」です。
▼おすすめ14選|清涼飲料水
うえで紹介した「医薬品」のように効能・効果はいえませんが、カフェインよって体がシャキッとしたり気分をスッキリさせたりすることが期待できる、エナジードリンク系の眠気覚ましドリンクを紹介します。
ジュース感覚でごくごく飲みたい人には、サントリー『ZONe Ver.1.0.0 エナジードリンク』がおすすめ。500mlの大容量タイプの眠気覚ましドリンクです。
アサヒ飲料『モンスターアブソリュートリーゼロ』は、シュガーレスなので、糖分が気になる人やダイエット中の人におすすめです。

デジタル作業のために開発された
500mlという大容量タイプのドリンクです。ゲームやアニメ、音楽などにデジタルパフォーマンスのために開発されました。150mgのカフェインのほか、カフェインをサポートするアルギニン、体の機能維持に必要なビタミンB群も含まれています。
インパクトのある独自の風味に仕上げた商品です。遊びや趣味、勉強、仕事などでデジタルな作業を行なう人はぜひ一度試してみてください。

糖類を配合していないエナジードリンク
モンスターエナジーシリーズの商品です。355ml缶に142mgのカフェインが配合されています。風味は甘くキリっとしたシトラス系の味わいの炭酸飲料で飲みやすいと好評です。
ゼロカロリー、ゼロシュガーとして販売しているため、糖分が気になる人に適しているエナジードリンクです。24本セット商品なので定期的に飲みたい人にも注目してほしい商品といえます。
カフェインとアルギニンのふたつが配合
1本50mlに120mgのカフェインを配合したエナジードリンクです。レギュラーコーヒー2杯分のカフェインに相当します。
体の巡りをサポートするためにシナモンやフェンネルなど7種類の東洋ハーブをミックスしています。
マムシ抽出液を配合した商品
1本50mlの容量に200mgのカフェインが高配合されている商品。果糖ぶどう糖液糖やハチミツで甘味づけしているエナジードリンク系の飲みものです。
強壮作用があるマムシ抽出液を加えるなど配合する成分にこだわっています。さらにガラナ抽出液を1,000mg配合しているので、カフェイン以外の成分もほしい人は一度確認してください。
抹茶風味のエナジードリンク
眠眠打破シリーズから販売されている抹茶風味のドリンクです。1本50mlの容量にカフェインが120mgとアルギニン500mgが配合されています。
ハーブミックス、ビタミンB群、菊花抽出物、カテキンなど常盤薬品工業が配合成分にこだわっていることも特徴。
抹茶風味が好きな人やコーヒー風味が苦手という人にぜひチェックしてほしい商品です。
活力もほしいときに飲みたい
レギュラーコーヒー2.5杯分(150mg)のカフェインを配合したエナジードリンクです。
マカエキスやスッポン、赤マムシなど15種類の強壮作用をもつ成分を配合しています。また、マカやカンカニクジュヨウを加えるなど配合成分にこだわった商品です。活力もほしい人に適しています。
カシス抽出物を配合したドリンク
1本50mlの容量に170mgのカフェインが含まれているドリンクです。体のエネルギーをつくるために必要なビタミンB群も配合されています。
さらに目にうれしいカシス抽出物を配合。運転前に飲むエナジードリンクを探している人に注目してほしい商品です。
スパイスの刺激も加わっている
1本50mlの容量に約100mgのカフェインを配合した商品。アルギニンも500mg加えているので、カフェインの働きをサポートしてくれるでしょう。
ショウガやトウガラシの香辛料抽出物やスパイス由来の刺激成分クロシンを配合しています。スパイスの刺激と苦みを濃厚に感じるドリンクです。ジンジャーレモン味なので飲みやすさもポイント。
微炭酸で飲みやすいドリンク
エナジードリンク系のドリンクのなかでも著名な商品です。250mlのなかに80mgのカフェインが配合。カフェインをサポートするアルギニンも含まれています。
このドリンクに使われている糖分は砂糖大根から抽出した砂糖で、果実の糖分と同じように体内で吸収されることが特徴です。微炭酸なので炭酸が苦手な人も飲みやすいでしょう。
カフェインとアルギニンをミックス
歌舞伎の隈取が印象的な商品。250ml缶に130mgのカフェインを配合したドリンクです。さらにアルギニンを300mg配合しているのもポイント。
チェリオが厳選したフレーバーのピリピリ感やスースー感も楽しめます。
カフェイン高配合のカロリーゼロ商品
1本50mlに180mgのカフェインが高配合されているエナジードリンクです。カフェイン以外ではGABA(γ-アミノ酪酸)を配合しています。
さらにビルベリーやアイブライトを加えるなど、目にうれしい配合成分にこだわっているのもポイントです。
アルギニンとビタミンB群も配合されている
250ml缶で販売されているドリンクです。1本に120mgのカフェインが配合されており、体をスッキリさせてくれるでしょう。
アルギニンやビタミンB6、ビタミンB2、ビタミンB1、葉酸、ビタミンB12などのビタミンB群も配合していることが特徴です。
炭酸入りなので飲むときにはシュワっと爽快感が得られる商品となっています。
運動前に飲むドリンクとしてもおすすめ
1本250ml缶に100mgのカフェインが含まれています。このドリンクには、マカエキスやシトルリン、BCAAなど、体を動かすときにサポートしてくれる成分を配合。運動などの前に飲むのもおすすめです。
微炭酸入りでさわやかな味わいの商品です。
アルギニンとガラナエキスも高配合
大容量タイプのエナジードリンクです。500ml缶にカフェインが160mg配合されています。また、カフェインの作用をサポートするアルギニンが625mg、コーヒーとは違う種類のカフェインを含んでいるガラナエキスを200mg配合。体をシャキッとさせてくれるでしょう。
趣味やスポーツ、勉強、会議前などさまざまなシーンでの活躍が期待できます。
▼おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 眠気覚ましドリンクの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでの眠気覚ましドリンクの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
「配合成分」「用法用量」をしっかり守って
本記事では、眠気覚ましドリンクの選び方と、フードアナリスト・市岡充重さんと編集部で選んだおすすめ商品を紹介しました。眠気覚ましドリンクはカフェインの量やタイプで選ぶことがポイントです。
カフェインはたくさん摂取すればよいというわけではなく、過剰に摂取すると体への悪影響となる場合もあります。過剰摂取をしないためにも、眠気覚ましドリンクを飲むときには「配合成分」「用法用量」をしっかり守って取り入れましょう。
眠気覚ましを重視しているタイプで、医薬品のものは高い作用が期待できます。一方、エナジードリンク系は風味を工夫しているので飲みやすさがポイントといえるでしょう。
また、各メーカーによって配合成分が異なるので、この記事で紹介したおすすめ商品も参考にして、自分の用途に合う眠気覚ましドリンクを見つけてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
2005年、朝日新聞地域情報誌のライターとして取材執筆活動をスタート。2014年、フリーライターとして独立、個人事務所iworks を設立。 2013年にフードアナリスト、及び日本箸教育講師の資格を取得し、以後、数々の飲食店や生産者、料理人を取材し、食にまつわる情報や食の魅力を高いレベルで発信。 2020年2月、エゾシカ産業に挑戦する北海道釧路市の人々の奮闘を綴った『北海道ジビエ物語』(シーソーブックス)を共著で出版。