サックスチューナーの選び方
それでは、サックスチューナーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】目盛りに純正律の印があると響きがきれいに
【2】用途に適したタイプを選ぶ
【3】搭載機能もチェックしておこう
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】目盛りに純正律の印があると響きがきれいに
メーターの左右にある「三角印」は、純正律の三度の目安です。三和音の第三音を合わせるときには、「純正律」を基準にしたチューニングをしないと音がきれいに響きません。
たとえば、ハ長調の主和音Cは、基音の「ド」を目盛りの中央、第3音の「ミ」を目盛り左側の三角印に合わせると心地よい和音になります。イ短調の主和音Aなら、基音の「ラ」を中央、第3音の「ド」を右側の三角印に合わせます。
【2】用途に適したタイプを選ぶ
サックスチューナーには「置くタイプ」と「クリップ式」があるので、用途に合わせてどちらかのタイプを選びましょう。
▼目盛りが見やすい「置くタイプ」
置くタイプのチューナーはサイズが大きめなので、目盛りが見やすいというメリットがあります。大きな画面がついているタイプを選べば、視認性がさらに高まるでしょう。
ひとりで静かに練習したいときなどにも、単体で使える置くタイプのチューナーが役立ちます。サックスを演奏するなら、ひとつは置くタイプを持っておきたいところです。
▼場所をとらない「クリップタイプ」
クリップ式のチューナーは、サックスに取りつけて使うこともできます。サイズがコンパクトなので、基本的な機能に限られる商品も多いですが、いつでも手軽に使えるというメリットがあります。
チューニングの精度はじゅうぶんなので、機能がシンプルでもチューニングができればいいという方は、クリップタイプをチェックしてみましょう。
【3】搭載機能もチェックしておこう
チューニング以外のいろいろな機能も確認しておきましょう。
▼個人の練習には「メトロノーム機能」が便利
サックスチューナーのなかには、メトロノーム機能が搭載されているものもあります。楽曲の練習にはメトロノームが欠かせないので、購入する前にメトロノーム機能の有無をチェックしておくといいでしょう。
チューナーとは別にメトロノームを購入するのが面倒という方も、メトロノーム機能があるかどうかを確認してみてください。
▼正しい音を確認できる「サウンドバック機能」
楽器でチューニングしたい音を鳴らすと、チューナーが正しい音を鳴らして返してくれるのが「サウンドバック機能」です。
演奏本番になったら音程が変わっていた、というときなどには周りの音を聴きながら音を合わせるテクニックも必要になります。サウンドバック機能を使っていれば、聴いただけで音を合わせる技術が身につくようになるでしょう。
チューナーは視認性の高いものがおすすめ 元大手楽器メーカー勤務のエキスパートがアドバイス
音合わせは、どのような楽器においても難しいです。しかし、何度も繰り返しているうち音感が養われ、直感的に高低がわかるようになっていきます。
これからサックスチューナーを選ぶなら、視認性の高いものがおすすめ。どの程度の誤差があるのかが確認しやすくなります。個人練習用ならメトロノーム搭載型も便利。音感とともにリズム感も養いましょう。
サックスチューナー|置くタイプおすすめ6選 便利なメトロノーム機能つきも!
ここからは、サックスチューナーのおすすめ商品を「置くタイプ」と「クリップタイプ」に分けてご紹介します。まずは、置くタイプのおすすめ商品から!
ディズニー仕様の多機能チューナー
ミッキーマウスとプルートのイラストが愛らしい、ディズニー仕様のサックスチューナーです。音名とリズムが表示される大きな液晶がついています。
「サウンドバック機能」も備えているので、音を聞きながらチューニングすることが可能です。キャリブレーション範囲は幅広く、メトトロノームとチューナーが同時に使える「デュアル機能」も搭載しています。
練習に役立つ機能を凝縮
単4電池1本で使える軽量コンパクト設計のサックスチューナーです。演奏中でも聴きとりやすい大音量タイプのメトロノーム機能を搭載しています。
クラリネット風の基準音は、テンポやピッチのトレーニングにピッタリ。譜面台に取りつけられるスマートなスリットを備えているので、演奏中の譜読みや譜めくりのときにも邪魔になりません。
液晶画面搭載の多機能タイプ
液晶針式メーターを搭載した、多機能タイプのチューナーです。チューナーとメトロノームの機能を両方同時に使えるので、切り替えの手間がかかりません。
ロング・トーンのピッチをキープして音の長さをコントロールしたり、メトロノームを使いながらの和音のピッチ確認をしたりといった管楽器特有の練習にも役立ちます。
スタイリッシュなコンパクトチューナー
大きな液晶針式メーターを採用したサックスチューナーです。A0~C8の測定範囲に対応して、音名や音域をスピーディーに測定します。
ピッチのズレはグリーンとレッドのLEDが知らせてくれるため、チューニングもスムーズです。単4電池2本で約200時間の連続使用が可能。スリムな軽量コンパクトタイプなので持ち運びもかんたんです。
チューニングをサポートするクリップマイクつき
うつくしい響きを作り出す純正長三度と短三度のガイドマークがついたサックスチューナーです。測定範囲がA0〜C8と幅広いので、さまざま楽器のチューニングに使えます。
見やすい液晶針式メーターが採用されているのもうれしいポイントです。なお、こちらの商品は、正確なチューニングをサポートするクリップマイクとセットになっています。
サックスチューナー|クリップタイプおすすめ4選 コンパクトで便利!
ここからは、クリップタイプのサックスチューナーおすすめ4選をご紹介します。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする サックスチューナーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのサックスチューナーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
サックスチューナーはタイプや機能に注目して選ぼう!
元大手楽器メーカー勤務の山野辺祥子さんへの取材ともとに、おすすめのサックスチューナー11選と選び方を紹介しました。
サックスチューナーには「置くタイプ」と「クリップタイプ」があるので、用途に応じて選ぶといいでしょう。便利な搭載機能も確認しておくと、チューニングや練習がスムーズにおこなえます。
この記事を参考に、さまざまなシーンで活用できるサックスチューナーを見つけてみてください。
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武蔵野音楽大学出身。卒業後某大手楽器メーカーの法人部に入社。 音楽教室の運営や講師指導のサポート、店舗接客、楽器セッティングなどを担当するイベントクルーとして全国を飛び回る。また、出版部に在勤中は楽譜校正、楽譜情報誌編集の経験も。 現在はピアノ講師のかたわらフリーランスライター、校正者として活動中。プライベートでは3児の母。